風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「大きさで目を引く花と野菜たち=名古屋市農業センター」

2015-06-30 15:52:33 | 催し

            

        
                    でっかいかぼちゃ「アトランティックジャイアント」

        
                     古代ギリシャから食用にされている「カルドン」

                          
            花径が20センチを超える 「イエローカザブランカ」


名古屋市農業センターを訪れる見学者たちから「ワー大きい!」の声が聞こえる花と野菜です。高い気温や日照が多いせいか、花も野菜も育ちが早いように思えます。

花では、ゆりの「イエローカサブランカ」。

大人の背丈より高い茎に花径が20センチを超える大輪があちこちに咲き、強い芳香を放っています。例年より1週間ほど早めに訪れたのですが、開花が早くて最盛期を過ぎているようでした。

2メートルにもなる背丈のてっぺんに薄紫の花を咲かせた「カルドン」。
アンティチョークの野生種とされ、古代ギリシャ、古代ローマの時代からつぼみや茎が食用にされてきたそうで、農業センターでも花木園だけでなく野菜園でも栽培されています。

野菜園の横綱といえば、やはりかぼちゃの「アトランティックジャイアント」。
世界の記録では800キロを超えた大物もあるようです。農業センターではそこまでは無理でしょうが、すでに直径が80センチほどになり、順調ならやがて重さも100キロを超えるでしょう。

農業センター名物のかぼちゃのトンネルでは、ハロウィーンで使われるかぼちゃも生育中。ひょうたんのトンネルでも、すでに長さが70センチを超え、いずれ150センチほどになる品種がぶら下がっていました。

  
 背丈が2メートルを超えるカルドン   いずれ150センチほどになるヒョウタン

   
             
            ハロウィーンの主役になるかぼちゃ


          
                     巨大カボチャは6個ありました











楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「飼育員とコビトカバ」=絵を始めて2年目の作品から」

2015-06-27 15:27:42 | 催し

                          

飼育員と「おはよう」の挨拶をする「コビトカバ」です。子供のころから絵を描くのは大嫌いだった僕が、高齢暮らしの趣味にしよう、と
水彩画教室に入って2年ほど過ぎた2007年7月、東山動物園であった教室のスケッチ会での作品です。
パソコンの保存画像の中から見つけたのですが、「8年も前なのに、なかなかうまく描いているなあ」と自賛しています。でも、「その割に、今の作品は・・・」となるのですが・・・。

思い起こすと、このころは絵を描くための知識も技能もほとんど身についていません。
そこで、写真で切り取った風景を何度も見つめ、鉛筆の線を何度も書き直したり、「この色を出すには」と絵具選びに時間をかけたり・・・。そして、このコビトカバの飼育員に甘えるような仕草を見た感動を思い出しつつ描いた、と記憶しています。

基本的には今も同じですが、やや違うのはこのころは時間が経つのも忘れて描いていたことでしょう。それに、今のようにうまく進まないと見切りをつけてしまうこともなかったと思います。

保存画像を見ながらの反省でした。

コビトカバはギニア、コートジボアールなど西アフリカに生息、果実や木の実などを食べる草食性です。体長150~175センチ、肩高75~100センチ、体重160~270キロ。体重だけをみれば、よく見るカバの10分の1です。
コビトカバ舎の掲示板には、コビトカバはカバ属の祖先の姿を今に残す「生きた化石」。パンダ、オカピ、ボンゴとともに「世界の四大珍獣」とあります。

描いた「おはよう」をするコビトカバは、絵には入れてありませんがフィルムを見ると、飼育員が手にした青いバケツに「小夏」と書いてあります。翌2008年11月に21歳で亡くなったメスの「小夏」のようです。

    








楽書き雑記「切り絵の豊かな表現を知る『2015 いつか展~きりえと詩』を見て」

2015-06-24 19:33:58 | アート・文化

  

   

                          

                    

           

          

                 

            

名古屋・栄の市民ギャラリーで開かれている「2015 いつか展~きり絵と詩」と題するグループ展を見てきました。紙とカッター、水彩絵具などで制作した切り絵に表現力の豊かさを改めて知りました。

切り絵の起こりは奈良時代に遡り、隣国の中国でも古くから制作されてきたと言われます。このことから近年では、日中文化交流のひとつとしても発達。各地で展覧会も開かれています。

