風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「サクラの競演=名古屋・東山動植物園の『桜の回廊』を歩いてきました」

2016-03-31 16:20:52 | 日記・エッセイ・コラム





           

           


スモモの白い花。これもサクラの一種だそうです

ピンク、白、赤、黄色、一重、八重・・・。その数100種1000本。

名古屋・東山動植物園の「桜の回廊」を歩いてきました。

東山動植物園の最寄り駅である地下鉄東山線の2つの駅のうち、植物園に近い星ヶ丘駅で下車。

植物園へ向かって歩く道でさっそく、見事なサクラたちに迎えられました。
名古屋市立菊里高校や椙山女学園大学キャンパスのサクラたちです。椙山女学園では「椙山桜灯(あか)り回廊」と名付けて、夜は学生たちが作った灯りで夜桜の艶やかさを演出しているそうです。

植物園の広い園内ではあちこちでサクラに出会いますが、メーンはお花畑展望休憩所から一望できる「桜の回廊」です。
種類が多いので名札を見ながら歩きましたが、覚えきれません。色とりどり。しだれ桜もあります。
すでに咲き終わった早咲き種もあれば、開花が始まったばかりの種類も。

若葉が開いた枝いっぱいに咲く白い花が目を引きました。名札を見ると「スモモ」とあります。
「スモモも桃も桃のうち、という早口言葉もある通り、スモモは桃だろ。なんで、サクラの園のど真ん中に桃があるのか」

そう思ったものの「ここはわが国有数の植物園。そんな間違いなどはあるまい」と帰宅。
ネットを開いたところ、「スモモはバラ科サクラ属の植物」「桃はバラ科モモ属」「スモモはサクラ属のサクランボと同じ仲間」などといった内容の記述にたどりつき、納得しました。

         
    椙山女学園大学の桜たち

  
動物園のサクラも満開です





楽書き雑記「カントリーキッチン 第12回作品展『水彩画とトールペイント』を拝見

2016-03-29 14:37:03 | アート・文化

    

         
          
                 

           

 
花や風景が素敵な色彩で描かれた水彩画。小箱や皿、トレ―、椅子、ロシアの民芸品・マトリョーシカなどに、アクリルと油で描かれたトールペイントの作品の数々。
名古屋・栄の市民ギャラリーで開かれている教室展「カントリーキッチン 第12回作品展 『水彩画とトールペイント』を見てきました。4月3日(日)まで。

教室を率いているのは、緑区在住の結城晴子先生。
30余年前から本格的に絵筆をとり、25年前に「田舎の暮らしの台所感覚で描く作品づくりを学んでもらおう」と「カントリーキッチン」と名付けた教室をスタートさせました。

現在、天白区内の文化講座施設「名鉄コミュニティサロン植田」などで30人ほどの生徒が学び、教室展も最初は2・3年おきでしたが、ここ数年は毎年、開いているそうです。

 「トールペイントできる木製のトレーなどは、自分で手作りするわけではなく購入しています。水彩画の透明水彩絵の具も少し高いですが、発色のいいのを使っています。楽しんで描けて、台所や玄関に飾って安らげる作品作りを目指しています」と結城先生。
会場に並ぶ作品は、本人だけでなく、家族や訪れた人が目を止め、安らげそうな作品ばかり。

僕も目指すのはそうなのですが、なかなか自己満足の域を出ることが出きません。

※写真の一部に室内照明の光が入ってしまいました。実物はもっと発色も良く、素敵です。







楽描き水彩画「寺の境内からのぞく名古屋駅周辺の超高層ビル」

2016-03-27 06:27:43 | アート・文化

         

超高層ビルの建設ラッシュが続くJR名古屋駅周辺。地域の風景もどんどん変化していますが、ビルの谷間の小路を歩くと、古くからの建物や民家、飲食店、それに巨大な市場が、これまでと変わらぬ姿で存在感を示しています。

手元の地図を開いて名古屋駅から半径1キロほどの範囲を見てみると、公立の小中学校だけでも6校。神社仏閣は10カ所以上ありました。
比較する自体おかしいですが、東京駅の丸の内・八重洲周辺とは全く違う名古屋の顔であり玄関口です。

