風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

(楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園の桜=『咲き始め』でも花見の宴」)

2017-03-30 16:13:53 | 催し

開花宣言から2日経った名古屋の桜の状況は――。
市内有数の花見どころで、気象予報事業者の観測スポットにもなっている鶴舞公園を、30日午前から午後にかけて訪問。全体的には『咲き始め』といった段階でしたが、桜祭りを楽しむ市民でなかなかの賑わいでした。

気象庁が名古屋の開花を宣言したのは28日。
翌日の気温はさほど高くなりませんでしたが、好天に恵まれた30日の最高気温は今季最高の20.2度に。入園時の桜と退園時の桜の花数は明らかに違うといえる状況でした。

春本番の陽気に待ちわびていた花見客が続々。750本の桜と数十の屋台が並んだ園内には、シートを広げた家族連れや若者グループの宴があちこちで開かれていました。
予報では週末の天気は下り坂。気温の低下が気になりますが、名古屋の満開予想日は4月6日となっています。

 



楽描き水彩画「水彩画を定年後の趣味にして10年=名古屋市民ギャラリーで清水均さんの個展を拝見」

2017-03-28 15:05:27 | アート・文化

たっぷりの水と柔らかなタッチで描かれた水彩画の個展。名古屋市民ギャラリー栄で開催中の清水均さん=安城市在住=の古希展を見てきました。展覧会は4月2日(日)まで。

清水さんが水彩画を趣味にしたのは、会社勤めが定年になってから。「絵を見るのは好きでしたが、自分が描くなんて・・・」と清水さん。
名古屋や安城などの画塾や絵画グループに加わって描き、学んできました。
僕と年齢は少し違いますが、絵を定年後の趣味に選んだ動機や画歴はほぼ同じ。戸惑いつつも懸命に描き、やがて楽しくなって続けているうちに10年経ったということでしょう。

展示されているのは6号を中心に約40点。風景画から静物、人物・・・。風景画のテーマの中には、僕も教室のスケッチ旅行などで出掛けた場所もいくつかあり「自分も、こんな風に描ければいいのになあ」と、うらやましい思いで見せてもらいました。

僕が特に目を引き寄せられたのは、吊るされた3匹の新巻き鮭を描いた作品です。絵仲間と出かけた東京芸大美術館で、近代洋画の開拓者といわれる高橋由一の「鮭」を見て「いずれ自分もこんな絵が描けたら」と、夢のひとつにしているモチーフだからです。

「他の作品はここ1~2年の作品ですが、鮭は絵を始めて4年ぐらい経ち描くことが楽しくなったころの作品。ぜひ描いてみたいと(新巻き鮭の本場である)新潟県村上市へ出かけ、夢中で描きました」「自分でも1番気に入っています。もう一度描けと言われても、描けないでしょうね」
笑いながら話す清水さんですが、お互いにこれからも夢中で描く画題に出会いたいものですね。

 

 


楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・カリフォルニアアシカの母子」

2017-03-26 07:36:45 | アート・文化

開園80周年の記念イベントで賑わう名古屋の東山動物園。動物たちも春の日差しを楽しんでいます。

カリフォルニアアシカの園舎では、勢いよくプールを泳ぎ回ったり、岩山に上がって寝転んだり。
絵にしたこの母子の昼寝シーンは、以前の写真を元に描いたものです。だから、今では子どもも大きくなって、どの子だったのか見分けがつきませんが、柔らかな日差しを浴びて眠る母子の様子が愛らしくて描きました。

といっても、母親は眠りこけているわけではありません。
ハーレムのボスであるオスのけたたましい声が響いたり、別のメスが近づいてくると、頭を上げ薄目を開けて様子をうかがいます。
安心して再び眠ろうとすると、今度は目を覚ました子どもが「マーマ、起きてよ。早く遊ぼうよ」
アシカのママも大変です。




楽書き雑記「花の主役はハクモクレンやシデコブシに=名古屋市農業センター」

2017-03-24 07:45:16 | 日記・エッセイ・コラム

【ハクモクレン】

 

