風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「うれしい評価とご注文=第9回風の游子(ゆうし)展始まる」

2016-05-31 20:38:01 | アート・文化

  
 

「力作がそろい、レベルも昨年に比べ着実にアップしている」
「細かいところまで神経が行き届いた絵が多い」
「私は淡彩が好きだか、このような濃い塗りもいいことが分かる」

こんなお言葉を受けて、グループ展「第9回風の游子(ゆうし)展」が31日、名古屋・栄の市民ギャラリーで開幕。最高気温29.8度という暑い今夏を予感させる日でしたが、初日としては例年以上のお客さまを迎えることができました。
6月5日までです。

高い評価の一方で、注文も頂きました。
「作品に題名だけでなく、短行でいいから作者の思いなどのコメントがあれば作品の理解が深まり、親しみがわく」
「絵ハガキや作品リストを用意してほしかった」
「我々のような高齢者だけでなく、もっと若い人たちに見てもらう工夫ができないか」
等々です。

来年のことをいうのは早いですが、来年は第10回、いわば記念展です。作品のさらなるレベルアップと親しまれる展覧会にするため、辛口の評価やご注文をお願いします。
 

 

 


楽描き水彩画「若い力を借りて飾りつけ=第9回風の游子展」

2016-05-30 16:07:38 | アート・文化

 

第9回風の游子(ゆうし)展は5月31日、名古屋市民ギャラリー7階第2展示室で開幕しました。会期は6月5日(日)まで。
皆さまのご高覧をお待ちします。

天気予報によると、期間中の名古屋地方はお日さまマークがずらり。

お日さまに雲マークがくっ付いてはいるものの、雨のマークは全くありません。
ここ数年、僕が出品する展覧会はグループ展や教室展、団体展などを合わせて年に5回ありますが、期間中の天気予報に雨マークが見当たらないのは、おそらく初めてでしょう。

風の游子展は水彩画教室で学ぶ絵仲間6人のグループ展。教室でのスケッチ作品に加え、独自のモチーフに取り組んだ8号~50号の自画自賛の作品が約50点並んでいます。

これらの展示作業は開幕前日の30日、業者さんの応援を受けて行いました。
ご存知の通り、展示作業は脚立に上って、高いところに金具を取り付けたり、重い作品を吊り下げたり、天井にある照明器具を調整するなど
結構大変。落ちたり、作品が壊われたりした例は耳にするだけでなく、経験をしたこともあります。

そこで、風の游子展を始めた時から「我々は若くない。年金を倹約してお願いしよう」と慣わしにしているのです。
といっても料金がさほど高いわけではなく、今回も若い作業員2人が1時間半ほどで見事に完了。我々の仕事は題名カードを添付するぐらいでした。


        

              


   


 


楽描き水彩画・風の游子展出品作から(6)高知名物『土佐の日曜市』

2016-05-27 14:54:40 | アート・文化

【土佐の日曜市】50号



 開設は江戸時代の元禄3年(1690年)に遡るという「土佐の日曜市」。高知市の高知城下で日曜日ごとに開かれます。

よさこい祭りのメーン会場になる大通りの全長約1300メートルに、テント張りの約500店舗が並びます。
それに、昼間からカツオのタタキや珍味で地酒が飲める屋台村「ひろめ市場」も。

楽し気に行き交う観光客や市民、飛び交う土佐弁、照り付ける日差し・・・。
ここには「土佐」が詰まっています。

野菜、果物、菓子、もち、干物、漬物、金物類・・・。何でもある、というより「ないものはない」と言った方がいいかもしれません。
自ら作った商品を屋台に並べたおんちゃん(おじさん)、おばやん(おばさん)が呼びかけます。

「今朝、とってきたがぜよ」(けさ収穫してきたのだよ)
「私が作ったが。まっことうまいき、食べとうせ」(私が作りました。本当においしいので食べてください))

通りを歩いていた若者が、屋台に立つおばやんに声を掛けました。
「おばやん、元気しよったかよ」(元気でいたかね)
「なんや○○君やないか。夏休みでもんてきちゅうかね。おかやん、喜こんじゅうろ」(夏休みだから帰ってきていたの。お母さん喜んでいるやろね)

