風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「シキミとアセビ。地味ですが誘惑されると怖いです」

2022-03-31 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

華やかな花々に見とれたあと、足を半日陰の林に踏み入れると、地味な花に出くわすことがあります。
名古屋市農業センターの散策道に咲くシキミやアセビも、そんな花です。

シキミ(樒)は、シキミ科シキミ属。神事や仏事にサカキとして利用されることで知られ、深緑の葉に隠れるように白い花を咲かせます。可愛い花ですが、シキミは実を含めて全体が有毒。花言葉も「甘い誘惑」「猛毒」と怖いです。

アセビはツツジ科アセビ族。小枝に、長さ5~6㍉の釣り鐘形の花を並べています。シキミと同様に毒性があり、足がしびれるので「アシビ」の別名も。地域によっては、春の彼岸のころ花が仏前に供えられるので「ヒガンノキ」とも呼ばれるとか。
アセビを漢字で書けば「馬酔木」。馬が食べると、酔ったようにフラフラになるからだそうです。

【シキミ】

【アセビ】

 

 


楽書き雑記「満開直前名古屋城の桜」

2022-03-29 07:44:42 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋のサクラを見に28日午後、定番中の定番である名古屋城へ出かけてきました。
開花状況はご覧の通り。城内の約10種1000本のサクラのうち、早咲き種はすでに満開か散り始めですが、ソメイヨシノは5~6分咲きといったところ。今日明日には満開になるでしょう。

お堀の両岸に並ぶ古木のサクラ並木は、巨木の太い枝が、ともに対岸へ向けて伸び、花の重さで堀の底へ届かんばかり。天守閣下サクラも、花いっぱいの枝を左右に伸ばしています。

城内は平日にもかかわらず、休日並みの人出。広場には屋台形式の店が並び、長いコロナ禍から、いくらかでも解放された喜びを味わっていました。

 

 


楽書き雑記「ユキヤナギ」

2022-03-28 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

ハクモクレンやシデコブシなどが咲き誇る、名古屋市農業センターの白い花に、ユキヤナギ(雪柳)が加わりました。園内の数カ所で、日差しに光り、風に揺れています。

小さな花をびっしりと纏った枝が何本も柳のように垂れ、大きく膨らんだ姿はまさに雪景色。我が家の庭にも一株だけあるユキヤナギが咲くと「本当の春になったな」と思います。

 

 


楽書き雑記「高木に咲く小さな花のハナノキ」

2022-03-26 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

見上げると、10㍍以上はありそうな高木。なのに、枝いっぱいに咲く雌雄異株の紅色の花柄は、5~10㍉しかありません。名古屋市農業センターのカエデ科カエデ属の「ハナノキ」です。

愛知、岐阜、長野など中部地方の限られた地域にしか分布しておらず、「愛知県の木」にもなっており、ここ農業センターにも高木が2本あります。
しかし、背の高い木のうえ、花は小さいので身近な存在になりにくく、同時期に咲くサクラにお株を奪われているのが現実です。

 

 


楽書き雑記「この時期この花壇・全体が花壇の名古屋・久屋大通庭園フラリエ」

2022-03-24 07:12:39 | 日記・エッセイ・コラム

ここは庭園全体が花壇といった感じです。
名古屋の都心にある久屋大通庭園「フラリエ」。大小の花壇に加え、大きな鉢植えやハンギングバスケットまで、色とりどりの季節の草花が庭園を埋めています。

庭園は2014年、名古屋市が都市のど真ん中に花や緑、水辺のある「都心のオアシスを」と、それまであった旧ランの館を模様替えして開設しました。
市民交流の場として、ボランティアらが中心になって、植栽から除草、花殻摘みなどの花壇づくりを学んだり、植物関連のイベントなどが開かれ、何時行っても手入れの行き届いた花々に包まれます。もちろん入園無料です。





 

 


楽書き雑記・この時期この花壇「岩山のクリスマスローズ専用花壇=鶴舞公園」)

2022-03-22 07:21:50 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の鶴舞公園でも、この時期に咲く人気の草花のひとつ、クリスマスローズが満開期を迎えています。
ここには、クリスマスローズ専用の花壇があります。
大小の岩石を組み合わせて小型の岩山を造り、赤や白、紫のクリスマスローズを植え付けてあるのです。

段差を設けることで、花弁をうつむき加減にして咲くこの花を、少しでも立体的に鑑賞できるように、とのねらいでしょう。こちらも、少し腰を屈めたりしてカメラに収めました。



 

 


楽書き雑記「次の主役は白い花たちです=名古屋市農業センター」)

2022-03-20 07:37:35 | 日記・エッセイ・コラム

しだれ梅に続く名古屋市農業センターの主役は、白い花たちです。
しだれ梅が長く続いた2月の冷え込みで、かなり開花が遅れましたが、バトンタッチは順調のようです。

まず、花木園に15本ほどあるハクモクレン。大きくてたっぷりとした花弁を次々に開いています。追うようにシデコブシ、さらにコブシ。散策道のユキヤナギやアセビなどが続きます。

 

 


(楽書き雑記「桜のシーズンの幕開けを告げる、オオカンザクラとシナミザクラが見ごろに」

2022-03-18 07:47:58 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋市農業センターでも、ソメイヨシノの露払い役ともいえる早咲き桜が見ごろになりました。
センターの奥の方に一本ずつ並んで立つ、ピンクのオオカンザクラと白いシナミザクラ。例年より開花が遅れ気味でしたが、今週に入って咲き始め、20度前後の気温が相次いだため一気に花数を増やしました。

