風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋・栄の地下街で、エネルギッシュな米寿画家の油彩画個展」

2018-05-31 15:50:56 | アート・文化

「米寿だ 祝いだ 祭だ 舞だ」
手にした展覧会案内はがきに踊る勇ましい言葉に誘われて、名古屋・栄の地下街にある「ギャラリー チカシン」で開かれている88歳画家の油彩画個展を拝見してきました。会期は6月6日(水)まで。

名古屋市東区在住の五島良樹さん。
「子どものころから絵を描くのが大好きで、美系への進学を夢見たものの、太平洋戦争と親の反対で断念。戦後、薬屋で働いたあと商事会社を起業、還暦を迎えて社業を息子に譲ったのを機に念願をかなえ、制作を楽しんでいます」とプロフィールを話してくれました。

2人の画家に師事して、油彩の風景画から静物、人物画まで次々に制作。国内だけでなく海外へも出かけ、絵筆をとります。
絵画団体にも所属する一方、個展もこれまでに10数回を重ねたそうです。

今回の個展のテーマは祭。「これが最後だと思いつつ、目出度い年齢になりました。そうした自分を喜び、祭りのように舞う思いで企画しました」

展示された作品は6号から30号まで35点。
名古屋の「ど真ん中祭り」をはじめ、古川の起こし太鼓、阿波踊り、おわら風の盆、鳥羽のしろんご祭、祇園祭・・・。七夕祭りや伊勢のお田植え祭なども。

迫力のある動き、優美な時代絵巻、やわらかな女性の舞が画面いっぱいに描かれています。

「各地の祭りに出掛け、踊りの輪の中にも入ります。しろんご祭の海女さんの動きは魅力があるので、50号で描いているところです。とにかく描き続けます。描いていれば病気も寄って来ないでしょうから」

五島さんにはもう一つの特技があります。詩吟で、総師範の資格を持たれているとか。
だからでしょう。お元気で、声も大きい。50号のしろんご祭の絵、期待しています。

 

 


楽書き雑記「まだまだ回復途上?名古屋・鶴舞公園のハナショウブ池」)

2018-05-30 06:28:23 | 日記・エッセイ・コラム

 

ここ数年、「生育異変」が気になる名古屋と、その近郊のハナショウブ。
昨年はやや回復した感じだった名古屋・鶴舞公園のハナショウブ園を見てきました。

ハナショウブ池の入口に近い場所に立ち「今年は昨年より、さらに良さそうだな」と思いました。色とりどりの花が込み合って咲き、観覧者がカメラを向けています。

でも、奥の方に歩を進めて、がっかりしました。
バラバラに開いた数えるほどの花。空いているところが目立ち、残っている蕾や株の伸び具合も頼りなげです。とても、90種2万株tといわれるハナショウブ池とは思えません。

気象、水質、地質、コケやカビ、あるいは病原菌や病虫害、連作障害・・・。原因の究明と対策がどうなっているのかは知りませんが、ボランティアの協力も含めて熱心な栽培作業が進められていることしょう。だから、昨年の復活の兆しにもつながったはずですから。

生育異変が見られるところも


鶴舞公園のもう一つのアジサイは「咲きはじめ」です




「楽描き水彩画「名古屋の閑静な住宅街で見かけた『ほうき置き場です」

2018-05-29 06:29:04 | 日記・エッセイ・コラム

民家が並ぶ小路で、何本ものほうきが立て掛けられているのを見て思いました。「近年、めっきり減った言われるご近所同士の会話が、ここにはあるだろうな」と。

教室の屋外スケッチで、名古屋城に近く旧武家屋敷の面影が残る閑静な住宅街を歩いていて出会った風景です。逆さまにしたほうきが箱に差し込まれ、そばにはゴミをパンパンに詰めた名古屋市指定の赤い文字の入った「45㍑入り可燃ゴミ袋」や、枯れ枝の束が置かれています。