グループ「いつか」は20年ほど前、4人でスタート。「四花展」と名乗ってきましたが、5人に増えたところで「五花展」を「いつか展」と読み、「いつかは芽を出し、花を咲かせよう」を合言葉に頑張っているそうです。
その結果、カッターの切り口の美しさだけでなく、彩色など絵画としての表現力にも磨きが。メンバーも女性7人に男性も加わり計8人に増えました。

今回の作品展には小さなものから20号サイズのものまで59点を展示。赤系のいくつかの包装紙を重ねて描いた満開の桜や、「切り絵で描いてもいいのだろうかと迷いながら、『私にはこれしかない』と取り組んだ」という東日本大震災の被災地の風景作品もあります。
詩の方の数は少ないですが、時間が経つのを忘れて読ませてもらった詩もありました。

「少しずつ芽が出てきたと思っています。いずれ、花も咲くでしょう」とみなさん。
何事もその意気と信念が大切ですね。

※一部の写真を掲載しました。室内の明かりが絵に入るなどしていますが、作品はもっときれいです。
















楽書き雑記「84歳の大先輩。今年も元気な音色を聞かせてくれました=愛知県三河地区のハーモニカ発表会」

2015-06-21 19:23:14 | アート・文化

             
   複数のハーモニカを取り替えて独奏する早川さん

愛知県岡崎市のコンサートホール「コロネット」で21日催された第10回三河地区ハーモニカ発表会で、同業他社の大先輩でその生きざまも学ばされてもらっている早川伸さん(岡崎市在住)が、84歳になった今年も元気いっぱいの演奏を聴かせてくれました。
「75歳からの手習い」で手にした趣味。改めて継続することの素晴らしさを教えられた思いです。

早川さんは元NHK記者。さまざまな地域ニュースを納得のいくまで追いかける姿勢を学ばせてもらったものです。
奥さまを現役時代に亡くし、定年後は庭いじりと大相撲鑑賞やメシより好きな酒の日々でしたが、9年前にハーモニカと出会って少し変わりました。

ポスターを目にして入ったハーモニカ奏者・柳川優子の演奏会で「ハーモニカって、こんな素晴らしい曲を吹けるのか」と感動。すぐさま教室へ。
時に75歳。手離せなかった缶ピー(たばこのピース50本入り)と別れてまでして臨んだ意気込みとは裏腹に、遅々として上達しません。でも、持ち前の粘り強さと先生や教室仲間の励ましで、初級から中級へと進んできました。

この日の発表会で独奏した曲は「桃太郎の鬼ヶ島行進曲」。
曲の途中で複数のハーモニカを取り替えての演奏に、正直言って「大丈夫だろうか」(失礼!)の心配がよぎりましたが、そんな僕を笑うように軽やかで力強いメロディーを聞かせてくれました
所属するハッピーフレンズ岡崎中級土曜会の仲間たちとの二部合奏では「めだかの兄弟」と「お伽噺の三太郎メドレー」を披露、会場の拍手に包まれました。

会場には、共通の友である前豊田市長の鈴木公平さんも訪れ「やるなあ、早川さん。すごい」と感激。
早川さんは「病院通いなどはしていない。薬も飲んでいない。少し耳と目はトシかな、と思うようになったけど・・・」「まずは90歳まで。それ以上のハーモニカ演奏も夢ではない気がする」
励ますつもりで出かけたのに、逆に励まされました。

       
               ご高齢ペアで
二重奏

      
    さまざまなハーモニカで四重奏するベテランたち

          
    「ハーモニカ大好き」の園児たちも
              

           

 

                     
                        
        


















楽書き雑記「自然の雄大さ崇高さと向き合う画家・三谷祐資展を拝見」

2015-06-17 18:38:12 | アート・文化



  「富士湧水 柿田川ブルー」  180×540cm  
     ※絵の写真の冊子が2ページにわたっているため、真ん中に線が入りました。

          
                           「グリーンランド氷山 一万年の刻」 140×242cm

                 
                           「峻厳富士山大火口」  変形 50号

          
            「翔波煌日富士」    変形30号

           
                                      「悠久黄河」     f8                          三谷祐資さん                                          


雄大な自然と正面から向き合い大画面に描く三谷祐資(みたに・ゆうじ)さんの作品展を、名古屋栄三越の7階特選画廊で拝見してきました。
会派には属さない無所属の画家として、国内外で創作を続ける三谷さん。作品からほとばしるエネルギーに魅せられました。6月23日(火)まで。

