木工教室で製作していた桐箱が完成した。桐も杉と同様にデリケートな素材で、デリケートな分、磨き甲斐がある素材でもある。また、桐は防虫作用があるため、衣類などの収納容器として使われているのは周知のことだ。その素材の持つ性能を発揮させるためにも、塗料やワックスなどを塗らず、研磨だけで仕上げたいものである。
箱といっても、茶道具を収納するのに用いるとなると、やはりいろいろ決まり事があるようだ。小さな花指を収めるつもりで作ったので、茶道具用というわけではないのだが、蓋を固定するのに真田紐を使うことにしていた。その調達のために近所の茶道具店を訪ねたところ、「流派は?」と尋ねられた。何種類か見せてもらって、流派に関係なく使える柄のものを選んだが、茶道具を収める箱の紐の柄にまで流派が関係するとは、多少予感もあったが、やはり驚いた。
真田紐は1メートル単位の切売りだ。製造元からネットを利用して直接購入する場合には、リール単位なので、30メートルとか60メートルといった単位で注文しないといけない。今回は、箱に真田紐を通す穴をつけるのに紐の実物が必要だったので、その茶道具店で2メートルだけ調達したが、金沢にある織元からもサンプル集を取り寄せた。都内にも製造しているところがあるようなので、直接購入できるのか確認してみようと思っている。
今日から2つ目の桐箱の製作を始めた。桐材は高価なのでその辺のホームセンターには置いてない。そこで、ホームセンターにある焼桐材を買って、その表面を削って使うのである。焼いてあるのでどのような板なのか、削ってみないとわからない。一枚板のときもあれば、わずか20センチほどの幅なのに3枚の板が継いであることもある。いかにも桐らしい白地のこともあれば、普通なら使わないであろう木の一番外側と思しき部分が含まれていることもある。桐箱や桐箪笥は世の中での認知度が高いので、桐にまつわる決まりきったイメージがあるだろうが、そんなものはどうでもよいと思っている。ホームセンターの棚に無造作に並んでいるもののなかから2枚程度を選び、自分の手許にあるのも何かの縁だろう。それを良いものにするのも悪いものにするのも、自分の考え方次第である。拙いながらも精魂込めて作れば、そこに何か生まれるものがあると思うのである。その何かを感じることができる感性を大切にしたいと思うし、そういう感性を持った人間になりたいと思う。
箱といっても、茶道具を収納するのに用いるとなると、やはりいろいろ決まり事があるようだ。小さな花指を収めるつもりで作ったので、茶道具用というわけではないのだが、蓋を固定するのに真田紐を使うことにしていた。その調達のために近所の茶道具店を訪ねたところ、「流派は?」と尋ねられた。何種類か見せてもらって、流派に関係なく使える柄のものを選んだが、茶道具を収める箱の紐の柄にまで流派が関係するとは、多少予感もあったが、やはり驚いた。
真田紐は1メートル単位の切売りだ。製造元からネットを利用して直接購入する場合には、リール単位なので、30メートルとか60メートルといった単位で注文しないといけない。今回は、箱に真田紐を通す穴をつけるのに紐の実物が必要だったので、その茶道具店で2メートルだけ調達したが、金沢にある織元からもサンプル集を取り寄せた。都内にも製造しているところがあるようなので、直接購入できるのか確認してみようと思っている。
今日から2つ目の桐箱の製作を始めた。桐材は高価なのでその辺のホームセンターには置いてない。そこで、ホームセンターにある焼桐材を買って、その表面を削って使うのである。焼いてあるのでどのような板なのか、削ってみないとわからない。一枚板のときもあれば、わずか20センチほどの幅なのに3枚の板が継いであることもある。いかにも桐らしい白地のこともあれば、普通なら使わないであろう木の一番外側と思しき部分が含まれていることもある。桐箱や桐箪笥は世の中での認知度が高いので、桐にまつわる決まりきったイメージがあるだろうが、そんなものはどうでもよいと思っている。ホームセンターの棚に無造作に並んでいるもののなかから2枚程度を選び、自分の手許にあるのも何かの縁だろう。それを良いものにするのも悪いものにするのも、自分の考え方次第である。拙いながらも精魂込めて作れば、そこに何か生まれるものがあると思うのである。その何かを感じることができる感性を大切にしたいと思うし、そういう感性を持った人間になりたいと思う。