名古屋城に接する名城公園のシンボル「オランダ風車」です。1988年、園内にフラワープラザが開館したのを記念して設置されました。
高さ11.4㍍。四季折々の草花に囲まれ、スケッチする人の姿もよく見かけます。
風車は動いてはいませんが、見ていて面白い風景に気づきました。
風車小屋の板壁に大きな羽根車の影が映り、ゆっくり動いているのです。もちろん晴れた日でないと駄目ですが、影の位置や形は日差しの角度で刻々と変わるので、季節や時間によって絶えず変化しているわけです。絵は10号です。
名古屋城に接する名城公園のシンボル「オランダ風車」です。1988年、園内にフラワープラザが開館したのを記念して設置されました。
高さ11.4㍍。四季折々の草花に囲まれ、スケッチする人の姿もよく見かけます。
風車は動いてはいませんが、見ていて面白い風景に気づきました。
風車小屋の板壁に大きな羽根車の影が映り、ゆっくり動いているのです。もちろん晴れた日でないと駄目ですが、影の位置や形は日差しの角度で刻々と変わるので、季節や時間によって絶えず変化しているわけです。絵は10号です。
猛暑の中をちょっとだけ歩いてきた名古屋の東山植物園では、温室にも立ち寄ってきました。
エエ―ッと思われそうですが、温室は外より過ごしやすいのです。
窓が空け放たれ、あちらこちらに扇風機(もちろん植物のために)が回り、枝葉が風に揺れています。熱帯、亜熱帯原産の植物にとっても日本の、名古屋の暑さは半端ないはず。扇風機はぜひモノなのかも。
それに天井まで伸びた花木の陰もあって、温室に入る前まで流れていた汗が引いていくのが分かります。
この時期、花数は多くありませんが、温室ならではの色鮮やかな花に足が止まりました。
ネコの尻尾のような50㌢ほどの赤い花穂をいっぱい垂らすベニヒモノキ、ショウガの仲間だというレッドジンジャー、生け花で見かける色彩豊かなゴクラクチョウカ(極楽鳥花)などを楽しみました。
ゴクラクチョウカ
ベニヒモノキ
ベニマツリ
レッドジンジャー
サンタンカ
温室内には扇風機も回っています
今だに猛暑が続く毎日。こんな時、名古屋・東山植物園ではどんな花が・・・とちょっとだけ歩いてきました。
熱中症を避けるため体調の確認はもちろん、万葉の散歩道など緑陰を行くコースでしたが、幾つかの花に出会いました。
道路際の石垣などに咲くヤブラン。よく見かける青紫だけでなく、半日陰の中の白いヤブランは一層目を引きます。
湿地園にも白い花がいくつか。花数は少ないですが、サギソウが小さなシラタマホシクサに囲まれて咲く姿にカメラを向けました。
秋の七草である黄色いオミナエシ、紅紫のミソハギが強い日差しに立ち向かうように咲いています。
合掌造りの家の庭などの真っ赤なサルスベリ、奥池の畔のススキなどもカメラに収めてきました。
ヤブラン
オミナエシ
サルスベリ
ミソハギ
サギソウとシラタマホシクサ
ススキ
名前は分かりません
厳しい残暑が続いているとはいえ、空の雲や光、風に秋を感じるようになりました。
名古屋の鶴舞公園では、夏から秋への架け橋のようにスイフヨウ(酔芙蓉)とパンパスグラスが迎えてくれます。
スイフヨウ園には、一重、八重など3種類約70株が植えてあります。
直径10~20㌢の純白の花が時間とともにピンクに染まり、夕方には紅色になって萎みます。
写真はちょうど正午ごろの様子です。
もったいない気もする1日花。大きく伸びた枝には蕾がびっしり並び、開花の日を待っています。
緑化センターの庭ではパンパスグラス。
50~60㌢の花穂を載せ背丈が200㌢もありそうな姿は、やはりススキ界の王様。時おり吹く数日前までのモワ~とした感じではなく、サァ~と肌を撫でるような風に揺れています。
これから咲く蕾もいっぱい
先に水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた愛知県岡崎市の特産・八丁味噌の味噌蔵での1枚です。
八丁味噌の原材料は全て豆。直径、高さとも約2㍍の6㌧入り木桶に仕込み、2夏2冬(2年間)熟成させます。
使い込まれた木桶と円錐形に積まれた重石が並ぶ風景。いわば定番中の定番ですが、木桶と重石の色や質感を出すのは難しいですね。
名古屋・鶴舞公園の緑化センターに併設された温室。小さくて展示植物も多くないので見過ごしがちですが、時おり入ると「ヘエー」と見入る植物に出会います。
何かの根っこかな? 縮れた紐が絡み合って垂れ下がっているようなものが目に留まりました。
説明ボードには「チランジア・ウスネオイデス」とあり、土を必要とせず露などを吸収して成長する「エアブランツ」という植物の仲間だそうです。
