風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「父母と娘たちの家族展『輝彩展~5歩目』を見てきました」

2018-01-31 16:02:07 | 日記・エッセイ・コラム


「輝彩展5歩目」と題する父母と娘たちの家族展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。昨年の4歩目を拝見、創作に対する思いや楽しさがあふれる作品に「来年も来てみたいな」と楽しみにしていました。2月4日まで。

木工細工の修理工程などを手掛ける名古屋市北区在住の大津亮次さん、美恵子さん夫婦(ともに63)と、子ども4姉妹のうち2女の真弥さんと3女の愛さん。
職人仕事のかたわら絵を描くこと楽しむ父の姿に感銘して、ジャンルは違いますが娘たちも描くことが大好きになり、5年前に家族展を始めました。

亮次さんの作品は、油彩やパステルで力強いタッチと鮮やかな色使いで表現した公園や橋などを描いた絵。作品の横には『離れて見てください』の文字も。何歩か下がってみると、なかなかの作品と見受けました。

美恵子さんは水彩画。市内の絵画クラブに所属してスケッチを楽しんでいるといい、水をうまく使って淡く描いた風景などが並んでいます。

真弥さんは「想う言葉を絵とともに描き込んでいく」作品。こちらも絵を見て言葉を読み、言葉を読んで絵を見たりしながら、楽しみました。

愛さんは「キノコとともに生きる」と題するイラスト作品。キノコと森の動物たちのくらしなどを描いています。
昨年、「自費出版を予定している」と聞き楽しみにしていましたが、今回の会場に「あおいきのこ」のペンネームで出版した「はたらきのこ」(文芸社)が置いてありました。

さらにもう一つ、今回展には他県で暮らす長女の子どもたち、父母にとっては孫である小学1年生の女の子と、小学3年生の男の子の作品も展示されています。

今年は孫の小学1年生と3年生の絵も

愛さんが自費出版した絵本

会場には見学する園児たちの姿も

 

 


楽描き水彩画「防火水槽が置かれた名古屋城の石垣」

2018-01-29 09:00:37 | アート・文化

 

 今回描いた名古屋城の石垣は「防火水槽が置かれた石垣」です。
この絵は以前、名古屋城で見て「面白い。絵になるな」と思いながらもそのままにしていたのを、パソコンのストックから出して描きました。

石垣のそばに建物があるわけではありません。石垣が燃えるとは・・・。
でも、ポイ捨てタバコによって枯れ草が燃え、周辺の樹木に燃え移り・・・なんてことがないわけではない。それに、観光客に対してタバコのポイ捨て禁止だけでなく、日ごろの火の用心や初期消火の大切さを呼びかけにもなるな、と思ったものです。

ストック写真の記録によると、撮影は2013年7月5日。
描くにあたって、今はどうなっているのか確かめてみようと思い、改めて名古屋城へ出かけましたが、結果的には見つけることができませんでした。

名古屋城事務所の話では「当時はあったようです。でも、その後に本丸御殿がオープンしたことなどで城内設備を見直した際に撤去したのではないか。観光客のマナーも向上して、くわえタバコなども見かけなくなりましたので」とのことでした。

大きな作品にもできると残していたのですが、描いたのは10号。やはり、絵も描こうと思った時が描き時ですね。

 

 


楽書き雑記「寒波に包まれロウバイも戸惑い=名古屋市農業センター」

2018-01-27 13:55:11 | 日記・エッセイ・コラム

咲かないまま落ちている蕾も

「この週末なら見ごろになっているかも」
こんな期待を持って名古屋市農業センターのロウバイを見に出掛けましたが、結果は写真の通り。大きな枝でも咲いているのは多くて数輪。列島を包むような寒波に、ロウバイたちも縮こまっているようでした。

「いつもなら、もっと咲いているのだけどなあ。雪や強い風で開かないまま落ちている蕾もあるくらいだから」とカメラマン。
木の下を見ると黄色い蕾が点々と転がっています。

センターの売り物である枝垂れ梅の状態は――。こちらも固くて開花はずっと先のようです。

枝垂れ梅の早咲き種もこんな状態です

 

 

 


楽書き雑記「名古屋市内小中学校の先生たちの美術展」

2018-01-25 14:20:13 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市内の小中学校の先生たちが、休日などの余暇に描いた絵などが集まる第62回名古屋市教員美術展が、市博物館で開かれています。