カメラに収めながら、ご近所同士の朝の風景を勝手に想像してみました。
「おはようございます」の挨拶で始まり、ほうきを手にそれぞれの軒下や通りを掃くひととき。

毎朝の日課でしょう。お天気の話やお出かけ情報の交換。ちょっとした井戸端会議もあるかもしれません。ほうきが多いのは用途別でしょうか。

今では懐かしくなった「ご近所同士の暮らしと文化の風景」。想像を膨らませただけで、気持ちが温かくなりました。絵は10号です。




(楽書き雑記「新居へ引っ越しのため、当分見られなくなります=名古屋・東山動物園のイケメンゴリラ・シャバーニ家族とチンパンジーたち」

2018-05-27 06:34:05 | 動物

 

「新しい住まいは広くて伸び伸びできそうだな」とシャバーニ

「新しいところは遊び道具も整っているらしいぜ」とチンパンジー


名古屋・東山動物園の人気者、ニシローランドゴリラ「シャバーニ」の一家と、愛嬌を振りまいているチンパンジーたちが、新居の「アフリカの森エリア」に引っ越すため、61日から順次、新居のオープンまで姿が見られなくなります。オープンは、シャバーニたちが新しい暮らしに慣れる夏休み明けになりそうです。

現在の住まいにある屋内観覧場は、どちらも61日から観覧を中止。屋外運動場での姿は、シャバーニの家族が619日から、チンパンジーたちは65日から観覧できません。

「アフリカの森エリア」の開設は、東山動植物園再生プランのひとつ。
ゴリラやチンパンジーの生態をよりリアルに見ることができ、自然や環境、ヒトと動物との関わりを学ぶことができるよう、工夫がこらされているそうです。

2015年度から工事を進め、鉄筋コンクリート地下1階、地上2階の建物や運動遊具、植栽なども完成しました。室内展示・寝室は650㎡、運動場が1,360㎡。タワー、丸太組み、水場、エサ場などが設けられています。

ゴリラとチンパンジーたちの引っ越しは、6月末には完了の予定。しかし、オープンは新居での暮らしに慣れる訓練を済ませてからで、観覧できるのは9月になりそうです。

※以下の写真は「アフリカの森エリア」の外観です。




楽書き雑記「ブラシノキの花と印象的なハイビスカスに出会う=名古屋・東山動物園と植物園温室で」

2018-05-26 06:36:38 | 日記・エッセイ・コラム

 名古屋・東山動物園のコアラ舎前の通りで、真っ赤な花が咲いているのが目に止まりました。
「ブラシノキだ」。見たのは初めてですが、色・形とも先日、どなたかのブログで拝見した花と同じだったからです。

ブラシノキはコアラの故郷、オーストラリアの原産。コアラ舎に添うように、計10本ほど植えてあり、ガラス瓶などを洗うブラシにそっくりの赤い花が、枝をブラシの棒のようにして咲いています。

年に5~6回は訪れる東山動植物園は、文字通り動物園と植物園が一体になっています。だから、動物園では春のサクラ以外はどんな花木があるのかなんて考えたことはありません。
ブラシノキの存在も、ブログで目にしていなければ見過ごしていたでしょう。そんなことを考えているうち、思いつきました。

「きょうは動物たちには失礼して植物園に行き、しかもこの時期には入ったことのない温室を見てみよう。どんな花が咲いているか楽しみだ」
ここ数日、名古屋の気温は30度前後と7月並みの暑さ。そんな日に温室見学とは、いささかあまのじゃく的かもしれませんが、温室へ入ると直射日光がなく周りの木々の蔭があって、ホッとしたのは新しい発見でした。

いくつもの部屋のある広い温室ですが、案の定、目に入る花は時期を過ぎたようなブーゲンビレアと赤いハイビスカスぐらい。サボテン類にも花は見当たりません。
「温室より外の気温の方が高いぐらいだから、当然だよな」と考え始めた時、大きな白い花に目がとまりました。

