風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「ガクアジサイが満開」

2022-05-30 06:28:18 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターに立ち寄ると、竹林沿いの半日陰に、生垣のように植えられている白いガクアジサイが咲き誇っていました。我が家のガクアジサイの開花はまだ先のようですが、こちらはほぼ満開です。

中央に集まる小さな粒々が花で、周りにある4枚の花びらのようなのは、葉が変化したガク(装飾花)で、額縁のように見えることから「ガクアジサイ」と呼ばれていますが、本当はこれがアジサイの原種。それが園芸種として多くの装飾花を盛りつけたような品種改良が進み、国内で改良されたのがホンアジサイ、ヨーロッパで改良されたのが西洋アジサイと呼ばれるそうです。

だからなのか、
花言葉もホンアジサイは「移り気」とか「高慢」に対し、ガクアジサイの方は「謙虚」。華やかさを競うホンアジサイとは違って、ガクアジサイは控えめな美しさだからでしょう。

 

 


楽描き水彩画「フェンスの蔓と赤錆」

2022-05-28 07:00:00 | アート・文化

以前、名古屋市南部の工業地帯で見かけた、有刺鉄線のある鉄板製フェンスと絡まる蔓性植物を描いた2枚です。
㊤は蔓性植物が支柱をと伝わって伸び、
有刺鉄線に届いたところ。㊦は毎年新しい枝が伸び、枯れることが繰り返され、有刺鉄線に塊ができた様子です。

フェンスの向こうにはトラックが止まっていましたが、建物らしいものは見当たりませんでした。
いつごろまで事務所などがあったのか、フェンスの赤錆と蔓のかたまりが歳月の長さを物語っています。いずれも10号です。

 

 


楽書き雑記「鶴舞公園のバラとハナショウブ」

2022-05-26 06:46:42 | 日記・エッセイ・コラム



名古屋・鶴舞公園のバラとハナショウブを25日午後、見てきました。
約120種1400本のバラは満開。それぞれが華やかな彩りを競っています。

約20000株と言われるハナショウブ園は、場所によって花数のバラツキが大きく、これからに期待する感じ。好天と高温続きのために乾いており、26日から27日にかけて予想される雨を待っているようでした。

 

 

 


楽書き雑記「これが花なの?メリアンサスマヨール」

2022-05-25 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

大きな鳥の羽のような葉の間から伸びる、赤黒い太い穂状のかたまり。
名古屋市農業センターの指導館前の庭で、この植物を3週間ほど前に見た時、てっきり「花殻だな。何時の間に咲いたのだろう」と思ったものです。

メリアンサス マヨール。南アフリカ原産で、1㍍から3㍍の高さになるそうです。
ノッポのうえ、花茎も蕾らしいものも同じような暗赤というか赤錆色。見分けがつきにくく、よく分かりませんでした。

先週末に見ると、蕾らしかったものが割れ、雄しべなのか細い紐のようなものが数本垂れていいます。とすると、これが花なのでしょうか。黄緑色は花の後にできた実でしょう。
とにかく、きれいとか華やかといった言葉は思いつかない花。どこか古代植物を感じて、強い印象は残ります。

 

 

 


楽書き雑記「庭のスタージャスミンが満開」

2022-05-23 07:36:08 | 日記・エッセイ・コラム

我が家の庭のシンボルツリーである、キョウチクトウ科テイカカズラ属の「スタージャスミン」が、今年もほぼ満開になりました。

伸びた蔓の先々に純白の花をびっしりつけて、アーチを覆うように包んでいます。スタージャスミンとジャスミンとは科も属も違うようですが、同じように芳香も放っています。
庭木の多くは庭師さん任せですが、スタージャスミンは精力旺盛。花後しばらくすると、長い蔓が何本も伸びて不格好になるので散髪するのが一仕事です。

 

 


楽書き雑記「ヤマボウシ、クレマチス、カンパニュラ」

2022-05-21 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに名古屋市農業センターの花壇を覗くと、ヤマボウシ(山法師)や少し変わったクレマチス、あまり見かけないカンパニラといった花に迎えられました。

ヤマボウシの4枚の花弁のように見えるのは、総苞片(そうほうへん)という葉。花は中央に見える小花の集まりですが、高木の枝全体が雪をかぶったように見える姿は見事です。花後に生る赤い実や紅葉も楽しませてくれます。