観光客だけでなく地元の土佐人たちも、近年ではめっきり減った対面販売の買い物を楽しんでいます。

描いた絵もそうした場面です。それにしても高齢のご婦人、なかなかオシャレでしょ。

中学・高校時代を高知で過ごしたあと、半世紀以上あちこちを渡り歩いてきた僕ですが、たちまち土佐人に戻ります。

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絵仲間6人で開く第9回風の遊子展に僕が出品を予定している主な作品の紹介は、これで終了します。10点ほど出すつもりです。
展覧会は5月31日から6月5日まで、名古屋市民ギャラリーで。ご高覧をお待ちします。

   
  
  
    

 

 

 


楽描き水彩画「風の游子展出品作から(5)「アート修行の痕跡」=愛知県立芸術大学キャンパスで」

2016-05-24 19:06:01 | アート・文化

     
水彩画教室のスケッチ会に出かけた愛知県立芸術大学(愛知芸大=長久手市)キャンパスでの一枚です。
「アート修行の痕跡」。10号です。

      

愛知芸大はことし創立50周年を迎えました。美術学部と音楽学部からなり、近年では日本画の院展で卒業生・在校生らの入選者が東京芸大を上回り、この春の院展でも51人が入選するなど、全国有数の芸大です。

キャンバスを歩くと、彫刻用の大きな原石や原木、デッサン用の石膏像などを目にします。
大きく重そうな楽器を抱えた学生、背丈以上のカンバスに向かう学生・・・。プロのアーティストを目指す真剣な眼差しからは、緊張感さえ感じます。

制作室だけでなく、制作の場所にしたらしい階段や幅広い通路のスペースには、絵具の跡があちこちに。
制作中に絵筆から垂れ落ち、飛び散った絵の具のようです。乾いたあとに、新たな絵の具が重なり、ところどころにそれを踏みつけた靴跡も。「これもアートだね」と思う模様が広がっています。
芸大ならではの痕跡ですね。

飛び散った絵の具の描写には、不透明のガッシュも使いました。
また、教室の先生から「画面を生け花用の剣山で擦ってはどうか」とのアイデアをもらい、試みてみました。質感も深まったと思います。

    







楽書き雑記「近年気になる『開花異変』。今年は?名古屋・鶴舞公園のハナショウブ池を見てきました」

2016-05-23 12:57:24 | 日記・エッセイ・コラム

 



 まずまずの咲き具合にみえますが・・・



  いまひとつ寂しい箇所も


ハナショウブやキツバタの季節です。しかし、ここ数年、名古屋近郊の見どころで気になるのは「開花異変」です。かつてのような見事な咲き具合に出会うことはほとんどないのです。

果たして今年はどうなのか?
23日午前、90種20,000株のハナショウブが植えられている名古屋・鶴舞公園の菖蒲池に出かけてきました。

結果は、ご覧の通り。
一番上の写真は、まずまずの咲き具合のようです。しかし、これはいくつかの池の中で、咲いている花が比較的多いところをトリミングしたからです。

下の2枚の写真は少し離れて写したものです。全体に花付きがよくありません。開花がバラバラです。
時期が遅かったのか、それとも早かったのかも知れない、と見ていくと花芽もまだ育っていない小さい株や、咲いた形跡が全くない株も。別の池では、株が生えているはずなのに生えていない個所が点々と目につきました。

カメラを手にした年配の男性に話を聞きました。
「良くないですね。全体に寂しい。株が育っておらず、花も・・・。このところ、だんだんこのような状態になってきている気がします。20年ぐらい前は、全体にパァーと咲いて、華やかで、雨も良く似合っていた」
「ここだけじゃない。おととい○○公園に行ったが、ひどかった。△△も××も、このところ年々、花数が少なくなっている。気象異変なのですかね」

確かに僕もここ数年、名古屋近郊のハナショウブやカキツバタの「名所」に何カ所か出かけていますが、以前のような素晴らしい光景には出会っていません。
気象の異変、水質の変化、地質の変化、コケ類やカビ、他の水生植物の繁殖や病原菌、病虫害・・・。あるいは、この花にも連作障害といったものがあるのでしょうか。
各地の保存会では大学などに調査を依頼する一方で、土の入れ替えなどを検討している話も聞いてきました。


