風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「粒ぞろいの作品並ぶ教室展=名古屋市民ギャラリーで見てきた第6回彩游会水彩画展」

2019-05-30 17:24:08 | アート・文化

 

名古屋市民ギャラリー栄で開かれている第6回彩游会水彩画展という教室展を見てきました。

4月初めに、この教室の生徒で個展を開いた大坪信之さんから案内を頂いたのですが「うまいなあ」と引き寄せられる多くの作品に出会うことができました。6月2日まで。

大坪さんたちが学んでいるのは、名鉄カルチャースクールの植田校。名鉄コミュニティサロン植田(天白区植田 名鉄交通植田ビル)にある水彩画教室で風景、人物、静物と幅広く学んでいるそうです。今回の教室展を開いているのは、同じ講師が2つ持っている教室のうちのひとつ。

6~8号サイズの絵が1人2、3点ずつ並ぶ14人の作品を拝見すると、画題も描き方にも幅広さを感じます。
大坪さんの作品は、秋田県・角館のサクラの風景や草花が咲き誇る野原など3点。個展の作品もそうでしたが、柔らかなタッチで描かれた素晴らしい水彩画に見入りました。

その他、モヤのかかる山間の向こうに貫く1本の滝、現地を歩いてみたくなる林、全国展開を続ける一方で閉店された喫茶店チェーン「コメダ」の1号店を描いた作品など、次々に足が止まりました。

余談ですが「彩游会」の中の「游」の文字は、自分たち水彩画仲間のグループ名「風の游子」と同じとあって、より親近感を憶えました。
その「風景水彩画 第12回風の游子展」を来週の6月4日から9日まで、同じ名古屋市民ギャラリー栄で開きます。こちらへのご来場もお待ちしています。

 



楽描き水彩画「定年後を水彩画ひと筋に17回目の個展=名古屋の佐藤英機さん」

2019-05-28 14:52:02 | アート・文化

定年後は水彩画描きを楽しみ、年に一度は個展を開く――。
こんな目標を立てて実践している名古屋の佐藤英機さん(78歳=緑区)の個展が28日、名古屋市民ギャラリー栄で始まりました。今年で17回目。6月2日(日)までです。

子どものころから描くことが大好きでしたが、2001年に会社勤めを定年退職してからほとんど独学で腕を磨き、全国各地へスケッチに出かけて描いてきました。

こうした努力と継続が実って、区民展や公募展などにも次々に受賞。毎年この時期に同じ会場で開かれる個展を通して、いわゆる「佐藤ファン」も増えており、開幕初日から多くのファンが訪れていました。

今年も個展会場に並ぶのは、8号サイズ風景画約30点。
①樹木②水辺③光と影④家屋をテーマに、名古屋城の内堀や自宅近くの公園のヨシの池、公園のシンボル樹、農家の廃屋などを描いた作品が並んでいます。

 



楽書き雑記「散歩道のシュロの花」

2019-05-27 06:43:05 | 日記・エッセイ・コラム

 散歩道で咲いているシュロ(棕櫚)の花です。
シュロは雌雄異株、雌雄異花。㊤の2枚が雌、㊦の2枚が雄のようです。

散歩道のある名古屋南東部は今でこそマンションが建ち並ぶ街ですが、かつては農村だったことが分かります。散歩道でもその名残を目にすることが少なくありません。

とりわけ、名古屋市農業センター周辺には、大小の農業用水用溜池や雑木林、竹林などがあちこちに。そこでは養蚕のための桑の木をはじめ、茶の木、タンスや下駄などの材料となる桐の木が野生化した姿に出会います。

シュロも同様です。農家ではシュロ縄や箒、たわしなどの生活用品を作り、一部は販売もしていたことでしょう。

自然増殖したシュロも多く、この時期には樹高が数㍍から10㍍前後の頭の下に花が咲いています。
黄緑色で上向きに咲き広がっているのが雌の花。高くて近づけないので詳しくは分かりませんが、ネットで調べると小さな丸い花がびっしり咲いているようです。

雄の花はクリーム色で袋のような形で垂れています。開花のピークが過ぎたのか花殻のようなのが多くて、咲き盛りの花はあまり見られませんでした。

 

 


楽書き雑記「25日朝の投稿記事『庭に咲くジャスミン』を削除しました」

2019-05-25 13:29:00 | 日記・エッセイ・コラム

25日朝、この欄に「庭のジャスミンが満開」といった記事を掲載しましたが、読んでくださったブロガーさんから「テイカカズラという花ではないか」と、ご自身のブログ記事を付記してご指摘をいただきました。
検討した結果、ご指摘の通りではないかと判断し、削除しました。

