万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

古舘氏の原発追求発言―反原発派こそ圧力団体なのでは

2012年03月12日 15時31分29秒 | 日本政治
古舘氏徹底的に原発追求 報ステで表明(日刊スポーツ) - goo ニュース
 テレビ朝日系の「報道ステーション」でキャスターを務める古舘氏が、原発報道への強い決意を示し、”圧力がかかって番組をきられても本望”と発言したことが話題になっているようです。しかしながら、反・脱原発派こそ、組織化された強力な圧力団体なのではないかと思うのです。

 本ブログでも、原発再稼働について記事を載せますと、必ずといったよいほどに、凄まじい罵倒を伴う反対コメントが寄せられます。テレビ報道などを見ましても、佐賀県庁舎に押し入ったり、経産省で座り込みを行ったり、東電前でシュプレヒコールを上げているのは、反原発運動に参加している人々です。こうした現象は、日本国に限られたことではなく、世界各地で原発反対のデモが発生していることが報告されています。その活動母体は、およそ社会・共産主義系の団体と重なりますので、一種の政治運動と化しているようです。また、マスコミは、いかに小規模であっても、こうした活動を優先的にニュースとして取り上げていますので、古舘氏の見解とは逆に、反原発派の方が、世論に対して影響力を行使しているとも言えます。電力の供給不安や電力料金の値上げによる産業界の困窮の声や国民の不安は、めったには報じられていません。

 原発反対派の人々は、この運動を勝つか負けるかの”闘争”と認識していますので、話し合いの余地もないようです。「報道ステーション」は、暴力的手段を用いてでも、自己の主張を通そうとする反原発派=圧力団体の問題こそ、その背景や組織の内実を含めて、取り上げるべきではないかと思うのです。

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コメント (5)
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