どこまで原因が解明され、状況が好転しているのかなどは詳しく知りません。いずれにせよ回復への努力が花咲くことを期待したいと思います。


鶴舞公園のもう1つの自慢であるアジサイは、これから本番です




 


楽描き水彩画「風の游子展出品作から(4)東山動物園の仲間たち『タイガースファンのアイドル』誕生」

2016-05-20 16:32:43 | アート・文化

水彩画仲間と開く風の游子展に出品する作品に、トラの女の子を加えることにします。

【タイガースファンのアイドル】8号



この春、東山動物園に花嫁候補として、横浜の「よこはま動物園ズーラシア」からやってきたスマトラトラの女の子です。
8月4日の誕生日で2歳になります。3歳のアジアゾウの「さくら」とともに人気急上昇中ですが、とりわけ名古屋の阪神タイガースファンにとっては可愛いアイドルであり、心強いマスコットの誕生です。

スマトラトラは名前の通り、インドネシアのスマトラ島の熱帯雨林に生息。トラの仲間では小柄な方ですが、機敏で爪、牙とも鋭く、木登りや泳ぎも達者です。
しかし、密漁や森林伐採などで数を減らし、懸命な保護活動が進められています。

東山動物園でもスマトラトラの繁殖を目指し、国際種管理計画によってカナダのトロント動物園からメスを借り受けていたのですが繁殖が実現せず、このメスは横浜市のよこはま動物園ズーラシアへ移ってもらい、同動物園からこの女の子がやってきました。
あと2、3年すれば成熟、適齢期に入ります。

名前は「ダマイ」。よこはま動物園ズーラシアで双子の姉妹として生まれた1頭です。

ダマイ(Damai)はインドネシア語で「平和」を意味するとか。よこはま動物園の愛称募集に市民から一番多く寄せられたそうです。

日に日に大きく逞しくなって園庭を歩いたり、ボールと遊んだり。なかなか賢そうです。
タイガースファンだけでなく、地元のドラゴンズファンにとっても、気品のある「東山の淑女」、優しい母親になることでしょう。

大阪のトラファン、ダマイのふるさと横浜のDeNAファンのみなさんも、ナゴヤドームの試合日には時間をやりくりして、ぜひ東山動物園へ。ダマイが待っています。

   



   

 


 

 


楽書き雑記「名古屋の庄内緑地公園と鶴舞公園のバラ園を見てきました」

2016-05-18 15:49:32 | 日記・エッセイ・コラム


庄内緑地公園のバラ園


鶴舞公園のバラ園

    
            
  
        
名古屋の庄内緑地公園と鶴舞公園にあるバラ園を見てきました。
ともに地下鉄鶴舞線にあり、それぞれの最寄り駅である庄内緑地公園駅や鶴舞駅に着き、地上に出れば、そこが公園の入り口、という便利さ。いずれも入場・見物無料。
一日に2カ所のバラ見物、素敵な時間でした。

庄内緑地公園が70種約2500株、鶴舞公園が120種約1700株。
早咲きから遅咲きへ。バラの期間を長く楽しめるように配慮されているようです。

バラ園の中を、数人の作業員がかごや熊手を手に歩き、花殻を摘んだり、地面に落ちた花弁を集めています。リヤカーの花殻入れは、たちまちいっぱいに。
そんな様子を、客たちが興味深げに見守ります。

「花殻は汚たりやカビがはえて、病気の原因になる。それに種子に養分をとられると樹が弱るからね」
「知らなかったわ。だからいつも花がきれいなんだね。ありがとう」
「バラ日和」を一層楽しませてくれた作業員と女性客のやりとりでした。

 

    

 

 
 
 
 お気に入りのバラを描く人の姿も

 

     
     これは、わが家に一株だけある鉢植えのバラです

 

 

 


(楽描き水彩画「風の游子展出品作から(3)『ゴリラ・シャバーニ』『チンパンジーのナイショ話』の2枚」

2016-05-17 06:24:30 | アート・文化


ブログの中で「東山動物園の仲間たち」として紹介している動物たちから、ゴリラのシャバーニと2頭のチンパンジーに登場してもらいます。

【肖像・シャバーニ】10号

    

