本日の山陰も朝は少し雨がパラパラしていましたが曇りから晴れと・・・急速に天気が回復しました。
それでもこの最近の暑さよりは少し過ごしやすかったような気がします。
朝一番でこのところの日課になっている野菜の収穫をしてから本業を少し進めました。
が・・・エナメルシンナーの残りが乏しくなっておりまして松江市まで買いに行ってきました。
今までなら急ぎのものは地元の模型屋さんで入手できていましたが・・・
模型屋さんは安来市内では無くなってしまいましたので・・・片道20km・・・往復で40kmほどドライブです。
それでも無ければ通販も有りですが・・・なるべく地元で・・・と思います。
それに自分の目で見てから買うことができますからこれが一番です。
帰ってきますともうランチタイムが始まっていまして・・・これまたアタフタしておりました。
午後は少し早めにアトリエに戻ることができました。
市内でコロナが多くなってきていますからみなさん用心していらっしゃるのでしょう。
今日からはF2007の組み立てを行います。
と言っても塗装前に一緒に塗れるものは一緒に塗る・・・その為に組み立てておくべきものを接着しておくのです。
例えば、ボディのサイドについているこの三角な清流板ですがまだ仮組みをしていませんでしたが他の部品と干渉しないですしボディカラーと同色(裏側はデカールです)なので仮組みはせずこの時点でボディと接着しておきます。
サイドポンツーンについているチムニーですがエポキシ系の接着剤で接着しましたがなぜかアセトンに負けて外れてしまいました。
なのでもう一度接着しました。
そしてボディの継ぎ目を消すためにパテを盛ります。
塗装のことを考えながら組み立てを続行しています。
また持ち手をつけなながらの作業が続きます。
しかしこの時代のF-1は部品点数が多くて大変ですね。
これじゃあ一般の方がこのキットを作るのはちょっと大変かな〜(笑)
パテを盛りましたが・・・そろそろ硬化したみたいなので削ってゆきましょう。
これもまたボディの形状が大変複雑なので簡単には進みません(笑)
午後から少し修理も進めます。
このモデルはスティーブバーネットさんが作られたフェラーリ250GTO64です。
少し前にご紹介しておりましたよね。
トランクの部分の補修塗装をご希望なんですね・・・
トランクもこの通りに開閉するモデルです。
この方私がプロになる前から模型を作っていらっしゃった方でして・・・モデルカーレーサーズでは早川さんなどと一緒に紹介されていましたね。
まさかお客様から修理をご依頼いただけるとは思いもしていませんでした。
しかしながら・・・なかなか簡単な修理ではないのです。
そうなんですよね〜、このような状態のミニカーを修理する方法は見たことがありません。
まあ全バラして塗り直しして・・・というのはありますが、部分補修の方法は全く確立されていないはずなんですね。
剥げているのはトランクの部分だけなのですが・・・この剥げた理由を聞けばこの修理がどんなに困難なものか想像がつくのです。
このモデルはマスキングテープを貼られて剥がしたときにこのトランク部分の塗料が剥げてしまったらしいのです。
つまりマスキングテープの粘着にも負けてしまう様な密着力しかないということなのです。
お客様からのご依頼は全塗装ではなくトランクの補修なのでマスキングは必須なのですが・・・
見ればわかるようにボディ全体に塗料の亀裂が入っておりますからうかつにマスキングができないのです。
よく見ますとボディの上にはグレーのサフが残っていましてその部分にはゴールドの塗料が塗られている様に見えますね。
そのゴールドとボディカラーのレッドの間が割れて剥離している様に見えます。
この様にボディカラーが割れて剥がれている場合塗料が残っている部分と無い部分では塗装面に凹凸ができているのです。
最初にこの凹凸を埋めること
またヒビが入っている塗装をこれ以上剥げないようにすることが必要になってきます。
小さな破片がありましてシンナーに浸けてみましたら時間はかかりますが溶けて柔らかくなりましたのでこの塗料はラッカーらしいということがわかりました。
面相筆に一番弱いクレオスのシンナーを含ませて剥げていないトランクのボディカラーの上に塗ってみました。
浮いていた塗料片は少し落ち着いて反り返りは少なくなりました。
そして凹んだ部分にはクレオスの塗料を調色したものを塗って盛り上げておきます。
まだ100%色合わせが終わっているわけではありません、レッドの場合下塗りの影響を受けるカラーなので他の部分とできるだけ似た色にしておくことが必要なのです。
今夜はこのまま乾燥硬化させておきましょう。
多分一度盛っただけではこの凹凸は埋まらないはずです。
それくらい厚くラッカーを塗り重ねてありますからね〜古くなったら割れてきても不思議ではないでしょう。
明日は硬化した塗料を研磨してもう一度盛り上げます・・・多分ね。
他の部分と同じ高さにしないと塗った部分だけ凹んでいたのでは見苦しいでしょう。
明日もがんばりましょう(笑)