描いたのは寺の境内からのぞく超高層ビル。左端が境内に接して立つマンション、そして向こうに左から一番のっぽのミッドランドスクエアと、名古屋駅のあるJRセントラルタワーズの一部。赤いクレーンが乗っかっているのは、セントラルタワーズに隣接して建設中のJRゲートタワーです。

近代的なビルと日本建築の粋を集めたような寺院。でも、違和感なんてありません。
止めてあった赤い乗用車をそのまま入れました。クレーンや乗用車をこの絵の中に入れることには異論があると思いますが、今を描きとる意味もあり、違和感もないと思いました。
作品は10号です。



楽書き雑記「花冷えの中、花見の宴=名古屋・鶴舞公園の『花まつり』が開幕」

2016-03-25 20:38:17 | 日記・エッセイ・コラム


 風も冷たい花冷えの中、花見の宴の会場


開花状況は順調です

名古屋の総合公園「鶴舞公園」(つるまこうえん=所在地の昭和区鶴舞は≪つるまい≫と読みます)で、恒例の「花まつり」が25日開幕しました。サクラの庭園には、赤いぼんぼりに明かりが点灯。あいにくの花冷えの夜になりましたが、花見の宴を繰り広げるグループもありました。


この19日に福岡市とともにトップを切って開花したサクラは順調に花数を増やし、3~5分咲きといったところ。気温の上昇が予想される来週は、一気に見ごろ~満開へと突っ走ることでしょう。

しかし、花まつり初日の25日の気温は日中が13度ほどと低く、日が落ちるにつれてさらに低下し、冷たい風が吹く夜になりました。
花見の宴を開いた職場の若い仲間や学生たちも「寒い、寒い」を連発しながら、屈伸運動などで体を温める姿も。2週間ぶりにコートを着て取材に出かけた僕も、早々に引き揚げてきました。

花まつりは6月12日まで。約750本のサクラに続いて、約120種1400本のバラ園や約90種20000本のハナショウブ池、約2300本のアジサイの散歩道、それにスイフヨウ園などが、次々に艶やかな姿を見せてくれます。
写生コンクールやスタンプラリー、園内の緑化センターでは山野草展、ハナショウブ展、アジサイ展なども用意されています。

※写真は午後6時半から同7時ごろの様子です。

    
    寒くて、ビアガーデンにも空席が・・・・

       
    屋台も翌日からの賑わいに期待します

    




楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・チンパンジーのナイショ話=ここだけの話だけど・・・」

2016-03-22 07:42:28 | アート・文化



ヒトに一番近いとされるチンパンジー。その仕草を見つめていると、思わず吹き出してしまうほど「ヒトそのもの」です。

描いたのは、どんなシーンと思われますか。
僕は「ナイショ話」「うわさ話」の最中とみました。
「ここだけの話だけど・・・」

テレビのバラエティー番組「笑点」ではありませんが、このあとにはどんな言葉が続いているのでしょうか。
「ボスが、とうとう引退のハラをくくったらしいぞ」
「あいつ、○○子とできてるぜ」

みなさんは、どう続けますか。作品は10号です。






楽書き雑記「開花宣言が出た名古屋のサクラ=鶴舞公園で出会ってきました」

2016-03-20 13:10:37 | 日記・エッセイ・コラム



             
名古屋のサクラの開花宣言(19日)を受けて20日朝、名古屋のサクラの名所のひとつ、鶴舞公園に出かけてきました。

やっぱりいいですね、サクラは。開いたばかりの白い花たちと出会い、カメラに収めてきました。

福岡市とともに名古屋市のサクラの開花が気象庁から発表されたのは、19日午前。
実は、僕はこの日開幕した東山動植物園の春まつりの取材に朝から出かけ、動物園内のサクラの様子を見て、開花は従来の予想通り20日と判断、ブログの中でもそのように書いてしまったのです。
ニュースに気づき、急いで修正しましたが、掲載直後に読んで下さっていた方には本当に申し訳ありませんでした。