庭の「ジャスミン」を手に入れたのは10年以上前。店の苗木売り場で「ジャスミン」の文字が目に止まり、花も香りも期待通りだと満足しています。

しかし、ご指摘くださったブロガーさんは植物に対する知識が豊かな方。早速、テイカカズラとジャスミンについて、ネットの記事や画像などをもとに調べてみました。

なるほど、両者は似ています。ネットにも「似ている」「香りもある」との記述を見受けます。でも、テイカカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属、ジャスミンはモクセイ科ソケイ属であり、いわゆる仲間ではありません。

それぞれ多くの品種の中には、名前まで混同しているのもあります。
テイカカズラ属なのに「スタージャスミン」という品種の画像を見ると、庭のジャスミンとそっくりです。

テイカカズラは花弁だけでなく、ジャスミンの特徴である香りもあるようです。
ただ、毒性があるので剪定作業などで触れることは構わないが、食べたりはしないように、とのことです。

さらに調べていくとテイカカズラの木(ツル)には小さな突起があるそうですが、庭の花にもあります。テイカカズラの葉を破ると白い乳液のようなものがでる、ということで実際にやってみると白い液が手に付きました。
テイカカズラ属のスタージャスミンの可能性が濃いようです。

そこで、あやふやなブログ記事は取り消すべきだと判断し、削除しました。
25日朝の投稿記事を読んでくださった方には申し訳ありません。
ご指摘いただいたブロガーさん、本当にありがとうございました。

削除した記事に「ジャスミン」として掲載した花です

 

 

 


楽描き水彩画「三河湾・佐久島で描いた波打ち際の1枚です」

2019-05-23 06:38:14 | アート・文化

 

三河湾に浮かぶ佐久島。多くの魅力の一つが、海岸の散歩です。
漁港や民宿の並ぶ小路、小さな砂浜、波や風雨が造り上げた海崖、干満で景色が変わる波打ち際・・・。現代アートの作家たちの作品も目にします。

描いたのは、大きな岩が並ぶ波打ち際です。アート作品の一つ「おひるねハウス」の近くにあります。
引き潮の時。岩場を覆っていた海水が海に向かって流れ出ています。

佐久島に人が住み始めたのは、出土品などによると紀元前3000年ごろ。これら大きな岩々や干満の風景は、それより遥か前から変わらぬ風景です。サイズは10号です。

 


楽書き雑記「第68回名古屋城さつき大会へ」

2019-05-22 06:44:52 | 日記・エッセイ・コラム

恒例の名古屋城さつき大会を見てきました。
古くから伝統園芸植物として親しまれ、この催しも戦争の焼け跡からやっと立ち直り始めた1950年代初めにスタート。ことしで68回目です。6月2日(日)まで。

さつきは1000種を超えると言われているそうです。
さまざまな色と形。愛好家たちが次々に生み出した成果でもあるでしょう。

展示会には、名城さつき会のメンバーらが丹精込めて咲かせた傑作約300点を出品。銘木、銘花、盆栽などのほか、変わった樹形や根張りの力強さを競う部門や女性だけの部門などに分けて並んでいます。

見てきた21日午後は大会4日目。多くは「つぼみ多し」の状態でしたが、日を追うごとに開花が進むでしょう。

 

根張りの力強さを競う部門も

 

大会4日目の午後。全体としては蕾が多い状態でした

  


楽書き雑記「手裏剣のようなヤマボウシと超ノッポな種取り用ニンジンの花=名古屋市農業センター」

2019-05-20 06:37:51 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターを訪れると、いつも何らかの花に出会えます。
梅雨入り前のこの時期には、ヤマボウシの花(上)やニンジンの花(下)など。どちらも白が目を引きます。

花木園のヤマボウシはミズキ科の花。比較的背丈もある常緑樹で、国内各地や中国、朝鮮半島などに分布、古くから庭木として好まれており、濃い緑の葉を覆うように手裏剣の形をした花が並びます。

花といっても、白い4片は花弁ではなく花の付け根の葉が変形した包片。実際の花は、真ん中に見える小さな薄黄緑色の部分です。ハナミズキや日陰で咲く白い花が印象的なドクダミも同じだそうです。

野菜畑の奥の方で咲くニンジンの白い花。この地方でちょうど100年前の1919年に栽培が始まり、やわらかくて煮崩れしない「八事五寸人参(やごとごすんにんじん)」を、ニンジンのブランド品として広めようと採種と普及に取り組んでいるのです。

