風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

聞く、観るの「文化の秋」の週末でした

2013-09-29 22:25:40 | 日記・エッセイ・コラム

 
卒業した高校同窓会での第1回ミニ文化講演会、絵仲間の作品が並んだ展覧会、友人がメンバーの男声合唱団コンサート・・・。先週末は僕も「文化の秋」を楽しんできました。


ハイブリッドを学ぶ
 

高知学芸高校中部支部同窓会は、進学や就職、結婚、転勤などによって中部地方に暮らすメンバーで今年5月に結成。具体的な活動として企画したのが同窓会員が講師になり、聴講も同窓会員だけというミニ文化講演会です。

テーマは何でも結構。仕事、趣味、日々の暮らし、夢・・・。
同窓会の懇親会などで「おんしゃあ、なにしゆうが(土佐弁=君は何をしているの?)」と近況や職業などを問われたのに対して、少し詳しく長めに答える気分で話してもらったらどうか。聞く方も世界が広がったり、思いを共有したり、私も少し頑張ろうとなれば・・・。飲んで歌ってよりも、同窓会活動らしく知的だし・・・。
もちろん、勤務する会社の仕事をテーマにした場合も、勤務先の不利益になることは話さないのが前提です。


名古屋市内で28日夜催した第1回講演会の講師は、トヨタ自動車のエンジニア、西森久雄さん。高知学芸高卒業後は早大理工学部・大学院へと進んだいわば理系の優等生。僕より30年後の卒業生ですから、いまや最も脂がのったところです。

演題は「トヨタ・ハイブリッドのなかみ~パワーエレクトロニクスの開発」。
すごいでしょ。業界関係者やマスコミ記者も飛びつきたくなる演題に、僕も「いいのかな、こんなテーマで話しても」と心配したほどです。

西森さんは、1997年の誕生から昨年までに累計400万台を生産したプリウスの歴史をたどりながら、HV(ハイブリッド)車の心臓部であるエンジン・動力・制御装置などの進化をプロジェクターを使って説明。「パワーと低燃費、排出ガスの削減、軽量化などを追求してきた。同時に乗る楽しさもです。それはこれからも続くと思います」

「トヨタには大勢の技術者がいて、さまざまな研究開発に取り組んでおり、その力をきちんとまとめていくことを大切にしています}
「私たち技術者もお客さんの声を意識しています」

約1時間。パワー半導体、パワーモジュール、放熱構造、シナジー効果、リチウムイオン、ニッケル水素などといった、僕のような文系には難解な用語が次々飛び出します。でも、西森さんはそうした会員がいるのを察して、できるだけ解りやすく説明。「エンジンをかければ動くもの」といった程度だった愛車への認識も高めてくれました。

 
「ホンダが、プリウスなどトヨタのHV車を上回る燃費のいい車を出したが・・・」という会場からの質問には「次の4代目プリウスを出す時には抜き返しているでしょう。そうでなければ売れませんから。私も頑張ります」。また「電気自動車の時代になったらHVは・・・」の質問には「電気はもちろんトヨタもやっているが、HVはまだまだ進化すると思います」。
講演会のあと西森さんを囲んで喉を潤す会を近くの店で開きましたが、こうした質問とのやりとりに、西森さんのトヨタの技術者としての自信とやりがいが伝わってきて、楽しくなりました。
 
ミニ文化講演会は数か月おきに開く計画ですが、この日も講師にエントリーする会員が現れ、期待がふくらみました。

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絵仲間の展覧会
名古屋・緑区役所で開かれた緑区民美術展へ出かけ、僕の通う水彩画教室の富岡僉治さんの傑作を拝見してきました。
富岡さんは教室でも個性派の代表格。僕を含めてほとんどが透明水彩絵具を使い、デッサンも普通の鉛筆です。でも、富岡さんだけは木炭でデッサンし、アクリルで描きます。僕だと見過ごしてしまうモチーフを、思いきった色調と筆さばきで描く画風には敬服します。
今回の出展作は、メキシコ旅行で目にしたというマヤ人の家屋を描いたもの。富岡さんは「もう少し、大胆さや勢いが出せれば良かったようです」話していましたが、僕は色合い、描き方にも、富岡さんの個性が十分発揮されている、と思いました。
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名古屋市博物館では、このブログ(4月10日更新)でも紹介した佐藤英機さんが所属する水彩画「植彩の会」展が開かれていました。
佐藤さんは、定年後間もなくから毎年開く個展が11回にもなり、全国各地を飛び回って描いた作品からは、旅すること、描くことの楽しさが伝わってきます。緑区美展でもこれまでに市長賞を獲得、今回は土偶を描いた絵が賛助作品として出されていました。

