風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「晩秋まで咲き続けるガウラ」

2024-06-28 07:22:32 | 日記・エッセイ・コラム

猛烈な暑さを涼し気に乗り切り、晩秋まで花壇を彩るガウラが、名古屋市農業センターの宿根草園でも咲き始めました。

北米の原産。明治期に渡来、1㍍前後の草丈に白やピンクの小花を休むことなく咲き続ける長い花期が歓迎され、宿根草園でもあちらこちらに咲いています。
花弁が一見5枚のように思うことがありますが、数えると4枚。垂れ気味に開き、花弁の付け根の一枚分が空いているように見えます。この方が長い雄しべの花粉を有効に飛ばせるのでしょうか。

花言葉は「清楚」などの他に、「負けず嫌い」なんてのも。他の草花と競い合うように長い間咲き続けるからでしょう。

 

 


楽書き雑記「ハンゲショウとタイサンボク」

2024-06-26 07:36:48 | 日記・エッセイ・コラム

やはり僕のコンパクトカメラでは難しいかなと思いつつ、2つの純白の花を撮ってきました。ハンゲショウ(半夏生)とタイサンボク(泰山木)です。

半夏生が咲いているのは散歩道にある小さな沼。夏至から11日目の半夏生の頃に咲くことから、そのまま名前になったようです。花そのものは白い花穂で、これが咲くと同時に周りの葉の半分ほどが白くなり、花が終われば葉も元通りに緑に戻るという摩訶不思議な植物です。

近づけばコンパクトカメラでも簡単に撮れますが、安全と自然保護のため沼はロープで囲ってあり、結局画像を引き延ばすことでしのぎました。

タイサンボクがあるのは農業センターの花木園。手のひらの何倍かある花ですが、なにせタイサンボクの樹高は10㍍を超えるほど。白い花が点々と10輪ほど見えますが、僕のコンパクトカメラでは、後で画像を拡大するしかありませんでした。

 

 

 

 


楽書き雑記「スモークツリー(和名・煙の木」

2024-06-24 07:17:14 | 日記・エッセイ・コラム

鶴舞公園にある緑化センターの立木の中に、綿菓子を幾つも付けたような木が目に止まりました。スモークツリー(和名・煙の木)です。

南欧から中国にかけての原産で、雌雄異株の落葉樹。初夏に細い糸のような枝を編んだみたいな長さ20㌢、太さ15㌢ほどの楕円球に小さな花を咲かせます。

この花柄が、ふんわりとした綿菓子か煙がくすぶっているように見えるのだとか。幾つかある花言葉のひとつは「煙に巻く」。なるほど。

 

 


楽書き雑記「鶴舞公園の踊り子花壇が一番いい時期」

2024-06-21 06:59:52 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の鶴舞公園に幾つかある花壇の中で、この時期に最も目を惹いているのは「踊り子花壇」でしょう。公園の中央にあって、イタリアの彫刻家、ヴェナンツオ・クロチェッティによる踊り子像を喝采するかのように花々が咲いています。

特に今は、夏の花と遅くまで元気に咲き続けてきた春の花が集うという一番いい時期。バラを中心に多彩な色や華やかな姿を楽しめます。

 

 


楽書き雑記「庭のユリが全滅」

2024-06-19 06:30:39 | 日記・エッセイ・コラム

我が家の今年のユリは、2本の花茎に合わせて3輪が咲いただけでした。例年は10数本の花茎に計2030輪咲くのに、ほぼ全滅です。

ネットで調べると、これは甲虫目ハムシ科のユリクビナガハムシという虫の仕業。土の中で越冬して春になるとユリの葉に卵を生み、幼虫が葉や蕾を食べて成虫になりますが、その間の活動は捕食者から身を守るため泥のような自分の排泄物を身にまとっているようです。

これまでにも何度か葉や蕾に付着した排泄物らしいのを見て、何だろう?と思いつつ取り除いてきたものの、今年は所用が重なり庭に出る機会がなく、気づいた時は開花した2本3輪以外の蕾には全て穴があけられていました。虫の名前にユリが入っていますが、生存場所を何故ユリにしたのかは分かりません。

 

 


楽書き雑記「爽やかなセイヨウニンジンボク」

2024-06-17 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターの農業指導館前の庭と売店前の花壇で、南欧や西アジアが原産のシソ科ハマゴウ属の落葉低木「セイヨウニンジンボク(西洋人参木)」が咲き誇っています。

低木といっても樹高は2~3㍍あり、勢いよく伸びた枝の先に円錐形の爽やかな青紫の花穂を満載。花期が長くて次々と新しい花を秋になるまで咲かせます。

 

 

 


楽書き雑記「庭に居場所を見つけたムラサキカタバミ」

2024-06-17 07:16:33 | 日記・エッセイ・コラム

狭い庭なのに、あれこれ自分に言い訳をして手入れをサボっていると、植えた覚えはないのにいろんな草花が顔を出します。ムラサキカタバミもその一つ。繁殖力が強く環境省の要注意外来生物に指定されていますが、淡い紅紫色の可憐な姿にどうしたものかと迷っています。