クレマチスは「蔓性植物の女王」と言われるだけあって、赤や青い鮮やかな花が印象的ですが、こちらはインテグリフォリア系のクレマチス。下向きに咲き、花弁がねじれたような形で、色も控えめです。

カンパニュラは南欧原産で、日本へは明治期に入ってきたとかで、カンパニュラはラテン語で「小さな鐘」の意味。農業センターのカンパニュラも、一斉に青い釣り鐘が下がっているようで、中を覗くには地面にしゃがむしかありませんでした。

【ヤマボウシ】

【クレマチス】

【カンパニュラ】

 

 


楽書き雑記「チェリーセージ(ホットリップス)」

2022-05-19 07:32:19 | 日記・エッセイ・コラム

自宅庭のチェリーセージ(ホットリップス)の花数が、どんどん増えています。
メキシコ原産の宿根草。とにかく丈夫で、花後の剪定以外は放っておいても春になれば勢いよく伸び、晩秋まで息長く半日陰の庭を彩ってくれます。

赤と白と、その混合。この色の多少は気温によって違い、低いと白の割合が多く、高くなると赤が多くなるとか。我が家の庭の今の状況は白が7、赤が3ぐらいです。

チェリーセージという名前は、匂いがサクランボに似ているからだそうですね。改めて鼻を近づけてみましたが、風邪気味だからか「??」。でも、花言葉を調べると、もう一つの呼び名であるホットリップスに連想していたような「燃ゆる思い」でした。

 

 


楽描き水彩画「コロナ乗り越え2回目の水彩画個展=名古屋の大坪信之さん」

2022-05-18 06:23:51 | アート・文化

定年退職後にアートの創作を趣味にする人は多いですが、個展を開くとなると――。
それを実現しているひとり、大坪信之さん(75歳=名古屋市名東区在住)の2回目の水彩画展が17日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。

小学生時代に絵で賞をもらって以来、描くのが大好きという大坪さん。才能を建設設計の仕事で生かし、退職後もすんなり、絵の世界へ。水彩画教室で腕を磨き、10年目に個展を開きました。
しかし、翌年から2年間はコロナで断念、やっと今年の開催を迎えたというわけです。

会場に並ぶ作品は、8号を中心に、神社や川の流れ、夕暮れ、雪景色など約30点・・・。一枚一枚に、構図はもちろん、色使い、水使い、光と影、それに研究されたマスキングの効果が見事です。

「この景色いいね、と思ったら感じたままに表現しているつもりです」と大坪さん。春の訪れを感じたという雪景色にも、温かな色が入って見る側を惹き付けます。
会場には絵仲間からの賛助出品も4点並んでいます。展覧会は22日(日)までです。

 

 


楽書き雑記「今年も元気に金平糖」)

2022-05-15 07:16:20 | 日記・エッセイ・コラム

自宅庭の隅っこで、ことしもピンクと白の金平糖をまき散らしたように咲く「ヒメツルソバ」が、元気です。

ヒマラヤ地方が原産地。日本へはロックガーデン用として入ってきたといい、とにかく丈夫です。
我が家では垣根の下や、砂利が敷き詰められた場所へも、茎をほふく前進するように伸ばし、V字型模様の葉の間から直径1㌢ほどの花を咲かせます。真夏には「夏休み」をとりますが、晩秋まで咲き続けます。


 

 


(楽書き雑記「庭のシランとグラジオラス」)

2022-05-13 07:02:13 | 日記・エッセイ・コラム

シランとグラジオラス。我が家の庭でも、初夏を代表するこれらの花が今年も咲いています。

シラン(紫蘭)は中国や日本が原産地。ランと言っても全く手がかからず、寒さ暑さも文句なし。半日陰でもこの通り。可愛い奴です。
グラジオラスの原産地は南アフリカや南ヨーロッパなどと広く、自生種だけでも180種とか。人気の花として園芸種も多く、色もピンク、赤、白、オレンジなどと多彩。緑がかったのもあるようです。

 

 

 


楽描き水彩画「ブログ仲間と旅仲間の絵画展」

2022-05-11 07:00:00 | アート・文化

コロナが落ち着き、名古屋市民ギャラリーの展示室も、さまざまなアート作品の展示会で埋まるようになりました。今週(10~15日)も、ブログ仲間と絵仲間がかかわる2つの作品展が開催されており出かけてきました。

