現用潜水艦の1/350キット4隻着手です。
潜水艦、特に現用艦のプラモなんてどこが面白いの?って思われるかも知れませんね。
確かに大きな魚雷にブリッジや潜望鏡が付いただけみたいな、ノッペリとした無愛想この上無い船体ばっかりで、どれも同じように見えますよね。
でも、これがなかなか奥深いんですよ。何せ現用の潜水艦は国家機密ですから決定的に資料が少ない・・・というかほとんどありません。 ネットで検索してもディテールや全体が判るような写真はほとんどありません。 ・・・ということは、自分の想像やデッチ上げで作れる部分が大きいということです。つまり、塗装やウェザリングの楽しみがとても大きいわけです。
もうひとつの楽しみは、どの状態を想定して作るかと言うことです。 潜航状態が、浮上航行状態か、停泊状態か・・・ということです。 最も潜水艦らしい凄味とノッペリ感が出せるのは潜航状態(作るもの簡単)ですが、ディテールは殆ど見せられません。 逆に停泊状態はディテールを見せられますが、今一迫力がありません。 この辺も悩みどころであり、楽しみでもあります。
さて、まずは世界最大の米海軍原潜オハイオです。 1/350でも全長約50cmの巨体です。 駆逐艦より確実に大きいですね。
メーカーはドラゴンで、1/350としては部品点数が異常に多いですが、ほとんどはミサイルベイと魚雷発射管関係のパーツです。
船体のモールドや細部のディテールも結構細かくて、なかなか良い感じです。
2隻目は、同じく米国海軍の原潜バージニアです。
こちらはオハイオと比べるとかなり小さくて、全長33cmですから、ロサンジェルス級よりちょっと大きいくらいです。 英国のバンガードと比べると一回り小型です。
メーカーはホビーボスで、パーツ構成はご覧の通りとてもシンプルです。組み立てるだけならあっと言う間って感じです。 このメーカーも潜水艦は手慣れたもので、モールドやディテール表現も全く問題ありません。エッチングパーツ付です。
3隻目はフランス海軍の原潜、ル・トリオンファンです。 上のバージニアと同じくホビーボスの製品です。 大きさはバージニアより一回り大きく、全長約40cmです。 英国のバンガードより一回り小型ですね。
キットの内容や出来は同じメーカーということで、バージニアとほとんど同じです。 こちらはミサイルが2発だけ付いているので、その分パーツ数は多くなっています。 こちらもエッチングパーツ付です。
4隻目はロシアのアクラ級です。 いかにもロシアらしい低いブリッジとズングリとした艦体で、アルファ級と似たような感じです。 全長約40cmで今回の4隻の中では最も小型です。
メーカーはブロンコです。 このメーカーも潜水艦では定評があり、キットの出来も問題ありません。 船体のパーツ分割がちょっと変わっていて3分割になっています。(大抵のキットは上下2分割) このキットにも船名プレートと手摺のエッチングパーツが付いています。