傍にあるソメイヨシノの蕾も大きくなっています。日本気象協会が17日に発表した桜の開花予想によると、名古屋は3月21日です。

 

 


楽書き雑記「サンシュユも満開=名古屋市農業センター」

2022-03-16 07:39:48 | 日記・エッセイ・コラム

しだれ梅が満開期を迎えた名古屋市農業センターで、ロウバイ、マンサクと並ぶ黄金色の花木、サンシュユも満開になりました。

中国原産で、ミズキ科ミズキ属の落葉樹。こちらも葉が出る前に、小さな花を枝いっぱいに咲かせます。


 

 


落書き雑記「初めて見た花弁が3枚の可憐なスノードロップ」)

2022-03-14 07:09:37 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターを散策していて、樹木の根元に小さな白い花弁が3枚で、恥じらうように咲く可憐な草花が目にとまりました。
センターには、野菜から草花、花木までさまざまな植物が植えてありますが、僕にとっては初めての発見でした。咲いていた場所は、野菜畑を囲む土手のようなところ。数株しか生えていないので、植栽している草花ではなさそうです。

ネットで調べると、名前が分かりました。
「スノードロップ」。ヒガンバナ科の球根植物で、早春に花を咲かせます。
日陰で水はけが良い所を好むらしく、見つけた場所も落ち葉が多く、水はけが良さそうです。「希望」「慰め」といった花言葉があるようです。

 

 


楽書き雑記「しだれ梅がやっと見ごろに=名古屋市農業センター」

2022-03-12 12:06:00 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターのしだれ梅が、やっと見ごろになりました。例年よりやや遅れましたが、週末の12日は待ちかねた大勢の市民が繰り出し、本格的な春を満喫していました。

園内のしだれ梅は12品種、700本。恒例のしだれ梅まつりは2月23日に開幕しましたが、数輪でも花が開いたのは10本ほどでした。

その後も気温は上がらず、先週末になっても蕾が目立つ状態でした。

しかし、今週は2桁台の気温が続き、12日には最高気温が20度を超えるまでに。梅たちも開花への足取りを一気に早めたようです。


 

 


楽書き雑記「盆栽上がりの梅が満開」

2022-03-11 07:35:16 | 日記・エッセイ・コラム

庭にある樹高1㍍ほどの梅が、満開になりました。樹齢は10数年以上になるでしょう。そのわりに小柄なのは、盆栽時代があったからです。

盆栽への興味を持ったのは、ほんの一時期。剪定や管理をさぼった結果、たちまち姿、形はくずれ、新しい枝も出ないほどになり、数年前に庭の済みに植え替えてやりました。

植え替える際、狭い盆栽鉢の中で団子状になっていた根を切り落としたためか、1~2年は今にも枯れてしまいそうでしたが、やがて根が地中に広がったのでしょう。吹き出すように新しい太い枝が伸び、花径も盆栽時代よりも大きくなった気がします。

 

 


楽書き雑記「雑草?いいえ、オドリコソウです」

2022-03-09 07:23:25 | 日記・エッセイ・コラム

空き地や畑の周りなどで、地面に這うようにして咲いている小さな紅紫の花。オドリコソウ(踊子草・別名オドリコバナ、オドリコグサ、プルプルソウ)です。

ヨーロッパから帰化したシソ科の植物。ともすれば雑草扱いされていますが、本格的な春の訪れを喜び、踊るような姿が愛らしい花。名古屋市農業センターの宿根草園やキャベツ畑の周辺などでも目にとまり、カメラを向けました。

 

 


楽描き水彩画「蒸気機関車の動輪」

2022-03-07 07:49:06 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ会で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている懐かしい特急「つばめ」の蒸気機関車の動輪部を描きました。

東海道本線の沿線に住んでいた子どものころ、列車の走る風景を目にするのは大きな楽しみでした。とりわけ、東京―大阪間を8時間で走る特急の「つばめ」や「はと」が驀進してくる列車の輝きとj蒸気機関車の雄姿に、心をときめかせたものです。

以前、リニア・鉄道館を訪ねた時には蒸気機関車を正面から描きましたが、今回は動輪部などに目を向けました。「つばめ」や「はと」の蒸気機関車は、「シロクニ」と呼ばれたC62形。1948~49年に計49台が製造。最高速度100キロで走る重量88㌧の最新鋭蒸気機関車は、戦後復興のシンボルでした。

シリンダーからの力を伝える主連棒や連結棒などが、大小の動輪につながっています。知識が乏しいので詳しい構造や仕組みは分かりませんが、線路わきで列車が来るのをワクワクしながら待っていた子どものころを思い出しつつ描きました。作品は10号です。

 

 


楽書き雑記「光のオキザリス」

2022-03-05 07:59:18 | 日記・エッセイ・コラム


半日陰の庭にも、やっと暖かく光る日差しが届くようになり、可愛いオキザリスの花を見る時間が多くなりました。

世界中で分布するオキザリスは、さまざまな色・形・開花時期など800~850種もあるとか。我が家にはピンクと白の2品種を、鉢植えにして吊るしてあります。

 丈夫ですがかなり神経質で、小さな体いっぱいに光を受けないと、蕾を閉じたまま。雨天や曇天の日だけでなく、晴れた日でも太陽の沈むかなり前に閉じてしまいます。
また、放りっぱなしにしておくと、強い繁殖力のために鉢はたちまち密植状態に。我が家の鉢も、植え替えが必要のようです。