踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

軽度発達障害が疑われる子どもによく見られる状況

2007年11月14日 | こども・小児科
~1歳
目が合いにくい おとなしくあまり手がかからない 抱きにくい 夜泣きがひどい 喃語が少ない 「バイバイ」などの簡単な声かけの理解が難しい

~1歳半頃
指差しをしない 発語がない 名前を呼んでも振り向かない 周囲の人への関心が少なく模倣行動をしない 動きが活発でじっとしていることがほとんどない

~2,3歳
他社と関わるための「ことば」が少なく,オウム返しが多い ごっご遊びへの関心が少ない 物を並べたり回転する物を見ているのが好き 高いところでも怖がらずに登る 苦手な音や感触がある 偏食が強い 睡眠のリズムが整いにくい

~就学前
集団の中での指示を理解し行動するのが苦手 「決まった手順」へのこだわりがあり,変更を嫌がる 他児との「ことば」のやりとりが苦手で上手に一緒に遊べない 文字・マーク,電卓などへの関心が高い 道路を渡る時など「危険」を感じずに突き進むことがある 洋服の着脱を一人でするのが苦手

~小学生
授業時間中にじっとしているのが苦手 勉強についていけない 忘れ物が多い 整理整頓が苦手で,物を無くしたり忘れることが多い 遊びのルールを覚えるのが難しい 他児と協調して行動するのが苦手 「冗談」が理解できず浮いてしまう からかわれたり,いじめられることがある 登校を渋る

中学生以上
学習面で得手,不得手が顕著 友だちとの交流を好まない,「仲間」ができにくい 興味あることへの関心が強いが,偏っている

出典 渋井展子:一般小児科医のための「ちょっと気になる子ども」への支援
   日本小児科医会会報 第34号(平成19年10月)

(上記は個人的なメモですが、一般の方にも参考になるかと思い、ここに掲載させていただきました)