【第20回墨と水彩 はがき絵 彩青展】

ブログ「折々スケッチ」の塚本紘枝さんが指導する教室の「第20回墨と水彩 はがき絵 彩青展」は、3年ぶりの開催。「相次ぐ中止にどうなることかと・・・。やっぱり、展覧会はいいですね」と、嬉しさいっぱいの塚本さん。
会場には、小さな旅や海外旅行でスケッチした風景、野菜や果物、散歩道の四季、庭の草花など、生徒22人と塚本さんが思い思いに描いた約100点が並んでいます。そこからは、コロナ禍によるブランクは全く感じませんでした。

ここからは、塚本さんの作品です

第1回から20回までの展覧会案内はがきです

 

【第9回アートクルール展】

海外旅行で親しくなった北條俊紀さんら10人の「第9回アートクール絵画展」も3年ぶりの開催ですが、市民ギャラリーでの開催は初めて。
このグループには指導者はいません。月2回、コミュニティセンターに集まり、「みんなが先生で生徒」になって、それぞれ描きたい絵を描きながらコロナ禍を乗り切ってきたそうです。木々の緑や水面の表現を見ても、そうした自習・学習の成果が見事に表れていると感じました。

 

㊤と㊦は北條さんの作品です

 

 


楽描き水彩画「蒸気機関車の連結器と一番大きな動輪部」

2022-05-09 07:55:04 | アート・文化

水彩画教室で出掛けた、名古屋のリニア・鉄道館で蒸気機関車を取材して描いた作品から2枚を掲載します。一枚は機関車の連結器、もう一枚は何輪もある動輪のうち一番大きな動輪部を描いたものです。いずれも10号です。

連結器は前と後ろにあります。列車をけん引するだけでなく、列車を押しての走行や、多数の貨客列車をひっぱるために、他の機関車と連結して走るなどのためです。

子どものころ、駅のホームで連結作業を見るのが大好きでした。ゆっくりと前進、あるいは後進してきた機関車が、客車に近づいてドッキングする様子は、その瞬間の金属音とともに今も脳裏に残っています。

描いたC62形蒸気機関車の一番大きな動輪の直径は1750㍉。こちらも、特急の「つばめ」や「はと」をけん引して、最高時速100キロで駆け抜けた様子を思い浮かべながら描きました。

 


楽書き雑記「この時期この花壇=ツタンカーメンのエンドウ豆が育つ花壇」

2022-05-07 07:20:14 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋市農業センターにはいくつもの花壇があり、「くらしの畑」と名付けられたこれも、その一つといっていいでしょう。農業センターですから大きな畑もありますが、こちらはミニ畑。昔から家庭の庭で育てられていた花や野菜を植えてあります。

昨年は四角豆が目玉でしたが、今年は「ツタンカーメンのエンドウ豆」。1992年、古代エジプトのツタンカーメン王の墓で見つかり、発芽に成功した豆として、学校の花壇などで栽培を経験した人は少なくないでしょう。
サヤは紫色ですが、実は緑色。この実を入れて炊いたご飯は、時間が経つと薄い赤飯色になるそうです。



 

 


楽描き水彩画「モンマルトルの雨上がり」

2022-05-05 07:55:05 | アート・文化

パリ旅行で、雨のモンマルトルでの1枚です。春や夏だとこの通りも大勢の観光客の姿がありますが、冷え込みが始まった晩秋、しかも雨とあって黄葉が散った石畳の長い通りの向こうに、数人の人影があるだけでした。

小糠雨になり、上がりそうです。雲間からのぞいた日差しが、通りに伸びています。思わずカメラを向けました。10号です。

 


楽書き雑記「この時期この花壇=2カ月で主役が交代」)

2022-05-03 07:12:51 | 日記・エッセイ・コラム


季節の移り変わりは早いもの。このコーナー「この時期この花壇」の様子も、どんどん変化します。

この鶴舞公園緑化センターの花壇も、3月初めに掲載した際はパンジー中心だったのが、2カ月たった現在は真ん中に白い花が主役に。「クリサンセマム」という花でしょうか。盛り上がるように咲き、初夏の日差しを浴びています。
花壇の前には、鉢植えの青やピンク、白いヤグルマソウが咲き誇っていました。