1月 21日

2025-01-21 05:45:15 | Weblog

                         冬夕焼・寒夕焼・冬夕映

 

 

 

 

                

 

 

 

          坂下の寒夕焼に牧師待す          沢木欣一

 

          暗くなるまで冬の夕焼見てをりし      細見綾子

 

          寒茜校塔の玻璃富士映す          栗田やすし

 

          切絵師に渡すフランや寒茜         河原地英武

 

          寒夕焼寝まる羅漢をつつみをり       鈴木みすず

 

          母乗せて軽き自転車冬夕焼         関根切子

 

 

 

                

 

 

 

          行くピエロ帰るピエロよ寒夕焼       小沢昭一

 

          冬茜氷湖の中の城一つ           有馬朗人 

 

          西の都の冬夕焼の崩れしか         夏井いつき

 

          東京やつくづく遠き冬茜          加藤秋邨

 

          ゆくりなく冬夕焼の尾をつかむ       櫂 未知子

 

          旅なほも遙かへ誘ふ冬夕焼         山田弘子

 

 

 

                

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています 

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1月 20日

2025-01-20 06:03:23 | Weblog

                               大寒

 

 

 

            二十四節気のうち一つ・この頃が一年のうちで一番寒いといわれるまた期間を指す言葉でもあり

            節分(二月三日)までをいう しじみは一年中出回っていますが、旬は1~2月と8月で、1~2月は

           「寒しじみ」と呼ばれます。寒しじみは栄養豊富で、肝臓機能と歯や骨の強化、貧血予防等の効果が

            あるそうです。また大寒の日に生まれた卵、通称「大寒卵」を食べると運気が上がると言われています。

 

 

 

                

 

 

 

          英霊に大寒の雲夕焼けたり            沢木欣一

 

          大寒ときくや時計のネヂ巻きつゝ         細見綾子

 

          大寒や指跡しかと血天井             国枝隆生

 

          大寒の空張りつめて音もなし           下里美恵子

 

          大寒の陽を一身に慈母観音            武藤光晴

 

          大寒や火伏札貼る消防車             関根切子

 

 

 

                

                  寒立馬 (かんだちめ)

 

 

 

          大寒の入日野の池を見失ふ            水原秋櫻子

 

          大寒や杜氏の白衣吊れる釘            辻 桃子

 

          考へる鰐大寒といふしじま            秋元不死男

 

          大寒や男の顎の強き張り             林 徹

 

          大寒の鍋釜伏せて静かな夜            菖蒲あや

 

          大寒の一戸もかくれなき故郷           飯田龍太

 

 

 

                

 

 

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1月 19日

2025-01-19 06:31:49 | Weblog

                    冬のカラス・寒鴉(かんあ)・寒鴉(かんがらす)

 

 

 

 

                

 

 

 

          寒鴉当麻の塔に巣くふらし         細見綾子

 

          巖蔭は風葬の地よ冬鴉           栗田やすし

 

          東雲や湧くが如くに寒鴉          玉井美智子

 

          月蝕の杜に一声冬鴉            武藤光晴

 

          土塊の蔭に蓮田の寒鴉           内田陽子

 

          富士塚の吹きつ曝しや寒鴉         ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          かわかわと大きくゆるく寒鴉        高浜虚子

 

          人を人と思はぬ浜の寒鴉          鈴木真砂女

 

          寒鴉道士と黒を競ひけり          有馬朗人

 

          ずら・だんべ峠が頒つ冬鴉         影島智子

 

          寒鴉去りて電柱つきささる         秋元不死男

 

          首かしげおのれついばみ寒鴉        西東三鬼

 

 

 

                

 

 

 

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1月 18日

2025-01-18 05:58:22 | Weblog

                  咳き(しわぶき)・咳く(しわぶく)・咳く(せく)

 

 

 

 

                

 

 

 

          咳をして言ひ途切れたるまゝの事      細見綾子

 

          咳こんで一人の闇を深くせり        下里美恵子

 

          脈を看るナース小さき咳こぼす       都合ナルミ

 

          静まりし句座へこぼるる咳ひとつ      清水弓月

 

          飴なめて咳押し殺す夜の電車        熊澤和代

 

          咳止んで子は泣き顔に戻りけり       ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          咳をしても一人              尾崎放哉

 

          咳の子のなぞなぞあそびきりもなや     中村汀女

 

          咳耐へに耐へ腹力なかりけり        福永耕二

 

          咳こぼすマスクの中の貌小さし       吉田鴻司

 

          父の咳母の咳よりさびしかり        正木ゆう子 

 