植彩の会の展覧会には、豊かな緑で彩色された「緑陰」と、まきわら船の提灯と川面に映える揺らめきが描かれた津島市の「天王祭」の2点。訪れた人たちの足と目を止めていました。
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     (富岡さん、佐藤さんの作品の写真に、撮影した際の会場の光が入ったりしました。
     実際の絵はもっときちんと描かれています)

      

男声合唱を楽しむ会

僕が学ぶカルチャーセンターの絵画教室の仲間には絵だけでなく「マルチアングルな趣味」の持ち主がいっぱいいます。写真、書、音楽、ゴルフ・・・。そのひとり、塚原徹也さんが所属する合唱団「男声合唱を楽しむ会」の第8回サロンコンサートが29日午後、名古屋市の熱田文化小劇場であり、絵仲間と鑑賞してきました。

この合唱団は塚原さんら三菱重工OBたちが、職場の仲間と味わった合唱の楽しさをもう一度と、2003年に創立。2005年の愛知万博・おまつり広場でも成果を披露しました。

三菱重工OB以外の合唱好きも加わり、現在の団員は約50人。月2回の練習、年1回以上の公演活動をしているそうです。

まず、男声合唱組曲の「雨」と「犀川」を披露。年配者中心の合唱団らしく豊かな歌声を会場いっぱいに響かせました。

賛助出演の混声合唱団レ・マーニと愛知万博・ファミリー合同練習会の混声合唱もあり、心地よいハーモニーを聞かせてくれました。

今回のプログラムのメーンである創立10周年記念特別企画は、楽しむ会自ら企画・構成した「男声合唱による歌ものがたり~歌と共に生きる」。
太平洋戦争真っただ中に生まれ、70年を生きてきた男の人生を弦楽5重奏・シェリエ・アンサンブルの演奏とともに歌い上げ、歌うことの楽しさを誇らしげに表現してくれました。

最後は会場のみんなで「もみじ」を合唱。
歌は聞くだけでなく歌うものだな、と思いながら家路につきました。

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                (合唱団「男声合唱を楽しむ会」のみなさん)

 


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                   (賛助出演のみなさんも加わって)

 


楽描き風景水彩画「再び興正寺の五重塔を描く」

2013-09-25 08:03:32 | アート・文化

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水彩画教室のスケッチ会で出かけた名古屋・八事興正寺の絵です。ここへは以前にも、名古屋へやって来た友人の希望で訪れましたが、僕にとって神社仏閣を描くのは難題です。
 そのうえ、スケッチ会当日は、あいにくの雨。それでは雨に煙る五重塔を描いてやろうと意気込んではみましたが、結局は失敗作に。改めて前回とほぼ同じ角度から同様の描き方をしてみました。

でも、たとえ晴れていても、興正寺の五重塔がこんな色には見えませんよね。とくに屋根の陰になる部分は紺やこげ茶色がかって、少し離れたところからは木組みや彫刻だってはっきり見えません。だから前回もそうでしたが、思い切ってこのように色づけしたのです。

もう一枚は、雨が降りしきる小さな池を描きました。雨粒によって水面に無数に広がる波紋が面白く、もっとうまく描ければ、と思ったのですが・・・。
降る雨はナイフで筋を入れて表現しました。<o:p></o:p>

 


楽描き風景水彩画「堆砂垣のある砂丘」

2013-09-20 10:04:42 | アート・文化

 

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                    (比較的新しい堆砂垣)
 
      
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                          (砂が溜まりだした堆砂垣。一部が強風で壊れた所も)