シャバーニは昨年の遊子展でも、キュウリを食べる様子を描かせてもらいました。
http://blog.goo.ne.jp/kyuukazan/e/0598e811f2c0c46399b40cde608c857b
その後、イケメンゴリラとか、子どもに優しいイクメンゴリラとして人気が急上昇。
写真集が発行されるなど東山動物園のスターに躍り出て、入園者の急増にも貢献しました。

そこで、今年は肖像画を描いてやろうと試みたのが、この作品です。

「俺はもっとイケメンだぜ」と言われそうですが・・・。


【ここだけの話だけど・・・】10号



このチンパンジーの絵は、すでにブログで掲載しました。
http://blog.goo.ne.jp/kyuukazan/e/2d101558dd12f82622199d96d1ffb483
2頭のチンパンジーが、何やら話でもしているように向き合って唇を動かしています。

サルの仲間でみられる「リップスマッキング」という親愛の情を示す行為だそうですが、ここではヒトに一番近いとされるチンパンジーということで、ヒトが大好きなナイショ話の最中としました。
題名も「ここだけの話だけど・・・」とします。







楽描き水彩画・風の游子展出品作から(2)「寺めぐりをする『寺ガール』=京都の東寺で見かけた2人連れ」

2016-05-14 19:50:45 | アート・文化

    

数年前から、寺院をめぐる若い女性の姿を数多く見受けるようになりました。「寺ガール」という言葉も耳にします。
京都・南区の東寺で見かけたに2人連れの姿を絵にしました。

かつて「抹香臭いのは苦手」と敬遠気味だった若者たち、とりわけ若い女性らの寺めぐりが、なぜ増えたのでしょうか。
「そんなの、うまいもの巡りをしたいからだよ」という見方があります。でも、全否定はしませんが、ちょっと短絡的だと思います。

ここ東寺の周辺には、若い女性好みと言えそうな飲食店は多くありません。
それに、真夏のこの日、京都も朝からうだるような暑さ。熱中症を心配して高齢者の姿はほとんどないのに、若者の姿は男性を含めてあちらこちらに目についたのです。
軽いノリで訪れているとは思えません。

少女漫画誌に連載された題名もズバリ「寺ガール」という漫画が火をつけた、という説があります。

僕は少女漫画誌なんて見たこともありませんが、寺に生まれ、高校・大学生になった3姉妹の恋や進学の悩みなどをコミカルに描き、2012年から13年にかけて大人気になったそうです。これは説得力がありそうです。

「パワースポットめぐり」「スタンプラリーなどの楽しさ」「宗教や歴史を学ぶ」「国宝や重文などに対する知識欲」「自分探し」。それぞれ、うなずけます。
神社仏閣への初詣が若者のファッションになり、若い作家たちの手作り雑貨が人気の縁日や境内でのコンサートなどで、「抹香臭い」なんて感覚は無くなった、といえるでしょう。海外旅行で教会や寺院を訪ねる機会が増えたことなどもあるかもしれません。

もうひとつ、2011年の東日本大震災や、先の熊本・大分地震など相次ぐ災害も無関係ではないのでは、と思います。
死生観を考えること、家族のこと、友だちのこと、祈ること・・・。

そんなことを考えながら絵筆を進めました。
東寺の「金堂」に入ろうとする2人連れ。中には薬師三尊像や十二神将像などがあります。
細かい目の金網は、マスキングのお世話にもなりました。
薄い生地でできた女性の衣装が厚くなったり、重くなったりしないように注意しました。サイズは20号です。
   





楽書き雑記「名古屋・堀川運河の浄化イベント『堀川フラワーフェスティバル2016』始まる」

2016-05-13 16:14:38 | 催し

 


以前に比べればきれいになった堀川運河ですが、実状はまだまだです

名古屋の都心を南北に貫く堀川運河の浄化を目指す「堀川フェスティバル2016」が、ほぼ中間の納屋橋周辺を舞台に13日開幕しました。

納屋橋の欄干や上下流の川べりの柵は、日本ハンギングバスケット協会愛知県支部や市民によるハンギングバスケットと、地元の小学生による鳥の巣箱形の行灯で装飾。28日(土)までの期間中、週末を中心にゴンドラの運航やコンサートなどが企画されています。

