風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「あいちトリエンナーレ2019開幕まで1カ月」

2019-06-30 08:00:00 | 日記・エッセイ・コラム


現代アートの国際展「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日から10月14日まで75日間)の開幕まで1カ月に迫りました。

あいちトリエンナーレは2010年に始まり、今回が4回目。現代アートなんて全くの門外漢だったのに、若いアート作家の作品展などに足を運んだ結果、自分なりに楽しめるようになりました。今回展もフリーパスの前売りチケットを購入して楽しみにしています。

今回は耐震工事や照明のLED化、展示場の床や壁、天井の張り替えなどの改修を済ませた愛知県美術館を中心に、名古屋市美術館と名古屋城下の四間道(しけみち)や円頓寺(えんどうじ)商店街、さらに豊田市美術館と豊田市駅周辺を会場に展開します。

国内外から80組以上のアーティストが参加。現代美術展ほか映像、音楽、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現芸術が予定されています。

今回のテーマは「情の時代」。
難しそうですが、パンフレットなどに記載された文を自分なりに短くまとめ、理解してみました。

「世界はいま、先行きが見えない不安を抱え、何事もシロクロをはっきりさせようと対立軸で考える人が増えている。しかし、人間は連帯ができる生き物。不安感やそれを煽る情報などの『情』を打ち破ることができるのも、情けや思いやりといった『情』だ。まさに『情』によって『情』を飼いならす『技』が必要な時代であり、その『技』が本来の『アート』である」

できるだけ会場に足を運んで理解を深め、楽しみたいと考えています。

前売りチケットも購入してきました



今年は期待できそう。名古屋・鶴舞公園のハス

2019-06-30 06:32:45 | 日記・エッセイ・コラム


傘マークが向こう1週間ぶっ通しで続くカレンダー。なのに降りそうで降らない29日午後の空を見て、名古屋の鶴舞公園に寄り道してきました。

初夏からの主役だったバラとアジサイは、バラが意外と健闘して花がかなり残っていましたが、アジサイ園では花が残るのは数株だけ。
これからの主役である胡蝶ケ池のハスは何本かが開花。来週からどんどん花数が増えそうです。

この池では10数年前からハスが激減。途中まで育っても開花しない年が続きました。
このため、地元の鶴舞小学校の児童らが苗を育てて移植する一方、ハスの芽をコイやカメが食べているのではないかとみて網で囲うなどした結果、徐々に回復してきました。

池全体を見渡すと、大きな蕾を付けた花茎が数えきれないほど。近年では見たことのない光景に期待が膨らみました。


 

 

 


楽描き水彩画「教室のスケッチ会で愛知県一宮市にある旧脇街道・美濃路(みのじ)の起宿(おこしじゅく)へ」

2019-06-28 06:33:06 | アート・文化

 

水彩画教室のスケッチ会で、江戸期の脇街道である美濃路(みのじ)の起宿(おこしじゅく=愛知県一宮市)へ出かけてきました。

美濃路は江戸・日本橋と京都・三条大橋間の旧東海道の宮宿(みやじゅく・熱田宿=名古屋市)と、内陸の街道だった旧中山道の垂井宿(たるいじゅく=岐阜県)を結ぶ脇街道でした。

起宿には、最大の難所である川幅が900
㍍以上ある木曽川を渡るため3カ所に渡船場があり、将軍の上洛や参勤交代などにとっても交通・軍略上の要衝でした。朝鮮通信使が渡った時は270隻もの舟を浮かべ、その上に板を載せて川を渡ったと言われています。

愛知県指定文化財(史跡)の渡船場跡や宿場の建造物の多くは濃尾地震(1891年)で全壊しましたが、脇本陣や商家など当時をしのぶ建造物も見られました。

その1つは舟庄屋であり、年貢米の輸送や縞木綿を扱っていた湊屋文右衛門宅の主屋(おもや)。濃尾地震の倒壊から免れた屋敷の中を見学させてもらいました。脇本陣の旧林家住宅は地震後に建て直され3て民俗資料館になっており、こちらも屋敷の中を庭園とともに見学。