出展しているのは図工や美術を担当する先生だけでなく、趣味で楽しんでいる先生も。もちろん校長先生の作品もあります。

展示されている50点も、絵画、彫刻、現代アートなどさまざま。新しい表現を試みた作品や、丁寧な仕上げが印象的です。




楽書き雑記「子どもたちが、働く大人たちの姿を捉えた写真展」

2018-01-23 16:12:52 | アート・文化

小学生の部グランプリ  「子どもたちと遊ぶ保育士さん」  

中学生の部グランプリ    「大将の神対応」

高校生の部グランプリ    「職人の背中」


子どもたちが、働く大人たちの姿を写真に収めた第13回アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」の入選作品展を、名古屋市民ギャラリー栄で見てきました。名古屋では5回目の開催だそうですが、数多くの写真展の中で最も楽しみにしているひとつです。28日まで。

総合人材サービス会社アイデムが主催、朝日小学生新聞などの後援。今回は全国から7.650点の作品が寄せられたといい、うち約50点が展示されています。

介護士の父、人形作りの母、僧侶の祖父、農作業に懸命の祖母・・・。
カメラを向けたのは肉親にだけではありません。観光列車の機関士、ピザ屋の店員、学校の食堂で
働くおばちゃん。カメラを手に近所を歩き、父母らと出かけた旅先でもカメラを手放さなかったことが分かります。

作品に添付されたコメントに目を通すと、働く姿への感動や尊敬、感謝の気持ちがあふれています。写真に収まった大人の側からも、仕事に対する誇りはもちろん、カメラを向けた子どもたちに対する愛情が伝わります。

展示作品は小学生・中学生・高校生の各部に分類。それぞれグランプリをはじめとする賞が付いていますが、「審査員もさぞかし大変だっただ
ろうな」と思う力作ばかりでした。

小学生の部準グランプリ    「スーパーマンパパ」

中学生の部準グランプリ    「ミツバチとの生活」

高校生の部準グランプリ    「力強い手」   

 



楽書き雑記「名古屋市美術館の『シャガール展』へ」

2018-01-21 16:40:36 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市美術館で開催中(2月18日まで)の「シャガール展」を見てきました。

12年余前、南仏のニースにあるシャガール美術館に入ったことがありますが、当時の僕にはアートはさっぱり。作品に見入る家内の傍らで「子どもの作品みたい」と思ったものです。
でも、絵を老後の趣味としてから、少しは理解できるようになり、シャガール展を取り上げた先日のテレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」を見て「これは行かねば」と名古屋市美術館へ向かいました。

マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア(現ベラルーシ)出身のユダヤ人画家。フランスや亡命したアメリカで創作。絵画だけでなく彫刻や陶器をも手掛け、97歳て亡くなるまで鮮やかな色彩と大胆な着想で新しい表現を追求、幻想的で独自性豊かな作品を生み出したと言われています。

今回展に展示されているのは約170点。まず、よく知られている油彩画「誕生日」が迎えてくれます。

花束を手にシャガールの誕生日祝いに訪れた恋人のベラを迎え、喜びを素直に表現した絵は、見る側も幸せに包まれます。会場でも、しばらく絵の前から離れない若い姿を見かけました。

人物を描いた絵には、子どものころ過ごした村の思い出からでしょうか。馬や牛、羊、鳥、花などが描かれています。さらには家や家具、パレットなど、およそ無関係に思える物が小さく、時には大きく描き込まれています。

空を飛ぶ二人、羽がある時計、鳥に抱かれた女性、空を飛ぶニワトリ・・・。十字架から降ろされたキリストと一緒に描かれた母子像も。
絵画教室だと「こんな物を入れるのはおかしい」と注意されそうですが、シャガールの絵には違和感がありませんから不思議なものです。

自由奔放、小さなことにはとらわれないで創作した三次元の世界は、亡命からフランスへ帰り、60代に入って手掛けたという彫刻や陶器にも見られます。花瓶なのか水指なのか見分けがつかない陶器には、女性や動物、花などが入っています。彫刻もさまざまな物が彫り込まれており、見る側を楽しませてくれます。

喜びを思いっきり描いたり、陶器に思いつくまま動物や花を貼り付けたり。
戦争や亡命を経た長い創作活動の中で、モチーフに変化はあっても、創作・表現に向かうシャガールの素直な気持ちと独創性は一貫しているのを感じました。

それに飛躍しすぎと言われるかもしれませんが、正月明けに見た児童画展を思い出しました。
その意味では、冒頭に書いたニースのシャガール美術館での印象「子どもの作品みたい」は間違いではなかったのかも、と思っています。