僕はちょうど10年前に、三谷さんの大作と出会っています。
2005年に開催された愛知万博の「ささしまサテライト会場」。そこに「四季の国・日本」のタイトルで展示された全長170メートル×高さ2・4メートルの作品です。

実はこの年、僕は定年後の趣味にと水彩画教室へ。先生の発案でサテライト会場内の多目的スペースに生徒たちの作品を展示、大胆にも僕のつたない「絵」まで展示されました。
そこで、取材に10年、制作に8年の歳月を費やしたという三谷さんの大作を目にしたのです。
「絵って、こんなにでかいのもあるのか」と、たまげた思いで見入ったものです。

「1日15時間描いても3年かかった」という全長100メートル×高さ2・4メートルの「ユーラシア大陸大絵画」も。この作品で描いた太陽は以後のライフワークにもなっているそうです。
また、絵を描く人たちの間で「誰しもが描きたくなるけど、容易ではない」といわれる富士山も、ヘリをチャーターするなどして挑戦。
温暖化が心配される氷山にも果敢に挑んでいます。

今回の新作展にも富士山や氷山などが並んでいますが、僕が釘付けになったのは「富士湧水 柿田川ブルー」と題する作品。生まれたばかりの水が勢いよく跳ねるように流れる柿田川の川面がタテ180センチ、ヨコ540センチのサイズで描かれています。

三谷さんは三重県伊勢市生まれ。「伊勢神宮を流れる五十鈴川の水で産湯につかったと聞いています。その故郷の美しさが僕の原風景でしょうね」と話します。

来年は「古希」。
これからの目標は?の問いに、三谷さんはこう答えてくれました。
「気候変動を取り上げることができれば、と思っています。自然は人をつくる。四季の乱れや自然破壊は、人間社会をも破壊する。自然からの声を聞きたいですね」


 





 

 


楽書き雑記「1万本のユリとベンチと緑陰と=町なかの公園で小休止」

2015-06-14 08:19:52 | 日記・エッセイ・コラム

       

           

   
「名古屋市内でユリを見るなら・・・」と奨められ、千種区若水にある千種公園に出かけてきました。現役時代に仕事で近くまで何度か来ましたが、公園に立ち寄ったのは初めてです。

千種公園は学校や住宅街に囲まれた中にあって、まさに町なかの公園です。
ユリ園はかなり以前からあるらしく、黄色、橙、白などさまざまな品種・色のユリが植えられ、その数1万本とか。ユリ園の中には散策路が設けられ、近接撮影も楽しめます。

ユリ園を包むようにケヤキやサクラが緑陰をつくり、たくさんのベンチも。最寄り駅のひとつ、地下鉄今池駅から気温30度の中を歩いてきた体を休めることができました 。

  

  

         






楽書き雑記「梅雨なのにコスモスみたい」

2015-06-11 12:39:50 | 日記・エッセイ・コラム

            
                             一輪だけ咲いたコスモス

自宅の庭でコスモスが咲いたので、嬉しくなって掲載しました。
もちろん早咲き種ですが、春先に園芸店で見つけた種子を蒔いておいたところ、写真のような白い花が一輪だけ開いたのです。

コスモスといえば、♬春なのにコスモスみたい♬のフレーズを憶えている方が多いと思います。42年前(1973年)に大ヒットした資生堂の口紅のCMソングですね。僕はコスモスを見るたびに、このCMと山口百恵の「秋桜」が蘇ります。
この季節なので♬梅雨なのにコスモスみたい♬でしょうか。

白いコスモスの周りの蕾はまだ硬いですが、どんな口紅色を見せてくれるのか楽しみです。

ついでにというわけではありませんが、ちょっと変わったアジサイにも登場してもらいました。品種名は知りません。

数年前にもらった鉢植えを植えてあったものです。昨年までは2,3本の枝に花を咲かせただけだったのに、ことしは一気に増えました。球形の大きさは他のアジサイとほぼ同じですが、花が小さめで4、5ミリほどの花弁を2重に付けた直径1・5センチほどの花がびっしり付いています。

            
 
      













 


楽書き雑記「アジサイとハナショウブ=東海地方も梅雨入り」

2015-06-08 16:36:57 | 日記・エッセイ・コラム

    