大明神社には、起宿の歴史の一端を見てきたであろう大イチョウやヤマガキも。大イチョウは幹周5.6m、樹高32m、推定樹齢380年。ヤマガキは平野部で野生、しかも大木は珍しく、目通り2.7m、樹高10mもあるそうです。

街道を歩いたり、木曽川の流れを目に一息ついたり。低気圧が接近する梅雨の晴れ間を楽しんできました。





(楽書き雑記「咲いた風蘭を接近する台風3号から避難させました」

2019-06-27 13:50:50 | 日記・エッセイ・コラム

 

純白の可憐な花・風蘭(ふうらん)が咲きました。
かなり前に今は亡き従兄から譲り受け、しばらくして3つに株分けしたのですが、揃って咲くことはなく、今年もこの鉢だけです。

半日陰で風通しのいい立ち木にぶら下げたり、他の花鉢の陰に置いたり、水は雨任せ。肥料は小粒の玉肥を年に1回2~3個ずつ・・・。
他の花鉢の陰といっても直射日光が当たります。肥料は
多すぎるかもしれませんね。黄色がかった葉が目立つのも気になります。

咲いた一鉢はひとまず、台風3号に備えて部屋の中に避難させ、花後に考えようかなと思っています。

 

 


楽書き雑記「くせはあるけど、可愛いモジズリソウ。今年も振り回されています」

2019-06-26 06:17:07 | 日記・エッセイ・コラム

 

 我が家の庭のモジズリソウ(別名にネジバナなど)が26日朝も、まだ咲いていません。日当たりが良くないので他の所より遅れがちですが、今年は花茎の生育状態も変なのです。

庭で存在を確認している株は、例年より少なめの5株。多年草で種子でも増えるはずなのに一向に増えません。

5株のうち、1株に20~30㌢の花茎が3本伸びているものの、蕾の列に白やピンクが少し見えるだけ。茎全体が開花するには日にちがかかりそうです
あとの4株にも花茎がありますが、蕾の列が濃緑のままだったり、3本出た花茎が5~8㌢ほどしかないのや虫に食われたのか花茎が途中で折れているのもあります。

モジズリソウは、我が家の庭のように手入れをしていない雑草地を好むようです。花茎が伸びる時期でなければ、少しぐらい踏んづけても大丈夫。そこに仲間であるラン科の根につく菌があれば、発芽を助けてくれる好適地だそうです。

しかし、一方で周りの草取りなどをすると姿を消してしまいます。庭では数は増えないものの株の数や位置が変わり、草丈の長さや開花時期もまちまち。移植しても根付きませんでした。かなり神経質な植物のようです。

「あそこのモジズリソウはどうだろう」。散歩の足を延ばして名古屋市農業センターに立ち寄りました。
ここにはオオバコやクローバー、その他もろもろの草が入り混じる雑草広場がいくつかあり、家族連れらがシートを敷いての昼食や子どもたちが追っかけっこを楽しんでいます。

ところが、ここでも「異変」が起きていました。例年たくさんのモジズリソウを見てきた広場で見つけたのはたったの2本。
あきらめて別の雑草広場を歩いていると、モジズリソウが点々と咲く光景に出くわしたのです。

昨年まで咲いていた雑草広場に見た目の変化はないもののモジズリソウが育たない環境の変化があったのか、新たに見つけた場所はこれまでも咲いていたのに僕が気づかなかったのか、あるいはタネが蒔かれたのか、はっきりしません。

はっきりしているのは、僕にとってモジズリソウは気ままで、くせがあり、やきもきさせてくれる花だということです。
花言葉を見ると「旅立ち」「思慕」などとともに「少しだけへそ曲がり」といった言葉がありました。でも、やはり可愛い花です。

