「目標は新生日本の建設」=野田首相が米紙に寄稿(時事通信) - goo ニュース
民主党が政権与党の座に座った途端、鳩山元首相が、”東アジア共同体”構想を打ち出し、その結果、日米安保に亀裂が入り、日本国の安全保障と国際的な信用を著しく損ねたことは、記憶に新しいところです。外政を混乱に陥れた鳩山元首相に対して、今度は、野田首相が、内政面で同じ轍を踏みのではないかと思うのです。
野田首相は、ワシントン・ポスト紙への寄稿文において、震災をきっかけに、日本国は、震災以前の日本国に復旧するのではなく、”新しい日本”を建設すべきと説いているそうです。しかしながら、大地震と津波の発生は、偶発的な出来事なのですから、急遽、”新しい日本”を造れるわけはありません。もし、”新しい日本”が、即、出現するとしたら、それは、計画性のない杜撰な突貫工事となり、国民の意向を無視した非民主的な手法を取らざるを得ないのです。つまり、”より良き日本”という意味で、本気で”新しい日本”を造ろうとするならば、綿密な準備と国民のコンセンサスの形成を要するのです。このことは、”古い日本”から”新しい日本”へ向かう間の期間に”空白”が生じ、震災で破壊された状況がそのまま放置されることを意味します。その間、”古い日本”で機能してきた活動が麻痺し、”新しい日本”に向かう以前に、その基盤さえも崩壊しかねないのです。しかも、野田氏の構想している”新しい日本”とは、エネルギー技術や介護サービスなどの分野を成長分野と位置付けるものであり、必ずしも生産的でも創造的でもありません(産業が衰退すれば、エネルギーも要らなくなる…)。
ユートピアを掲げた結果、これまで積み上げてきたものを台無しにし、逆に、状況を悪化させてしまうことは、古今東西の歴史に幾度となく現れてきた失敗パターンでもあります。野田首相は、震災の教訓を力説する前に、まずは、歴史の教訓に学ぶべきではないかと思うのです。
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野田首相は、ワシントン・ポスト紙への寄稿文において、震災をきっかけに、日本国は、震災以前の日本国に復旧するのではなく、”新しい日本”を建設すべきと説いているそうです。しかしながら、大地震と津波の発生は、偶発的な出来事なのですから、急遽、”新しい日本”を造れるわけはありません。もし、”新しい日本”が、即、出現するとしたら、それは、計画性のない杜撰な突貫工事となり、国民の意向を無視した非民主的な手法を取らざるを得ないのです。つまり、”より良き日本”という意味で、本気で”新しい日本”を造ろうとするならば、綿密な準備と国民のコンセンサスの形成を要するのです。このことは、”古い日本”から”新しい日本”へ向かう間の期間に”空白”が生じ、震災で破壊された状況がそのまま放置されることを意味します。その間、”古い日本”で機能してきた活動が麻痺し、”新しい日本”に向かう以前に、その基盤さえも崩壊しかねないのです。しかも、野田氏の構想している”新しい日本”とは、エネルギー技術や介護サービスなどの分野を成長分野と位置付けるものであり、必ずしも生産的でも創造的でもありません(産業が衰退すれば、エネルギーも要らなくなる…)。
ユートピアを掲げた結果、これまで積み上げてきたものを台無しにし、逆に、状況を悪化させてしまうことは、古今東西の歴史に幾度となく現れてきた失敗パターンでもあります。野田首相は、震災の教訓を力説する前に、まずは、歴史の教訓に学ぶべきではないかと思うのです。
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