風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「咲き揃うレンギョウやツルニチニチソウ。タケノコも頭を出していました」

2020-03-31 06:23:36 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋市農業センターの竹林裏にある半日陰の散策路を歩くと、比較的地味ながら存在感のある花々が目に留まりました。

雑木林を背に咲く青い花はツルニチニチソウです。
我が家の庭にも咲いていますが、スケールが違います。数えきれいほどの花が咲きそろっています。

竹林と散策路の間には黄色いレンギョウの花。4枚の長い花弁が小さな帽子かベルのような形を作っています。
センターの花木園にあるレンギョウの自然樹形は低木ながら左右に広がっていますが、散策路のレンギョウは生け垣状に刈り込んであります。

他にクマザサの間から伸びて顔を出すシャガ、小さなランプを並べたようなアセビの花。竹林を覗くと、あちこちにタケノコが頭を出していました。

ツルニチニチソウ

 

レンギョウ

レンギョウの自然樹形です

 

シャガ

 

アセビ

 

頭を出したタケノコ

 

 


楽書き雑記「サクラを見に名古屋市農業センターへ」

2020-03-29 06:27:07 | 日記・エッセイ・コラム


新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が相次いでいます。
愛知県では県内移動の自粛要請は出ていませんが、どうしても行動範囲は狭まりがち。近場の名古屋市農業センターへサクラを見に出かけてきました。
したしし
農業センターのサクラの名所ではありません。せいぜい20本ほどですが、結構古木・大木があります。

東京より1週間余も遅れて開花したサクラは、見ごろから満開に差し掛かったところ。あいにく曇天でしたが、他の花々にも立ち寄り歩いてきました。

手前の黄緑の葉は早咲きのオオカンザクラ、右の赤みがかった葉はシナミザクラ

 

 


楽書き雑記「庭で頑張る青い花たち」

2020-03-27 06:23:10 | 日記・エッセイ・コラム

ツルニチニチソウ

我が家の庭は今、青い花が頑張っています。
ツルニチニチソウ、ヒメツルニチニチソウ、ムスカリ、カンパニュラ、レースラベンダー、それに小さなスミレが数本。どれも白や紫なども咲く花たちですが、我が家は青中心です。

ツルニチニチソウ。暑さ寒さ、半日陰はほとんど関係なし。水や肥料、病害虫の心配もなし。どんどん蔓を伸ばし、この時期にきちっと咲きます。
あまりにも蔓延りすぎたので昨年暮れにかなり強めに刈り取ったせいか、今年は開花が遅れ花数も少なめですが、とにかく丈夫です。

ツルニチニチソウよりも花、葉とも小柄なヒメツルニチニチソウ。こちらは鉢植えしてあるのですが、蔓を鉢の外へ伸ばして花壇のあちこちに花を咲かせています。

ムスカリも耐寒性があって丈夫な花。3週間ほど前、他の草花を植えるため掘り起こしてしまった数本を別の場所へ植え直しておいたのですが、何事もなかったように咲いています。

釣り鐘型の花を咲かせ、別名「ツリガネソウ、フウリンソウ」と呼ばれるカンパニュラ。葉がレース模様のレースラベンダー。いずれも鉢植えで春の日差しを浴びています。

スミレは種を蒔いた記憶はありませんが、鳥が運んでくれたのでしょうか。日当たりのいい庭の隅で数本咲いているのに気づきました。

庭の青い花は、この後もワスレナグサや先日苗を買ってきたブルーボネットと続きます。

ヒメツルニチニチソウ

 

ムスカリ

 

カンパニュラ

レースラベンダー

 

スミレ

 

 


楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のリキュウバイ(利休梅)」

2020-03-25 06:19:50 | 日記・エッセイ・コラム

 


「栽培園での樹形とは全く違うけどリンゴやナシだろうか。でもここはフルーツパークじゃないし・・・」
名古屋・鶴舞公園の緑化センター前に咲くこの花を遠目から目にした時の印象でした。

リキュウバイ(利休梅)。樹高5㍍ほどの木に5枚の花弁の白い花が風に揺れています。ここは名古屋有数のサクラの名所で、まもなく見ごろ。「こちらにも立ち寄ってくださいね」と言っているようです。

清楚で控えめ。茶席の庭に植えられていることが多く、千利休に因んで名づけつけられたとの説がありますが定かではなさそうです。「梅」の字が使われウメの仲間と思われがちですが、同じバラ科でも属は違うようです。

 

 

 


