風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「庭の露地植え仲間になったキキョウ」

2021-06-30 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

我が家の庭の露地植え草花に、新しい仲間が加わりました。キキョウです。昨年、買ってきた鉢植えを鑑賞後、庭の隅に植えてあったのです。

70㌢ほどの茎の先に付いた蕾が親指大に膨らみ、パカっとはじけるように開きます。華やかさはありませんが、風に揺れる姿からは花言葉にもあるように気品を感じます。

原産地は日本をはじめ東アジア。花色は紫や白、ピンク、八重咲もあるようです。花期は10月ごろまでと長く、秋の7草に数えられるのはご存じの通りですが、かつては山野でも見られた野生種は開発などでほとんどが姿を消し、絶滅危惧種になっているそうです。

 

 


楽書き雑記「シーズンの終幕を飾る白い花木の女王」

2021-06-28 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターに立ち寄ると、白い花木の女王とも言えるアナベルとトキワヤマボウシが、今シーズンの終幕を飾るように咲いていました。

アジサイの仲間であるアナベルは、温室の周りなどあちらこちらに。直径15~20㌢を超える手毬状の花の球が、緑色から淡い緑になり、クリーム色になって、最後には気品のある純白へと変化する様は、見事です。

宿根草園前に咲くトキワヤマボウシも、白い4枚の総苞片(そうほうへん)をまとって高く伸びた姿は、白いドレスを着たようです。

 

 

 


楽書き雑記「鉢植えのモジズリソウ」

2021-06-26 06:34:36 | 日記・エッセイ・コラム

鉢植えのモジズリソウ(ネジリバナ)が、見事に咲いています。
雑草地でしか育たないと思い込んでいたモジズリソウが昨年、何故かカモミールの鉢に3株も咲いているのを見つけ、そのままカモミールや他の雑草を除いて見守ってきたのです。

以前、モジズリソウを鉢植えしてみようと思ったのですが、ネットなどで「水の管理など難しい」と知り、「ラン科の花はデリケートなのだろう」と断念したものです。それがこの鉢の土に庭の土を使ったのか、何らかの拍子で種が入ったのかは分かりませんが、雑草地のモジズリソウのように、伸びた花茎の先にあった花芽が咲かずに消えたりすることもなく、育ちました。

昨年は6本だった花茎は、今年はちょうど倍の12本あります。花茎同士が絡んだりしており、株を分けるべきかどうか。それに庭にも6~7本あるので、これらも鉢植えしてやろうかな、などと考えています。

 

 


楽書き雑記「暑い夏を歓迎するルドベキア」

2021-06-24 07:19:36 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターの宿根草園で、暑い夏の到来を待っていたかのように咲くルドベキアです。

北米原産。キク科の仲間で7,80㌢に伸びた花茎に手のひら大の一重の花を、夏が終わるまで次々に咲かせます。ここには黄色だけですが、赤いのや八重咲もあるそうです。

厳しい暑さだけでなく、病害虫にも強い手間いらず。花言葉も「正義」や「公平」に加え「強い精神力」も。


 

 


「楽書き雑記「真夏が似合うノウゼンカズラとアメリカディゴ」

2021-06-22 07:08:00 | 日記・エッセイ・コラム

ノウゼンカズラとアメリカディゴ。鶴舞公園でも、真夏が似合う2つの花が咲き始めました。

緑化センターに続くスイフヨウ園入り口のアーチには、ノウゼンカズラ。アーチの脇から7,8株が長さ5~8㍍の蔓を伸ばし、漏斗形で口が直径6,7㌢の橙色の花を咲かせています。花は毎日のように新しいのが咲き、スイフヨウが開く秋口まで咲き続けます。ノウゼンカズラも原産地がアメリカと中国があって、こちらはアメリカノウゼンカズラだそうですね。ブロガーさんのご指摘で分かりました。ありがとうございました。
ノウゼンカズラは以前、我が家の庭にもと思いましたが、すごい成長ぶりに狭い庭では無理だとあきらめました。

アメリカディゴは、南米が原産。こちらも暑さ大歓迎の花木で、気温の上昇とともに一気に枝葉が伸び、大きな真っ赤な花で覆われます。名古屋市農業センターには沢山あり、頃合いを見て行ってきたいと思っています。

ノウゼンカズラ


 