描き水彩画「名古屋城最大の巨石『清正(きよまさ)石』を描く」

2018-01-19 07:49:41 | アート・文化

 先に名古屋城であった教室のスケッチ会では、城そのものより石垣や樹木などに的を絞ってカメラに収めてきました。

まず描いたのは、天守閣近くにある「清正石」。10号です。
濃尾地震や天守閣が焼け落ちた大戦末期の大空襲にも崩れなかった、と言われる名古屋城の石垣の中では最も大きく、表面の実面積は10畳敷と言われています。
回りの石とは全く違った色の種類のようで、存在感をより大きくしています。

「清正石」の名前は、石垣普請の陣頭指揮をとった熊本藩主・加藤清正が運んだからとも言われていますが、天守一帯の工事に当たったのは福岡藩主の黒田長政。このため、説明板や名古屋城の公式ウエブサイトなどには清正石について、以下のような説明があります。

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天守閣の石塁の構築を命じられた加藤清正は、巨石の運搬に際し、自ら音頭をとって、木遣(きやり)を歌わせ民衆の老若を問わず綱をとって運んだと伝えられていますが、この石垣の施工大名は黒田長政なので単なる説話と思われます。

名古屋城内にある加藤清正の像



楽書き雑記「名古屋の2カ所で高校生の作品展」

2018-01-17 07:32:44 | アート・文化

名古屋で愛知県高等学校文化連盟の専門部が主催する32回目の作品展が、2カ所で開かれています。
名古屋市博物館で開催中の「美術・工芸専門部名古屋支部展」と、名古屋市民ギャラリー栄で開かれている「高校生の写真展」。いずれも21日(日)まで。 

【美術・工芸専門部『名古屋』支部展】

 

愛知県内の尾張地域にある高校の中から50校が参加しています。

水彩、油彩、アクリルなどで描いた静物・人物・風景画などの平面作品は、4つの部屋に学校ごとに展示。若々しく伸びやかに描いた作品が目を引きます。

立体作品では彫刻やセラミックの焼き物など、なかなかの力作が並んでいます。
ワイヤーで編んだ「もう一人の私」、粘土やガラス、セメントで心臓を制作して鼓動も聞こえる「電心音」、新聞紙を
紙縒りにして組み合わせて作ったクマの「日々の毛並み」と題した作品なども楽しませてくれました。



【高校生の写真展】

約330点が展示されています。デジタル写真が主流の中でフィルムを使って撮った作品や、カラーでなくモノクロで撮影することで作品の狙いをよりはっきりさせた作品などが目立ちます。 

これまで多かった学校生活を切り取った作品は減り、地域を歩いて目にした1枚や、家族や母子の日常を撮った写真が多くなったような印象でした。

優秀作品10点が、この夏に長野県で催される全国総合文化祭に出品されます。全ての優秀作品を掲載しようと思いましたが、展示されている写真を撮るのは画面に室内照明が入ってしまうなど極めて難しく、半数の作品しか掲載できませんでした。

なお、写真展が開かれている市民ギャラリー8階のエントランス展示コーナーでは、昨年秋にあった高校生のための撮影研修会の入賞作品15点も展示されています。


 

 


楽描き水彩画「飛騨・古川の寺で目にした木組みの風景」

2018-01-15 07:59:10 | アート・文化

これは何を描いたのか、分かっていただけますか。
昨年秋、水彩画教室でスケッチ会に出掛けた飛騨・古川の本光寺で目にした木組みの一部です。「これは面白い。長い歳月が生んだ造形作品だ」と、10号で描いてみました。

寺院の建造物に対する知識は乏しいので、木組みのこの部分の名称などは分かりませんが、巨大な柱や重量を分散させる工法のひとつでしょう。
本堂の廊下部分を支える梁のような横木の先端の表面に、何本もの亀裂が入り、無数の凸凹になっています。 

これも長い歳月の経過が生み出した経年変化でしょう。ちょうど雨が小降りになり、覗いた日差しに光っています。木組み構造や寺のあちこちに施された組み物など、飛騨の匠たちの結晶に改めて畏敬の念を持ちました。