子どものころ見た映画の西部劇で、吹きすさぶ風に舞う土埃とともに転がる球形に「あれは何だろう」と不思議に思っていましたが、ひょっとしたら「エアブランツ」の仲間だったのでしょうか。
真っ赤なハート形が並んでいます。「アンスリウム」。フラワーショップなどでもよく見かけますが、これを機にネットを開いてみました。
このハート形は花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)という苞で、花は肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ぶ棒状の小さな花の塊。先端が雄花、下部が雌花だそうですね。
いかにも熱帯アメリカ原産らしい印象ですが、寒さに弱いのは当然としても暑さもやや嫌うとか。
それではこのところの猛烈な暑さは大変だろうと思いきや、温室の方でも隣室とのドアを開いてありました。
鶴舞公園の真ん中にあるヒマワリ畑が満開になりました。
本格的な夏の訪れを告げる背が高くて顔も大きなヒマワリとは違って、こちらはやや小柄で夏のフィナーレを飾る品種。
きちんと整列して、猛烈な暑さを見送るように咲いている姿にホッとします。
名古屋は連日の猛暑日。庭の草花たちもげんなりしているだろうと出てみると、前回掲載したテッポウユリ以外にも結構咲いていました。
まず、2年前の秋の七草展会場で買った苗を植えたオミナエシ。
昨年は他の草花に囲まれてわずか一本の茎がヒョロヒョロと30㌢ほど伸び、花も申し訳程度に咲いただけでした。しかし今年は3本の茎が60~90㌢ほどに伸びて枝も広がり、花数も申し分ありません。
傍らで、同じ秋の七草に数えられるハギが勢いよく枝を伸ばしています。その先端を見ると、小さな蕾が。中には開いたのもあります。いくら何でも本格的に咲くのは、まだまだ先のことでしょうが・・・。
鉢植えの赤いバラ。猛暑に入り、残っていた幾つかの蕾は大丈夫だろうかと見守っていたのですが、全く変わりなく咲いています。
他にサルビアやチェリーセージ、それに名前を知らない花も咲いています。
オミナエシ
ハギ(江戸紋り)
バラ
サルビア
オレガノ
名前の分からない花も
散歩コースの一本を歩いていて、地域の池に毎夕飛んでくるツバメの大群のニュースを見たのを思い出し、立ち寄ってきました。
一眼レフを取りに帰っても、自分の能力では夕空を飛び交う小鳥を撮るのは無理、と持参の小型カメラで挑戦。案の定、黒い点々が写っただけでしたが、スピード感のあるツバメのショーを楽しめました。
名古屋南東部の天白区平針にある細口池。大雨の出水に備える調整池で大量のヨシが茂っており、いつごろからかツバメたちが格好のねぐらにしているようです。
池の周りは6時半ごろになると、カメラを手にした人やウオーキング中の人たちが足を止めて空を見つめています。
7時少し前、最初は数羽だったツバメの数はたちまち大きな群に。何度か旋回を繰り返し、ヨシの中へ飛び込んでいきます。昼間の猛暑がやっと落ち着いた中で味わう10分ほどのショーでした。
名古屋市農業センターの人気施設のひとつ、「カボチャとヒョウタンのトンネル」が収穫期を迎えました。枯れた褐色の葉の間からたわわに実ったカボチャとヒョウタンが垂れています。
幅6~7㍍、長さ10数㍍のトンネルが3本。色・形・大小さまざまな品種が実っています。
ハロウィンで人気の黄色い大きなカボチャがあれば、地元の伝統野菜でごつごつした縦皺が特徴の愛知縮緬(あいちちりめん)も。
同じく地元が生んだ豊臣秀吉の馬印だったヒョウタンもいくつか。直径25㌢、長さ60㌢以上ありそうなヒョウタンもあります。
トンネルの外の畑で栽培されていたカボチャの世界で一番大きなアトンチック・ジャイアントは、すでにセンター内の温室に展示されています。
温室に展示されたジャンボカボチャです
植えた覚えはないのに、4年前から庭に咲く2本の白いユリが開花。テッポウユリかタカサゴユリか、それとも・・・と判然としなかった品種名は、スマホのアプリによってテッポウユリに落ち着きました。
狭い庭なのに手入れをしないうえ、時おりパンくずを撒いたりするので野鳥が飛来します。その際に置いていったお土産、つまり糞の中の種子が発芽したと思われる草木が毎年1つ2つあり、これもそうでしょう。
品種を調べようとネットを開いたものの、よく似た写真がいくつもあって判断できないまま。しかし、今年は新しくしたスマホの付属アプリに早速判定をゆだねたところ、「テッポウユリ」との答えが出たのです。
昨年は2本のうち1本しか咲かなかったのですが、今年は2本とも咲きました。ところが、それぞれ3個ずつだった花数は2個ずつに。うまくいかないものです。
