踊る小児科医のblog

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太陽光発電を始めました 脱原発・エネルギーシフトへの力に プロパンガス発電機も導入

2012年11月07日 | 東日本大震災・原発事故
 かなり離れないと下から見えないかと思いますが、10月中旬に太陽光パネルを設置し、太陽光発電を開始しました。パネル25枚で5.5kW、一般家庭に設置できる容量としては大きな方で、7月から始まった固定価格買取制度により十数年で元が取れるという皮算用です。診療所兼住宅のため日中の使用電力量が大きくなり年数がかかりますが、一般家庭なら売電量が大きくなるため十年ちょっとでプラスになるのではないでしょうか(メーカー・価格・屋根や気象条件などにより異なります)。

 4kW程度の太陽光パネルを25万世帯が設置すれば計算上は100万kWの原発1基が不要になります。もちろん夜間の電力は買わなければいけませんが、特に夏の日中のピークには大きな戦力になるはずです。東北電力では東通・女川あわせて4基が停止中ですが、この夏も一時的に火力が停止して厳しい時期はあったものの電力は足りています。原発反対のデモや集会も大切ですが、持ち家のある方や今後建てる予定の方なら自分で電力をつくることが脱原発・エネルギーシフトの大きな力になっていくはずです。

 なお、停電時も日中の発電中であれば1.5kWまで電気が使えますが、曇天時や夜間のためにプロパンガスの発電機も購入しました。自家発電で全てをまかなうことはできませんが、長期の停電や大規模災害のときに最低限の診療や対応ができることを目標としています。(使う機会がないことを願いますが)

(以上、院内報より)

→山匠電気のHPにも設置工事の写真が掲載されています


10月13日。朝方の雨もあがって半日で架台設置終了。


10月14日。快晴。25枚の太陽光発電パネルを設置し、屋内工事もほぼ終了。


太陽光発電パネル(Panasonic)。畳を二まわりくらい小さくしたサイズ。


下から見上げても、かなり離れないとよく見えません。


屋内に設置されたパワーコンディショナー。直流から交流に変換される。233W×25枚で計算上は5.825kWがmaxなのですが、パワーコンディショナーの5.5kWが上限となる。


停電時には自立運転で1.5kWまで使うことができる。

ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)の接種を開始します 11月から 料金・回数・接種時期

2012年11月07日 | 予防接種
A) ロタリックス(1価) 1.5ml×2回(経口) 12,600円/回
B) ロタテック(5価)  2ml×3回(経口)   8,100円/回
 接種時期 A) 生後6週から24週未満(4週以上の間隔で) 同時接種可
  ・間隔 B) 生後6週から32週未満(   〃    )   〃

※ どちらも弱毒生ワクチンで、ロタウイルス胃腸炎による重症化・入院や死亡を減らす効果が認められています。製法等が異なるため単純な比較は出来ませんが、明らかな優劣はないとされています。主な副反応は下痢・嘔吐等で、週数が限定されているのは腸重積を増やさないためです。初回は15週未満が推奨されています。

(院内報10・11月号より)

インフルエンザ予防接種 10月から始まっています

2012年11月07日 | 予防接種
 ご案内が遅くなりましたが、インフルエンザの予防接種が10月から始まっています。 接種量、回数、間隔、料金は昨年と同じです。 流行開始前に接種し終えるためには、年明け頃がリミットとなります。早めにお申し込み下さい。

 生後6カ月~2歳 0.25ml 2回(2~4週間隔) 2,500円
 3歳~12歳    0.5ml 2回(2~4週間隔) 3,500円
 13歳~64歳    0.5ml 1回 or 2回(1~4週間隔) 3,500円
              (小児には2回接種をお勧めしています)
(院内報10・11月号より)

不活化ポリオ 単独は9月から 四種混合は11月から接種開始

2012年11月07日 | 予防接種
 不活化ポリオ単独ワクチンの接種が9月から始まっています。接種回数等については表でご確認下さい。なお、このワクチンはフランス製で針付きの注射器になっていますが、日本製と比べて針の切れが悪く、他の予防接種よりも痛みがあるかもしれません。痛みが少ないように工夫しながらやっていますが、いかんともしがたい。必要なワクチンなので全部済ませるようにして下さい。

 11月から始まる四種混合(三種混合+ポリオ)は、これまで三種混合もポリオも1回も受けていない子が対象となります。三種混合とポリオを3回接種し終えた子の追加接種が、四種混合1回で済むようになるかどうかは未定です。



(院内報10・11月号より)

生後6カ月までの予防接種スケジュール 四種混合・ロタ・ヒブ・肺炎球菌・BCG

2012年11月07日 | 予防接種
乳児期に接種すべきワクチンの種類が大幅に増えてスケジュールの組み方が大変難しくなっています。5種類12~13回のワクチンを生後6カ月までに接種できるスケジュールの例を紹介しています。

生後6カ月までの予防接種スケジュール 2012年11月1日版 くば小児科クリニック

当院では同時接種を行っていますが、次のような方針で接種しています。
1)注射は同時に2種類までとする。組み合わせは「ヒブと肺炎球菌」「三種混合と不活化ポリオ」のパターンを原則としていますが、進み方によってはその他の組み合わせも可能です。
2)BCGと他の注射は同時に接種しない。(医学的にダメなわけではありませんが)
3)ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック:経口)については、他の4種類のいずれとも同時接種可能。ロタは原則として他と同時接種で進めることにする。したがって、1)2)の原則と合わせると、ヒブ・肺炎球菌+ロタ、四種混合+ロタ、BCG+ロタのいずれかの組み合わせになる。

例として2つのパターンをお示ししましたが、いずれも生後2ケ月から15週間7回の受診で全ての接種を終えることができます。例1(BCG+ロタを入れる)の方がロタウイルスワクチンを早く終了することができます。

なお、どうしてもご希望の方には全部単独接種も可能ですが、受診回数も多くなり終了までの期間も長くなります。

同時接種については、一つ一つのワクチンのリスクを更に高めることはないということが世界的に共通の認識となっており、日本小児科学会でも同時接種を推奨しております。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方(PDF)