前回は、写真で掲載した
痩せる中田島砂丘(浜松市)を、少しでも守ろうという「堆砂垣=たいさがき」を描いてみました。

堆砂垣は割った竹を垣根状に砂に挿し立てたものです。強風で飛ばされる砂をこの垣根で受け止め、砂が積もって垣根が埋まると、竹を新たに継ぎ足してゆく。そうすれば、起伏のある砂丘が蘇るというわけです。

歩いてみると、新しい垣の下に砂で埋まった竹垣の頭が見えました。やがて、新しく挿した竹垣が役目を終え、それが何度か繰りかえされれば・・・。いつの日か、あの豊かな起伏が少しでも戻ればいいですね。

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種や根などが海流に乗ってきた?こんな植物を見かけました)

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楽書き雑記「延命策に期待する中田島砂丘」

2013-09-15 13:06:21 | 日記・エッセイ・コラム

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           (砂丘を守るため、砂が飛んでしまうのを防ぐ堆砂垣です)
 


ずいぶん痩せたなあ――。ほぼ20年ぶりに静岡県浜松市の中田島砂丘を訪ねての印象でした。僕の記憶にあった、ふくよかな女性の裸体が幾つも横たわっているような砂丘が、ずいぶん寂しく見えたのです。砂が大量に減っている、と新聞などで伝え聞いてはいたのですが。<o:p></o:p>
 

鳥取砂丘などと並ぶ三大砂丘といわれ、ウミガメの産卵でも知られる東西4キロの中田島砂丘をつくったのは、天竜川が運んだ土砂。中央アルプス、南アルプスを水源とする本・支流が流域の脆い岩質を削った土砂が遠州灘に流れ込み、遠州灘からの強風が長い時間をかけて形成したのです。
豊かな砂の起伏では、サンドスキーが楽しめたほどだったそうです。


ところが、天竜川の本・支流に佐久間(1956年竣工)をはじめとするダムができて状況は一変しました。
土砂がダムに堆積して、遠州灘に流れ込む砂の量が激減。その結果、中田島砂丘の砂は減り続け、海岸も毎年数メートル単位で浸食されているというのです。


写真の砂の上に並ぶ垣根は堆砂垣(たいさがき)です。風で飛ぶ砂をこの垣で止め、溜まった砂が高くなると上に垣を追加して砂丘を高くしていこう、というわけです。また、砂防林に飛んできて溜まった砂を浸食の激しいところに移す試みもされたようです。
根本的な解決策ではありませんが、少しでも豊かな起伏が戻るように、
こうした延命策にも期待したいですね。

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(海岸の浸食も進んでいるそうです)
            

 


地域展幕開けの秋・名古屋市の区美術展も

2013-09-12 09:49:55 | 日記・エッセイ・コラム

  秋の訪れとともに、各地の自治体が企画する「町の展覧会」など、地域展の幕開けです。名古屋市内16区の各区美術展も、10月下旬まで週末を中心に各区役所に併設した講堂などで相次いで開催されます。

日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真・・・。マスコミ各社のカルチャーセンターや生涯学習センター、60歳を過ぎてから入学できる名古屋市高年大学鯱城(こじょう)学園、町の絵画教室や工房などで学ぶ生徒たちにとって、区美展はそれぞれの教室展とは違ったいわば「他流試合」の場です。僕の通う絵画教室の仲間も何人かが数年前から出品、市長賞や区長賞などを受賞しています。

出展者は年配が多いようですが、数年前に区美展後の優秀
作品を集めた名古屋市民美術展の会場で出会った若い出展者は学生のようでした。
いま日本の画壇を代表する一人も、若いころ区美展で見事な作品を出していたとの話を聞いたこともあります<o:p></o:p>
毎年、いくつかの地域展を拝見しますが、各美術団体の会員展や公募展のように完成度の高いハイレベルな作品が多いわけではありません。
地域展は洋画部門ひとつとっても油彩、水彩、パステル、アクリル、コンテ、色鉛筆など、絵具もジャンルも作品の大きさも、多種多様。
「発展途上」の作品や、「これでいいのだ」と作者自身が納得した作品、型にとらわれずに自由に描くこと、作ることを楽しんだ様子が伝わってくる作品に会うことができます。
区役所などで日程を確認して、ご近所さんの傑作を楽しまれてはいかがですか。<o:p></o:p>