1寸といえば約3㌢。5寸だと15㌢ということになります。
ところが、採種用「八事五寸」の地上部に何本もニョキニョキ伸びた花の茎の背丈は、10倍の1・5~1・7㍍もある超ノッポ。茎のてっぺんに小さな花の集合体である直径15㌢ほどの半円球塊を咲かせています。

 

 


楽書き雑記「ロウバイの実=名古屋市農業センターで」

2019-05-18 07:03:04 | 日記・エッセイ・コラム

 

写真のこの木と実は何でしょう?
毎年、春の訪れを他の花に先駆けて知らせてくれる「ロウバイ」の実です。
名古屋市農業センターの花木園にあるソシンロウバイという品種のロウバイの木も今、この実をびっしり付けています。

 開花が心待ちされながら、花後のことは無視される植物。ロウバイもその一つかもしれません。僕も農業センターで見るまでそうでした。
もっとも、その逆も多くカキやクリ、ブドウなど、生産農家や僕のような田舎育ちでなければ花のことなどはあまり知られていないでしょう。

知らないと言えば、僕は最近までロウバイはウメの一種だと思っていました。開花時期や漢字で書く「蝋梅」という文字からです。でも、ウメは「バラ科サクラ属」、ロウバイは「ロウバイ科ロウバイ属」。全く違います。

 実は親指大ほどのサイズ。形は違いますがウメの実が収穫期に近づいたころのような黄緑色に赤色が入っています。
「この実は食べられるだろうか」の疑問がわきます。調べたところ「毒性があり、中毒症状になるので口にしてはいけない」とのことでした。

 

 

満開のロウバイの花=今年2月3日、名古屋市農業センター

 


楽書き雑記「純白の装いとピンクの唇=庭のシャクヤクが咲きました」

2019-05-17 06:38:35 | 日記・エッセイ・コラム

 

庭のシャクヤクが咲きました。純白の装いとピンクの唇。初夏の日差しが似合います。

何年も前から、他の草木に囲まれた狭い庭で育てています。
数年前、勢いが無くなったので根元を掘り起こしたところ、周りの木や多年草の根がシャクヤクの根に絡みつき、ボール状になっているのを見てびっくり。
そろそろ、掘り起こして絡んだ根をほぐすべきかもしれません。

花径は15㌢ほど。開いた花の周りには写真のようにいくつもの蕾があります。
事前に摘蕾しておけばもっと大輪になるでしょうが、貧乏性もあって付けたままにしています。


「楽書き雑記「名古屋・東山植物園のバラ園はこれからです」

2019-05-15 15:47:49 | 日記・エッセイ・コラム

 

また、名古屋のバラ園に行ってきました。東山植物園にあるバラ園です。

鶴舞公園、庄内緑地公園のバラ園と並ぶ名古屋の3大バラ園の一つですが、咲き具合はかなり違うようです。今年に限ってかどうかはわかりませんが、鶴舞と庄内緑地は見ごろに入っているのに、東山植物園の15日午後の開花状況は、サクラの開花表現を借りると「3~4分咲き」といったところでした。

東山植物園のバラ園は階段状になっており、一つひとつのバラを丁寧に見て回ることができます。
もちろん早咲き種、遅咲き種が混在していますから一概には言えませんが、多くの株に蕾が目立ちます。花数輪にその何倍もの蕾、といった株があちこちに。

言い換えれば、これらの蕾が開花すればバラが競演する華やかな舞台を容易に思い描くことができました。

隣の東山動物園の池で見かけたスイレンとカキツバタ

 

 


楽書き雑記「描くことを楽しんだ81歳。名古屋市民ギャラリー栄で初の個展」

2019-05-14 15:11:09 | アート・文化

 

うまく描こうとか、きれいに描こうなんて考えは、さらさらありません。
こんな作画姿勢で描いてきたという81歳の画家の個展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。19日まで。

名古屋・千種区在住の伊藤勉さん。1956年、名古屋市立工芸高校の産業美術科1期生として卒業。
大手広告会社でグラフィックデザインを手掛けてきましたが、仕事とは別に他のジャンルの絵などにも挑戦してきたそうです。

画材は水彩、クレパス、ポスターカラー、コンテ、鉛筆などさまざま。

「共通しているのは、キザな言い方をすれば、風景画ひとつにしてもうまく描こうというのではなく、目の前の見事な風景に負けたくないと思い絵筆を走らせています。格闘です」
「空に突然、雨雲ができたらクネクネと竜のような太い線を描き入れました。雪が降ってきたのでそれも入れました。10号サイズでも40分ぐらいで描きます」

