踊る小児科医のblog

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インフルエンザ横ばい~微増 21人/第7週(2/13-19) 八戸市

2012年02月18日 | こども・小児科
今週前半の流れで「さらに減少」とお伝えしましたが、16日に一時的に増えて、また昨日今日は元の減少傾向に戻った雰囲気です。結果的に、前週(18人)から微増となり、先週1日少なかったことを考慮すればほぼ横ばいの人数と考えられます。



今シーズンの流行状況を見ていると、学校・園やクラスなどで流行に大きなムラがあり、流行っているところは流行ってるけど、一人もいないところも結構多い。地域差もかなりありそうですが、当院だけではどこがどうということは言えません。

そう言う意味では、まだこれから局地的に増える可能性はありますが、全体としてはダラダラしながら減っていくことには変わりないでしょう。

なお、今までは陽性例は全例A型(A2009以外=A香港型)でしたが、今週初めてB型が1例検出されています。何度もお伝えしているように、流行の後半にB型との混合流行になることが多いので、今後B型の検出状況にも注意が必要です。

八戸市の回答←毎日5千BqのCsを無視できるか決めるのは市長ではない 住民説明会の意味なし

2012年02月18日 | 東日本大震災・原発事故
八戸市の回答に対するコメント

時間が取れないので、思いつくまま追加していきます。

まず環境中に放出される総量を問うているのに1日あたりで回答している。もし1日5000ベクレル(瓦礫50トンあたり)だとしても、総量がどのくらいか想定していない。もしくは想定しているのに意図的に回答していない。(こういうのが不信感を増幅させる原因)

もし総量が1万トン(200日分)だと、放射性セシウム100万ベクレルが環境中に放出されることになる。福島には1平方メートルの土壌に100万ベクレル降り積もったところもあるのだから、八戸の街に200日かけてバラまくことは「無視できる」と言えるのか。

この数字(100万ベクレル/1万トン)を住民に出さずに受け入れを決めておいて、住民説明会を後で開催するというのは、表面的な手続きを踏んで「説明して納得させる」という一方的なものではないか。

重要なファクターである風向きと地形を考慮していない。これは政府がSPEEDI情報を隠して同心円で避難を呼びかけていたのと同じ論理。

(つづく)

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八戸市の震災瓦礫処理受け入れに関する公開質問状(2012年2月16日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/80b12b612020e0ed595f3d59753ba50e

八戸市からの回答 「市長への手紙」について(2012年2月17日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/e068b3da92ccd139064bc71d4457f01f

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八戸市「岩手県の震災がれき20ベクレル問題」市長へのメール 情報開示と住民説明会の要望(2011年9月16日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/3893033fe260862f9a8ad37501fcff03

八戸市からの回答「H23.09.16ホームページからのお問い合わせ『「岩手県の震災がれき20ベクレル問題」住民説明会開催の要望』への回答について(2011年10月11日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/2675cbb523eae643fb4a2d4915c1ec07

八戸市からの回答 震災瓦礫焼却処理 【拡散希望】2/19住民説明会でご活用下さい

2012年02月18日 | 東日本大震災・原発事故
「市長への手紙」について(回答)

 八広 第 195 号
 平成24年2月17日

久 芳 康 朗 様

八戸市長 小 林 眞

「市長への手紙」について(回答)

 平成24年2月16日に受理しました「市長への手紙」について、次のとおり
お答えいたします。

1.セシウムの物理化学的性質として、融点が28.4℃、沸点が671℃となっ
 ております。しかし、災害廃棄物に含まれると思われるセシウムは塩化セ
 シウム(融点646℃、沸点1300℃)などの化合物の形態をとっていると考え
 られます。

2.八戸セメントにおける瓦礫の焼成温度は約1400℃であり、焼成時に瓦礫
 に含まれるセシウムは気化するものと思われます。

3.八戸セメントのデータによると、排ガス処理設備として重力沈降室電気
 集塵機を用いており、バグフィルターと同等の除塵能力があるとのことで
 す。気体状態のセシウムは捕集できませんが、セシウムは焼成工程の高温
 で酸素や水分等と反応し、その後の冷却工程で煤塵に吸着されながら煙突
 入口に向かうため、電気集塵機の入口部分では90℃~140℃程度まで温度
 が下がることから、ほぼ全てのセシウムが固体の状態で煤塵に凝集するた
 め、電気集塵機により99.9%が捕集されます。

4.環境省による電気集塵機、バグフィルターによる除塵率についての実証
 データは「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係る
 ガイドライン」(平成24年1月11日改訂版)の30ページに掲載されておりま
 す。環境省ホームページhttp://www.env.go.jp/jishin/index.htmlよりご
 確認ください。
 このガイドラインによると、電気集塵機による除塵率は99.47%、バグフ
 ィルターによる除塵率は99.99%とされております。

