踊る小児科医のblog

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放射線量測定 青森県八戸市 0.04-0.05μSv/h 室内・屋外・雨樋の下 2011.7.5 線量計DoseRAE2

2011年07月05日 | 東日本大震災・原発事故
携帯式個人線量計としては評判も良く価格も高すぎないDoseRAE2を購入して自宅内外を測定してみました。

DoseRAE2 PRM1200 パッケージ

Amazonで購入し、翌日到着。製造は中国・上海。
測定はX線、γ線。ガイガーカウンタではなくシンチレーション式。

USB接続で充電


カードサイズで非常に小さく軽い。上の白い紙は名刺。

背面にクリップ。周囲は保護用のシリコンブーツ。

日本語マニュアル付き。設定を終えて早速測定。

室内(机の上) 0.05μSv/h


2階ベランダ 雨樋の下 0.04μSv/h


庭 花壇 0.04μSv/h


庭 雨樋の下 0.04μSv/h


測定地点:青森県八戸市湊高台1丁目 測定日時:2011.7.5 15時前後

県のモニタリングデータでは、八戸市役所前可搬型モニタリングポスト 26-29nGy/h (7/4-7/5)
1Gy=1Svとして、0.026-0.029μSv/h
それよりも0.01程度高いが、いすれにせよ、八戸市に放射性物質の汚染があったことは間違いないとしても、線量計で測定できるほどではなさそう。
http://www.aomori-genshiryoku.com/

(追記)上記の測定値はあくまでこの線量計でこの数字が出たということを示しただけで、0.01のレベルの差にはほとんど意味がありません-おそらく0.1のレベルでは測定できていると思いますが-。絶対値ではなく大体のレベルとしてご判断いただければと思います。

市内外の別の地点も、機会があったら測定して報告します。

(追記2)八戸市 四本松交差点 新井田風の道公園:坂の上下・トイレ付近の草地 いずれも0.05μSv/h(これだけ変動が少ないと本当に測定できているのか不安) 2011.7.5

(追記3)八戸市 室内 0.04-0.05μSv/h(前日とほぼ同じ) 強い南西の風 少し続けて使って変動などを観察したい 2011.7.6

(追記4)八戸市 新井田 ケーズデンキ駐車場 0.04 旭ヶ丘交差点・よこまち駐車場 0.04

屋内外の測定値にほとんど差がなかったことから、
年間の外部被曝線量は、24×365=8760をかけて1000で割る(概算で9をかける)と、
0.04-0.05μSv/h → 0.36-0.45mSv/y
おそらく事故前と変わりないレベルだろう。

放射能汚染の高い地域では、1日の平均(屋内外・時間換算)で、
1.0μSv/h → 9.0mSv/y(福島市など)
0.6μSv/h → 5.4mSv/y(放射線管理区域)
0.3μSv/h → 2.7mSv/y(ホットスポット)
0.1μSv/h → 0.9mSv/y(年間許容量以下)

0.05という値と比べると、汚染地域は10-20倍も高い。。
文科省は福島県内も1mSv/yを目標(学校内・外部被曝のみ)に方針転換し、校庭の土除去などで低減を図っているが、実際に全ての地域で1mSv/yまで抑えるのは非常に困難でしょう。
食物などからの内部被曝もここに加わってくる。

もちろん、できる限りの対策をとり続けて欲しいと思うが、どうも避難範囲の拡大は今回の「特定避難勧奨地点」でオシマイの可能性が高い。。
自主避難、外部からの援助(自治体・孫社長など)を受けての避難、夏休みの長期滞在などを進めて欲しいと思う。
日本政府はあてにならない。
ビル・ゲイツとか海外の大富豪の援助を求めることはできないだろうか。