個展を開いたのは初めてとか。
「80になり、以前娘が『お父さん個展をやったら』と言っていたのを思い出し、最初で最後の個展だと思って赤恥を覚悟で開きました」と笑いながら話します。

展示されているのは4号から10号ほどの計35点。
たくさんの色を使った絵があると思えば、青一色の絵も。クシャクシャにしてから広げた紙に描いた作品もあります。
どの作品からも制作を楽しまれてきたことが伝わってきます。

 

 


楽書き雑記「名古屋・庄内緑地公園のバラ園を見てきました」

2019-05-13 16:52:28 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市内にあるバラ園ビッグ3のひとつ、庄内緑地公園のバラ園に13日午後出かけてきました。
この日は月曜日。グリーンプラザは休館していますが、花木類の鑑賞は自由。バラと新緑を満喫してきました。

初夏の日差しを浴びる色とりどりのバラ。行き届いた手入れのたまものでしょう。生き生きとした色と漂う香りを楽しめました。

バラ園と林を挟んだ池にはカキツバタが




楽書き雑記「名古屋の旧運河で『堀川フラワーフェスティバル2019』が開催中」

2019-05-12 06:21:53 | 日記・エッセイ・コラム

 名古屋の都心を貫く堀川の浄化を目指す「堀川フラワーフェスティバル2019」が、今月25日まで広小路通りの納屋橋を中心に催されています。
今年で13回目。ゴンドラの運航などのプログラムが組まれています。

堀川は、徳川家康の命で1610年の名古屋城築城とともに城下への物資輸送のために掘った運河。輸送手段の役割を終えて、長い間「悪臭放つ汚泥川」となっていたのを市民の憩いの場にしようと、名古屋市が音頭をとってさまざまな浄化作戦を展開しています。

ヘドロの浚渫、木曽川からの導水調査、ミニ砂浜造り、置石、ヨシの植生・・・。市民意識を高めるためのフェスティバルもその一つです。

期間中は週末を中心に、日本フラワーバスケット協会などの協力によるフラワーバスケットで彩った納谷橋の船着場からクルーズ船やゴンドラを運航。生徒や学生の合唱をはじめ、演奏や写真コンテストなどが予定されています。

ところで、堀川の浄化はどこまで進んでいるのでしょう。
納屋橋の下に下りてみました。

かつての流れと比べれば、目に見える濁りはかなり良くなっています。近年ではボラなどが遡上し、水鳥の飛来を見かけることが多くなったことが頷けます。でも、一般的な川の流れには程遠く、臭いも感じました。

川底に分厚く堆積したヘドロの完全除去など、本格的な浄化事業を展開するには膨大な費用が必要です。それにもまして必要なのは市民の「街のど真ん中を清流が貫く名古屋に」の思いでしょう。そんなことを考えながら堀川を後にしました。




楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のナンジャモンジャ」

2019-05-11 06:41:35 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の鶴舞公園で10日午後、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の花をカメラに収めてきました。
年に何回か訪れる鶴舞公園ですが、ナンジャモンジャが咲く様子を見たのは初めてでした。

咲いているのは、秋の池脇に並ぶ4本と緑化センターそばの1本。どちらも見事に満開です。

鶴舞公園は、これから自慢のバラやハナショウブ、アジサイなどの季節。
バラは結構咲いており、見ごろ直前といったところ。近日中にじっくり見てこようと思っています。ハナショウブは開花しているのはまだ数えるほどでした。

 

 


(楽書き雑記「庭に咲く『土佐下野(トサシモツケ)』です」

2019-05-10 07:56:28 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

小枝に白い小さな花をびっしり付けた花。自宅の庭に咲く土佐下野(トサシモツケ)です。コデマリと似ていますが、コデマリのように枝ごと垂れることはなく、花の枝を横に広げている感じです。

バラ科シモツケ属。シモツケは日本や朝鮮半島、中国など広く分布する落葉低木樹ですが、日本では下野の国(現在の栃木県)で多く自生していることから下野(シモツケ)と命名されたと言われています。

その後、似た花の自生地が見つかり、その地名を下野の頭に付けたようで、故郷の土佐(高知県)で自生するのは土佐下野(トサシモツケ)というわけです。岩場に多いのでイワデマリという別名もあるそうです。

数年前、フラワーセンターで苗木を目にして購入、狭い庭の一部の草花に立ち退いてもらい、この時期の主役になっています。

シャクヤクの蕾も大きくなってきました