20日午前10時ごろの鶴舞公園のサクラたち。
気象台の標本木ほどではない感じですが、何本かの枝に白い花を発見。朝のニュースで話題になっていた通り、幹の下の方には地熱の影響もあって飛び出すように咲いた花を見つけることができました。
見ている間にも開きそうな蕾がびっしりあり、午後には花数が一気に増えるだろうな、と思いつつ公園をあとにしました。

園内では恒例の「花まつり」(3月25日~6月12日)の準備が着々。ことしもサクラの樹の下での宴会が盛り上がることでしょう。



          

 
 花見客を迎える準備も着々と








楽書き雑記「一部の装いも新たに=名古屋・東山動植物園の春まつりがスタート」

2016-03-19 16:37:06 | 日記・エッセイ・コラム

  

このブログの「楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち」でもお世話になっている、名古屋・東山動植物園の春まつり(5月8日まで)が始まりました。
新しい定期観覧券(年間パスポート)を購入。モチーフになってくれた動物たちに挨拶しながら園内を歩くと、新施設がオープンするなど一部の装いも新たに迎えてくれました。

新しくできた施設は、噴水横のカフェショップ「ZOOBO GATE」(ズーボゲート)と、新たなフードコート「ZOOASIS EAST」(ゾアシスイースト)」。
カフェショップにはさまざまな動物グッズやおみやげが並び、フードコートもお昼どきとあって親子連れで埋まっていました。このほか、トイレなども明るいイメージになり、一部の見学通路も手直しされています。

施設の改修はゴリラとチンパンジーの新しい住まいとなる「アフリカの森」の建設工事をはじめ、さまざまな動植物園の再生プランが進められています。

動物たちも新しくやってきたスマトラトラのカリ(メス、1歳)はまだ顔を見ることはできませんでしたが、3歳になったアジアゾウのサクラはお母さんと食事や散歩を楽しんでいました。

植物園も見もの。この日(19日)、名古屋のサクラの開花が発表されましたが、ここ東山植物園では100種1000本の「桜の回廊」が春まつりを彩ります。

 
3歳になったサクラ。ママと同じ物を食べたり、お乳も飲んでます

 
新しくできたカフェショップ


ゴリラとチンパンジーの「アフリカの森」計画

       


楽書き雑記「今の主役は白いスター『ハクモクレン』=名古屋市農業センターでも満開」

2016-03-17 16:26:58 | 日記・エッセイ・コラム

   

       

 
 いずれもハクモクレン

彼岸の入りの17日の名古屋は、最高気温が21度を記録。この汗ばむ陽気に誘われて、近くの名古屋市農業センターへ出かけてきました。


つい先日まで主役だった「しだれ梅」はすっかり色あせ、ほとんどが花殻を残すだけに。代わって主役になった『ハクモクレン』が満開になり、写真のように白い衣装いっぱいに日差しを浴び、春を謳歌していました。

しだれ梅園の外側にあるピンクのハナウメや真っ白なユキヤナギも春を演出。野菜園ではナノハナが咲きそろい、ソラマメやエンドウも花をつけています。

サクラの蕾も膨らみを増しており、日本気象協会の名古屋の予想開花日は平年より6日も早い3月20日。名古屋の春も本番です。

 
  ナノハナ

       
エンドウ                   ソラマメ

   
 ハナウメ
  

 

 



 


楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・ワオキツネザル」

2016-03-16 19:06:11 | アート・文化



マダガスカル南部に生息。森林地帯で樹上中心に過ごし、果実や昆虫を食べている
ワオキツネザルです。

サルの仲間に、このような名前がついているのは、顔つきがキツネに似ていること、それに長いしっぽが白と黒の帯の輪が交互に連なっている(輪尾)からのようです。

ネコぐらいの大きさですが尾は60センチ前後。目の周りが黒く、くっきりした金色の目が印象的です。群れで暮らしていますが、基本は母系集団。何事も「メス上位」の社会だそうです。
この2匹が母子なのかつがいなのかは知りませんが、僕が見るときはいつもこのように寄り添っています。