楽書き雑記「名古屋港のワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」へ行ってきました。

2020-03-23 06:27:54 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋・港区にある名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」へ出かけてきました。新型コロナウイルスのため室内イベントは中止されていましたが、園内の草花たちはいつも通りの笑みで迎えてくれました。

園内では季節の花々のほか、ハーブガーデンやキッチンガーデンなどが展示。散策路の木漏れ日や水路のきらめきとともに楽しんできました。

訪れたもう一つの目的だったのは、園の愛称でもある「ブルーボネット」の苗を手に入れること。
実は昨春にも訪れて苗を買い、鉢植えにして5月上旬には期待通り青い小さな帽子のような花が並ぶ姿を楽しみました。しかし、取った種子を発芽させることに失敗。事前にネットでブルーボネットの種子を発芽させることの難しさを読んでいたとはいえ、一本も芽が出てこなかったことにがっかりしたものです。

今度こそは、と昨年の2倍の4ポットの苗を購入。念のため、種子も一袋買ってきました。

ブルーボネットの花はまだこの程度です

 

これは昨年5月上旬に自宅で咲いた鉢植えのブルーボネットです

 

 


楽書き雑記「21日午後、名古屋・鶴舞公園の開花したサクラを見てきました」

2020-03-21 16:45:33 | 日記・エッセイ・コラム

4月を思わせる陽気となった21日午後、名古屋のサクラの名所のひとつ、鶴舞公園へ出かけてみました。

名古屋地方気象台のこの日の開花宣言はありませんでしたが、鶴舞公園のサクラは予想通り2割前後の木々に1~3輪が開花。中には掲載した写真のように一枝に7~10輪もの花が開いた木も何本かあって、多くの市民がカメラやスマホを向けて3連休の中日を楽しんでいました。

ただ今年は、新型コロナウイルスのため鶴舞公園に限らず、名古屋城など名古屋や周辺の花見どころの多くがライトアップを中止。飲食を伴う宴会も自粛が呼びかけられるなどしており、静かにサクラを楽しむ年になりそうです。

 

 


楽書き雑記「ソメイヨシノ開花までの幕間を埋める花たち=名古屋市農業センター」

2020-03-19 07:03:36 | 日記・エッセイ・コラム

新型コロナウイルスに伴う外出抑制の呼びかけで、どうしても家に閉じこもりがち。これでは体が鈍ってしまう、と近くの農業センターへ出かけてきました。

1週間ほど前に満開だったハクモクレンが分厚い花弁を1枚、2枚と落とし始め、次の主役であるソメイヨシノに繋ぐ時。この短い幕間を埋めるかのように、花木類ではボケやマンサク科の仲間たち、草花ではしだれ梅の木の下で咲くハナニラ、ヒガンバナ科のスノーフレーク、ナノハナ、ヒヤシンス、アヤメの仲間などが咲いていました。

ボケ

ハナニラ

ナノハナ

スノーフレーク

 

シャガ

カンザキアヤメ

㊤トサミズキ㊦ヒュウガミズキ

ムスカリ

 

ヒヤシンス

 

 


楽描き水彩画「岐阜城直下の巨岩壁を描きました」

2020-03-18 06:36:14 | アート・文化


岐阜城(稲葉山城)直下の岐阜公園にある巨大な岩壁を描きました。

ゴツゴツした岩肌には鋭い亀裂が走り、斜線のような割れ目が幾重にも。割れ目の間から水ともに染み出した地中の鉄分が酸化して、見事なマーブル模様が描かれています。
まさに数千万年もの自然が造り上げたアートです。

難攻不落の岐阜城を攻め落として「天下布武」への意志を固めた織田信長が、念願通り天下人になっていたら――。
この分厚い岩壁を目にする度に、信長はその思いを巡らせていた。天下人として居住する城を築いた信長は、天守閣か本丸御殿の石垣に、あるいは豪華な庭園の装飾としてこの岩壁を置いただろう。

こんな他愛のないストーリーを思い浮かべつつ絵筆を走らせました。10号です。


 


楽描き水彩画「建設工事現場の休日」

2020-03-16 06:25:17 | アート・文化

旅先の街歩きで楽しみの1つは、ビルや道路などの建設工事現場です。
建設についての知識があるわけではありません。ただ、その街の「元気度」を感じることができるように思い、街を見下ろすところからクレーンの数を数えていることもあります。

その点では僕が暮らす名古屋の「元気度」はかなりの高さ。名古屋駅周辺から始まったリニア新幹線の開業に向けた開発は、さらにその周辺へと広がり、今後もしばらく続くでしょう。

