子どものころ、プラモデルの組み立てを楽しんだことのある方が多いでしょう。器用ではなかった僕も小学生の時、夏休みの自由課題に小さなヨットを作り、学校の展覧会に出した思い出があります。
名古屋市民ギャラリー矢田で開かれている「名古屋モノづくりフェスタ7」と題するプラモデルの作品展。昨年も訪れ結構楽しめることを知り、今年も見てきました。11月4日(日)まで。
フェスタは今年7回目。会場にはテレビアニメのロボット、フィギュア、飛行機などプラモデル愛好家グループやプラモデル教室の生徒たちの作品がずらり。女性だけのサークルもあるようです。
「自分たちの子どものころとは違って、プラスチック製のキットを組み立てるだけだから、みんな同じだろう」と思いたくなりますが、そんなものではありません。
キットに頼るだけでなく部品を自分で作ったり、他のキットの部品を使ったり。木や布、紙、鉄板などの素材も使われています。
プロの作品には「これもプラモデルなの?」と驚きました。
例えば、一抱え以上ある廃墟になった工場の作品。床に転がる工具やハシゴ、モーター、機械の朽ちた感じに目を見張ります。レンガ壁を這うツタは草花の毛根でしょうか。
教室で指導しているプロのモデラー(プラモデル制作者)の山田良太さんが話してくれました。
「制作はもちろん自分が楽しむためですが、やはり作品が見る人に感動を与え、記憶に残してくれるかも追求したくなる。だから、何を作るか、素材の研究も重ねるので作品の幅が広がり、質も高まります」
週末の11月3・4日には全国からマニアが自慢の作品を手に集まり、コンテストが行われます。
今年のテーマは「タイヤで走るモノ」ですが、自己申告制で何を作ろうと自由。「これはタイヤで走るのだ」と言ってもらえばOKだそうです。