※写真の㊤の2枚は庭のモジズリソウ、㊦の3枚は名古屋市農業センターで新しく見つけたモジズリソウ。




楽書き雑記「暑さや乾燥にも強い超ジャンボのカルドン=名古屋市農業センター」

2019-06-24 06:29:17 | 日記・エッセイ・コラム

草丈3㍍、葉の大きさだけでも幅50㌢長さ1㍍以上という超ジャンボの植物。
名古屋市農業センターの宿根草園や野菜畑に突っ立ち、頭にアザミをでっかくしたような紫色の花を咲かせて、強い日差しを謳歌しているカルドンです。

キク科アザミ亜科。アンティーチョークの野生種。古代ギリシャや古代ローマの時代から料理に使われ、今でもスペインなどで栽培されているそうです。

茎は小さな刺に覆われ、花の額はパイナップルのよう。暑さや乾燥にも強く、周りの草花たちを圧倒しています。


 

 


楽書き雑記「またまた半夏生(ハンゲショウ)に出会う」

2019-06-22 06:26:31 | 日記・エッセイ・コラム



「何だ、こんなところにも咲いていたのか」。
散歩コースの一本にある薄暗い小さな沼地の向こうに、紙きれが風に揺れるような風景。半夏生(ハンゲショウ)です。

半夏生は、先週出かけた名古屋の白鳥庭園で見たばかり。名前は知っていたけど実際に見たのは初めてとあって感激、ブログにも掲載したものです。

散歩道沿いのこの沼はいわば自然観察池。道路から立ち入ることはできません。
特にこの季節は、木々や伸びたヨシなどに覆われているので、見向きもせずに通り過ぎていたのです。やはり好奇心や観察力、注意力がトシとともに薄れてきたのでしょうか。

 

 


楽書き雑記「富士山の風景を捉えた写真コンテストの作品展=名古屋市民ギャラリー栄」」

2019-06-21 06:29:34 | 日記・エッセイ・コラム

グランプリ   暁に滝雲流れる

金賞   光る雲

金賞   春の日溜り

世界文化遺産の富士山の風景を、静岡県富士市から捉えた写真コンテストの第14回作品展「富士山百景写真in名古屋」が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。
富士山観光交流ビューローなどの企画。23日(日)までです。

展示されているのは応募作約1300点から選ばれた30点。
さまざまに表情を変える富士山、花や工場などとコラボした富士山、毎日の暮らし中の富士山、自分だけの富士山・・・。

今回もさまざまな富士山の風景が捉えられていますが、やはりコンテスト。同じような狙いでも受賞作を見ると、撮影技術やプリント処理だけでなく、風景を捉える独創性や個性などで評価は大きく違うようです。

たとえば、水溜まりに映る逆さ富士。湖面に映る風景を含めて富士山写真の定番ともいえますが、今回は水溜まりに水を飲みにやって来た一羽のセキレイが作品を引き締めているようです。

彼岸花を前面に置いた作品。これもサクラなどとともによく見かける構図ですが、今回のヒガンバナには蜜を吸いに飛んできた一匹のアゲハチョウ。写真に命と動きを感じます。
入賞作品にもあるサクラは、富士山の美しい稜線と一体になった構図が見事だと思いました。

すそ野にある工場群を入れた富士山もよく見かけますが、今回の古びた工場の姿には迫力を感じました。

銀賞   夕暮れの光景

銀賞   桜の稜線

銅賞   レトロ遺産に富士を見て

銅賞   月夜の富士山

銅賞   秋彩



楽書き雑記「ハサミやカッターを手に『いつかは様になる切り絵』を目指すグループ5人の作品展」

2019-06-20 06:32:10 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 

 

 色付けした紙をハサミやカッターで切り抜き、さまざまな絵を描く切り絵グループの「第23回いつか展~きりえと詩~」と題する展覧会を、名古屋市民ギャラリー栄で見てきました。23日(日)まで開かれています。

切り絵は白と黒のモノクロ画で始まったそうですが、時代とともに色紙や包装紙、水彩絵具で色づけた紙を切り抜くなど、どんどん変化。いつか展のメンバー5人もそうした変化を取り入れる一方で、自分たちの手法を編み出しながら、独創的な画題にも挑戦しているようです。

