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この所何日か忙しい日が続いておりまして駐車場はずっと満車状態です。
お客様の98%程は女性の方が多いのでそれでもさすがに5時を回りますと夕食の準備が有るのか帰宅されます(笑)
最初は忙しいな~と思っていましたがこれだけ続いて忙しいとこれが普通になってしまうので人間の感覚などという物はアテにならない物です。
今日もずっと駐車場が満車でしたがこれも既に普通の境地に入っていますよ・・・(笑)
そんな中2月初めに車が突っ込んでしまった厨房の準備室の壁の塗装工事を行なっています。
外壁にサンダーを掛けて削っていますので少々うるさくてお客様には大変ご迷惑をおかけしております。
明日には完成しますので今しばらくご迷惑をおかけしてしまいますがご了承下さい。
今日も制作を始めたい所なのですが修理物件が送られて来ました。
私的には特に修理を募って行なっている訳では有りませんがブログをご覧になって相談を頂く様ですね。
今回の患者は・・・
メイクアップの完成品シリーズでLSJと呼ばれていた初期のアイドロンシリーズのフェラーリF40コンペツュオーネです。
リアウイングの下側の下側のボディの角にリップが付いているのですがこれが外れた様ですね。
久しぶりに出したら外れていたらしいので力がかかって外れた訳ではない様です。
この車の場合自然に外れる事が有るのか!?と思われる方もいらっしゃるかと思いますがはっきり言って「あります」とお応えしておきましょう。
この車に限らずレジン製のミニカーの場合ミニカーとして完成後にもレジンのボディから溶剤が蒸発しておりまして少しずつでは有りますが収縮しております、エッチングは金属なのでほとんど縮む事は無いのです。
この寸法の違いから少しづつ接着が外れてゆくのです。
この部品だけではなく大きめのエッチング部品に関してどれでも外れる危険性を持っています。
この車ですとフロントウインドの角の部分もほんの僅かに外れておりました。
左上の角がほんの僅かに外れているのがわかりますでしょうか?ここか中央部が外れて来ます、まあ生産から随分時間が経過していますので仕方の無い事でしょう。
途中まで外れたリップを一旦外します。
そのまま強引に取ってはいけませんよ(笑)
エナメルシンナーを部品の接着面に流し込む様に筆でさしてやりまして20分程おいておくと簡単に外れます。
外した部品の接着面には接着剤が付いていますのでエナメルシンナーを含ませた綿棒で擦って古い接着剤を取り去ります。
ウインドは外す程では無かったので爪楊枝を薄く削った物をモールの下側に差し込んで少しだけ浮かしておいてからクリアボンドをエナメルシンナーで溶いた物をほんの僅かに付けておいて接着致します。
接着剤が硬化するまでマスキングテープを細切りにしたもので押さえておきますエナメルシンナーで溶いた物なら一晩くらいはおいておいた方が良いですね。
修理箇所のご紹介があちこちして申し訳有りません。
今度はリップを外した部分の掃除を行います
ここもまたエナメルシンナーで掃除ですね。
意外と接着剤が付いている物です・・・
外したリップを仮組してみます・・・元々付いていたから仮組は要らないんじゃないかな~?
と思った方は失敗されますよ(笑)
先ほど外れた理由を書きましたよね~、ボディが縮んだと・・・。
ボディが縮んだと言ってもわかり難いかもしれませんがこれをご覧下さい!
わかりますか?リップがボディの両側から出ていますよね・・・つまり横方向がこの出っ張っただけ縮んだと言う事なんです。
LSJは出来の良いモデルなのでリップがボディの両サイドから出っ張っているなどという事は絶対に有りません。
実車がそれなら仕方ないですが・・・。
接着するだけでなく長さを調整してやらなければ片手落ちという物でしょう(笑)
両サイドを同じ量だけ削って長さを合わせておきました。
これなら自然な納まりでしょ?断面のタッチアップをしておいたのは当然の事です。
このF40ですが他にも取り付け用のスペーサーが割れているので直して欲しいというご希望が有りました。
この時代のスペーサーはシャーシに接着してある様でして簡単に交換が効かないのですが・・・
展示ベースを外してみると・・・なんとプラスチックのゴミを噛んでいただけでした!
ゴミを噛んだままシャーシ裏のフラットブラックを塗ったのか??ゴミの陰の部分に塗料が回っていませんでした。
外したゴミは・・・結構大きいですね!!
外しますとリアタイヤの前側にも塗料の剥げた部分が・・・
シャーシの裏側の右前には塗料の色ムラが有りますがこれは僕がタッチアップした物では有りませんので・・・(汗)
他の部分はもう少し上手にタッチアップしておきます。
危険を冒して外して塗るよりもこのままタッチアップ程度の方が奇麗に収まりますよ。
さて修理が終わりますとクリーニングをして発送になります。
クロネコさんによると増税前に荷物の輸送が多く遅れが出る場合が有るとの事皆さんもお気をつけ下さいね!
さて今度は他の方からのご依頼・・・何度も言いますが修理屋さんじゃないですよ・・・(笑)
クラウンのパトカーとホンダシビックの修理のご依頼です。
クラウンはボディを固定しているネジが空回りして外れないらしい・・・
確かにボディを止めているネジはかなり硬いですね。
しかもプラスネジの奥行きが浅くドライバーがかかり難いのでなめてしまったんですね。
中国製のプラスネジは規格が日本製と違うのか奥行きが浅いので日本製のドライバーでは合わないんです、ドライバーの山がカタカタとガタが有るんですよ。
と言うかそもそも中国にプラスネジの規格が有るのかどうか??
まあ形だけは真似して上手に作ってあるのだけど・・・
仕方が無いので安物の中国製?精密ドラーバーの先を少し削って差し込むとばっちり決まって緩みました!
お客様がなめてしまったビスの頭は少し金槌で叩いて潰しかかりやすくしておきました。
これで緩めに締めておけば大丈夫かな!?
シビックの方は塗装面が凹んでいるという事での修理でしたが全部塗り替えの必要が有る程凹んでいましてお客様に確認の結果今回は見送りになりました。
まあこんな事も有りますよ(笑)
後で少しですが275GTB編をアップしますので10時以降に再びのご訪問をお待ちしております。