【シデコブシ】

名古屋市農業センターの新しい花の主役は白。園内をピンクに染めていたしだれ梅に代わって、ハクモクレンなど白い花が迎えてくれます。

宿根草畑の前に並ぶハクモクレン、シデコブシ、コブシ。しだれ梅まつりの閉幕を見届けるように咲き始めました。ハクモクレンは3~5分咲き、シデコブシは2分咲き、コブシも蕾の膨らみ大きくしています。

幅約30㌢、高さ約40㌢、長さ10数㍍の帯状に植えられたスノーフレークという宿根草の花も。ヒガンバナ科ですが「スズランスイセン」の別名の通り、葉がスイセンに似ており、釣り鐘状の小さな花が風に揺れています。

ちょっぴりピンクが入っているようですが、1本ずつ並んで植えられている早咲き桜のオオカンザクラとシナミザクラも、ちょうど満開。ソメイヨシノの蕾の膨らみは今ひとつのようです。

スノーフレーク

オオカンザクラ(左)とシナミザクラ(右)


 


楽書き雑記「横綱ソメイヨシノの露払いと太刀持ち=名古屋の『オオカンザクラ』と『カンヒザクラ』を見てきました」

2017-03-22 17:28:36 | 日記・エッセイ・コラム

さあ、サクラの季節です。横綱のソメイヨシノは、東京でいち早く開花宣言が出たものの、名古屋ではジグザグな気温の変化もあって、開花予想日は27日とか26日とか、あるいは28日・29日などと毎日のように揺れ動いています。そこで露払い・太刀持ち役ともいえる何種類かのサクラのうち、2種類のサクラの様子を見てきました。
東区のオオカンザクラと中区のカンヒザクラ。オオカンザクラは、ほぼ満開の状況でした。

【オオカンザクラ】
東区のオオカンザクラは、地下鉄桜通線の高岳駅2番出口を出てすぐの桜通泉2丁目の交差点を左折、飯田町交差点、文化のみち二葉館を経て白壁、芳野2丁目に続く1・4キロの並木道。 

東区のホームページによれば、1961年(昭和36年)に、地元の「名古屋で真っ先に咲くサクラを」との要望に、16本のオオカンザクラを植えたのが始まりとか。年ごとに増え、現在では樹高5~10メートルの約140本が、本格的な春の訪れを演出してくれます。
ほぼ満開。通りを行く市民も、時おり足を止めてスマホを向けたり、自撮りを楽しんだりしていました。

 

 

【カンヒザクラ】
カメラに収めたのは中区の錦通、名古屋観光ホテルの向かいにある下園公園内。濃紅紫色の釣り鐘状の花をびっしり付けた2本のカンヒザクラがあります。
花弁が下向きにぶら下がるようにして咲き、花径も小さいので何分咲きと言っていいのか分かりませんが、咲き始めて間もないようにも思えました。

 

 


楽描き水彩画「小さな『こんぴらさん』の赤灯篭=名古屋・円頓寺の金刀比羅神社」

2017-03-20 07:29:13 | アート・文化



名古屋・円頓寺(えんどうじ)商店街の金刀比羅神社(こんぴらじんじゃ)に並ぶ赤灯篭(あかどうろう)です。絵は10号です。
アーケード街のど真ん中にあるこの神社は、参道は十数歩、境内も超ミニサイズです。でも、下町情緒あふれるたたずまいは円頓寺巡りの人気スポット。訪れるたびに買い物や観光客、アーケードの商店主らが手を合わせる姿を目にします。

この金刀比羅神社は安政年間の1859年、名古屋城内の重臣邸から移されたそうです。
灯篭といえば石や金属(銅)製を多く目にしますが、赤灯籠は木製です。
周りのサクラの芽も次第に膨らんできました。複数の調査機関による名古屋の開花予想日は、3月27日か28日となっています。

 



楽書き雑記「東山動植物園の開設80周年記念イベント開幕。迫力アップしたスマトラトラとユキヒョウ舎も公開」

2017-03-18 13:31:57 | 日記・エッセイ・コラム

金網に邪魔されずに撮影できるようになりました

せり出した2階部分へ駆け上がったユキヒョウ

1937年(昭和12年)に開設された名古屋・東山動植物園の80周年記念イベントが、18日スタート。迫力ある動物との距離を縮めようと改修工事が進められていたスマトラトラ舎とユキヒョウ舎も一般公開されるとあって、初日の開門を待って動物園へ出かけてきました。