ハイビスカスのようですが、初めて見た品種のようです。木に一輪しか咲いておらず、これも時期の終わりかもしれませんが、白に淡いピンクが入ったような柔らかな色調が印象的です。
名札には「園芸品種 “ミス・ウエノ”」とありました。

他にも、原産地の中南米では絶滅危惧種Ⅱ類になっている「キリモドキ」というノウゼンカズラ科で、桐の花に似た青い筒状の花も。池には小さな5枚の花びらからなる「ニンフォイデス」の1種だという水生植物など、見たことがなかった花に出会いました。

 

 


楽書き雑記「陶磁器フェアとサツキ大会=主役なき名古屋城で2つのイベント開催中」

2018-05-24 06:33:56 | 催し

名古屋城で開催されている国内外の陶磁器が集まる「やきものワールド」と、恒例のサツキ大会に出かけてきました。
城の主役である天守閣は、木造による再建のために閉鎖中。それに夏日続きですが、イベント会場も周りの金しゃち横丁も結構賑わっているようです。


《やきものワールド》 

国内最大級の陶磁器フェアと銘打った「やきものワールド」は前回までは名古屋ドーム開かれていましたが、12回目の今回から名古屋城に変更されました。

主要産地から約150の窯元などが参加。テント張りのブースに皿や花瓶、茶わんなどが並び、土鍋絵付けやステンドグラスのアクセサリー作りなどのワークショップコーナーも開かれています。会期は5月27日までです。

 

 


《サツキ大会》
名古屋城さつき大会は結構歴史が古く、今年は67回目。愛好家団体の名城サツキ会の協力で銘木、盆栽など12部門に約300点が出品され、華やかに彩っています。 

中には「女性の部」と書かれたコーナーも。中高年男性の趣味とされがちなサツキを、女性にも興味を広めていこうとの狙いのようです。

さつきといえば、僕もこれまでに何回か鉢植えの若い木を手に入れたことがありますが、枯らしてばかり。会場に並ぶ丹精込めたサツキを見ながら根気の無さを改めて恥じました。こちらの会期は6月3日(日)までです。

 



楽書き雑記「ご主人と描き合う絵の中から、ご夫人の個展」

2018-05-23 06:37:15 | アート・文化



名古屋市民ギャラリー栄で開催中の個展「永井まさみ 洋画展」を見てきました。
名古屋近郊の東海市で暮らす永井猛さん(84)と、まさみさん(78)夫妻は「お絵かき夫婦」。今回の展覧会は、まさみさんの初めての個展だとか。会期は27日(日)まで。

子供のころから描くことが好きだったという猛さんは、勤め仕事の時代も時おり絵筆をとり、現役を卒業した70歳から本格化。美術団体に所属して創作を楽しんでいるそうです。

こんなご主人を見守ってきたまさみさんも子育てを終えて、絵の道へ。カルチャーセンターなどで水彩画と油彩画を学び、東海市文化祭で市長賞を得るなど実力をつけてきました。

6
年前に夫婦展を開いたあと、猛さんが14歳の時の作品も含めた「回顧展」を開催。今回はまさみさんの個展で、80号や60号の大型作品を含めて約40点が展示されており、色使いや透明水彩画の下書きに使ったペンの動きやタッチなど、大いに
学ばせてもらいました。会場には手伝う猛さんの姿もありました。


展示作品は多くが風景画。中でもスペインの風景が目立ちます。スペインへは毎年のように出かけているそうです。

「日程は2週間ほど。都市部はやめて田舎の町を目指します。目的地に着くと、まずスーパーマーケットを探し、食料品などを確保します。安上がりだし、現地の人は親切だし。絵を思い切り描けます」と猛さん。そにしても、傘寿をとうに超えたとは思えぬ若さですね。