          あの咳は父よ溝板ふんで来る        菖蒲あや

 

 

 

                

 

 

 

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1月 17日

2025-01-17 05:22:08 | Weblog

                        臘梅・唐梅・らふばい・素心蠟梅

 

 

 

            蝋梅と素心蝋梅の違いは花びらから花芯までが黄色一色、素心蝋梅は園芸品種です

            中国では花びらが同じ色の事を素心というのだそうです

            蝋梅は花の内側の花被が赤茶系です、花びらも細地味な景色です

 

 

 

                     

 

                       素心蝋梅

 

 

 

          臘梅の日差し明るき紙干場         武田稜子

 

          臘梅や枝にあふるる金の鈴         磐田啓子

 

          臘梅を挿して床屋の大鏡          中村修一郎

 

          磨かれし東司に香る臘梅花         坪野洋子

 

          臘梅を離れてよりの匂ひ濃し        森田志げを

 

          思惟佛に逢ふ臘梅の香を抜けて       金田義子

 

 

 

                     

 

 

 

          酒蔵に天窓ひとつ素心臘梅         伊藤敬子

 

          唐梅や粗雑嫌ひを一家言          秋元不死男

 

          ほとけ恋ひゐて臘梅の一二りん       鷲谷七菜子

 

          素心臘梅女人になぞへ齢いくつ       森 澄雄

 

          臘梅を剪る蒼天に梯子架          堀口星眠

 

          蝋梅は和蝋の飛び花内子路地        伊丹公子

 

 

 

                     

 

 

 

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1月 16日

2025-01-16 05:43:33 | Weblog

                            寒卵・寒玉子

 

 

 

          寒中の鶏卵。寒の卵は滋養があると言われる。割ると黄身が盛り上がりいかにもうまそう。

          これを食べればじきに春がやってくるような気になる。食べ物は何でも命をいただくものだが、

          寒卵はことにその感が強い。使い分けに明確な基準はないが、一般的に、生物学上では「卵」と表記し、

          調理されたものや食材に使用するたまごは「玉子」を用いる。 ただし、魚類など鳥類以外のたまごは調理済みで

          あっても「玉子」と表記せず、食材に使用されることが多い鶏のたまごは、調理に関係なく「玉子」と

          表記されることもある。

 

 

 

                

 

 

 

          寒卵二つ置きたり相寄らず         細見 綾子

 

          霊場の瀧へ供へし寒玉子          栗田やすし

 

          三輪山の祠に赤き寒卵           国枝隆生

 

          寒卵割つて言ひたきこと忘れ        服部冨子

 

          寒卵呑むのど仏二度動き          山 たけし

 

          朝の市産毛貼りつく寒たまご        上杉美保子

 

 

 

                     

 

 

 

          寒卵コツと割る聖女学院          秋元不死男

 

          朝の餉の目玉と呼ばれ寒玉子        阿波野青畝

 

          寒卵狂ひもせずに朝が来て         岡本 眸

 

          朝の日の鶏舎にあまねし寒玉子       星野立子

 

          籾殻の底よりとりて寒卵          長谷川櫂

 

          寒卵わが晩年も母が欲し          野澤節子

 

 

 

                

 

 

 

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1月 15日

2025-01-15 06:18:56 | Weblog

                      女正月・小正月・望正月・十五日正月

 

 

 

           元日の大正月に対して正月十五日の望粥の日、または十四日~十六日までを小正月といいます。

           農耕に関する様々な予祝・年占(としうら)の行事や,鳥追い・どんど焼き・なまはげなどの行事が

           行われる。二番正月小豆の入った粥に餅を入れて食べる小豆粥(あずきがゆ)は、僅かな小正月の習慣の名残です

 

 

 

                

 

 

 

          売薬の風船つけり女正月          沢木欣一

 

          夜をこめて大根を煮る小正月        細見綾子

 

          地下街にシャネルの匂ひ女正月       河原地英武

 

          真つ白に百合根を煮上げ女正月       矢野孝子

 

          古里の土間でこぼこや女正月        伊藤範子

 

          口中にチョコが溶けゆく女正月       太田滋子

 

 

 

                

 

 

 

          湯上がりの爪の手入や小正月        鈴木真砂女

 

          女正月和服まとはぬこと久し        横山房子

 

          コルク屑ワインに混じる小正月       能村研三

 

          八十の媼と遊ぶ女正月           佐野美智

 

          悪口もおのろけのうち女正月        深沢暁子

 

          鍋に火を入れて人待つ女正月        古舘曹人

 

 

 

                

 

 