 

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楽書き雑記「ごめん ごめん ごめん」

2013-09-08 08:31:38 | 日記・エッセイ・コラム

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高知への旅で癒されるひとつが、子どもたちに絶大な人気がある絵本作家で漫画家・やなせたかしさんの作品の数々。土讃線には車両の内も外もアンパンマンとその仲間たちの絵がいっぱいの列車が走ります。なかでも、特急列車だと高知駅のひとつ手前の停車駅・後免駅のホームに立つ「ごめんえきお君」と、詩碑「ごめん駅でごめん」は、とりわけ印象的です。
「ごめんごめんごめん」。詩を何度も読み返しているうち、すごく素直な気持ちになっている自分に気付きました。

アンパンマンのおとうさんであるやなせさん(本名・柳瀬 嵩。94歳になられたから、おじいさんといった方がいいかな?)は高知県出身。
後免駅のある後免町(現・南国市)の小学校から高知市内の中学、高校へと進みました。

故郷に対する思いは強く、やなせたかし記念館(愛称・高知アンパンマンミュウジアム)をはじめ、街角や後免駅が始発の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線にある20の駅すべてで、可愛いキャラクターたちの「やなせワールド」が迎えています。後免駅の次の後免町駅は、やなせさんによって「ありがとう駅」の愛称がつけられました。

高知市内を走る路面電車の前面に掲げた行き先表示「ごめん」の平仮名文字に、観光客が「土佐は電車まで礼儀正しい」と感心したとか、楽しい話題になる「ごめん」。この地名「後免」は、江戸時代、土佐藩の奉行職だった野中兼山が用地を造成して入植者に土地を与え、租税や諸役を免除することで商業地域として発展させたのが起こりと言われています。

やなせさんらの尽力によって進む街づくり。
 「素直に『ごめん』『ありがとう』を言える町」「少年の心になれる町」「優しい心になれる町」などのキャッチフレーズ。「ごめん」の言葉は、相手に対する謝罪というより、相手を思いやる言葉というわけでしょう。

ことしは大きな声で「ごめんなさい」と叫ぶ「第1回ごめんな祭」も催されました。

こんなキャッチフレーズや祭りが、土讃線に乗って全国に広がればいいな、と思うのはアンパンマンだけではないでしょう。<o:p></o:p>

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楽書き雑記「足を止めたアートたち――あいちトリエンナーレの会場・作品を巡る」

2013-09-03 08:17:45 | アート・文化

  先日のブログにも載せましたが、僕は名古屋市内と岡崎市内で開催されている「あいちトリエンナーレ2013」(10月27日まで)の会場巡りを楽しんでいます。「揺れる大地 われわれはどこに立っているのか 場所、記憶、そして復活」。この重いテーマを作家たちはどうとらえ、表現しているのか。まだ全ての作品を見たわけではありませんが、世界的アーティストだけに「僕の目と足と時間をとめる作品」にいくつも出会いました。

原発事故・大震災へのメッセージ》

そのひとつは、愛知県美術館のある県芸術文化センター会場の映像インスタレーション「フィンランドで最も電化した町」(ミカ・ターニラ)。チェルノブイリ原発事故後、欧州では初の原発建設再開(2015年に完成予定)となったフィンランドの小さな町での建設現場を、10年近くにわたってフィルムに収めています。
 3面スクリーンに淡々と映し出される巨大な建屋、原子炉、発電装置を組み立てていく大型クレーンと忙しく働く作業員たち、現場を無言で見守る住民・・・。

 ターニラは、この作品を原発に対する賛否をはっきりさせずに制作しています。そのことが見る側に国家、経済、地域の暮らしなど、原子力エネルギーをめぐる問題を、より深く、重く受け止めさせます。

 
 
※インスタレーション(installation)=現代美術の表現手法のひとつ。作品を場所や状況など展示環境と関連づけて表現することで、全体を芸術的空間とする。
 
 