      

東海地方も8日に梅雨入り。梅雨が似合う花といえば、やはりアジサイ。さっそく、名古屋の鶴舞公園に行ってきました。

鶴舞公園に植えられたアジサイは、園の奥にある「あじさいの散歩道」を中心に2300株。
品種、色、形、大小さまざまな花が迎えてくれましたが、前日までの高い気温に疲れた様子も。ひと雨あれば一気に輝きを増すことでしょう。

「あじさいの散歩道」のそばにある菖蒲池は、90種2万株のハナショウブがびっしりと植えられているそうですが、池によってはところどころに隙間ができ、例年に比べてややさみしい印象。最盛期を過ぎたせいもあるでしょうが、カキツバタの名勝地の異変を目にしているだけに気になりました。

それでも、訪れた人や枯れた花殻の摘み取りなどをしてくれている公園職員、ボランティアらの期待に応えるかのように、花弁をいっぱいに開いた見事な姿があちこちに。風に揺れるその何本かをカメラに収めてきました。

 

 

 
       

    


     

  

  

 

 

 

 

 

 

 


 


楽描き水彩画「風の游子展が閉幕。ご高覧、ありがとうございました」

2015-06-07 20:17:58 | アート・文化

 

僕たち風景水彩画のグループ展「第8回風の游子展」(6月2日~7日)が閉幕しました。雨にも会いましたが、予想を上回る来場者があり、みんな大喜びでした。

皆様から数多くのご感想、励まし、助言をいただきました。こうしたご厚情を胸に、毎度のことながら「来年は少しでもレベルを高く」を目指して創作に励みます。
ありがとうございました。


楽描き水彩画「励まし、ご指摘に感謝=グループ展『風の游子展』後半へ」

2015-06-04 20:49:23 | アート・文化

僕たち水彩画のグループ展「第8回風の游子展」(名古屋市民ギャラリー栄、7日まで)も前半を終えました。6人のメンバーは、作品に対する数多くのみなさんからのご感想や励まし、貴重なご指摘に感謝しています。

「みなさんの力が着実にアップしている。はっきり言って、最初のころはつまらん作品が多かったけど・・・」
「全体に構図がいい」
「塗り方もいろいろ挑戦していることが伝わってくる」
「描くことを楽しんでいるな、と感じられる」
こんなお言葉を素直に喜んでいます。

また、僕の作品である、野外将棋を毎日楽しむ高齢の男たちを描いた作品には「男の匂いがする」「将棋駒の音が聞こえる」と嬉しい評価をいただきました。
一方で厳しい指摘も受けました。
例えば、休日の造船所の衣紋掛けに並ぶ作業衣を描いた絵。
「休日の風景をこのように切り取ったのは素晴らしい」としたうえで「でも、何か物足りない」との指摘です。
  

「油や塗料、そして汗の臭いもしない」「題名にあるドックという文字がなければ、作業員の仕事の大変さも伝わってこいない」「衣服も人物を描くつもりで・・・」等々。
これからの課題だと思いました。

今回初めて出展を試みた「東山動物園の仲間たち」には「優しくて仕草も面白く描かれている」といったお褒めとともに「動物園の動物とはいえ、もう少し野性味が欲しい」との注文もありました。
展覧会は7日まで。ご高覧のうえ、いろんなご指摘、ご助言をお待ちしています。

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※展示会場の全作品を掲載します。写真技術がないため、こんな調子で申し訳ありません。
「事前にブログで一部の写真を見ていたけど、やはり実物はいいね」という言葉ももらいました。ぜひご来場を。

 
























楽描き水彩画「第8回風の游子展が開幕」

2015-06-02 19:03:21 | アート・文化

  

僕たち水彩画のグループ展「第8回風の游子展」が2日から、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー栄の7階第2展示室で始まり、初日からたくさんのお客さまを迎えることができました。7日(日)までです。


メンバー6人は、朝日カルチャーセンター(名古屋)の同じ風景水彩画教室で学ぶ仲間たち。教室でのスケッチ会や公募展用に描いた作品などを中心に、合わせて50点ほど展示しています。
この期間、市民ギャラリーでは他にも水彩、油絵、写真、書などの展覧会が全ての展示室を使って催されています。
ご高覧をお待ちします。