「いつかは様になる絵を」「いつかは私たちにも花が咲くように」と会の名を「いつか」と名付けて20余年。
個性的で意欲的な作品ばかり。様になり、花が咲いていると思います。





楽書き雑記「名古屋で伝統工芸『伊勢型紙』の作品展。チャリティーや実技指導コーナーも」

2019-06-19 06:28:57 | アート・文化

 


室町時代に始まり、和服柄からインテリア装飾まで幅広く生かされている重要文化財の伊勢型紙。
この伝統技術の保存・伝承者で日展作家でもある六谷春樹さん(三重県鈴鹿市)が名古屋市内のカルチャーセンターなどで開く「六工房伊勢型紙教室展」の第16回展が、名古屋市民ギャラリー栄で催されています。23日(日)まで。

今年のテーマは着物文様と灯りの部屋。

市民ギャラリーの3つの展示室に、江戸小紋、宮小紋などといった文様や浮世絵美人をあしらった伊勢型紙の灯りがずらり。さらに型紙絵画や創作作品など、生徒たちが彫刻刀を手に創作した傑作が並び、小作品のチャリティーコーナーも設けています。

実技指導のコーナーもあり、六谷さん自身も彫刻刀の持ち方や彫り抜き方の基本を指導「あまり力を入れないで。入れなくてもきれいに彫れますよ」と手を動かしていました。

 




楽書き雑記「スイレン、柏葉紫陽花、半夏生=名古屋の白鳥庭園を訪ねてきました」

2019-06-17 06:20:30 | 日記・エッセイ・コラム

 久しぶりに、名古屋市が管理運営する白鳥庭園(熱田区)を訪ねてきました。
中部地方では最大級の日本庭園。池に沿って緑豊かな散策路を歩き、この庭園の夏の主役であるスイレンのほか、とてもアジサイの仲間とは思えぬ柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)、珍しい半夏生(ハンゲショウ)などと出会うことができました。 

スイレンが咲いているのは、木曽三川をモチーフにした池。
赤や黄、白、ピンク・・・。点々と咲き誇る姿、水面に影を落とした様子をたくさんの入場客がカメラに収めていましね。

柏葉紫陽花はまさにアジサイ科なのに、葉の形はカシワの葉のように5~7つに裂けています。花房も一般的なアジサイの半円球ではなく、長さ約25㌢、直径約10㌢の楕円形です。
秋には葉の紅葉を楽しむこともできるそうです。


せせらぎ沿いに白い紙きれのようなものが風に揺れています。
あれは何?それがドクダミ科の半夏生でした。白い紙きれの正体は、細長い花穂の下の葉が半分ほど白い斑入りになっているからです。

夏至から数えて11日ごろに花が咲くから半夏生、と呼ばれるようになったとか。でも、今年の夏至は手元のカレンダーによると6月22日。まだ来ていません。ということは、撮影した写真の花房はまだ蕾の状態ということでしょうか。良くわかりません。

葉が白くなるのが化粧をしているように見えるから半化粧になった、との説もあるそうです。

 




楽書き雑記「球根詰め放題で買ったユリ。今年は小柄ながら花数が倍増」

2019-06-15 22:18:48 | 日記・エッセイ・コラム


 庭のユリが次々に開花。16日朝、前夜からの強い雨も乗り切って新しい蕾を開いていました。

5年前、名古屋市農業センターのイベント会場で「詰め放題1000円」に挑戦して得た球根。狭い庭の隅を仕切った1㎡足らずの敷地に、袋に詰めた20個全部を植えるという乱暴な密植でしたが、翌年から梅雨期の庭を飾ってくれています。

最初の年は、ほとんどが茎を伸ばしたものの蕾を付けて開花したのは10本。狭い敷地での生存競争任せなのでたくさんの茎が伸びますが、蕾を付けないのや蕾を付けても小さいまま開花できない茎が何本もあります。

