名古屋の娯楽施設や商店街も迎春準備に大わらわ。ことし話題になった何カ所かを回り、門松のいくつかをカメラに収めてきました。
《木造での復元・再建構想に揺れる名古屋城》
江戸期の名古屋城記録書「金城温古録」を参考に制作した門松だそうです
1609年、全国を平定した家康が西の守りとして築城したといわれる名古屋城。大戦末期の名古屋大空襲で焼失、戦後に鉄筋コンクリート建てで再建されましたが、震災対策などを理由に天守閣の新たな再建話が持ち上がり、論争が続いています。
河村たかし名古屋市長が、「木造による復元」を提唱。これに対し、議会や市民の間からは「震災対策ならコンクリートでの修理・補強だけですむ」「木造復元は莫大なコストがかかる」と反発。
「木造で復元してこそ世界からも注目される」「不退転の決意でやる」
「木造は火災にも弱い」「木造だと今あるようなエレベーターができないので、高齢者や体の不自由な市民は登れない」
来春は名古屋市長選もあり、論争は激化しそうです。
《デパートなどの栄×駅前商戦》
松坂屋名古屋店
三越名古屋店
タカシマヤゲートタワーモールが入るJRゲートタワー(中央)
名古屋駅前は超高層ビル建設によって、大きく様変わりしました。次々に新しいレスランができ、ことし春にはイセタンハウスが誕生しましたが、来春早々完成するJRゲートタワーにはタカシマヤゲートタワーモールが4月に、ユニクロなど量販店とともにオープンし、高島屋のあるJRセントラルタワーとも結ばれます。
「市民が選ぶ都心」調査でも、圧倒的人気だった栄地区と拮抗しているのが現状です。
栄地区も、手をこまねいているだけではありません。旗艦の松坂屋名古屋店をはじめ、三越名古屋店、丸栄でも、リニューアルや新しい客層の開拓に取り組んでいます。
パルコなど大型ショッピングビルでも、改装やファッション商品を充実。さらに広小路通や錦通、大津通などメインストリートと一体となった魅力ある街づくりを進める構想も動き出そうとしています。
《再開が待ち遠しい東山動物園》
東山動植物園の正面入り口
動物園の入場者では全国2位の名古屋・東山動物園は、鳥インフルエンザ感染のため休園したまま年越しします。併設されている植物園は一部を除いて開いていますが、例年なら門松が立つ正門を覗くと、写真のように「休園のお知らせ」が寂しく立っていました。ホームページには「動物園エリアは1月2日以降も当面休園となります」とあります。
園ではマニュアル作りなど再発防止策を立てていることでしょう。早く再開できることを期待したいと思います。
東山動植物園は来年、開設80周年を迎えます。3月18日から6月4日まで記念イベントを予定。スマトラトラ舎の一部ガラス張り化、ユキヒョウ舎を高くして昇り降り行動を楽しめるようにするなどが計画されているようです。
《今夏は「ポケモンGO」のメッカにもなった鶴舞公園》
名古屋の都心に近く、1909年に開園した図書館や公会堂もある公園。花見やバラ・ハナショウブ・アジサイなど四季の花々も人気ですが、近年90種20000株というハナショウブの生育ぶりが、近郊のハナショウブやカキツバタなどと同様、原因がはっきりしないまま気になる状況です。
何年か前から「コスプレのメッカ」として撮影会などに各地から集まる若者たちでにぎわうことも。今年夏には「ポケモンGOのメッカ」にもなり、若者たちの人気を集めました。
※これで今年のブログ納めとします。皆様、良いお年を。