風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「庭の半日蔭から伸びて咲く青紫の花・テッセンとツルニチニチソウ」

2018-04-30 12:01:39 | 日記・エッセイ・コラム


今朝、庭に露地植えしてある青紫のテッセン(クレマチス)が開いているのに気づきました。この花は蕾が大きいので、いつもは「あと1~2日で開花だな」と膨らむのを見ているのですが、ここ数日は忙しさもあって突然開花を迎えた感じです。

狭い庭なのに欲深く、いろんな花木をごちゃごちゃ植えてあり、しかも野放し。テッセンも他の樹木の蔭から蔓を伸ばし、そばのサツキをよじ登って毎年、顔を見せてくれます。

周りにある同じ蔓性のツルニチニチソウも、青紫の花を次々開いています。壁の下の半日蔭に生え、肥料や水やりも気にしたことがありませんが、夏に向けて勢いよく蔓を伸ばすので、さすがに秋の整理は欠かせません。




楽書き雑記「巨匠の絵画を無料で鑑賞=豊田市のトヨタ自動車『鞍ヶ池アートサロン』が開設20周年」

2018-04-29 06:43:41 | アート・文化


豊田市・鞍ヶ池公園のトヨタ鞍ヶ池記念館内にある「鞍ヶ池アートサロン」で開催中のアートサロン開設20周年記念企画展を見てきました。シスレーや藤島武二らの傑作が並んでいます。記念企画展は5月27日(日)まで=月曜日休館、但し4月30日(月祝)は開館。入場無料。

トヨタ鞍ヶ池記念館は、1974年(昭和49年)に、トヨタ自動車が生産累計1000万台達成を記念して開設。トヨタの創業期をたどる資料などが展示され、20年前からはアートサロンが併設されています。

アートサロンでは、所蔵する内外の美術作品展をさまざまなテーマで開いており、僕も何度か鑑賞に出かけています。さほど広いギャリーではなく、すごい作品が詰まっている感じ。今回展に限らず、資料展示も含めて入場無料というのも魅力です。

今回の企画展のテーマは「春、明日へのいぶき」。
やわらかな日差しや光を浴びる風景、こぼれる花などを描いた作品など大小24点が展示され、1作ごとにしばらく足がとまります。

中でもこの企画展のチラシの表面に掲載されている作品で、印象派のシスレーが晩年を過ごしたフランスのロワンで描いた「春の朝・ロワンの運河」(1897年)。河畔の新緑の木々、水面への映り込みと揺らぎ、空の描写の美しさに見とれました。

 

あんずの山里の春を描いた岡田三郎助の「信州(安茂里)」(1935年)、鳥羽湾の空と海と島を朝日が染め上げる藤島武二の「鳥羽の海」(1930年)。
薔薇の美しさを勢いよく描き上げている梅原龍三郎の「薔薇」(1975年)や、中川一政の「マジョリカ壺二つの薔薇」(1983年)にも引き付けられました。

ほかに、やシャガール、ボナール、ルノアール、北川民次、萬鐡五郎、鬼頭鍋三郎ら巨匠の作品が並んでいます。




楽描き水彩画「切ることができない古木『ムクノキ』を描きました」

2018-04-27 06:33:50 | アート・文化

先に水彩画教室のスケッチ会に出掛けた「心霊・妖怪スポット巡り」で目にした、地域住民の間で「切ることができない」とされている古木です。
この地域で生まれ育った教室の山田彊一講師の話では、名古屋城に近い一帯には遠い昔から様々な妖怪話や、「霊が宿っている」との言い伝えがある古木も何本かあるそうです。

名古屋市が都市の美観風致のために「保存樹」に指定しているこのムクノキも、その1本。切ることができないのは保存樹だからではなく、以前から伐採話が持ち上がっても「切ると祟りがある」との声に切り倒すのを止めてきたというのです。