昨年、一昨年は開花した茎が6~8本でしたが、今年は数えると12本が膨らんだ蕾を1~3個ずつ付けました。ただ、これまでに比べて背丈が低く、蕾も小さめです。
他の場所にもう一つ小さな専用地を造ってやるべきか、考えどころです。

 



楽描き水彩画「名古屋の都心で、大通りから一歩入って目にするオープンカフェ」

2019-06-15 06:31:20 | アート・文化



「これは何処なの。パリ?神戸?横浜?」
この絵を見た何人かから言われました。

確かに、名古屋ではあまり見かけない風景です。でも、かつて「白い街」「ダサい街」と言われた名古屋も、近年は随分おしゃれを感じるようになりました。

描いたのは、百貨店や大型商業ビルが建ち並ぶ名古屋・矢場町の一角にあるオープンカフェの外観です。

並行する2本の大通から一歩入り、喧騒からもちょっとだけ離れていて、近くのビル内にある画材店へ向かうたびにこのカフェを目に足を緩めます。

カフェの外観は季節によって大きく変化します。ビルの壁を這うツタや影が壁の色を変えるからです。
春はツタの若葉と落葉樹の新緑も加わって黄緑、夏場は濃緑。秋にはそれらが赤みを帯び、冬場にはすっかり枯れ落ちます。

この絵は真冬に撮った写真をもとに描きました。
壁を覆うツタだけでなく、庭木の落葉樹も葉を落としています。壁に残る枯れたツタの跡をどこまで描き込むか迷いました。10号です。




楽書き雑記「群生状態のドクダミの花=名古屋・茶屋ヶ坂公園」)

2019-06-13 21:44:23 | 日記・エッセイ・コラム



アジサイを見に訪ねた名古屋・千種区の茶屋ヶ坂公園の散策道を歩くう、やや薄暗い前方にびっしりと咲く白い草花が目に飛び込んできました。

近づくと、子どものころ最初に「薬草」と認識した植物。ドクダミのようです。

植栽されたのか、自然に生えていたのか分かりませんが、細いせせらぎに沿って群生しています。幅1~3㍍、高さ30センチ、長さは20㍍ほどあるでしょう。ドクダミにとっては半日陰のジメジメした絶好の環境。繁殖力が旺盛なドクダミはさらに増えそうです。

花弁に見える白い4枚は花弁ではなく、苞と呼ばれる葉。棒のように突き出た黄色い部分が小さな花の集合体で、この小さな花には花弁はないそうです。




楽書き雑記「閑静な住宅街のアジサイ園=名古屋・茶屋ヶ坂公園を訪ねてきました」

2019-06-13 06:22:48 | 日記・エッセイ・コラム

「今年はアジサイの開花が遅いようだ」という声を耳にして、「日当たりのいいあそこはどうだろう」と、名古屋・千種区の茶屋ヶ坂公園を訪ねてきました。
結果は写真の通り。早い遅いは分かりませんが、ほぼ見ごろといえる状態でした。

この公園に植栽された千種区のシンボル花でもあるアジサイは、4000株とも5000株ともいわれます。この地方では指折りの規模でしょう。
アジサイ畑は高低差をつけて造られ、上からも下からも見渡せる構造。散策道や小さなせせらぎ沿いにも、アジサイが咲いています。

「アジサイ公園」と呼んでもいいくらいですが、他にも雑木林やため池、起伏のある散策道、児童の遊び場などもあって、とても閑静な住宅街の中にある公園とは思えないほどです。

ただ、地名の通り坂のある街なので、公園に向かうには少し疲れます。
最寄りの地下鉄・茶屋ヶ坂駅2番出入り口から出て大通りの交差点を曲がり、階段状の歩道を上って、さらに歩道陸橋を渡るといった道のり。でも、その先にはこの疲れをサア~と癒してくれる公園があるのです。

住宅街なので飲食店はあまり見当たらず、軽食持参がいいかもしれません。
もっとも僕自身は、そのような用意はせずに出かけたのですが、甘味喫茶を発見。甘いものは苦手なので団子を自分で焼いて食べるメニューを選び、結構楽しめるひとときを味わいました。