北朝鮮兵が銃撃か=国境越えた中国吉林省内―韓国紙
昨年から、北朝鮮兵が、中国との間の国境を越えて中国人民間人を襲撃する事件が起きているそうです。中朝関係に隙間風が吹き、かつ、中韓接近も顕在化した時期にあって、北朝鮮兵による銃撃事件は、一体、何を意味するのでしょうか。
兵士が越境する行為は通常の国家ではあり得ませんので、北朝鮮内部で異常事態が発生していることだけは確かなようです。第一に推測さえる異変は、北朝鮮のトップである金正恩氏による中国に対する冒険主義的な挑発です。近年、冷淡になった中国に対して、国境付近の”中国人民”を人質に取った脅しですが、人民解放軍の軍事行動を招きかねませんので、冷静に考えればリスクが高すぎます。となりますと、第二の推測は、北朝鮮軍の規律に乱れが生じており、末端の兵士が窮乏から盗賊化し、比較的裕福な中国人(朝鮮族?)からの掠奪を働いているとするものです。仮に、このシナリオが正しいとしますと、北朝鮮の体制が動揺を来しているのかもしれません。そして、第三のシナリオがあるとすると、それは、越境した北朝鮮兵士が中国の指令を受けて動いているとする推測です。北朝鮮軍の内部には反金正恩親中勢力が存在し、その部隊が、中国に北朝鮮に対する軍事介入を口実を与えるために事件を起こしたとも考えられるのです。グルジア紛争やクリミア紛争に見られたように、ロシアの如く、中国もまた、自国民保護を口実とした軍事介入を行う可能性は否定できません。そして、このシナリオであれば、事件を起こした”北朝鮮兵士”は、正規の北朝鮮軍の兵士であるかも怪しくなるのです。
現在、水面下において、中国主導による朝鮮半島再統一政策が遂行されているとなりますと、実現への道にあって最も障害となるのは、北朝鮮の金体制の存在です。北朝鮮が自らのコントロールから外れ、体制の生き残りをかけて韓国を攻撃するようなことがあれば、この計画は水泡に帰してしまうからです。となりますと、不測の事態が発生する前に、北朝鮮を先に抑えてしまおうとする動機があっても不思議ではありません。果たして、この事件は、中朝開戦の予兆なのでしょうか。
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兵士が越境する行為は通常の国家ではあり得ませんので、北朝鮮内部で異常事態が発生していることだけは確かなようです。第一に推測さえる異変は、北朝鮮のトップである金正恩氏による中国に対する冒険主義的な挑発です。近年、冷淡になった中国に対して、国境付近の”中国人民”を人質に取った脅しですが、人民解放軍の軍事行動を招きかねませんので、冷静に考えればリスクが高すぎます。となりますと、第二の推測は、北朝鮮軍の規律に乱れが生じており、末端の兵士が窮乏から盗賊化し、比較的裕福な中国人(朝鮮族?)からの掠奪を働いているとするものです。仮に、このシナリオが正しいとしますと、北朝鮮の体制が動揺を来しているのかもしれません。そして、第三のシナリオがあるとすると、それは、越境した北朝鮮兵士が中国の指令を受けて動いているとする推測です。北朝鮮軍の内部には反金正恩親中勢力が存在し、その部隊が、中国に北朝鮮に対する軍事介入を口実を与えるために事件を起こしたとも考えられるのです。グルジア紛争やクリミア紛争に見られたように、ロシアの如く、中国もまた、自国民保護を口実とした軍事介入を行う可能性は否定できません。そして、このシナリオであれば、事件を起こした”北朝鮮兵士”は、正規の北朝鮮軍の兵士であるかも怪しくなるのです。
現在、水面下において、中国主導による朝鮮半島再統一政策が遂行されているとなりますと、実現への道にあって最も障害となるのは、北朝鮮の金体制の存在です。北朝鮮が自らのコントロールから外れ、体制の生き残りをかけて韓国を攻撃するようなことがあれば、この計画は水泡に帰してしまうからです。となりますと、不測の事態が発生する前に、北朝鮮を先に抑えてしまおうとする動機があっても不思議ではありません。果たして、この事件は、中朝開戦の予兆なのでしょうか。
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