絵には特徴である長いしっぽを入れた方が良かったかもしれません。縦長に描くのは次回にして、今回はしっぽを垂れた様子の写真を添付しました。

        
         



 


楽書き雑記「ゆとりと生きがいを楽しんだ作品=名古屋でシニアアートフェスティバル」)

2016-03-15 14:38:20 | アート・文化

    
  

      

               

名古屋・栄の市民ギャラリー栄で開催中の「第20回シニアアートフェスティバル」(シニアルネサンスクラブ=SRクラブ中部支部など主催)を鑑賞してきました。
名称の通り、シニア世代が創作を心から楽しんだ成果の数々。会期は20日(日)までです。

SRクラブはシニアルネサンス財団(http://www.sla.or.jp/)が運営する会員組織。
名古屋では名古屋市が運営する高年大学「鯱城学園」やマスコミ各社による文化センターなどと同様に、カルチャー講座や各種イベントを開いており、愛知県内では名古屋を中心に13の教室があるそうです。


アートフェスティバルに出展しているのは書、写真、手芸、押花アート、和紙ちぎり絵、木目込み人形、フラワーアレンジメント、パソコン教室などの作品。
パソコンで創作したカレンダーやTシャツなど、どの作品からも自分自身だけでなく、家族や孫、友人らのためにつくりあげた思いが伝ってきます。
     

       
    
      

    






楽描き水彩画「並行する新幹線・東海道線・名鉄線のガード下から」

2016-03-12 07:32:50 | アート・文化

        

名古屋駅を発着する鉄道路線のうち、新幹線と東海道本線(中央線の列車も走行)・名鉄名古屋本線は、都心の上下数キロを高架で並行して一緒に走っています。だから、その間に鉄道を横切る道路とは踏切ではなくガードで交差しています。


描いたのは高架下道路の一本です。
この道路は、車両用の幅広い道路に沿って造られ、歩行者や自転車らが行き交う、いわば地域住民のための生活道路。見上げる高架の壁面や高架の隙間から差し込む光、鉄路を支える構造も迫力があります。

名古屋駅から1キロほどしか離れていない所なのに、昼下がりの生活道路の通行量は歩行者がときおり通るぐらい。でも頭上の高架は、数分おきに列車が金属音と摩擦音、それに振動を響かせてが右へ左へと走りすぎて行きます。







楽書き雑記「あれから5年 『アート文字』で復興支援= 忘れさせないアート展」

2016-03-09 21:03:01 | アート・文化

    
        
        気仙沼高校文芸部員の短歌から








       
               アート書道家の土門琳さん

                   


地震・津波・原発事故――。2011年3月11日の東日本大震災から5年。絶対に風化させてはならない、との思いをアートな文字で表現したアート書道家の「忘れさせないアート展」が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー栄の7階で開かれています。会期は13日(日)まで。


名古屋市中川区在住の土門琳(どもん・りん)さん。72歳。
伝統書道に専念していましたが、30年前から、活字とは違った美的な文字造形で書く筆文字のアート表現法を研究。とりわけ躍動感のある伸びやかで軽やかな文字で、感情や思いを伝える「個のアート」を生み出し、教室を開いて指導にあたる一方、2008年の日仏交流150周年芸術祭をはじめ、インドやオーストラリア、アメリカなどで作品を発表しています。

2011年の大震災発生に思い立ったのが、このアート文字での復興支援です。
中日新聞の社会面などに掲載された被害者家族らが懸命に生きる姿や、犠牲になった家族や友人を追悼する記事から、さまざまな言葉をアート文字で表現。
手紙や災害支援のイベントなどでも無料で使える「アート書」を
ブログhttp://rin-domon.jp/で発表し、これまでに256作品を掲載しています。


展覧会にはこれらの作品のほか、教室の子ともたちの書、スリランカの子どもたちから届いた支援の絵なども展示。
土門さんは「展覧会のテーマを『忘れさせない』としたのは、絶対に風化させてはならない、との思いを込めたからです。風化は復興・再生を遅らせるだけでなく、中途半端なものにし、いずれ発生する同様の災害への備えもおろそかになります」と話します。