絵にしたのは以前、高知市内で見かけた休日の現場。深い穴を掘る重機でしょうか。太いドリルが突っ立っています。
人口減が続く故郷ですが「まだまだ元気だ」と見入ったものです。

立ち入りできないこともあって、正面から描いてみました。10号です。

 

 


楽書き雑記「ハクモクレンなどが満開=名古屋市農業センター」

2020-03-14 06:50:13 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋市農業センターのこの時期の人気の花木を見てきました。
ハクモクレン、モクレン、シデコブシ。合わせて15本ほどが並んでいます。

一番多いハクモクレン。1週間ほど前に木の上部の蕾から開き始めていましたが、4月を思わせる気温に下部も含めて一気に満開。
厚みのある花弁の花が寄り重なって咲いています。

紫色のためシモクレン(紫木蓮)の別名もあるモクレンは1本だけですが、存在感は十分。長い花弁の内側の白い部分を覗かせるように開いています。

シデコブシはハクモクレンの後を追うように開花が始まったばかり。白やピンクがかった花弁が風に揺れていました。

 

 

シデコブシ

 

 


楽書き雑記「今年は『海外のツバキ』をテーマに開催=名古屋城恒例のつばき展を見てきました」

2020-03-12 06:25:52 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋城で開催中(16日までの予定)の第46回名古屋城つばき展を見てきました。
天守閣が木造再建計画のため閉鎖中。さらに新型コロナウイルスの拡大防止のため本丸御殿などの屋内施設が休んでおり、加えて3月下旬からの恒例の春祭りやサクラのライトアップも中止が発表(いずれも詳細はホームページを参照してください)されるなどしていますが、つばき展会場には愛好家らが訪れ春のツバキ鑑賞を楽しんでいました。

西之丸に設けられたテント張りのブースには切り花、鉢植え、盆栽などの部門に、名城つばきの会の会員たちが丹精込めて育てた約350点を展示。
特に今回は「海外のつばき」をテーマにコーナーが設けられ、「これもツバキなのか」と驚く容姿の品種も楽しめました。
もちろん例年通り、苗木の即売や栽培相談のコーナーもあります。

 

 


楽書き雑記「ユキヤナギやハクモクレンなど「ポストしだれ梅」の花木たちが次々に開花=名古屋市農業センター」

2020-03-11 11:43:51 | 日記・エッセイ・コラム

先行きの見えない新型コロナウイルスに振り回される中で、季節の花たちは順調に彩を広げています。
11日朝、名古屋市農業センターへ出かけると、散り急ぐしだれ梅からバトンを受けた花木たちが次々に開花を始めていました。

事務所棟前に並ぶユキヤナギは開花を始めて間もなく。しだれ梅園内に一本だけあるユキヤナギも、しだれ梅の花を落として垂れる枝を背に花数を増やしています。
1本ずつ並んでいる早咲きのオオカンザクラとシナミザクラも満開に。ソメイヨシノの蕾も順調に膨らんでいました。

花木園から市民菜園方向へ行く散策路の脇に、あまり派手な花ではありませんが「ウイブルヌム(別名ビバーナム)という樹高2~3㍍の木が4本。密生した枝に白や淡い紅白色の小さな花がびっしり咲いています。

人気のハクモクレンも上部が開花を始めており、見ごろは近いでしょう。改めて訪れたいと思います。

手前はサンシュユ、後方はハナウメ

手前はオオカンザクラ、後方はシナミザクラ

シナミザクラ

まだ蕾が多いハクモクレン

ウイブルヌム

 

 


楽描き水彩画「賽銭箱に取り付けられた年代物の錠前」

2020-03-09 06:24:33 | アート・文化


先に掲載した岐阜大仏の前に置かれていた賽銭箱の錠前です。
箱そのものより、見たことのない錠前の姿・形が面白くて描きました。

長い間、初詣の参拝者や毎日の観光客らが投げ入れる祈願成就の思いを受け入れてきたのでしょう。
構造がどうなっているのか分かりません。金具の錆具合などを見てもかなりの年代物のようです。ボルトを取り換えたような跡も見えます。

余談ですが以前、おみくじの世界に自販機や外国語のおみくじを目にして驚いたものですが、お賽銭の世界もキャッシュレス時代を反映して電子決済ができるところがあるそうですね。10号です。

 

 