縮尺模型の原子炉建屋に和風屋根を載せた「福島第1原発神社」と、芸文センターに同様の屋根をかぶせた「福島第一さかえ原発」(宮本佳明)も傑作です。遠い将来まで神社、あるいは廟として祀る、という訳です。
 さらに、東日本大震災で避難した多くの家族たちが段ボールで仕切られた空間で生活する光景を再現した「段ボールの壁」。
 どちらも、「私たちは原発事故や大震災という事実を過去のものにすることなく、背負い続けていかねばならない」というメッセージが伝わってきます。

《国家・戦争・民主主義・環境・・・・》
同じく芸文センターで展示されている絵画「ころがるさくら・東京大空襲」(岡本信治郎)も、決して風化させてはならない、というメッセージを突き付けられます。1933年生まれの岡本が12歳で出くわした大空襲。独学で画家を志してからのモチーフでしたが、ニューヨークの9・11テロで封印していたという作品です。絵には歴史上のあれこれなどが書き込まれ、見ごたえ、読みごたえのあるエネルギッシュな創作に驚きます。
  
堀川運河沿いにある納屋橋会場の大きな倉庫に展示されたインスタレーション「戦後」(クリスティーナ・ノルマン)も印象的。ソ連崩壊後に独立したエストニアで、エストニア人にとっては占領・抑圧のシンボル、ロシア人にとってはナチズム対する勝利のシンボルである銅像をめぐる作品です。
 銅像は2007年にエストニア政府が首都タリンの中心部から移動させましたが、作者は2年後にその原寸大のレプリカを銅像があった元の場所に持ち込み、集まってきた人たちの議論を通して民主主義、国家、外国人に対する嫌悪・恐れなどなどをレプリカと映像で表現しています。
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岡崎市の康生会場には、ダンボール箱や写真映像などで迷路のような街が造られていました。作者のバシーア・マクールはパレスチナ人。アラブの街、難民キャンプのような中を歩くと、国家、宗教、戦争、経済、貧困などの現実を考えずにはおれません。<o:p></o:p> 
東岡崎駅の会場では、ごみ処理場へ送られる大量の衣類を使って制作したオブジェが、消費や環境問題を問いかけています。

  《まちなかアート》
名古屋の長者町会場は、いくつもの店がトリエンナーレに協力する「まちなか会場」です。地元の若いアーティストたちの作品に「あいちトリエンナーレの今後は、彼らの活動にかかっている」と思いました。
この会場で道行く人の話題になっているのが、作業員がハシゴを使って電線工事をする様子をビルの3面に描いた壁画。僕もカメラを向けました。
 最寄りの地下鉄伏見駅地下街に描かれたトリックアートといえる階段や、展示されているウランガラスの金魚はお見事。長者町界隈の変化でャッターの目立つ地下街ですが、こうしたアートで通行人を呼び戻せれば、と願いつつ喫茶店で一休みした次第です。

公園の中にある名古屋市美術館では、これからの街づくりや建築をテーマにした作品などが展示されています。
  
岡崎の松本会場は、懐かしい木造アーケードや小路が入り組み、展示スペースも広くありませんが、会場自体がアートともいえる一角。古い空き家の土間に立ち、狭い階段を上り下りして出会う作品は、じっくり考えるひとときを与えてくれました。
  
※映像や撮影禁止の作品以外で、写真にした作品のいくつかを掲載します。クリックしていただくと大きくなります。

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3日から日本水彩名古屋支部展と岐阜県支部展

2013-09-01 18:04:55 | アート・文化

日本水彩第57回名古屋支部展が9月3日(火)から8日(日)までの日程で、名古屋・瑞穂区瑞穂通の名古屋市博物館で開かれています。また、第33回日本水彩岐阜県展も同じ日程で、岐阜市宇佐の岐阜県美術館で催されています。いずれも入場無料。

名古屋では「あいちトリエンナーレ」が開催中。ひところの猛暑もようやくおさまり、ずいぶん過ごしやすくなりました。芸術の秋の幕開けです。
名古屋市博物館への地下鉄は桜通線「桜山」下車。4番出口から徒歩5分です。岐阜県美術館へは鉄道だとJR「西岐阜」下車。バスかタクシーで。歩けば15分です。