移民、EU揺るがす危機に=新たな受け入れ分担協議へ
遂に”難民危機”という言葉も登場したように、EUは、シリアやアフリカ諸国等から押し寄せる難民の対応に苦慮しています。特に移住先として希望者が殺到している高いドイツは、EU諸国に対して難民を分担して受け入れるよう要請しているとも伝わります。
この問題、移民送出し国の政治的安定が実現しない限り、根本的な解決は困難なのですが、一つ、特にシリア難民について不思議に思える点は、イスラム諸国の動きが鈍いことです。この問題について、イスラム諸国の間で何らかの協議の場が持たれたとする報道はなく、鈍いどころか、知らん顔を決め込んでいるようなのです。一方のEU側も、”難民危機”はEUで解決すべき問題として、一身に背負い込んでいます。しかしながら、既にEU諸国では、イスラム系移民との軋轢が深刻な社会的摩擦を引き起こし、イスラム過激派組織によるテロ事件やISILの増長も、その背景にはヨーロッパにおけるイスラム系移民の疎外感が指摘されています。つまり、現在のEUの対応は、シリア等における住民流民化の原因をさらに助長するという悪循環に陥りかねないのです。この点を考慮しますと、流民化した住民の最も適切な避難先、あるいは、受け入れ先は、イスラム教国であるはずです。イスラム諸国であれば、社会的な亀裂や宗教対立が生じるリスクは低く、生活習慣等においても親和性があります。しかも、イスラム教では、信者同士の相互扶助が奨励されているのですから、イスラム諸国もまた、信仰を同じくする者として、苦境にある難民を救済することに異論はないはずです。
このように考えますと、EUは、”難民危機”をEUの域内問題に閉じ込めず、現実に即し、地域的にもより開かれた解決を目指すべきです。イスラム系の難民については、イスラム諸国、あるいは、アラブ連盟等と間に協議の場を設けるべきですし、アフリカ大陸からの難民についても、アフリカ連合等に対して解決への協力を呼びかけるべきなのではないでしょうか。
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遂に”難民危機”という言葉も登場したように、EUは、シリアやアフリカ諸国等から押し寄せる難民の対応に苦慮しています。特に移住先として希望者が殺到している高いドイツは、EU諸国に対して難民を分担して受け入れるよう要請しているとも伝わります。
この問題、移民送出し国の政治的安定が実現しない限り、根本的な解決は困難なのですが、一つ、特にシリア難民について不思議に思える点は、イスラム諸国の動きが鈍いことです。この問題について、イスラム諸国の間で何らかの協議の場が持たれたとする報道はなく、鈍いどころか、知らん顔を決め込んでいるようなのです。一方のEU側も、”難民危機”はEUで解決すべき問題として、一身に背負い込んでいます。しかしながら、既にEU諸国では、イスラム系移民との軋轢が深刻な社会的摩擦を引き起こし、イスラム過激派組織によるテロ事件やISILの増長も、その背景にはヨーロッパにおけるイスラム系移民の疎外感が指摘されています。つまり、現在のEUの対応は、シリア等における住民流民化の原因をさらに助長するという悪循環に陥りかねないのです。この点を考慮しますと、流民化した住民の最も適切な避難先、あるいは、受け入れ先は、イスラム教国であるはずです。イスラム諸国であれば、社会的な亀裂や宗教対立が生じるリスクは低く、生活習慣等においても親和性があります。しかも、イスラム教では、信者同士の相互扶助が奨励されているのですから、イスラム諸国もまた、信仰を同じくする者として、苦境にある難民を救済することに異論はないはずです。
このように考えますと、EUは、”難民危機”をEUの域内問題に閉じ込めず、現実に即し、地域的にもより開かれた解決を目指すべきです。イスラム系の難民については、イスラム諸国、あるいは、アラブ連盟等と間に協議の場を設けるべきですし、アフリカ大陸からの難民についても、アフリカ連合等に対して解決への協力を呼びかけるべきなのではないでしょうか。
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