花期を終えたバラ園やヒマワリ園を見た名古屋・庄内緑地公園には、猛暑にもめげず咲き続ける花木もあります。アベリアやノウゼンカズラです。
道路や公園の生垣などでお馴染みのアベリアは、庄内緑地公園でもサクラ園の周りなどに植栽されています。
テイカカズラ科の常緑低木樹。派手ではないので通り過ぎてしまいがちですが、芳香にも誘われて足を止めました。
赤い5枚のガク片に漏斗状の小さな白い花がびっしり。花期は5月から10月までと長いので、サクラの散り始めから落葉の始まりまでを見守るように咲き続けます。
強い日差しを注ぐ空に向かって、派手なオレンジ色の花を咲かせるノウゼンカズラ。庄内緑地公園では正門を入ったところやボート池近くにあります。
中国原産の蔓性植物。日本へは平安時代に入ってきたそうです。
強い生命力でどんどん蔓を伸ばします。庭に植えてみようと思ったものの、我が家の狭い庭では無理とあきらめたものです。
ノウゼンカズラ
花の最盛期が終わり、大勢の見物客が去った花壇・・・。名古屋の庄内緑地公園でそんな花壇の風景を見てきました。
名古屋では最大のバラ園。ボリュウムいっぱいに咲き誇り大勢の見物客でにぎわった花壇は、開花期を終えた春バラの赤茶けた花殻や葉を付けた木が林立します。
でも、そんな中で今も咲き続けるバラ、これから咲く蕾の姿も少なくありません。
足を止め、じっくり見ていて気づきました。
一つ一つのバラの花弁の姿や色のハッとする美しさ。満開時に見ている時とは全く違った感じです。自宅の庭でやっと咲いた一輪を見る時のような感動さえ覚えました。
バラの花壇ではこれから秋バラの開花に向けた剪定が始まります。以前、名古屋のもう一つの大きなバラ園がある鶴舞公園で、残暑厳しい中での剪定作業を目にしましたが、シーズンオフの花壇を見るのも楽しいものです。
庄内緑地公園のバラ園の近くでは、ヒマワリの「有終の美」も見ることができました。
延長100㍍近くある大輪のヒマワリの列は開花期を終え、中央部の種の成長期。次第に大きく重くなる頭を下げた姿は絵になります。
ヒマワリの近くには次の主役である大きなコスモス畑があります。
まだ花茎が伸びる段階ですが、所々にデモンストレーションのようにピンクや白いコスモスが咲いています。
ただ、気がかりなのは今後の強い風。台風の来襲によって大量のコスモスが折れ曲がった光景は見たくありませんから。
昨年夏、高知県の室戸岬を訪ねた際に目にした風景の1枚です。
黒潮が打ち寄せる岩場に、木肌がむき出しになった1本の樹木が横たわっています。見た瞬間、脳裏に浮かんだのは子どものころ歌った「椰子の実(やしのみ)」でした。
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)
島崎藤村が民俗学者・柳田国男から椰子の実の話を聞いて作った詩に曲が付けられ、東海林太郎が歌って大ヒットしたこの歌。
椰子の実が流れついたとされる渥美半島の愛知県田原市の海岸には記念碑が立っています。
室戸岬の岩場に打ち寄せられた丸太も、遠い南の島の海岸か流れ込む河川沿いの森林にあった樹木が台風などで倒れ、流されてきたのでしょうか。
太平洋の荒波に揉まれ、岩礁に擦すられ、枝はもぎ取られ、木肌もむき出し。上部は折れ、根元は太い根の一部が残っています。
故郷の岸を離れて幾月・・・いや、もっと長い道のりだったかもしれません。
長い旅をした1本の樹木、室戸らしい豪快な波と岩場、太平洋の水平線。欲張りすぎとは思いましたが、室戸の思い出と勝手なストーリーを楽しみながら描いてみました。20号です。
タイタンビカス、カンナ、ヒマワリ、エキナセア・・・。名古屋の名城公園を訪ねると、園内のあちこちで夏本番の到来を歓迎する花が咲いていました。
園に入って最初に目につくタイタンビカス。2㍍以上もの草丈に、花径が25㌢もの赤やピンクの大輪が幾つも開いています。一日花で夏の間に咲く花は一株で2000輪にもなるとか。
津市の赤塚植物園が開発。各地の公園で見かけますが名城公園では数十株がフラワープラザを囲むように植えられています。
花壇や植え込みで存在感を示しているのはカンナ。この花を見る度に、妹が口ずさんでいた松島トモ子の歌が蘇ってきます。
カンカン カンナの花さけば
赤いカンナの花さけば
園内に咲いているのは赤だけではありません。橙色や黄色いカンナも燃えるような夏の訪れを待っているようです。
ヒマワリはやや小柄な品種ですが、公園中央部の小高い丘やオランダ風車を彩っています。
初めて見る花が咲いていました。キク科のエキナセア。咲き始めは淡緑ですが徐々にピンク色に変わっていくといい、すでにピンクになった花も幾つかありました。
タイタンビカス
カンナ
ヒマワリ
エキナセア