踊る小児科医のblog

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12月8日を「無煙のまちづくりの日」に(深浦町平沢町長三回忌)

2006年12月08日 | 禁煙・防煙
2004年12月8日に深浦町の平沢敬義町長が亡くなってから2年が過ぎました。
深浦町は昨年岩崎村と合併しましたが、全国に先駆けて2001年に制定した「屋外たばこ等自動販売機撤去条例」そのまま引き継がれています。
しかし、罰則規定がなかったため旧深浦町内でも撤去は進まず、旧岩崎村で合併後の状況がどうなっているのか情報は伝わってきていません。
その後、全国の自治体の中で深浦町に追随する動きはみられず、違法状態のタバコ自販機はFCTC締結後も全く減っていないだけでなく、JTでは未成年の購入を阻止できないICカード式自販機の導入という姑息手段を言い訳にして先延ばしを図り、何があっても違法な屋外タバコ自販機を減らすことはない構えで対抗しており、財務省もそれを認めています。
このような異常な光景が繰り広げられているのは、世界中で日本だけです。

平沢町長はそれまでヘビースモーカーでしたが、健康長寿のまちづくりを進めるにあたって、自ら率先して禁煙しました。しかし、残念ながら肺がんの病魔に打ち勝つことはできず、57歳の若さでこの世を去りました。
平沢町長の「お金よりも町民の健康の方が大事、長い目で見れば町民のためになる」という、為政者として真に町民のことを思いやる姿勢とそれを貫き通した固い意志にあらためて敬意を表したいと思います。
深浦町は、平沢町長による「無煙のまちづくり」によってその名は一気に全国区となり、一度訪れてみたい町として知られるようになりました。
わが国の禁煙運動において重要な礎となる成果を上げ、町民のみならず国民をタバコ病禍から救うために大きな功績をあげられた故・平沢敬義町長の偉業をたたえ、あらためてご冥福をお祈りいたします。

12月8日は真珠湾攻撃(1941年)やジョン・レノン射殺(1980年)の日として人々に記憶されていますが、青森県内の禁煙運動に携わるものとして、12月8日を故・平沢町長を記念した「無煙のまちづくりの日」(仮称)に制定して、私たちに遺された宿題とその達成度を確認しアピールしていく日にしてみたいと(今日になって)思いついて、仲間内にまず提案してみることにしました。

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2 コメント

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すばらしいアイディアです。 (薗(石川)はじめ)
2006-12-09 19:28:05
くば先生、すばらしいアイディアと思います。是非、無煙のまちづくりの日として、平沢町長さんのご遺志をつぐ決意を新たにし、禁煙推進の対策を進める日に
してほしいと思います。賛成1票入れさせていただきます。
返信する
ありがとうございます (くば)
2006-12-12 11:18:37
薗先生からのメッセージを読んで思いついたものですが、今年は過ぎてしまったので、来年に向けて実現できるか考えたいと思います。その日に合わせて、各市町村の禁煙対策などを毎年調べて評価・発表するとか…。
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