落書き雑記「名古屋の針名(はりな)神社でも左義長」

2018-01-14 12:16:53 | 日記・エッセイ・コラム

新年も早や2週間が経過。名古屋市南東部にあって、今年も初詣に出かけた針名(はりな)神社(天白区)でも、正月飾りなどを焚き上げる左義長がありました。

どんど焼き(この地方では『どんどこ』とも)いわれる火祭り行事。
朝早くから地域住民らが持ち寄ったしめ縄や破魔矢、お守り、絵馬などを境内の焚火に次々投入、焼いた餅を参拝者たちが口にして無病息災を祈っていました。





楽描き水彩画「名古屋城でスケッチ会=天守閣の木造復元計画が軌道に。5月7日から天守閣の入場禁止」

2018-01-12 07:34:41 | 日記・エッセイ・コラム

コンクリート造りの天守閣。木造に復元するため5月7日から入場禁止に

水彩画教室の今年初のスケッチ会として、名古屋城に出かけてきました。
花見などで何度か訪れていますが、名古屋城はいま、大戦末期の名古屋大空襲で焼け落ち、戦後にコンクリートで復元された天守閣を、本来の木造で復元する大事業計画が軌道に乗り、いま一度見ておこうとのねらいもありました。

木造復元は工費505億円をかけ、2022年の完成を目指す計画。石垣の状態などの調査が進められていましたが、新年を迎えて工事に着手することが決まり、今年のゴールデンウィークが明ける5月7日から、天守閣を入場禁止(閉鎖)することになっています。


といっても、画題としては現在の天守閣だけにスポットを当てることもできず、城内を改めて歩き探しました。

例えば石垣。徳川家康の天下普請の命に集まった西国大名らが築いた巨大で強固な石垣は、大空襲だけでなく、1891年(明治24年)の濃尾地震(マグニチュード8.0 )にも耐えたと言われています。石垣はこれまでにも、描きましたが、今回も2~3枚は絵にしたいと思っています。

 巨木もクスやケヤキ、それに樹齢600年以上とされるカヤノキ、モミジの古木なども魅力的。南高梅などの品種が植えられている梅林にも小さな赤い蕾が見られ、寒い寒いと言いながらも、春への歩みが着実に進んでいるのを感じます。
大戦中に陸軍の弾薬庫で、城内の障壁画を避難させてあったレンガ造り、漆喰塗りの乃木倉庫なども絵になる建物でした。

名古屋城の歴史を見てきた樹齢600年以上というカヤノキ

堀にはシカやカモの姿も

春はもうすぐ。梅林の枝には赤い蕾が膨らみ始めています

 



楽書き雑記「名古屋華道文化連盟の新春いけばな展」

2018-01-10 19:24:33 | アート・文化


名古屋華道文化連盟の「新春いけばな展」が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。
ギャラ―8階の展示スペースのほとんどを使い、14日(日)まで6日間の日程を2日間ずつ前期・中期・後期と3回に分けて、各流派からの作品約300点を展示します。

背丈を大きく超える作品、豊かな羽を広げたような作品、一種類の花だけで「勝負する」作品などさまざま。いけばなの経験も知識もありませんが、その華やかさや彩り、姿・形に見とれます。

それにしても、2日間だけの展示とは、いささかもったいないような・・・。展示作品を撤収すると、すかさず新しい作品の飾り付けをしなければなりません。しかも絵画展などとは違って、その場で花器に花材を活けるのです。
水やりの追加などもあるでしょう。

「短い命の花たちの一番いい時を見ていただくためです。それに、室内の温度や照明の状態によって花の状態も、刻々と変わります」とのこと。なるほど、花は生きものですから。

 

 


楽描き水彩画「日本水彩画会名古屋支部の小品展」

2018-01-09 08:24:22 | アート・文化

日本水彩画会名古屋支部の第60回小品展が、名古屋市民ギャラリー7階の第1・第2展示室で催されています。会期は14日(日)まで。

静物・人物・風景など、年頭を飾るにふさわしい作品約100点。8号以内と小ぶりながらも、今年の創作活動に対する意欲がうかがわれます。

 

 


楽描き水彩画「子どものころ『あこがれ』だった『特急 つばめ』の機関車」

2018-01-07 07:28:21 | アート・文化

 

 

「特急 つばめ」。
この名前を目にして、その力強さとスピード感あふれる姿・形を懐かしく思い出されるご同輩は少なくないでしょう。僕もそのひとり。名古屋市港区の金城ふ頭でJR東海が運営するリニア・鉄道館で「特急 つばめ」の機関車と出会い、子どものころをよみがえらせつつ8号サイズで描きました。