名古屋市消防音楽隊のオープニング演奏で始まった記念イベントは、64日まで。動物・植物の両園内の各所で、連日さまざまプログラムが組まれています。

スマトラトラ舎の改修は、来園者とスマトラトラの距離を隔てていた柵と金網の一部を取り除き、ガラス張りにしたこと。
園内を迫力いっぱいに歩き回る姿をより接近して見ることができ、網目が入らない写真も撮れます。時おりガラスに顔を寄せてくる姿に、思わず後ずさりする子どもたちも。

ユキヒョウ舎では、園舎の上部へ新たにせり出すような2階部分を設けました。岩場や崖を勢いよく上り下りするユキヒョウの俊敏な動きを、存分に楽しんでもらおうとの狙いです。
期待通り、ピョンピョンと跳ねるように駆け上がる姿に、家族連れからは「すごい!ネコみたい」と歓声が上がっていました。

スマトラトラ舎の一部はガラス張りに


ユキヒョウ舎は下から見上げることができるように


ただし、こんな注意書きも




楽描き水彩画「我々の教室展と同時開催中の『早描きスケッチ教室展』を拝見しました」

2017-03-16 07:22:15 | アート・文化

早描き水彩画教室の井手典子講師の作品

我々の「KAZEの会水彩画展」が開かれている名古屋・栄の市民ギャラリーでは、19日までの同じ期間に他にも10の団体・グループ展が開かれています。そのひとつ、水彩画の早描きスケッチ教室展を拝見してきました。

旅先で、散歩道で、自宅の窓辺で・・・、目にする風景や静物をその場で素早くスケッチする早描き。
実は、僕が定年後の趣味として絵画を選んだ理由のひとつは、国内外を旅しながらそんなことができればいいな、と夢見たからでした。ペンと固形水彩絵具、水筆、F4のスケッチブックをスーツケースに詰め込み、意気揚々とヨーロッパへのツアー旅行に出かけたものです。

しかし、非日常の旅の楽しさの中で結局、スケッチブックを開いたのは全行程を合わせて2~3回。その後も国内旅行を含めて、帰宅後に写真と記憶を頼りに時間をかけた「厚塗り画」を描いていますが、いずれ早描きスケッチへの挑戦も、との思いは捨てていません。

開催中の早描きスケッチ教室展は、画家・井手典子さんが名古屋や岐阜など8カ所で開いている教室の合同展。2つの展示室を使って約115人の風景、草花、静物画など4~6号ほどの作品が計約230点も並んでいます。
作品からは、限られた時間に一気に描き上げる生き生き感と楽しさが伝わってきます。


 


楽描き水彩画「ご講評と励まし。ブログ仲間との初顔合わせも=教室展「KAZEの会水彩画展」開幕」

2017-03-14 17:23:14 | アート・文化

名古屋市民ギャラリーで14日、教室展「KAZEの会水彩画展」が開幕。早速、初日の当番として出向くと、お越しいただいたたくさんの方々からご講評と励ましをいただきました。

「風景の一部をうまく切り取っている」「描くものへの迫り方がいい」「例年見ているが、また1歩前に進んだね」等々。
「見ていて心が安らぎ、ホッとする絵でした」のお言葉には、こちらもホッとしました。

もうひとつ、特筆すべき嬉しい出来事もありました。ブログ仲間との出会いです。
互いに匿名で発信しているブログですが、会場へ作品を見に来られてちょっとしたきっかけでそれが分かり、初めての顔合わせとなったのです。

この方のブログの作品を拝見するたびに、素晴らしい絵をサラサラ描ける方だな、と思っていた通り、絵を指導されている先生でした。教室の作品展も同じ会場で近く予定されているとか。楽しみです。


 


楽描き水彩画「教室の作品発表展『KAZEの会水彩画展』=14日から名古屋市民ギャラリーで」

2017-03-13 16:43:33 | アート・文化

 

僕が学ぶ水彩画教室の「第18回KAZEの会水彩画展」が14日から、名古屋市民ギャラリー8階の第8展示室で始まります。前日の13日午後には飾りつけを済ませ、山田彊一講師による講評=写真=もありました。