この1枚は、ご主人の猛さんの絵(F100号)です

 



楽書き雑記「散歩道の桑の実で味わったうまくて嬉しい時間」

2018-05-22 06:24:42 | 日記・エッセイ・コラム

散歩道に張り出した大きな桑の木

自宅近くにある雑木林沿いの散歩道で、ちょっとうまくて嬉しい時間がありました。桑の実にまつわる話です。

名古屋市内といっても都心から離れたこの地域は雑木林が点在、そこには以前は農村だった名残りである野生化、巨木化した樹木が数多く見られます。
下駄や家具を作った桐、たわしや縄の材料にした棕櫚(しゅろ)、養蚕の餌だった桑・・・。この日歩いたコースでは、たわわに実をつけた桑の木と次々に出会いました。

散歩道にかぶさるように枝が垂れ、地面には熟した赤紫の実がポロポロころがっています。思い切って口に入れました。子どものころの味です。3つ、5つ…次々と。毎年目にするたびにやってみたかったひとときでした。

♪山の畑の 桑の実を 小篭に摘んだは まぼろしか

童謡「赤とんぼ」を口ずさみながらしばらく歩いていると、3人連れの親子に出会いました。
小学1年生ぐらいの女の子が手にした透明の袋の中を見てびっくり。桑の実が入っているのです。

「わぁ―、桑の実だね」と僕。
可愛くうなずく女の子。「お家で洗ってから食べようね」とお母さん。「これ、うまいですね。甘くて」とお父さん。その手のひらには、たくさんの桑の実が乗っていました。

野山を駆け回り、桑の実やアケビ、クリ、シイの実、イタドリ、野イチゴなどを口にしていた僕の子ども時代。
それに対して、野生のものを採って口にするなんて・・・。木の実であれ、落ちているのを拾って食べるなんてもってのほか――と叱られかねない現代。

それなのに、こんな親子たちの風景。「野外での自然親子教室などで学んだのかな」「孫たちにもワイルドの世界を少し教えてやらねば」などと考えながら、何だか嬉しくなりました。

巨木化した桑の木

 


楽描き水彩画「岡本太郎作『歓喜の鐘』(名古屋・久国寺所有)を絵にしました」

2018-05-20 06:23:25 | アート・文化

 

先の教室のスケッチ会で訪れた、名古屋北区にある久国寺の鐘撞堂で見かけた岡本太郎作の梵鐘「歓喜の鐘」を絵にしました。

ウィキペディアによれば、梵鐘は大阪万博のシンボル「太陽の塔」より前の1966年に制作した5本のうちの1本。久国寺の住職が知人を通して岡本に依頼したそうです。

目にして「これを描くのは大変だな」と思いました。
緑青が目立つ表面に何やら絵みたいなものが、いっぱい描かれています。
手を大きく上げた人間、いや魚のようにも見えます。
動物、植物、昆虫らしいのも。それに妖怪みたいなのもいます。

周りに何本も突き出たサイの角のような太い円錐形の突起。岡本らしい表現でしょう。
しかし、とにかく絵が描かれていたり突起が飛び出した梵鐘なんて見たことがありません。説明文があるのかどうかも分からず、想像することにしました。

「歓喜の鐘」という題名や岡本の言葉「芸術は爆発だ」など、あれやこれやと考えて導き出したのは、絵に描かれているのは妖怪を含めて宇宙に存在するすべての物、つまり万物。円錐形の突起は、万物の生きる喜びが爆発する表現とみました。

どんな色で描くか。赤、黄、橙など、歓喜を表現できそうな色で描くことも考えましたが、僕の能力と感性では無理でしょう。結局、緑青も生かしてこのように描きました。10号です。





楽書き雑記「無数の可愛い花と芳香と=庭のジャスミンのアーチ」

2018-05-18 06:30:13 | 日記・エッセイ・コラム

 