樹齢などは分かりません。ただ、名古屋市が保存樹の指定条件である高さ15㍍以上、1・5㍍の高さの幹回りが1・5㍍以上をクリアしているのは確かでしょう。

ムクノキは雌雄同株の落葉樹。成長が比較的早いうえ樹齢も長く、樹高が30㍍にもなるのがあるとか。名古屋市の保存樹ではクスノキに次いで多く、スケッチに出かけた東区内では5本が指定されているようです。

僕は古木・巨木を描く場合、逞しい根元や地表を這う根、葉の茂った様子が多いです。しかし、今回は一本の木そのものがテーマであることや葉が落ちた状態だったことなどから、背後の風景は全て省き、幹の部分を大きく取り、保存樹の表記柱だけを入れて描いてみました。

ところで、ムクノキの実を食べたことのある年輩の方は多いでしょう。
直径1㌢ほどの小さな実だけど、甘かったですね。僕も子どものころ、近所にあったムクノキの実が黒紫色に熟すと、枝を竹で叩いたり、石を投げて実を落とし何個もほおばったものです。







楽書き雑記「初めて育てた『忘れな草』を楽しんでいます」

2018-04-25 06:59:17 | 催し

ハナミズキ、チューリップ、牡丹、フジ、ナンジャモンジャなど、植物園や公園、街路などで咲き誇る花を見てきましたが、我が家の庭の花たちも毎朝、素敵な笑みを見せてくれています。

そのひとつが、庭で鉢植えの忘れな草(勿忘草・ワスレナグサ)です。
菅原洋一の「忘れな草をあなたに」は、花の名前が入った数ある歌の中でコスモスに次いで好きですが、ワスレナグサを育てたのは初めて。ハミングしながら小さくて可愛い花を楽しんでいます。

昨年秋、フラワーセンターで目に止まり、白と青のポットを購入。露地植えしたあと鉢に移して吊るしています。
気がかりなのは、この花は暑さに弱いこと。北海道などでは多年草、暑いところでは一年草と言われているとか。暑さは半端じゃない名古屋で生き残ることができるでしょうか。

 


楽書き雑記「ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の並木道も満開です=名古屋の白鳥庭園~国際会議場」

2018-04-23 08:24:05 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の熱田神宮に近い、白鳥庭園~名古屋国際会議場間約1㌔余の通りに並ぶナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の街路樹も満開です。雪をかぶったような白いもこもこした花の下を歩いてきました。

このナンジャモンジャは、1989年(平成元年)に名古屋で世界デザイン博が開かれたのを機に、メーン会場になった白鳥会場周辺の街路樹として植えられました。約30年を経て随分大きくなりました。 

街路樹と言えば、プラタナスなど外国原産の樹木が多いですが、あえてこの地方の山地にも自生するナンジャモンジャを選んだそうです。




楽書き雑記「名古屋・名城公園の『藤の回廊』を歩いてきました」

2018-04-22 06:30:36 | 日記・エッセイ・コラム


フジの季節です。名古屋市内では定番中の定番、名城公園の「藤の回廊」を歩いてきました。まだ序盤から中盤へ、といったところ。早咲き種に続いてどんどん花数を増やしています。

藤の回廊は、名古屋城の堀を隔てて沿うように全長660㍍。棚から垂れる9品種85株の赤紫、青紫、白などの花房が、堀を渡る風に揺らぎます。


 


楽書き雑記「55種約1000株。名古屋・徳川園の牡丹園に行ってきました」

2018-04-20 06:39:03 | 日記・エッセイ・コラム



「牡丹祭」が開かれている名古屋の徳川園へ出掛け、赤や白、ピンク、黄、紫など、彩り豊かで華やかな容姿を楽しんできました。牡丹祭は4月30日(月・祝)まで。

階段状なった牡丹園をはじめ、徳川美術館や蓬左文庫前の庭などで咲き誇る牡丹は、55種約1000株。
気温の上昇もあってか、ピークをやや過ぎた感じもありましたが、カメラを向ける人や絵筆を走らせる人たちで賑わっていました。