5.100Bq/kgの災害廃棄物を1日50t焼却するとして、1日500万Bqの放射性
 セシウムが生じると計算されます。

6.八戸セメントの電気集塵機のデータに基づき、捕集率を99.9%として計
 算すると、0.1%の5000Bq程度のセシウムが放出されることが予想されま
 す。3で回答したとおり、セシウムは気化状態ではなく、この5000Bqが排
 ガス中(1日あたり9600万㎥)に含まれた状態で拡散します。仮に、1年間こ
 の排ガスだけを呼吸し生活した場合でも、人体への影響は0.135μSv/年と
 試算され、年間追加被曝量1mSv/年の1万分の1程度であることから、人体
 への影響はほぼないと考えられます。こどもについては同様の計算方法で
 0.089μSv/年となります。

 a.上記のとおり実施しております。大気の流れによる拡散のシミュレー
 ションは条件設定が非常に複雑であり、予測に必要なデータが十分にな
 いため実施しておりません。
 b.詳細をつめていく上でデータが揃ってきたため計算を行ったものであ
 り、今後公表については検討してまいります。
 c.実施しております。
 d.この試算はすべて研究機関による科学的根拠をもった数値によるもの
 であり、十分な信用性がおけると考えます。(原子力安全研究協会の
 データによる)
 e.環境省の災害廃棄物安全評価検討会の資料やその検討結果を受けて示
 された環境省の廃棄物処理の指針等を参考にしました。

7.八戸市内における過去の測定データがないことから、青森県が設置して
 いる他地点での測定結果を参考に判断しております。青森県では、福島
 第一原子力発電所の事故の影響が皆無ではないとしても、ごく微量である
 ため健康に影響はありませんとしています。八戸市では、青森県内に20か
 所設置されているモニタリングポストにおける平成18年~平成22年の測定
 結果の最高値が0.102μSv/hであること、また、それらの中で八戸市にもっ
 とも近い三沢市役所におけるモニタリングの結果の最高値が0.083μSv/h
 であることから、八戸市内も平常時の自然放射線量が同程度であるものと
 推察しております。八戸市で3月30日から測定を行っているモニタリング
 ポストのデータは0.022μSv/h~0.068μSv/hで推移しているため、同様の
 認識をしております。

8.震災がれきの受入れについては、昨年11月18日に『東日本大震災により
 生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドライン』が改訂され、広
 域処理における安全性について一定の指針が示されたことから、11月24日
 の市長記者会見において受入れを表明したところです。
 この間、八戸市には市民等から県外災害廃棄物の受入に関し、さまざま
 なご意見、お問い合わせ等が寄せられております。八戸市はこれら市民の
 方々の反応について慎重に見極めをしてまいりました。これまで八戸市に
 寄せられた意見等ですが、全部で79件、うち受入に反対が64件、賛成が12
 件、その他3件でありました。受入に反対の方の内訳については、八戸市
 在住の方33件、市外在住の方14件、不明17件となっており、反対意見の多
 くが放射性物質に対する不安をあげておりました。
 また一方で、八戸市は市民の代表でありかつ行政のチェック機能を有す
 る八戸市議会の意向についても伺ってまいりました。
 各会派からのご意見ですが、受入に反対と言う声は聞かれず「市民の安
 全性確保は何よりも大事なことであり、八戸セメントで十分に安全に処理
 することができるのであれば、できるだけ協力したい。」などのご意見を
 いただいたところであります。
 このような事を踏まえ、市としての受入を表明したところであります。

9.県外災害廃棄物の受入については、いろいろなご意見があるものと思っ
 ております。
 しかしながら、もっとも大事なことは八戸市がどのような形で受入をし
 ようとしているのか、そして、その結果放射性物質がどのようなレベルで
 発生することが予想されるのかということを冷静に見極め、判断すること
 だと考えております。
 今回の八戸市の受入の考え方は次のとおりです。
 ・人の健康への影響のリスクが無視できる、放射性物質として取り扱う必
 要のないものを受け入れする。
 ・セメント工場での再生利用を行うことにより、焼却灰などの廃棄物は発
 生しない。
 ・排水が放射性物質で汚染される心配がない。
 ・排ガスについては、受入した放射性物質の99.9%が集塵機により除去さ
 れる。
 以上の結果、排出される放射性物質の試算でありますが、国が定める追
 加被ばく線量1mSv/年の1万分の1程度となり、人の健康への影響を無視で
 きる、ごく微量であると判断しているところです。
 また、市民への情報提供につきましては、今後も報道機関等を通じて速
 やかな公開に努めてまいります。

【1~7に関する問合せ先】 環境部 環境保全課 ℡ 43-2111 内線287

【8、9に関する問合せ先】 環境部 環境政策課 ℡ 43-2111 内線676

 「市長への手紙」に関する問合せ先
 総合政策部 広報統計課
 ℡ 43-2111 内線142

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(この回答に対するコメントは次のentryをご覧下さい)