朝日カルチャーセンター名古屋で、第2・第4水曜日の午前中に開講。3か月に1度、市内外に出かけて取材・創作した10号サイズを中心に約50点を展示しています。
期間中の天気予報は連日「お日さまマーク」つき。ぜひご高覧をお待ちします。




楽描き水彩画「しだれ梅を1枚」

2017-03-12 08:00:00 | アート・文化



名古屋・農業センターのしだれ梅も満開の時を迎えました。12品種700本が、梅林だけでなく辺りの散策道を彩っています。
開催中の「しだれ梅まつり」は20日(祝)までです。

 でも、それを描くとなると「きれいなものほど難しい」という現実に直面します。結局、これまでと同様、オペラなど赤系の絵の具を半ば思いのままポンポン置いていきました。

 
 


楽書き雑記「名古屋・栄地下街にレゴブロックで作ったイケメン・イクメンゴリラの『シャバーニ』と子供たち」

2017-03-11 07:45:08 | アート・文化

 

名古屋・栄地下街のクリスタル広場にお目見えした、レゴブロックで作った東山動物園のイケメン・イクメンゴリラ「シャバーニ」に会ってきました。朝早くの写真なので人通りは少なく、店のシャッターも降りていますが、日中はたくさんの親子連れらの人気を集めています。
報道によれば、地下街を運営する栄地下センターが地下街の活性化と、東山動物園が開園80周年になるのを記念して、大阪大学のレゴ部に制作してもらったそうです。

等身大のシャバーニ。「イクメン」らしく、
両脇には子供のキヨマサとアニーもいます。
逞しさを出すこと、
重さ100㌔のバランスをどうとるかなど課題は多く、制作には半年、使ったレゴは4万ピースに達したとか。
ここに年末までいた後、東山動物園に贈られるそうです。


 


楽描き水彩画「石積蔵の壁の一部を描きました]

2017-03-09 07:54:03 | アート・文化



水彩画教室で出掛けた名古屋城下の四間道・円頓寺商店街界隈では、歴史のある土蔵や町屋を生かしたカフェやレストランが、いくつもあります。この絵もその1枚。石積蔵の外観の一部を描いたものです。

この建物は、円頓寺商店街の東入り口近くにある旧杉本家の蔵。2階建てで大正4年(1915)の建築。石は宇都宮市の大谷石が使われたそうです。
名古屋市の認定地域建造物資産になっており、現在は「満愛貴(まあき)」という和食創作料理の店になっています。





楽書き雑記「愛知教育大学美術科の昭和49年卒有志の作品展」

2017-03-07 16:24:13 | アート・文化

愛知教育大学(愛教大)美術科の昭和49年(1974年)卒業生有志による「ART49AUE Ⅴ」と題する作品展を、名古屋市民ギャラリーで見てきました
5年前に還暦記念として第1回を開いたのがきっかけで、今年が5回目というわけです。

学生時代は絵画やデザイン、工芸、彫塑などのコースで学び、教員として子どもたちの指導だけでなく、企業などで生かしてきましたが、現在は年金生活の中での趣味として楽しんでいるアート。
17人が絵画を中心に1~2点ずつ出品。同期生や元同僚、教え子たちが訪れ、作品を前にそれぞれのその後や今を確かめ合っていました。

 




楽描き水彩画「14日から名古屋市民ギャラリーで水彩画教室『KAZEの会』の第18回作品展を開催」

2017-03-06 07:56:18 | 催し

 

 

僕が学ぶ水彩画教室の作品発表展「第18回KAZEの会水彩画展」が、3月14日(火)から19日(日)まで、名古屋市民ギャラリー8階の第8展示室で開かれます。

朝日カルチャーセンター名古屋にある教室で、第2・第4水曜日の午前中に開講(山田彊一講師)している風景水彩画教室です。
3か月に1度、市内外に出かけて取材した風景画を描いています。この1年間には岐阜県美濃加茂市の中山道太田宿や滋賀県近江八幡市、名古屋港水族館などへ行ってきました。

作品展には生徒18人が1人計30号以内(10号サイズなら3点以内)ずつ出品することになっており、僕は10号を3点予定しています。