2000年の雄山大噴火(全島避難)で禿山と化した三宅島に緑を回復し、三宅島とその周辺の海を守るための三宅島緑化(植樹)のボランティアに、2009年から参加しています。
先週末、その4回目の参加ということで、三宅島に行ってきました。
【初日:金曜日】
仕事を終えた後、一旦帰宅し、着替えて車に荷物を積み込み、竹芝桟橋へ車で向かいます。
車は東京モーターサービスという駐車場業者さんに預かってもらいます。 竹芝桟橋までの引き取りと配車込みで2泊3日の料金が6500円と非常にリーズナブルです。 重い荷物を持って電車に乗る苦労を思えば楽です。
ボランティアは約100名の団体行動になりますので、21:15に竹芝桟橋集合で、22:00に東海汽船の「さるびあ丸」に乗船して出港となります。
船中は、期間限定の「めがね岩ダイビング」目当てのダイバー集団と我々ボランティア一行、3連休の観光客が入り混じっての大混雑、満員状態です。
出港後は、後部デッキでボランティア仲間とひとしきり酒盛りなどした後、1時頃就寝。
ダイバーさんご一行はデッキでハンモックや毛布で雑魚寝です。
私たちは二等の椅子席なので体を伸ばして寝るわけにはいきませんが、どこでも寝られる特技を持つ私は熟睡できました。
【2日目:土曜日】
翌、土曜日の5:00に三宅島到着。
まだ真っ暗です。
そのまま民宿へ直行し、7:30まで仮眠し、その後、朝食をいただきました。
今回の民宿は映画「わんこの島~ロック~」のモデルになった「夕景」です。
残念ながらモデルになった犬の「ロック」(本物はベージュ色の中型の雑種犬)は昨年の夏に他界してしまいましたが、昨年の春に夕景に泊まった時にはまだ健在で、私も少し遊んでもらいました。
夕景自体もリニューアルされていて、とても綺麗になっていましたし、自慢のテラスも更に大きくなっていました。
朝食を済ませた後、バスで植樹地点である雄山中腹まで移動し、9:00頃から植樹開始。
約100名のボランティアで3000本の苗木(ツバキ、サカキなど)を植樹しました。
今回は足場も良く非常に楽に作業ができ、捗ったため、14:00という予定よりも1時間も早く作業終了となりました。
植樹をしながら島の森林組合の方から色々な話が聴けるのも非常に勉強になり、楽しみでもあります。
(他人様の肖像権の問題がありますので、植樹風景の写真は掲載できません。あしからず・・・)
2009年に植樹した場所にも行ってみましたが、09年当時はほとんど草も無く、地肌や倒木が剥き出しになっていましたが、今はススキが茂り、植樹した木々も育ち「草原」のような状態にまで緑が回復していました。
その変化に驚き、感慨深かったです。
今回植えた3000本もきっとしっかり育ってくれると思います。
但し、雄山の中腹より上は、今なお噴出が続く火山ガスのために相変わらず完全な禿山状態で、土砂の流出も続いています。
植樹作業終了後、島で唯一の村営温泉に行き、天然温泉に浸かって汗を流し、疲れを癒しました。
温泉から見た三本岳の夕焼けが綺麗でした。
温泉の後は、バスで民宿に戻り、夕景自慢の大きなテラスと庭で、夕方の心地よい風に吹かれながら、翌日の船釣りの支度です。
釣り仲間と談笑しながら、竿やリールの準備をする一番楽しいひと時です。
18:00からはお楽しみの夕食です。
民宿夕景の夕食はボリュームも味も大満足でした。
特別注文した刺身の盛り合わせは、カツオ、キメジ、カンパチの3種類で、鮮度抜群で最高でした。
この日は翌日に備えて21:00前に就寝です。
【3日目:日曜日】
無事植樹を終えた翌日の日曜日は早くも東京へ帰る日ですが、帰りの船が14:00出港なので、午前中は丸々フリータイムになります。
100名のボランティアは、この半日のフリータイムを島内観光、自然観察、イルカウォチング、ダイビング、陸釣り、船釣りなど、思い思いに楽しむことになります。
私は釣り仲間と毎回船釣りを楽しみます。
今回は青物シーズンということで、大物カンパチ狙いの泳がせ釣りと、五目釣りに分かれての釣行となりました。
私はカンパチ狙いの泳がせ釣りの方です。
4:30起床し、民宿が用意してくれたお弁当の朝食をいただき、身支度を整え、港へ移動し、6:00出船です。
船は仕立てで、仲間4名での釣行です。
まずは有名な三本岳回りまで行って、餌のムロアジ釣りからスタートです。
古いリョービのビシ竿と電動リール、ハリス4号のチビムロ用仕掛けで開始。
開始30分ころから「入れ食い」状態になり、15~25cmサイズのムロアジが3~4尾の一荷の連続。
あっと言う間に4名で100尾以上の餌を確保し、船のイケスは満杯状態です。
・・・と、ここまでは良かったのですが
十分過ぎる餌を確保したところで、少しポイントを変えて、お待ちかねの泳がせ釣り開始。
ロッドはこの夏に買ったばかりのダイワのGOUIN220HHH、リールはPENN30TW、リーダー60号、仕掛けは40号ハリス、オモリ200号、水深は40m前後
?・・?・・、?・・・・
アタリがありません。
ムロアジが暴れたり、何回か餌取りがあったりはしますが、食いません!
潤沢な餌にものを言わせて、投入ごとに新しい餌を付けますが、全くダメ。
根掛かりリスク覚悟で根ギリギリを狙ってもダメ。
三本岳から島周りにポイントを変えてもダメ。
潮が動いていないことも原因ですが、あれだけムロが釣れたということは、既にカンパチもムロを鱈腹食っている筈ですから、本当の原因はそっちかも知れません。
餌が爆釣と言うのも「悪い兆候」です。
結局、12:00の納竿までそのまま続き、4名全員坊主で終わりました。
お土産に余った餌のムロアジを30尾づつくらい持って帰りました。
・・・という訳で、釣果の写真はありません。
因みに、別部隊の五目釣りは中々の釣果で、良型のメジナ、ウメイロ、アオダイ、イサキ、サバ、ムロアジなど、クーラー満タンでした。
写真は五目釣りメンバーの釣果であるウメイロの姿作りです。 これ、釣り人だけが味わえる最高の贅沢です。
来年の秋のリベンジを誓いつつ、13:30、100名のボランティアメンバーと共に錆が浜港に集合し、14:00島の人々に見送られながらの出港となりました。(残念ながら、こちらも肖像権の問題で写真は掲載できません)
来年の春、また来ますよぉ!
毎度のことですが、紙テープが切れる瞬間はちょっと感動します。
下の写真はオマケで、錆が浜港で見た、消波ブロック設置用の超大型クレーン車です。
帰りの船からの夕焼けも綺麗でした。写真は伊豆大島近くから見た夕焼けです。
定刻より約30分早い20:20竹芝桟橋着。
予定通り、東京モーターサービスから車を受け取り、荷物を積み込んで、20:50竹芝桟橋を出発。
3連休の中日ということもあってか、首都高速もスイスイで、21:50自宅着。
濃密な週末でした。 もうクタクタです・・・。
只今、体中、筋肉痛に悩まされています。