アメリカディゴ

 

 


楽書き雑記「梅雨期の庭に咲く3種の草花」

2021-06-20 08:15:31 | 日記・エッセイ・コラム

最高気温が30度を超える真夏日が続いたかと思えば、終日ジメジメしたり。我が家の庭の草花たちもげんなりしたり、元気を取り戻したりを繰り返しています。

長い葉と草丈70㌢ほどの花茎に、紫色の花を咲かせるムラサキツユクサ。1日花ですが、花茎の先に沢山の蕾をかたまりのように付けており、毎朝新しい花を1つ2つと咲かせています。

スイセンノウは南部ヨーロッパが原産地。ビロードのように白い毛を生やした葉や高さ80㌢ほどの茎に、直径3㌢ほどの紅紫の花を咲かせます。花を見ていると、ちょっと頼りなさそうですが繁殖力は強く、毎年何本か整理しても翌年には必ず花を見せてくれます。

チェリーセージ(ホットリップス)は、宿根草というより木と言えそう。ハギなどと同様に、根元は木質化して少々強めに剪定しても、春になると勢いよく芽が伸び、高さ1㍍ほどのこんもりとした姿に。秋が深まるまで可愛い花を咲かせ、かなり前から庭の定位置を占めています。

ムラサキツユクサ

スイセンノウ

アジサイ

 

 


楽書き雑記「見るからに強そうなアカンサスモリス」

2021-06-18 06:58:03 | 日記・エッセイ・コラム

アカンサスモリスは、地中海沿岸が原産地といい、耐寒、耐暑に優れ、乾燥にも強いそうです。名古屋市農業センターの宿根草園を占拠したように、長さ50㌢ほどの大きなギザギザの葉を地面に広げ、伸びた花茎に白い花を咲かせています。

花茎の高さは1㍍以上。中には2㍍を超えていそうなのもあります。花茎の下部から、長さ5~7㌢のラッパ形の花を花茎の伸びるに合わせて、次々に咲かせていきます。
周りはアジサイの女王のような白い純白のアナベルなど、夏の花が囲んでいます。




 

 


楽書き雑記「満開のタイサンボク」

2021-06-16 06:33:19 | 日記・エッセイ・コラム


すごい、こんなにも咲いているのか――。名古屋・鶴舞公園に咲く満開のタイサンボクを、カメラに収めてきました。今月の1日のブログに咲き始めの様子を掲載して2週間。どんな花木でも咲き始めと最盛期では様子が大きく違うのは当たり前ですが、タイサンボクの花の最盛期を見たのは初めてとあって感動しました。

このタイサンボクは園内の緑化センター近くにあって、樹高が約20㍍はありそうな大木。通路を隔てたところから見ると、2週間前の花は数個しか見えませんでしたが、今回は数えると18個。大きな葉に隠れたのや、木の向こうにある柵越しに見れば、この倍以上は咲いているでしょう。



 

 


楽書き雑記「庭のユリが例年以上に開花」

2021-06-14 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

自宅庭のユリが今年も、次々に咲いています。せいぜい座布団1枚分くらいの広さに地植えしたユリたち。球根を植えて7年余、手入れらしいことはしないままですが、自分たちの力で少しずつ居場所を広げています。

これまで、芽が出て茎が伸び、花芽が付いたものの開花しなかったのが、何本かありました。しかし、今年はそのようなことはなく、12本の茎がきちんと育ち、1~3個ずつ計20個の蕾は全て開花するでしょう。20個咲くのは初めてです。

 

 


楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のアジサイ」

2021-06-12 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の鶴舞公園に行くと、初夏の園内を彩るバラとハナショウブはすでに最盛期を過ぎた段階。アジサイがいつもと変わらぬ姿で迎えてくれました。

園内のアジサイは2300株。ガクアジサイを含めて赤、ピンク、青などの花々がこんもりと盛り上がり、アジサイの散歩道などを彩っています。

アジサイに包まれる短くて小さなアジサイトンネルなどには、スケッチブックやカメラを手に、時間をかけて楽しむファンの姿がありました。


 

 


