自己満足日記

クラキンのささやかな道楽三昧  2009年3月14日開設

ドラゴンラピード 完成

2016年10月30日 10時17分50秒 | プラモデル完成写真(空)
エレール1/72 デ・ハビランドDH89A Mk.6ドラゴンラピードが完成いたしました。(今年11個目の完成です)

ドラゴン・ラピードは英国の航空機会社デ・ハビランド社が1934年に初飛行させた木製(ベニア板)旅客機で、翼は羽布張り、脚カバーと一体化されたエンジンナセルが金属製です。
乗員1名と乗客8名を乗せて時速約250km/hで飛ぶことができました。
双発機ですが、全長10.5mの小さな機体です。
第二次世界大戦までに205機が生産されました。
大戦中にはイギリス空軍で航法訓練機「ドミニエ」として運用され、500機以上が生産され、合計731機が生産されるという、当時としては大ヒット機となりました。

大戦後も旅客機として活躍し、1958年にイギリス国内で81機が活躍していました。
初飛行から80年以上経過した現在もイギリスやニュージーランドに何機かの飛行可能な機体が存在しています。

キットは1970年代のエレールが秀作キットを連発していた時代のもので、
全体の雰囲気、程良いディテール、驚くほどシャープなパーツ整形、精度が高く組み立てやすい作りなど、欠点の少ない傑作キットです。
因みに現在も新品で購入可能なキットです。
冒頭に書きました通り、旅客機と軍用の両方で多岐にわたって活躍した機種なので、塗装やマーキングのバリエーションはもの凄く多いので、今のうちに複数購入してバリエーションを楽しむのも良いかと思います。
実機が小型なので、全長僅か14cm程の手のひらサイズです。

マーキングはキット指定のもので、1937年頃のイギリスのローカル航空会社のものだと
思いますが、詳しい事は判りません。

木と羽布で出来た胴体と主翼は下地黒なし、金属製のエンジンナセルと機首、プロペラは下地黒ありとした上にクレオスのSM01スーパーファインシルバーを吹いて材質の違いを表現しました。
キットでは省略されている左主翼付け根の発電機ファンと胴体上面のアンテナ支柱を追加しました。
排気管の排気口もピンバイスで開口してあります。
リギングはモデルカステインのストレッチリギング0.6号(尾翼部分のみ1.5号)を使用しました。
それ以外は素組みです。
旅客機なので墨入れやウェザリングは行っていません。

このキットの最大の欠点はデカールが硬くて使えないことです。
マクソフターを使おうが、火傷しそうな蒸しタオルを使おうがビクともしません。
曲面には馴染みませんし、シルバリングも起こします。
結局デカールを使ったのは機首の小さなマークと胴体側面のコードレター(小さすぎて私には塗装できない)だけです。
胴体側面のストライプと主翼上下面のコードレター(ここは文字が大きい)はマスキング+筆塗りで塗装しました。
これも楽しみのうちです。

作っていてとても楽しめるキットです。
お勧めです。











コメント (17)
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