 

 


楽書き雑記「チューリップとビオラがコラボした花壇=名古屋・東山 植物園」

2018-04-19 06:38:30 | 日記・エッセイ・コラム


色とりどりのチューリップとビオラがコラボした花壇が広がっていました。
ここは名古屋の東山植物園にあるお花畑。「花いっぱいプロジェクト」として、企業や市民団体、学校などが参加して植え付け、育ててきました。

沢山のチューリップだけの花壇は見かけますが、ビオラとのコラボを楽しむ大きな花壇を目にしたのは初めて。色や品種などさまざまな取り合わせの美を演出しています。

 



楽描き水彩画「旅と水彩画と個展=定年後の夢を実現する名古屋の佐藤英機さん。 16回目の個展」

2018-04-17 14:40:36 | アート・文化

 

定年後は、あちこちへの旅と水彩画を楽しみ、年に1度は個展を開く――。
こんな夢を着実に実らせている佐藤英機さん(名古屋市緑区在住)の16回目の個展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。22日(日)まで。

毎回、作品のテーマを持っての個展。今回は水辺、寺社、郷愁、花、紅葉、建物のテーマに分け、6~8号サイズの作品をそれぞれ5~6点ずつ展示しています。

奈良や長野、兵庫県などに出かけて描いた風景画に加え、教室で描いた静物画などが、佐藤さんらしい優しい色使いとタッチで描かれています。
「テレビやグラビアで見て題材にしたのもありますよ」と佐藤さん。しかし、これは佐藤さんのように各地へ出掛けてじっくり取材、何枚も描き続けてきた経験の積み重ねがあるからこそできることでしょう。

マスキングをふんだんに使ってみたり、以前描いた絵に人物を描き入れて臨場感や物語性を出したり。空気感や透明感を出すための研究の跡もうかがえます。

喜寿になった今。これからの創作にかける意気込みは?の問いに、佐藤さんはひと言で答えてくれました。
「光と影をもっと研究したいですね」。
僕も同じです。




楽書き雑記「名古屋市農業センターのヤマブキとハナミズキも満開です」

2018-04-16 07:38:27 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋市農業センターを訪れると、園内を彩っていたロウバイやシダレウメ、サクラ、ハクモクレンなど、ほとんどの花木が新緑に装いを変えた中で、鮮やかに咲いている花がありました。ヤマブキとハナミズキです。

ヤマブキが咲いているのは、竹林に続く散策路の一角。しだれ梅まつりの時に設けられる茶席のそばです。
「山吹色」という色の名前になっている赤みを帯びた黄色が鮮やかです。

ところで僕は、これまでヤマブキには黄色と白があると思っていたのですが、白いのは「シロヤマブキ」の名称で全く別物であると、このトシになって初めて知りました。
花弁の数がヤマブキは5枚(八重もある)のに対し、シロヤマブキは4枚。葉もヤマブキは左右交互、シロヤマブキは左右一対で出るなどの違いがあるそうです。

ハナミズキは、ピンクの2本と白の1本がそれぞれ別々のところに咲いています。
中でも白いハナミズキは、花木や草花がまだほとんど咲いていない花木園で存在感を示しています。先日、市内の昭和区で多数のハナミズキの街路樹が連なる風景も見事でしたが、1本だけというのもいいものだと思いました。

 

 


楽書き雑記「ハナミズキの街路樹が満開=名古屋市昭和区の塩付通など」

2018-04-14 07:15:56 | 日記・エッセイ・コラム




ハナミズキを「区の木」にしている、名古屋市昭和区のハナミズキ街路樹が連なる通りへ。ちょうど満開で迎えてくれました。

1989年(平成元年)の区民投票でハナミズキが選ばれてから、間もなく30年。昭和区役所から少し歩いて交差する塩付通などの街路樹が、ハナミズキになっています。
白色だけの通りが続くと思うと、赤やピンクだけの通りになり、さらに進むと赤と白が交互に咲いている、といった工夫もされているようです。

