Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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レクサスの修理完了です

2022-08-20 20:20:36 | ミニカー修理

本日の山陰は早朝には雨が降っていましたが午前中は曇り、午後から雨だったです。
夕方の雨は結構強く降りましてまた前の道路が少し冠水しました。
良かったのは午前中に雨が止んでいましたので長靴を履いてオクラの収穫です。
トマトは先日の雨で水分が多くなったのか割れてしまい食用には適さないものが多かったですね。

昨日から花オクラの花が咲き始めました。
やっとランチに使える様になりました(笑)

今日の本業は昨日に続きレクサスの修理です。
昨日は一番気を使うルーフのマーキングを直しましたので少し気が楽になりました(笑)
ボディの塗装を伴う修理は色合わせとかでかなり気を使いますからね〜。
それに元々の表現の方法をよく考えて行わないと上手くいかないことがある・・・または余計に症状を悪化させてしまう恐れもありまして弁償問題にもなりかねません・・・そんなハイリスクな仕事なのです。
まあぼやきはこの辺りにしておきまして・・・(笑)

今日はリアスポイラーのステーの修理からですね。
リアスポイラーはリアウイングを上から吊り下げるタイプのものでして・・・多分輸送中にひっくり返って自重で折れてしまったと考えられます・・・ルーフの上に傷が付いてしまったのもアンテナが折れてしまったのもこの時だったのではないでしょうか?
2枚のステーが両方共に折れています。

お話は前後してしまいますが・・・
このステーですが・・・取り外すのには車体を分解しないとダメでした。
トランクの部分にはスリット状の穴が空いていまして差し込んで接着ならこのスリットではなくただの四角い穴でいいはずなのです。
何か変だな〜と思いながらステーを押したり引っ張ってみましたが外れません(笑)

こんな感じで裏からビス止めになっていたのでした・・・
無理しないで良かったです(笑)

壊してしまったら何のための修理かわからなくなってしまいます。

で・・・お話が元に戻ります。
ステーの折れている部分に0.5mmの穴をあけましていつものように補強のピンを植え込みます。
この2本のステーにリアウイングがぶら下がっておりますから補強をしておかないと輸送中にまた壊れてしまうかもしれませんからね〜。

接着して整形します。
まさかこのままって事はありませんよ(笑)
このままでは接着部分が見えてしまいますしステーにはカーボンデカールが貼られていますのでそれも修復します。


接着した部分にペーパーをかけて綺麗に整形します。
そしてサフを塗ってからグロスブラックで塗装です。
真っ黒なので・・・よく見えませんが・・・下の写真は塗装した後です。

続いてカーボンデカールを貼ります。
このミニカーはオリジナルではステーの厚みの部分には貼られていませんが・・・ここにも貼らないと見た目が良くないので厚みの部分にも貼っておきました。

ウレタンクリアーでカーボンデカールをコーティングしてから中研ぎを入れています。
写真が暗いので見えにくいですが少し白っぽい部分はペーパーが当たっている部分です。
あまり削りすぎますとデカールまで削ってしまいそうでちょっと怖いですね(笑)

半艶クリアーで仕上げました。
光の向きが良くなくて見えにくいですが・・・これでステーの修理は完了です。
もうステーが折れてしまった痕跡は全くありません。

続いてウイングです。
このウイングもミニカーがひっくり返った時にステーに斜めに押し付けられたらしくウイングの前の角のカーボンデカールが2ヶ所はげています。
ステーの取り付け穴に対して左右とも同じような位置関係なので多分ステーが当たったのではないかと思われます。
ここまで直しますとお客様のご負担も大きくなりますので・・・

と言ってもそのままお返しするのもどうかと思いますので・・・
前の縁に似たような色のカーボンデカールを貼っておきましょう。
傷の部分だけ貼りますと不自然なので前の厚みの部分を右端から左端まで貼っておきます。
実車でもこの部分だけ補強されていることもありますから不自然には見えないはずです。

ウイングもプラスチックのケースの中で踊ったんでしょうね〜
翼端板の角の部分がチップしています。
塗料は調色したのでタッチアップをしておきます。

ついでにリアウイングの「ワンモア・・・」のモの部分もデカールがチップしていました、多分これもウイングステーが上から押さえつけたので剥げてしまった様に見えますね。
組み立て後に見えそうなのでこちらもタッチアップしておきます。

続いてドアミラーです完全に折れてしまった左側はピンを植えて接着します。
この部分はウイングのステーと同じ考え方ですね。

右側は完全に折れてはいませんでしたが一旦外して同様にピンを植えておきます。
ミラーの角の部分には壊れた時にチップしたのではないかと思われる傷があちこちに入っています。

ドアミラーを取り付けてからタッチアップしておきます

これで見た限りは壊れたことはわからないと思います

これでほとんど元に戻りましたね。
・・・と言ってもまだリアウイングはついておりません。

リアウイングを取り付けるにはちょっと工夫が必要なのです。
接着剤が硬化するまで仮固定が難しいのです。
今回はこんな感じで仮固定しました。

次はなくなってしまったアンテナです
ミニカーの写真を調べますと1/18は金属色のアンテナが付いている様なのです。
1/43でも販売されている様でしてそちらはブラックかな?
まあ写真での判断なのでアンテナのバックの色で変わってきます、もしブラックならお客さまにブラックで塗っていただきましょう。
この0.4mmのアンテナなら筆塗りしても大丈夫と思います。
とりあえずアンテナは磨いて取り付けておきましょう。

これで一応修理は完成ですね。
やはり想像した通り時間がかかりましたね。

上から見ますとこんな感じです
そうそう!!
ワイパーはお客様からのご希望で複製品をご希望なので取り外しています。

複製作業は明日の作業ですね。
あ〜、なかなか終わりませんね。