堀川は上流で庄内川の水が少量流れ込んでいるものの、海の干満に任せたゆるい流れと、両岸からの生活汚水などで川底にはヘドロが堆積。1960年代は「汚濁川」「悪臭川」「死の川」などと揶揄されました。

名古屋市や市民団体が浄化作戦や啓蒙活動で、現在ではボラの遡上や水鳥の姿を見かけるまでになりましたが、「清流」には程遠い状態です。
それに、名古屋市内を流れるもう一本の中川運河では、最近も酸素不足による魚の大量死が起きました。

フェスティバルでは、週末を中心にゴンドラの乗船や堀川クルーズ、コンサート、水質検査デモ、素焼き器への絵付け、デジタルフォトコンテストなどのプログラムが盛りだくさん。
ンドラは、ベネチアでウエディング用に使われていたものだとか。
周辺の飲食店が参加する「納屋橋クーポン」のグルメ散策、納屋橋のたもとの国の登録有形文化財・旧加藤商会ビルにあるギャラリーでの絵手紙展なども楽しめます。

   
       


期間中、週末運航するゴンドラ

 

 



 


楽描き水彩画「風の游子展出品作から(1)=『名古屋・柳橋市場、午前9時』と『ガードをくぐる生活道路』

2016-05-10 19:58:05 | アート・文化


先日のブログでご案内の通り、グループ展「第9回風の游子展」を、5月31日(火)から6月4日(日)まで、名古屋・栄の市民ギャラリーで開きます。僕も8点前後を出品するため、作品選びを進めているところです。

これまでにブログに掲載したのもありますが、ノミネートした何点かをシリーズで掲載させていただきます。1回目は、超高層ビル建設が続く名古屋駅周辺の一角にある柳橋市場のひとコマと、駅近くのガードをくぐる生活道路を描きました。

【名古屋・柳橋市場、午前9時】(10号)



柳橋市場は明治後期に誕生。「活魚と共に100年」の歴史を誇り、約1万3000平方メートルの敷地に、鮮魚や貝、塩干物、肉、乾物、それに食品包装資材や調理器具など計約300店が軒を連ねています。

未明の午前4時ごろ開店。愛知、三重、岐阜の東海3県の飲食店やホテルなどの業界関係者ら約5000人が訪れ、活気に満ちた売買を展開。
場内には、市場で働く人たちのためだけでなく、一般客にも人気のレストランも増えています。


描いたのは午前9時過ぎの様子。売買の喧騒は落ち着き、後片付けや購入した食品の運び出しのため、台車や軽トラックが行き交います。

大きな魚の頭や骨などを入れたトロ箱を前に置き、背後に後片付けに精出す人を描いて、それなりに動きのある絵になったと思います。


【ガードをくぐる生活道路】(10号)
             

この絵はブログに掲載したことがあります。
名古屋市内を走る鉄道のうち、新幹線と東海道線、名鉄線は名古屋駅からしばらく並行して走ります。もちろん踏切はなく、交差する道路はガードをくぐります。その一本を描きました。

この道はトラックやバスが行き交う幹線道路ではなく、地域住民らが往来する生活道路です。ひっきりなしに走る列車の騒音が響きますが、朝夕の通勤・通学時間以外の利用者は多くありません。
現場でしばらく立ち止まり、絵の構図や差し込む光の具合などを考えながら、メモ的スケッチやカメラに収めましたが、ガードの向こうに小さく見える婦人が通り過ぎただけでした。

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楽描き水彩画「グループ展『第9回風の游子(ゆうし)展』を5月31日から開催します」

2016-05-09 07:12:08 | アート・文化

 

風景水彩画教室の仲間とのグループ展「第9回風の游子(ゆうし)展」の案内はがきができました。5月31日(火)から6月5日(日)まで、名古屋・栄の市民ギャラリー7階の第2展示室で開きます。

メンバーは、朝日カルチャーセンター(名古屋)の講座のひとつ「風景水彩画入門教室」の有志6人。
「定年後の手習い」ばかりですが「石の上にも3年」はとうに過ぎ、公募展にも出品するなど「入門」の段階からは卒業したと自負しています。