                左義長・どんど焼・吉書揚

 

 

          とんど焼き海際に大崩れせり        細見綾子

 

          どんどの炎猛りて浜の闇焦がす       栗田やすし

 

 

 

                     

 

                     なまはげ

 

 

           秋田県男鹿半島の各地で12月31日(もとは旧正月15日)の夜行われる行事

           祝福をもたらす神が春の初めに来訪するという信仰から生じた行事とされる。小正月の訪問者

 

 

 

          なまはげを襖のかげで見る子かな      中村苑子

 

          厚き手を膝になまはげ畏まる        長江克江

 

          なまはげの雄叫び上ぐる表木戸       近藤めぐみ

 

 

 

                       

 

 

 

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1月 14日

2025-01-14 06:15:14 | Weblog

                           寒九の水・寒の水

 

 

 

            寒中の水は薬になると言い、寒に入って九日目の水を寒九の水

            ことさら服薬に効果が有ると言います

 

 

 

                

 

 

 

          寒の水念ずるやうにのみにけり       細見綾子

 

          旅三日終へて寒九の水旨し         都合ナルミ

 

          寒九の水甕の目高に注ぎやる        武藤光晴

 

          甲板を洗ふ寒九の海の水          中野一灯

 

          指で溶く絵の具の皿に寒の水        鈴木紀代

 

          供へ餅寒九の水に沈めたり         関根近子

 

 

 

                

 

 

 

          のんですぐ背骨つらぬく寒の水       角川春樹

 

          寒の水今日の終りの薬飲む         朝倉和江

 

          花絶えし壺拭き浄む寒の水         林 翔

 

          寒水にうたれる行者遠く見ゆ        清水昭子

 

          寒の水柄杓飲みして山暮し         ながさく清江

 

          一言で荒れる唇寒の水           高澤晶子

 

 

 

                

 

 

 

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1月 13日

2025-01-13 05:08:45 | Weblog

                          成人式・成人の日

 

 

 

            2025年 新成人の皆さん、おめでとうございます

            新成人が一堂に会して行う成人式の発祥は、1946年、埼玉県の現 蕨市で開催された「青年祭」だと

            言われています。 それが全国に広まり、1949年の1月15日が「成人の日」と制定されました。

             成人の日を1月15日に定めたのは、元服の儀を新年最初の満月に行う風習があり、それに由来している

            ためです。成人の日は、日本の国民の祝日の一つでありハッピーマンデー制度によって1月の第2月曜日が

            あてられています。1999年(平成11年)までは1月15日でした。

 

 

 

                

 

 

 

          防大の子の敬礼や成人日           中野一灯

 

          成人式羽織着し子の背広し          小島千鶴

 

          着せかけて抜く躾糸成人式          鈴木みや子

 

          遥かなりマンボ踊りし成人日         森川歌子

   

          成人の日の日輪のまぶしさよ         夏目悦江

 

          あどけなき面影とどめ成人の日        松永和子

 

 

 

                

 

 

 

          道に弾む成人の日の紙コップ         秋元不死男

 

          山に来て成人祭の焚火あと          吉田鴻司

 

          成人の子の出づる道雪を掃く         加藤耕子

 

          人夫らに成人の日の天あたたか        古賀まり子

 

          成人の日富士見ゆるまで空晴れて       山本 武司

 

          職すでに身につきゐたり成人祭        下村ひろし

 

 

 

                

 

 

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1月 12日

2025-01-12 05:28:18 | Weblog

                         寒月・月冴ゆる・冬の月

 

 

 

           寒月 厳寒の空にさえざえとある月「寒中(二十四節気の小寒(1月6日)から

            立春(2月4日)までの期間)」の月のことをいいます。

 

 

 

                

 

 

 

          寒月が鵜川の底の石照らす         栗田やすし

 

          祭壇のごとき山嶺月冴ゆる         河原地英武

 

          酒蔵の忍び返しや冬の月          新野芳子

 

          ジャズ聴いて寒月白く更けゆけり      矢野孝子

 

          冬の月大利根川は黒き帯          武藤光晴

 

          寒月や起重機腕を上げしまま        関根切子

 

 

 

                

 

 

 

          同じ湯にしづみて寒の月明り        飯田龍太

 

          寒月をまたぐに惜しき潦          桂 信子

 

          冬の月わたしの毛布照らしおり       大高 翔

 

          長安の糸より細き冬の月          有馬朗人

 

          寒月とならむ夕月白く淡し         林 翔

 

          これやこの冬三日月の鋭きひかり      久保田万太

 

 

 

                

 

 

 

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