南アメリカの原産で、江戸時代末期に鑑賞用として渡来。我が家の庭では花壇の草花と同居したり、使っていない鉢の中、草むらや立ち木の根元、置石の傍などに陣取っています。

 

 


楽書き雑記「例年にない花数=庭のクチナシ」

2024-06-14 07:05:39 | 日記・エッセイ・コラム

自宅の花壇に咲く純白の6弁花が魅力的なクチナシ。樹高が1㍍足らずの小木なのに20輪以上咲きました。

クチナシは日本が原産。生薬や漢方の原料、染料などとして古くから親しまれています。クチナシの傍らにある立ち木の枝を落とし、半日陰から解放したことが良かったのでしょう。例年にない花数になりました。

 

 


楽書き雑記「自宅庭で初めてのアサガオが開花」

2024-06-12 06:59:18 | 日記・エッセイ・コラム

我が家の庭で初めてアサガオ(朝顔)が咲きました。今の住いでの暮しは定年後を中心に30年ほどになりますが、狭い庭にアサガオを育てる余裕はないと思い、一度もアサガオを栽培したことがなかったのです。

でもこの春、花売り場に並ぶ種子袋を見て「この夏は初めての花に挑んでみよう」と思い立ち、赤白青の混合種子袋を購入しました。小型の育苗カップで育てた苗を2つの大型鉢に3本ずつ移植。蔓を絡ませる植物用ポールや目の粗い網を張り、見守っています。

1週間ほど前から蕾が膨らみ始め、真っ白な花が1輪咲きました。第1号です。
赤白青の内訳はどうなるだろう、旺盛に伸びる蔓をポールや網で支えることができるだろうか、蔓が周りの草花を覆うことにならないだろうか、強い台風があったら――。不安と楽しみのアサガオ観察になりそうです。

 

 


楽書き雑記「菩提樹の花が満開」

2024-06-10 06:42:28 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターへ出かけると、菩提樹(ボダイジュ)の花が満開でした。きれいとか派手とかいった花ではありませんが、菩提樹の木そのものを見る機会もないので、開花を楽しみにしています。

中国原産でシナノキ科シナノキ属の落葉高木。長さ10㌢前後の花柄に、1㌢ほどの淡い黄色の花を吊るすように咲かせています。菩提樹と聞くと釈迦が悟りを開いたとされる木を連想しますが、その菩提樹はクワ科イチジク属。インドボダイジュとも呼ばれ、別物だそうです。

 

 


楽書き雑記「クルクル変わる花壇の花」

2024-06-07 06:39:57 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋・鶴舞公園の温室外壁沿いにある花壇を約3週間ぶりに訪ねると、花期を終えた花、新しく咲いた花でかなり様相が変わっていました。新しく咲いた花の幾つかをカメラに収めてきました。

【ブラニカワルダースターブルードワープ】トラノオの仲間。寒さ暑さに強く青い花穂が密生する。

 

【ペラルゴニウムシドイデス】南アフリカに自生。イングランドバイオレットの別名も。厚めのシルバーバックの葉、長い花柄の先端に濃い紫の花を咲かせる。


【ルドベキアプレーリーグロー】大輪のルドベキアの小型版のよう。花径3~4㌢の黄色とオレンジの二色花が咲く。


【バーベナボナリエンシス】立ち上がる長い茎に紫色の小花が半円球状になって咲く。


【コレオプシス】キク科。白地の中央にパンジーのような鮮やかな斑紋が入る。




【クラウンベッチ】マメ科で丈夫。レンゲのような花を咲かせ、ふんわりと広がる。

 


【エキナセアジャイアンスピリット】
キク科。花の中心の頭状花が球状に盛り上がり、周りに細長い舌状花が垂れるように咲く。


【サルビアクレベランディ】カリフォルニアの原産。ブルーの上品な花が段状に咲く。

 

 


楽書き雑記「庭のアジサイたちも開花」

2024-06-04 07:15:35 | 日記・エッセイ・コラム

アジサイの季節。我が家の庭のアジサイたちも開花を始めました。
品種は分かりませんが3種類あり、それぞれ特徴があってどれもお気に入り。他の花たちと同様に施肥や剪定などはいい加減なのに、この時期になると一斉に開く可愛い花たちです。

 

 


楽書き雑記「ネズミモチの花」

2024-06-03 06:52:48 | 日記・エッセイ・コラム

強壮薬などで知られるネズミモチ。名古屋・鶴舞公園の庭でも、分岐した枝いっぱいに白い筒状の小花の塊が覆っています。実は長さ810㍉の楕円形。緑から紫、黒へと変化します。

少年時代に住んでいた家では、毎晩のように天井裏から聞こえたネズミたちの「運動会」。屋根裏を覗くと楕円形のフンが転がっており、ネズミモチの名もフンの形から付いたと思い込んでいたものです。