 



楽書き雑記「樹木の日陰で群生するシャガが花盛り=名古屋・名城公園」

2018-04-12 06:57:18 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋の名城公園の一角、大きなクスやマツなどの樹木がつくる暗い蔭の中で群生するシャガが花盛りです。
群生個所は細い散策路で区切られた10カ所ほど。シャガはほとんどの公園の日陰で見かけますが、これほど多いのは珍しいでしょう。

アヤメ科の多年草で、胡蝶花(こちょうか)の名称もあるとか。
毎朝、白地に青紫や橙色が入った花を咲かせ、翌日にはしぼんでしまう1日花で、種子や球根は作らずに、地表に根茎を伸ばして広がり群落を作ります。

日陰の花ですが、花言葉は大胆、自由奔放、友人が多い、反抗・・・。ちょっとカッコイイですね。




楽描き水彩画「徳川家康の始祖・松平家の菩提寺『高月院』に咲くシダレザクラを描きました」

2018-04-10 07:00:42 | アート・文化



徳川家康の始祖・松平家の菩提寺「高月院(こうげついん)」に咲くシダレザクラです。
高月院は豊田市の中心部から東10㌔ほどの山間に、松平東照宮などとともにあって、ことしも自然豊かな山里の春を楽しみに出かけてきました。

「元信君(徳川家康公)御手植え」の札が立つシダレザクラは根回り4㍍、胴回り1・7㍍、樹高8㍍。ことしはソメイヨシノと同様に開花が早くて、4月に入ると散り始めていましたが、境内の庭を包み込むように咲く様は壮観です。




楽書き雑記「名古屋・東山植物園『しゃくなげの森』が華やかに開花」

2018-04-08 07:12:52 | 日記・エッセイ・コラム


「まだ少し早いかな」と思いつつ出かけた名古屋・東山植物園の「しゃくなげの森」が、予想以上に華やかな装いで迎えてくれました。周辺にはサクラが残る中で、しゃくなげの花数がどんどん増えているようです。

早咲きから遅咲きまで、100種、800本以上。赤、白、ピンク・・・。起伏のある森の散策路を挟んで美を競っています。


「まだ少し早いかな」と思いつつ出かけた名古屋・東山植物園の「しゃくなげの森」が、予想以上に華やかな装いで迎えてくれました。周辺にはサクラの姿が残る中で数がどんどん増えているようです。

早咲きから遅咲きまで、100種、800本以上。赤、白、ピンク、それにオレンジや紫も。起伏のある森の中で美を競っています。





楽書き雑記「名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科の自主制作展『はっ!展』を見学」

2018-04-06 07:26:17 | アート・文化

「はっ!展」
催し情報のこんな文字に目が止まり、会場の名古屋市民ギャラリー矢田で見学してきました。

名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科の学生たちによる、自主制作作品展。
これまで学内で2年生有志が別の名称で開いてきましたが、今年から他の学年も加わり、学外で開く展覧会に生まれ変わりました。展覧会名には「見てくれた人を『はっ!』とさせ、自分たちが発展できるように」との願いが込めてられているそうです。

作品は個人やグループで制作したインスタレーション、写真、それに4本の映画など。展示と上映で発表していますが、ひらめいたアイデアを思い切って作品化したのを感じます。

写真をプリントした布を縫い合わせて作った大きな袋に、空気を出し入れして立体が変化する様を表現した作品。現代の若者の間で手放せなくなっているSNSにスポットを当て、「友達」やコミュニケーションのあり方を考える作品もありました。

30分前後の映画の制作に、ロケだけでなく脚本づくりから完成まで20~30人の仲間たちが話し合い、力を合わせた日々。学生時代の忘れられない思い出になるだろうな、と半世紀以上も前の自己に思いをはせたものです。

映像メディアについての理解が乏しい見学者に、丁寧に説明してくれた学生たちの姿勢にも好感が持てました。これからの発展を期待します。