幼児から小学生時代にかけて、東海道線沿いの村に住んでいた僕は、線路に出かけるのが大好きでした。
100両以上連結した貨物列車を、1両ずつ声をあげて数えながら見送ったこと、近づくお召し列車に見とれていたら、お辞儀をするように背後にいた祖母に頭を押さえられたこと・・・。

より心に残るのは、この「特急・つばめ」を目にする時の感動でした。もう一つの特急「はと」も走っていましたが、名前の鳥の飛ぶスピード感を意識したせいか、僕は「つばめ」こそ「超特急」だと思っていたようです。

つばめがばく進してくると、ドキドキ、ワクワク。磨かれたような機関車、勢いよく噴き上げる煙に「早く大人になって乗りたいなあ」と、あこがれたものです。
もっとも、この「あこがれ」。正直にいうと「機関車の運転士になりたい」というよりも「(運賃が高そうで格好いい)つばめに乗れるだけの人間になりたい」でした。

結局、どちらにもなれず、つばめに乗ることもありませんでした。
中学生になると同時に、高知の片田舎へ引っ越したせいもありますが、ウイキペディアなどによれば、つばめも1964年の東海道新幹線開通で山陽本線=鹿児島本線へと移行。65年からは名古屋=熊本間で走るなどし、75年には山陽新幹線博多駅開業によって元祖「特急・つばめ」の幕を閉じました。
2004年開業の九州新幹線に、新しい「つばめ」が走っています。

リニア・鉄道館にある「特急つばめ」の機関車の下はコンクリートですが、絵では走っていた当時のように砕石と枕木のバラスト軌道にしました。




楽書き雑記「パソコン絵画・電彩アート展や児童美術展=名古屋市民ギャラリーの展覧会スタート」

2018-01-05 16:47:21 | アート・文化

名古屋市民が趣味で制作した成果発表の場である名古屋市民ギャラリーも、正月休暇が明けて5日からスタート。
早速出かけ、パソコンによる絵画展や園児から小・中学生の絵画展を見てきました。展覧会はカレンダーの関係で今週は7日(日)までの3日間しかありませんが、年頭を飾るにふさわしい作品を目にすることができました。


 【第1回電彩アート名古屋パソコン絵画作品展】

 パソコンで自由自在に絵画を描く電彩アート。その存在は以前から知っていましたが、作品をナマで見たのは初めてでした。

水彩画を描くことを趣味にしている僕としては、正直に言えば「そんな安易な描き方なんて・・・」とやっかみ半分でしたが、作品を前に説明を受けながら、その奥深さを知って「なるほど、このアートも楽しい」と納得しました。

名古屋の大須にあるパソコン教室「パソコン寺小屋赤門塾」の主催。
ワードやエクセルなどの講座とともに、パソコンによる絵画講座を設けて、初めての作品展を開いたそうです。

展示されているのは約60点。草花や果物、人物、ペット、国内外の風景などが並びます。
ソフトを使えば、短時間で描ける、手が汚れない、制作場所を問わない、描き直しが簡単、片付けもパソコンを閉じるだけ・・・。予想以上に簡単で楽なようです。 

でも、作品を一枚一枚見ているうちに、パソコンで描かれていることを忘れていることに気づきました。言い換えれば、普通の水彩画展や油彩画展を見ている目になっていたのです。 

よくこんな色が出せたな、この光や蔭もうまく入っているな、水の動きがいいな――。背後に、実際にはないビルや山を入れたり、人物や橋を入れたり、滲みやぼかしも。

もちろん、これもパソコンの画面上で混色したり、洗ったり、塗り重ねたりができるからです。しかし、講師の作品と生徒の作品の出来を見分けるまでもなく、構図や配色、筆や画用紙の選択など、それぞれの表現力によって、作品のレベルに大きな差があることが分かります。簡単であること以上に、これがパソコン絵画の魅力でもあるのでしょう。 

※掲載した絵画の写真の一部に、会場の光などが入ってしまいました。申し訳ありません。


【第49回全日本児童美術展】

園児や小中学生らを対象にした絵画塾を開いている先生たちの全日本児童美術協会が主催する作品展。市民ギャラリーには、名古屋市を中心に愛知県内のテーマ作品と東山動物園での親子スケッチ会の作品が、合わせて200点ほど展示されています。

今回のテーマは水彩が「夢」、油絵・アクリルが「自由」。それぞれ素直で大らかな作品が並んでいます。

※作品の写真は、特賞を中心に掲載しました。