自己満足日記

クラキンのささやかな道楽三昧  2009年3月14日開設

往年の名作キット

2012年03月11日 05時19分00秒 | プラモデルのお話

モデルアート誌の4月号の特集記事にも登場しますが、私がプラモデル少年を卒業する直前の1960年代の終わりから1970年代は、国内ではスケールモデルの全盛期だったように思います。(記憶が間違っていたらお許しを)

この時期プラモデル業界も景気が良かったのか、この時期のキットを見ているとメーカーや金型職人さん達の今では感じられないような「勢い」が感じられます。

オオタキ(現在はアリイが継承)、フジミ、ニチモなど、飛行機モデルに関しては今ではちょっと二流のイメージがあるメーカーも素晴らしいキットを作っていました。

私は、この頃のこれらのキットはとっくに廃番になっているものと思い込んでいて、中古屋やネットオークションで見つけたら買うという感じでした。

最近完成させたフジミの九九艦爆はこの類です。

ところがMA誌の4月号の特集を見て、調べてみた結果、殆どのキットが現行キットとして、しかもとても安い値段で新品購入できることを知ったという訳です。

ここ2~3週間で買い集めたキットをご紹介します。

まずニチモの1/48が4機。

全てに共通した特徴は以下の3つです。

・機体全面の素晴らしいモールド

・エンジン、コックピットの凝ったディテール

・パーツの精度の良さ

148

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148_4

例えば隼を例にすると、比較的新しいハセガワのキットはパネルラインの筋彫りと主なビスやリベットだけで、こんな感じです。

Img_0682

ニチモの隼は、ビッシリと凹リベットが打たれており、リベットとビスの表現もきちんと変えてあります。

Img_0683

九七艦攻でも同様です。(主翼下面のモールド)

Img_0679

次にエンジンやコックピット回りのディテールです。

これはインストを見ていただくのが判りやすいと思います。

まず隼の例から。

エンジン本体は勿論、吸排気管、補機類や防火隔壁とエンジン架まで再現されています。

コックピットも酸素ボンベ、各種レバー、ペダル類が別パーツになっていて、シートの軽め穴もきちんとモールドされていることが判ると思います。Img001

次は九九式襲撃機の例ですが、これも隼と全く同レベルのディテールです。

Img002

ハセガワ、タミヤやエデュワルドなどの最新のキットと比べても勝っているくらいです。

特にエンジン回りは何とかして完成後も見せるようにしたくなります。

写真は割愛しますが九五式練習機のコックピットなんかは鋼管フレームがちゃんと別パーツになっています。

この素晴らしさで1500~1800円程度で新品購入できるんですから、お買い得です。

次はアリイ(旧オオタキ)の陸軍二式戦闘機「鐘馗」です。

148_5

このキット以外にも、旧オオタキでは紫電、P-40などが同レベルの名作です。

鐘馗の垂直尾翼付近のモールドです。

ニチモと同様の緻密さです。

Img_0684

P-40(以前に買って、完成済み)の主翼のモールドです。

Img_6836

P-40の完成写真ですが、このような見事なリベット表現です。

これで800円ほどで新品購入できるんですから、驚きです。

また、旧オオタキはカラーの綺麗な塗装図が付いているのも嬉しいです。

この塗装図はキットが完成した後、額縁に入れて飾ってもいいくらいです。

ニチモやオオタキのこの素晴らしいモールドを活かすためには、マーキングは極力塗装にすることをお勧めいたします。

写真ではラウンデルが塗装、GAの文字がデカールです。

やはりデカールではいくら馴染ませても、このリベットには馴染みきれません。

GAの文字も塗装にすべきであったことがお判りいただけると思います。

Img_78481

但し、旧オオタキのキットのコックピットのディテールは現在のキットやニチモの水準から見ればやや見劣りがしますが、少し手を加えることで見栄えがするようになります。

この他にフジミなども名作キットを出しています。

機会がありましたら、一度作られてみてはいかかでしょうか。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先の日記にてダブって投稿してしまい、大変失礼し... (Aegis)
2012-03-12 21:12:51
先の日記にてダブって投稿してしまい、大変失礼しました。

あの時代の職人魂と言うか、良き時代の良きキット、素晴らしいですよね!

そのキット達がヨンパチであの価格で手に入るのですから嬉しい悲鳴であり、即GET(積み?(笑))となりますよね! 動翼の可動やエンジン等々の再現性の高さ等ではラッパ吹きやタミヤ等々ありますが、スケールも価格も大きいですよね。

懐かしいところでは各動翼や脚、キャノピー等々の可動等、中にははリアルさを損ねるのもありますが、場合によっては有難い事もありましたね。自動浮沈機構も面白いギミックでしたが、チョンとペラを回せば回転し、チョンとペラを触れば停止する単3電池ボックスとのベビーモーターユニット?(笑)やリモコン戦車等も面白いギミックの1つでしたね♪

懐かしいと言えば、折り曲げて虫ピン等で穴を開けて使用する菱形の接着剤や、頭をパキン!と折って使用するアンブル式?の接着剤も懐かしいですね♪

しかし、ホント、クラキンさんは色んな意味でも素晴らしいです!! 此れからもどうぞお付き合い頂けます様、改めて宜しくお願い致します!!m(_ _)m
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そうなんですよ。 こういうことに気付いてしまう... (クラキン)
2012-03-12 21:45:53
そうなんですよ。 こういうことに気付いてしまうと一気に罪が増えてしまいます。
もう「性」としか言いようがないですね。
でもやはり素晴らしいキット達です。

ベビーモーターは2極モーターの特性を生かした傑作です。
昔、イマイなんかがやたら可動が多いキット出してましたが、ちゃんとすべて可動する状態で完成できたためしがありませんでしたね。
必ず壊れるか、上手く動かないか・・・。
リモコン戦車はアリイから今でも販売されてますよ。
なんとゴムキャタピラですよ。

チューブ式の接着剤は「セメダイン」って言いましたね。
ベトベトして扱いにくかったです。

なんだか改めてお褒め頂くと気恥ずかしいですが、こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
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4号戦車のコメントは、やはりダブリだったんです... (クラキン)
2012-03-12 21:47:50
4号戦車のコメントは、やはりダブリだったんですね。それでは片方は削除させていただきます。
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