教室のスケッチ会や日ごろ描いた作品の中から、「自信作」を各自8点前後選んで出展する予定です。ご高覧をお待ちします。





楽書き雑記「売れ残り苗だったタマネギを初収穫」

2016-05-07 07:34:00 | 日記・エッセイ・コラム


   
     

タマネギを「初収穫」しました。
と、いっても、庭に設けた「ひと坪農園」からの早採りです。売れ残りだった苗。ご覧の通り、まだ球が成長しておらず、早採りしすぎですが待ち切れませんでした。

昨年暮れも押し詰まったころ。食品を買いに立ち寄ったJAの店で、苗売り場の隅の段ボール箱が目に。
「タマネギ(早生)」の表示があり、束にした苗が2・3束。苗の根についた土は乾ききり、細い茎から伸びた葉の多くがしなび、ちぎれています。「処分寸前の売れ残り」のようでした。

でも、いつものクセである「どうなるか、やってみよう」が頭をもたげたのです。

去年まで繰り返し植えていたニガウリとミニトマトが連作障害でほぼ収穫ゼロになり、新しい作物を何にするか考えていたせいもありました。

タマネギの栽培は借りていた市民農園でも経験がありません。
幅40センチ、長さ180センチほどの畝を2本つくり、しなびた苗をひと畝に17,8センチ間隔で2列に植え付けました。明らかに密植です。
しかし、ひと束の苗は50本。まだ10本ほど残っています。せっかくだから、全部に生き残りのチャンスをやろうと、畝の端に土を盛って植え、さらに密植状態が強まりました。

霜や乾燥を防ぐためにモミ殻で覆ったり、液肥や植物活力液を与えたり、除草や土寄せをしたり・・・。
この「丹精込めた世話」が通じたのでしょう。新しい葉が伸び始めたのを見た時は「やった」の思いでした。

経験がないので、この小さな球がきちんと大きくなるかどうか分かりません。当然でしょうが、密植しすぎたところの育ちもよくありません。

早採りの特典である葉の部分を含めて試食。サラダではピリピリ感がやや強い感じでした。





楽描き水彩画「満開のフジを描きました」

2016-05-04 07:01:09 | アート・文化

   

上品で控えめ、清楚で優しく情緒のある花。その代表格であるフジが満開です。

品種が多く大きな藤棚のあるフジの名所だけでなく、街の小さな公園でも白や青紫、薄紅色の房に出会います。

万葉の時代から親しまれているその姿。なのに、絵にするにはどう描けばいいのか、僕には女性を描くと同様に難題です。
垂れ下がる1本か2本の房を描こうかと思いましたが、短い房の品種だったので、藤棚からあふれるように広がった無数の花と若葉、それに特徴のある幹も入れたくて、こんな風になってしまいました。


楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・お乳をねだるアジアゾウのさくらちゃん」

2016-05-01 07:53:31 | アート・文化

                
アジアゾウのさくらちゃんが、ママのアヌラのおっぱいをねだる様子を描きました。ゴリラ・シャバーニの人気で観客が大きく伸びた東山動物園ですが、さくら母子を見つめる家族連れもいっぱいです。

3歳になったさくらは草を食べる一方で、お乳からも離れられないようです。
この日も、ママと食べていた草がなくなり、アヌラが一段高いところへ動いて立ち止まったところへ、さくらが鼻を上げて近づき、アヌラの胸元に顔を押し付けました。

さくらにちょうどの高さにあるおっぱい。段差を利用した母の知恵ですね。
アヌラの目は、さくらの様子を優しく見つめています。

象の授乳期間は2年ぐらいとされているようですが、その後も乳を飲む様子は他の動物園でも観察されています。
3歳になったさくらが、母乳をごくごく飲んでいるのか、ちょっとだけ口に含んでいるのか分かりません。ひょっとしたら、おっぱいが恋しいだけかもしれません。
人間の子どもだって授乳期を過ぎてからも、ママのおっぱいに手をやる子がたくさんいますからね。

見守る家族連れらは、この様子を目にできて大喜び。
子どもたちの声が聞こえます。
「さくらは3歳になったのでしょ。まだママのお乳を飲んでいるなんて、甘えん坊だね」
「いいな、ご飯を食べてお乳も飲めるなんて」