今回は正門に近い植え込みからデザインされた花壇まで、豊かな花々で彩る名古屋の名城公園。バラなどが花期を過ぎ、訪れる人も少なくなったなかで、名前も知らなかった草花たちが晩秋の宴を楽しむかのように咲いていました。
初めて見る花も少なくありません。寄せ植えの見事さ、晩秋の日差しに光る鮮やかな色に見入りました。
今回は正門に近い植え込みからデザインされた花壇まで、豊かな花々で彩る名古屋の名城公園。バラなどが花期を過ぎ、訪れる人も少なくなったなかで、名前も知らなかった草花たちが晩秋の宴を楽しむかのように咲いていました。
初めて見る花も少なくありません。寄せ植えの見事さ、晩秋の日差しに光る鮮やかな色に見入りました。
今年も薄暗い庭の片隅で、パッと明かりが灯ったようにツワブキが開花しました。他の草花と同様に手をかけることなく放りっぱなしなのに、本数、花数とも増えもせず減りもせず、晩秋には同じところで律儀に顔を見せてくれます。
日本や中国、台湾、朝鮮半島などに自生する常緑多年草。フキに似た直径20㌢ほどの葉は冬期にも枯れることもなく、いつも艶があることからツヤブキが転じて、ツワブキの名が付いたそうです。
金平糖の愛称で親しまれ、春と秋の庭を白とピンクの花で彩ってくれるヒメツルソバの生育が、この秋は生育状況が変?です。春の開花は例年並みでしたが、秋は地を這う株の広がりが他の草に阻まれたように狭く、花数も少なくて花色も褪せたよう。物差しで測ると、直径1㌢はあるはずの花径はほとんどが4~7㍉前後です。
何故か分かりませんが、想像できるのは花壇の草花にも被害があった今夏の猛暑。
花壇の散水はしましたが、ヒメツルソバが広がる地面はカラカラになり硬くなっても散水はしませんでした。暑さや乾燥に強いとされるヒメツルソバも耐えられず、もっと強力な草がはびこったのでしょう。
物差しをあてるとほとんどが1㌢以下です
例年はこんな状態です
散歩道コースにある名古屋市農業センターに立ち寄り、宿根草園などを覗いてきました。バラや大輪の菊などは栽培されていないので、正門脇の寄せ植え花壇以外はやや寂しげですが、セージや市民農園を囲むヒャクニチソウなどが迎えてくれました。
宿根草園に咲く皇帝ダリアは、2種類を交配して開発したハイブリッド種。背丈は高くありませんが早めに開花します。
名古屋・鶴舞公園のバラ園とスイフヨウ園を覗いてきました。どちらも毎年のように訪れているのに、こんな遅くになんて・・・。寂しくなった花が冷たい風に揺れる姿に、満開期とは違った趣を感じてきました。
約120株1400本のバラ園で咲いているのは、遅咲き種を中心に半分以下。約60株のスイフヨウも花数は数えるほど。ただ、どちらも結構多くの蕾が残っています。
水彩画教室のスケッチ取材で出かけた北名古屋市の「昭和日常博物館」での一枚、履物屋の店先です。
革靴や懐かしい下駄が並んでいます。
昭和30年代の一時期、若かった僕は休日に下駄を履いて街歩きを楽しんだことがあります。足裏のぴったり感、軽やかな足音。和服を着てというほどではありませんでしたが、雨の日にはより気取って番傘を手にしたものです。
履物を新調する多くは新学期、誕生日、転勤など心機一転の時。店内に掲げられた「御一歩」の文字が印象的です。
散歩道や公園の植え込みなど、あちらこちらで見かけるアベリアです。
日本をはじめ中国、ヒマラヤ、メキシコなどに分布。派手な花ではありませんが、病害虫や暑さ寒さに強く、花期も6月から11月までと長い優れ者。足もとは散った花殻でいっぱいですが、枝には蕾もいっぱいです。白が中心ですがピンクも。花言葉は強運、謙虚など。