庭のシンボルにしている白いジャスミンのアーチが、一番いい時を迎えました。
アーチの上部から直径2・5㌢ほどの5弁の可愛い花が咲き始め、下部に向かって無数の花がどんどん開花。キンモクセイのような強い匂いとは違った優しい香りを放っています。

名古屋郊外のフラワーセンターで、このジャスミンの苗に出会ったのは10年以上前。
「これだよ、これ」。海外旅行で歩いた街角で感動したアーチに咲き誇るジャスミンの香りと姿を思い出し、すぐさま2本の苗を買い物カートに載せました。

「狭い庭では無理かな」と思いながらも、「手間のかかるバラよりはいい」と、比較的小さなアーチも購入。
帰宅すると、ひと休みするのも惜しんで庭の隅をスコップで掘り起こし、立てたアーチの左右に植えたものです。

思った以上の速さで成長。2~3年後には、左右から這い上がった蔓が高さ2mほどのアーチのてっぺんで手をつなぎました。
花後に伸びる蔓の勢いがすごく、折り返して巻き込んできましたが、近年は一部を剪定しています。

手間はこの剪定と、1~2年おきに少量の肥料を周りに撒くぐらい。水やりや病害虫対策なんてしたことがありません。
とにかく丈夫で健康。それに花言葉通り、優美で愛らしく、愛想のいい花です。知りませんでしたが、ジャスミンはモクセイ科。キンモクセイの仲間なのですね。


 

 


楽書き雑記「回復への歩み=愛知県刈谷市の小堤西池の天然記念物・カキツバタ群落を見てきました」

2018-05-16 06:24:26 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 

愛知県刈谷市井ケ谷町にある小堤西池(こづつみにしいけ)のカキツバタ群落へ行ってきました。
近年、極端な花数の減少に見舞われていましたが、守る会らの努力の成果でしょう。ちょうど見ごろになった清楚で素朴なカキツバタを見ながら、「少しずつだけど、着実に回復しつつある」との印象を受けました。


約2万㎡ある小堤西池のカキツバタ群落は、京都市の大田ノ沢と鳥取県岩美町の唐川にある群落と並ぶ日本三大自生地。1938年(昭和13年)に国の天然記念物に指定され、水源である丘陵地約4万3000㎡も追加指定されています。

小堤西池のカキツバタ群落の異変に驚いたのは10数年ぶりに訪れた4年前。青紫色のカキツバタで埋め尽くされていたはずの湿地帯は、ヨシやアンペライ、イグサなどに覆われ、カキツバタの姿は寂しいばかりでした。

しかし、一方で守る会の地道な回復作戦が展開されていました。
天然記念物なので、肥料だけでなく除草剤や殺虫剤も使えません。ヨシなどを刈り取ることはできても、根こそぎ取り除くことは自然環境を変えてしまうからできません。

守る会では、最低限の草取りや丘陵地の竹林の伐採。秋には数日かけて企業や大学、中高生らも参加して、池にはびこるヨシなどを汗と泥にまみれて刈り取るなどしてきました。
刈り取っても根が残るわけですから翌春には目を出し、ことしも開花したカキツバタを覆わんばかりに背丈を伸ばしているヨシが目立ちます。

「でも、何もしないままだったら、あのようになってしまうのです」と守る会のスタッフが指さした先の池の中に、背高く伸びた草むらがありました。自然を知る検証として全く手を付けずに残してあるそうです。

ヨシだけでなく、湿地に生きる数多くの希少植物や昆虫、メダカやカメ、カルガモたちも守っていかねばなりません。
自然環境を壊さず、植物の生存競争に委ねたうえでカキツバタを守る――。
こんな難しい命題に取り組む成果でしょう。開花したカキツバタのそばに、来年には花を咲かせるという若いカキツバタが何本も見られました。

 

もし何の手入れもしなかったら、池全体がこんな状態になってしまいます

見学者にカキツバタを説明する守る会のスタッフ(手前)





