これから本格的にプラモデル作りを始めようと考えていらっしゃる方のためのお話の第3弾です。
せっかくプラモデルに興味を持たれて、作ってみたけど、いきなり出来の悪いキットに当ってしまって、嫌気が刺す・・・・なんて、不幸なことです。
そのような不幸な体験をしないために、「無難なキット選び」についてお話しします。
結論から先に言います。
1.先ず、第1は「古いキットに手を出すな。」
古いキットの中にも優れたものはありますが、はやり少数派ですし、すべてにおいて「良い」とは言えません。 ディテールが凄ければ、パーツの合いが悪い、作り辛いなど、一長一短だったりします。
新しいキットの方が、「作り易さ」、「パーツの精度」、「ディテール表現」など色々な面で確実に良くなっています。
最近数年のうちに発売されたものが無難です。
2.入門用としてズバリお勧めメーカーは国産のタミヤ、ハセガワです。
取説が日本語で判りやすいこと、パーツの精度が良く、バリも少ないこと、ディテールなどの表現が「程々」で、且つ一定以上のレベルになっていることなどの点で、この国内2大メーカーが無難です。
この2大メーカーの最近のキットからチョイスすれば、素組みでそこそこ十分に見応えのある完成品が大したストレスも無く完成できると思います。 余計なストレスを感じずに純粋に作る楽しさを味わえ、基本的な技術や手順を習得できるということです。
また、国内メーカーであれば万一の不良品や部品の紛失や破損にも迅速に対応してくれます。 この点は海外メーカーの輸入物は最初から「万一の場合は泣き寝入り」を覚悟しておいた方が良いです。
敢えて海外メーカーで、ということであればエデュワルド(ウィークエンドシリーズ)かレベルということになりますが、いずれも最近のキットに限ります。
イタレリ、エレール、トランペッター、アカデミーなどの海外メーカーや、国産のニチモ、フジミ、ファインモールドなども、そこそこ良いキットを出していますし、中には「傑作」と言われる素晴らしいキットもありますが、やはり当たり外れがありますので、初心者に「安心てお勧め」とは言えません。
タミヤ、ハセガワの最近の優等生キットを数個完成させて、自信を付けてから、徐々に難易度の高いキット(古いキットや海外のメーカーなど)に挑戦されるのが良いと思います。
スペシャルホビーやミニクラフト、エアフィックスや東欧、中国の中小メーカーなどは、国産メーカーには無い珍しい機種を出していて、つい手が出てしまいそうになるかも知れませんが、ある程度経験を積まれてからにした方が良いと思います。