 

  

 


楽描き水彩画「グレードが高いね、のお言葉も=教室展始まる」

2016-03-08 15:49:09 | アート・文化

   
  
僕が通う風景水彩画教室の作品展「『第17回KAZEの会水彩画展』が8日、名古屋・栄の市民ギャラリー第9展示室で幕開けしました。
初夏を思わせる好天の初日。お客さまから「なかなかグレードが高い」「これからも楽しみだ」といったお言葉もいただき、うれしいスタートになりました。

教室は朝日カルチャーセンター(名古屋市中区栄3丁目4番5号 スカイル10階)に、いくつかある水彩画教室のひとつ。山田彊一先生の指導で第2・第4水曜日の午前中に開講、3か月おきに名古屋市内や近郊へスケッチに出かけています。

展覧会には10号サイズの作品計54点を展示。会期は13日(日)までです
期間中に再び気温が低くなる予報もありますが、ご高覧をお待ちしています。

 

 

 


楽描き水彩画「8日から第17回KAZEの会水彩画展」

2016-03-06 12:14:05 | アート・文化

 

僕が通う水彩画教室の作品展「第17回KAZEの会水彩画展」を8日から、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー第9展示室で開きます。生徒19人がスケッチに出かけて描いた10号サイズの風景画を中心に、計54点を展示。会期は13日(日)までです。

教室は朝日カルチャーセンター名古屋(名古屋市中区栄3丁目4番5号 スカイル10階)にあり、第2・第4水曜日の午前中に開講。山田彊一先生の指導で、3カ月おきにスケッチに出かけるなどしています。
生徒募集中。ご参考になれば幸いです。

暖かくなりました。ご高覧、お待ちします。

 

 

 

 


楽書き雑記「サクラの名所・名古屋の山崎川堤防に咲くウメ」

2016-03-05 08:11:39 | 日記・エッセイ・コラム


サクラの名所・名古屋山崎川堤防に咲く豊後梅。後方に700本のソメイヨシノが出番を待っています

       
 
        

サクラに見えませんか?実は「豊後梅(ぶんごうめ)」です。
1昨年の3月中旬、名古屋・瑞穂区の地下鉄「新瑞橋(あらたまばし)駅」から徒歩1分の山崎川堤防に咲く光景をバスの窓から見て「見事な早咲きのサクラだ」とびっくり。翌朝、出直して4本の古木をカメラに収めるうち「豊後梅」と書かれた瑞穂土木事務所の看板に気づき、苦笑したのを思い出します。

勘違いの原因は、僕の知識不足と思い込みです。
看板によれば、豊後梅は奈良時代に中国から渡来。鑑賞用や梅干し、梅酒、梅ジュースに利用され、全国に分布しています。
しかし、僕は梅干しや梅酒を口にしても、梅の種類には関心がありませんでした。花も各地の梅まつりや盆栽展を見物したことがあるのに、しだれ梅(これにもたくさんの品種があるらしいですが)以外は、ひとくくりに「ウメ」と見てきたのです。

さらに、山崎川堤防は700本のソメイヨシノの古木が並び「日本さくら名所100選」にもなったところ。しかも、サクラ見物コースのいわばスタート地点なのです。「ここには早咲きのサクラもあったのだ」と考えても、ウメとは思いもつきませんでした。幹の表面を見れば、サクラとはかなり違うのに。


掲載した写真は4日午後の豊後梅の様子です。なかなかの存在感でしょ。あと少しで全体が淡いピンクに染まることでしょう。

ところで気になるサクラの方は――。
株式会社ウェザーマップの3月3日発表によると、名古屋のサクラの開花予想日は3月23日、満開予想日は4月2日だそうです。
ウメはしだれ梅が例年に比べて大幅に早く咲き、豊後梅も早めだったようですが、サクラは全体に平年並みかやや早めといったところのようです。