県内の児童虐待相談件数が3年ぶりに増加したということが22日付で報じられています。この件については先日、簡単なまとめをしたことがあったので、新しいデータを加えてグラフにしてみました。2004年度の児童虐待相談処理件数307件は、2002年度の301件とほぼ同じレベルで、2001年度の364件から2年続けて減少傾向あるいは頭打ち状態にあったものが、件数としては再び増加に転じた格好になっています。
しかし、注意しなくてはいけないのは、これはあくまで相談件数であって、この全てが新聞に報道されるような犯罪性のあるものというわけではなく、その多くは在宅で処理されているはずです。また今回は「教育機関との連携強化により学校からの相談・通告が倍増したほか、近隣・知人、親せきからの相談が増えたのが特徴で、被虐待児年齢別では小中学生や高校生が増加した」と書かれているように、今まで隠れていたものが表に出てきたという面もあるかと思います。昨年秋に児童虐待防止法が改正されましたから、その影響もあったかと思われますが、その前に岸和田の事件があったことも大きかったかもしれません。
いずれにせよ、ここでは増えた減ったで一喜一憂するということではなく、私たちの気づかないところで(あるいはちょっと注意すれば気づくかもしれないところで)、こんなに多くの虐待やその予備軍のケースが顕在化している、それだけでなく、これは氷山の一角に過ぎず、その下には育児不安や育児過誤が水面下に隠されているということを心の片隅におきながらみていくことが必要でしょう。わかったようなことを言って、虐待の親を非難するだけでは何の助けにも解決にもなりません。
しかし、注意しなくてはいけないのは、これはあくまで相談件数であって、この全てが新聞に報道されるような犯罪性のあるものというわけではなく、その多くは在宅で処理されているはずです。また今回は「教育機関との連携強化により学校からの相談・通告が倍増したほか、近隣・知人、親せきからの相談が増えたのが特徴で、被虐待児年齢別では小中学生や高校生が増加した」と書かれているように、今まで隠れていたものが表に出てきたという面もあるかと思います。昨年秋に児童虐待防止法が改正されましたから、その影響もあったかと思われますが、その前に岸和田の事件があったことも大きかったかもしれません。
いずれにせよ、ここでは増えた減ったで一喜一憂するということではなく、私たちの気づかないところで(あるいはちょっと注意すれば気づくかもしれないところで)、こんなに多くの虐待やその予備軍のケースが顕在化している、それだけでなく、これは氷山の一角に過ぎず、その下には育児不安や育児過誤が水面下に隠されているということを心の片隅におきながらみていくことが必要でしょう。わかったようなことを言って、虐待の親を非難するだけでは何の助けにも解決にもなりません。