楽書き雑記「シンボルツリー『大ケヤキ回復プロジェクト』始まる=名古屋庄内緑地公園散歩②」

2020-03-07 06:30:10 | 日記・エッセイ・コラム


歩くノルマ達成のため、新型コロナウイルスからは比較的安全・快適な場所として訪れた名古屋市庄内緑地公園散歩の2回目です。

バラ園とともにもう一つの自慢であるツバキ園。1月末に訪れた時、大きな枝張りと花数の多さに圧倒された早咲き種の淡侘助(うすわびすけ)は最盛期を過ぎたものの他の品種の花期は始まったばかり。
赤、ピンク、白、一重、八重・・・。さまざまな品種が次々に開いています、

木々が茂る中で花嫁花婿衣裳の2人が写真撮影されているのが見えました。花嫁花婿の前にはマンサクの花。しばらく拝見させてもらいました。
プロの女性カメラマンらしく、マンサクの花の間から覗く花嫁の姿などを何枚も撮り続けています。

マンサクはバラのような派手な花ではありませんが、とにかく縁起のいい花。
春が訪れると真っ先に咲くからマンサクとはよく聞かれる説ですが、漢字で書けば万作、満作。ネットを開くと花言葉は「神秘の力が呼び込む幸運」とありました。

公園のシンボルツリーである落葉樹の「大ケヤキ」の周りに、立ち入り禁止のロープが張られていることに気づきました。
説明板が何本も立っています。それによると、根元が踏み固められて根が伸びることができっず、生育状況が悪くなったので「大ケヤキ回復プロジェクト」を始めたというのです。

大ケヤキがあるのは芝生広場のほぼ中央。大きく枝を広げて、暑い時期には大きな木陰を作ってくれます。僕も太い根っこに座ってひと息ついたことがあります。

存在感があり貫禄十分ですが、樹齢はまだ少年期なのです。推定年齢約100歳。巨樹と言われるケヤキの樹齢は500~1500歳。巨樹になってもらうには、成長期に伸びのびと根を広げることのできる土壌環境は重要でしょう。

 

夏の大ケヤキの姿と太い根っこ

 

 


楽書き雑記「新型コロナ対ウイルス対策に公園歩き」

2020-03-05 06:24:45 | 日記・エッセイ・コラム


「歩くことが大事ですよ。歩いてください」
定期健診をお願いしている担当医に勧められ、きょうも出かけてきました。行き先は公園。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、展示会など各種のイベントの中止や屋内施設の閉鎖が相次ぐ中で、公園や庭園なら各種イベントを中止しても、今のところ園内散策や木や花の鑑賞はできるからです。

公園は新鮮な空気と、緑や季節の花が迎えてくれます。散策路が整備され、大きな芝生広場や池もあります。
ひと息つくベンチや自販機、トイレはもちろん何カ所かに。人影は少ないというより広大なので「濃厚接触」もありません。それにしてもこの言葉、ちょっと違和感がありますね。ことしの流行語大賞の本命だろうけど、

こうした広大な公園や庭園は、名古屋にも東山植物園や名城公園など10ヶ所以上あります。その多くは東京ドーム何個分かの広さです。入場料は多くが無料。有料でも高齢者なら100円です。

というわけで、今回は庄内緑地公園に西区の庄内川べりにある「省内緑地」へ出かけてきました。
最寄り駅に向かう地下鉄に乗車。昼下がりということもありますが、車内は15人ほど。新型コロナで3~4割は少ないようです。庄内緑地公園駅で下車。エスカレーターやエレベーターで地上に出れば、
そこが公園の入口です。

やはり、入口を入ってすぐにある建物「グリーンプラザ」の玄関には、プラザの臨時休館や新型コロナで中止になった講習会や展示会などのお知らせが掲示されています。
しかし、園内歩きは「自己責任」ということのようです。

早速、迎えてくれたのはトサミズキ。名前の通り僕の故郷・高知の山地に自生する花で3~4㍍の何本かの枝に黄色い花をびっしり咲かせています。

奥へ歩くと黄色い花を付けた野菜畑のような光景が。菜の花です。
菜の花畑というと、人の肩の高さぐらいの花が広大な絨毯のように咲きそろった観光菜の花園の風景を連想しますが、ここはそうではありません。菜の花の背丈は30~50㌢。春先になるとスーパーの野菜売場で見かけるぐらいの大きさです。

芝生広場では平日のわりには人影が多い気がしました。僕と同じような理由もあるのでしょう。カメラを手にした高齢者や学校が休みになった子どもとやってきた親子連れも。ボール遊びなどに興じる子どもたちの姿があちらこちらに見かけます。

園内での滞在時間は、いつもより長めの約2時間半。歩数計は8000歩を超えました。初めて見る花やちょっと気になるニュースにも出会いました。2回に分けて掲載します。

サンシュユ