楽描き水彩画「セントレアの親子」

2021-06-10 07:13:55 | アート・文化

春に水彩画教室のスケッチ取材に出掛けた、中部国際空港での作品です。
コロナの真っ只中。発着便が少なく、ロビーも閑散とした中で目にした空港らしい風景です。

小学校4年生ぐらいでしょうか。男の子が父と母の手を取り駆けています。
飛行機で何処かへ出かけるのか、エレベーターで2階に上がり、スカイデッキから飛行機を見ようというわけか、それとも一部が開いていたレストランへ向かうのでしょうか。

子どもの喜びと楽しさが伝わってきます。こちらもワクワクしました。早く、こんな光景がたくさん戻ってほしいですね。

 


楽書き雑記「ドクダミの花」

2021-06-08 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

ドクダミ。こんなひどい名前を付けなくても・・・。名古屋市農業センターで半日陰の散策道でこの花に出会った際にも、そう思いました。実際には毒どころか、古くから「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれるほど、人助けをしているのに。

ドクダミ属ドクダミ科の多年草。半日陰でやや湿気の多いところがベスト、とはいうものの、やせた土地でも育ち、十字型の白い花を咲かせます。4枚の花弁のように見えるのは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる葉のようなもので、中央に立つ棒のようなのは、雄しべと雌しべだそうです。

予防、解熱、解毒・・・さまざまな効能があり、古くから暮らしの中のいわば家庭薬でした。何処でも、日の当たらない敷地の片隅に自然栽培されていたものです。

だから、花言葉にもドクダミが身近な存在だったことがうかがわれます。
「野生」「自己犠牲」「白い追憶」。コンクリートの間であろうが、岩場であろうが、肥料を与えられまいが、勢い良く育つまさに野生です。乾燥され、刻まれ、煎じられるなど、身を犠牲にしながらヒトに役立っています。闇夜に咲く花の白さにハッとしたのは、子どものころの遠い記憶です。





 

 


楽書き雑記「雑草扱いされても平気。ムラサキカタバミ」

2021-06-06 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

 


名古屋市農業センターの竹林で、淡い赤紫のムラサキカタバミの花が目に入りました。花の世界では脇役というより「雑草扱い」されていますが、足元に咲く可愛い花に足が止まります。


ムラサキカタバミは、南アメリカの原産。長い花茎の先に直径2㌢ほどの5弁花を咲かせます。長い柄の先には、クローバーより大きめのハート形をした3枚の葉が印象的です。

我が国へは、江戸期に鑑賞用として入ってきたそうです。しかし、なぜか定着できず、道端や空き地の片隅などに生き場所を見つけ、我が家の庭でもいつの間にか見かけるようになりました。この強い繁殖力で、あまり日が差し込まない半日陰の竹林でも、勢力範囲を広めていきそうです。

 

 


楽書き雑記「自宅庭の金平糖の花」

2021-06-04 07:46:44 | 日記・エッセイ・コラム

暗紫色のV字型が入った葉の絨毯に、ピンクと白の金平糖をまき散らしたように咲くヒメツルシバ。自宅庭の片隅にも元気な顔を見せています。

ヒマラヤ地方が原産地。ロックガーデン用に導入されたそうで、とにかく丈夫な植物。日差しがあろうがなかろうが、水や土が少なくても、地を這うように蔓を伸ばし、コンクリート壁の下や砂利の間でも居場所を作っています。
花は夏場にひと休みし、秋になれば再開します。

 

 


楽書き雑記「鶴舞公園などでタイサンボクが咲き始めました」

2021-06-01 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

大木の枝葉に純白の花が見え隠れします。よく出かける名古屋の鶴舞公園や市農業センターにもあるタイサンボク(泰山木)が咲き始めました。

樹高20㍍にもなるモクレン科の常緑樹で、アメリカ南部の原産。明治初期に渡来し、公園や屋敷の庭木として広がりました。タイサンボクという名前の由来は定かではありませんが、中国・山東省にある名山「泰山」をイメージしたとか、花径が20㌢もある姿に「大杯(たいはい)木」と呼んでいたのが始まり、などと言われているようです。

大きな花ですが上向きに咲き、花数もさほど多くないうえ、樹高が高く、葉も大きいために、地上から見上げて花を見るのは容易ではありません。10個ほど咲いていても2~3個見るのがやっとです。香水の原料にもなるほどの香りもあるそうですが、鼻を近づけるのは無理ですね。

 

こちらは名古屋市農業センターのタイサンボクです