白だけでなくピンクも
名古屋市農業センター正門脇の花壇です。11月2日(土)・3日(日、文化の日)4日(月、振替休日)の3日間催される秋の収穫祭の来客を迎えます。
猛烈なこの夏を乗り切ったコキアやカンナなど、色とりどりの草花がボリウムたっぷりに寄せ植えされています。
海を渡るアサギマダラの「お休み処」になれば、と庭に植えてある赤と白のフジバカマが花数を増やしています。今年も大変な猛暑の被害を受けて、先日掲載したホトトギスと同様に開花が遅れ、株も少なく、これではアサギマダラの来訪は期待できないかもしれません。
フジバカマを植えたのは5年前。順調に育ち、アサギマダラが2年連続で立ち寄ってくれましたが、昨年の猛暑では大きな鉢植えが全滅、露地植えも半数以上が葉焼けや立ち枯れして花芽も消え、アサギマダラの姿を見ることはありませんでした。
今年は露地植えに絞り、朝夕の散水もできるだけやりましたが、水はたちまち蒸発、葉が赤茶色になって落下。それでもほぼ半数の株が枯れずに花芽も残り、数は少なくても隣り合わせに咲くホトトギスと混声合唱を楽しむかのように咲いています。
秋の庭の代表花のひとつ、ホトトギスが咲きました。今年も猛暑の被害を受けて開花も遅れ気味ですが、それを取り戻す勢いで花数を増やしていす。
昨年の猛暑では葉焼けだけでなく、株も立ち枯れになって半分ほどに。今年は夏の散水量や回数を増やした結果、葉焼けも立ち枯れも幾分和らいだようで、蜜を吸う昆虫のホウジャクが飛び交っています。もちろん紫色の斑紋など咲いた花そのものの見事さに変わりはありません。
蜜を吸って飛び交うホウジャク
ハーブティーやジャムから眼精疲労や利尿作用、さらには美容にと幅広い効能で知られるローゼルの実。名古屋市農業センターのミニ菜園でも真っ赤な実が秋の日差しに輝いています。
クレオパトラも愛したとか。アフリカ原産のアオイ科フヨウ属のハイビスカスの仲間です。
秋のバラを見に、名古屋市内有数のバラ園がある庄内緑地公園へ行ってきました。大きな樹木に囲まれたバラ園に、約80種2100株が植栽されています。
本来なら秋本番のはずなのに、最高気温が25度以上の夏日が続いているせいか今一つ元気が無さそうな感じ。でも、気温が下がれば開花待ちの蕾が開き元気を取り戻してくれるだろうと期待しています。
クチナシやジンチョウゲとともに三大香木樹とされ、 我が家のシンボルツリーでもあるキンモクセイ(金木犀)が満開になりました。
ここ数年、何故か花付きだけでなく色や香りもいま一つ。根の周りに玉肥を打ちこむなどしたものの、今夏のとてつもない猛暑続きに「今年も駄目か」と思っていましたが、花数、色、香りともまずまずです。
どの公園でも、来園者を最初に迎えてくれる花壇。デザイン化された花壇に季節の草花が満載され、園内へと進む足取りを軽くさせてくれます。
バラが見ごろになり、秋の華まつりを開催中の名古屋・庄内緑地公園の正門の花壇も見事。ヒマワリブラウンアイガール、ジニアなど秋の草花が咲き誇っています。
造成地や散歩道で見かける無数の小さな花、マルバルコウです。
江戸時代に北米から鑑賞用としてやってきた蔓性の一年草で、ヒルガオ科サツマイモ属。周りの草や低木を覆うように蔓をからませ、「常に愛らしい」の花言葉通りトランペット形の花径1.5㌢ほどの赤い花を次々に咲かせます。
ただ、精力が旺盛なあまり「警戒すべき帰化雑草」だそうです。