楽書き雑記「名古屋造形大学のデザイン作品展を見てきました」)

2018-05-15 16:02:11 | 催し




名古屋市民ギャラリー矢田の展覧会情報に「名古屋造形大学 Design STUDY展」といったイベント名があるのを見て、戸惑いながら出かけてきました。
大学の卒展はよく見に行きますが、今は新年度が始まったばかりだし・・・。

受付にいた学生の説明で納得しました。デザイン関係のコースで、新しく3年生になった学生たちが2年生の時に取り組んできた課題の成果を発表する展覧会だったのです。展覧会は20日(日)まで。

建築・インテリアデザインコースでは「名古屋に新しい美術館をつくるなら」と、名古屋駅周辺を舞台にしたさまざまなアイデアが展示されています。

リニア新幹線の開通を前にした名古屋駅周辺は、超高ビル建設など大がかりな再開発が進行中ですが、市民だけでなくビジネスマンや外国からの観光客らもホッとできるオアシス的な美術館を、というわけです。

段々畑やのこぎり屋根、山をイメージしたり、芝生のスロープや大きな庭のある美術館。全面ガラス張りの美術館や水上の美術館といったのも。
都心にはない緑があり、ビルの谷間で空を流れる雲を見上げるひとときが持てる、が共通の思いのようです。
敷地として、統合で閉校になった小学校跡地の活用を提案しているのもありました。


他に木工やジュエリーのデザインなどの展示も。3年生以降もこれらの研究を続けるのかどうかは知りませんが、少しでも夢の実現に向かって欲しいものです。


 


楽書き雑記「咲き誇るヤグルマソウとニンジンの花=名古屋市農業センター」

2018-05-13 07:22:03 | 日記・エッセイ・コラム

ヤグルマソウ

ニンジンの花

名古屋市農業センターの園芸エリアを歩き、咲き誇るヤグルマソウ(矢車草)とニンジンの花をカメラに収めてきました。

僕は数多い花の中で、ヤグルマソウはコスモスと並んで好きな花。近年ではどちらも輸入花などに押され、家庭の花壇でも少数派になっていますが、風に揺れる風景に出会うと、庭も畑もこの2つの花が主役だった子どものころの郷愁にかられます。

名古屋市農業センターでヤグルマソウが咲いているのは、乳牛舎側で少し高いところにある畑の一角。代表的な色である青をはじめ、白や赤、ピンクなどの花が混在して咲き、5月の風に揺れています。 

すぐ近くではニンジンの花が真っ盛りです。
同センターのある名古屋市天白区は、1919年に栽培が始まったとされるニンジンの優良系統種「八事五寸人参(やごとごすんにんじん)」の発祥地。センターでは、甘くて風味があり、煮崩れもしないという、いわばニンジンのブランド「八事五寸」の採種と普及に取り組んでいるそうです。

採種用のニンジンを初めて目にした人は「これがニンジンなの?!」と驚かれることでしょう。大人の背丈ほどに伸びた茎のてっぺんに、小さな白い花がいっぱい咲いています。


 


楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のバラもほぼ見ごろに」

2018-05-12 08:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

バラの季節も例年より早めの感じです。名古屋・鶴舞公園のバラも見ごろになりました。

鶴舞公園のバラは120種、1400株。「花を見るなら、時間が早ければ早いほどいい」と、朝早くから市民が訪れ、色・形さまざまな華麗な美をカメラに収めています。

 

 


楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のバラも見ごろに」

2018-05-12 06:42:05 | 日記・エッセイ・コラム

バラの季節も例年より早めの感じです。名古屋・鶴舞公園のバラも見ごろになりました。

鶴舞公園のバラは120種、1400株。「花を見るなら、時間が早ければ早いほどいい」と、朝早くから訪れた市民が、色・形さまざまな華麗な美の写真撮影や顔を近づけて匂いを楽しんでいます。