風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「鑑賞の楽しさ増す作家のコメント=再興第100回院展を見て」

2015-11-28 16:14:18 | アート・文化

       
       

名古屋の松坂屋美術館で、12月6日までの日程で開かれている再興第100回院展の名古屋巡回展を鑑賞してきました。

水彩画を学んでいる僕ですが、美術館や展覧会巡りも趣味のひとつ。なかでも、日本画ながら秋の院展は最も楽しみにしています。作品の素晴らしさもさることながら、同人の作品に添付された作家自身の短いコメントが楽しみだからです。

そこに書かれているのは制作の意図や思い、画面作りの過程など。全ての同人が出しているわけではありませんが、作品をより深く味わえ、作家に親しみも沸いてきます。
今年は、再興第100回という記念展とあって、コメントからも画家としての喜びや、今後への意気込み伝わってきます。

11月16日に101歳になられた郷倉和子さん。「生きていることに感謝、描けることに感謝、出品できることに感謝を込めて描きました」(要旨。以下同)

日本美術院理事長の松尾敏男さん。美術院を創設した岡倉天心の亡き後、再興に尽力した横山大観を取り上げ、今回の作品にかけた思いを「今一度、日本画の王道を歩こうと新しい旅たちをした」と結んでいます。

「中3とタンポポの頃」と題してタンポポを画面いっぱいに描いた村上裕二さんは「僕はカーペンターが好きだった。友人はビートルズがいい、もう一人はツェペリンといった」と、別れの春の遠い思い出をコメントに。

「絵を描き続けているが、分からないことが次々に出てくる」とか、大きな球形の星について「卵と繭のイメージで描いた」などといったコメントも楽しく読みました。

「この風景。太陽は夕日だろうか、朝日だろうか」と会話していた2人連れは、コメントの中に「早朝」の文字を見つけて「ああ、朝なんだ」。2人にモヤモヤが残らずに済みました。コメントには、こんな「効用」もあるのですね。

作品にコメントがついた展覧会は、名古屋市の市立高校展や天白区民美術展などでも試みられ、作品と鑑賞者の距離を近づけています。

しかし、大きな公募団体の展覧会ではあまり見かけたことがなく、僕も作品が理解できずに消化不良のまま会場をあとにすることが少なくありません。
とくに抽象画。作品の大きさからも制作には大変なエネルギーをかけられたのだろうと思い、何とか理解しようとするのですが・・・。

抽象画の多い会場で、たまたま居合わせた作家に話掛けたことがあります。作家氏は僕の愚問に丁寧に答え、制作の意図や苦労した個所などを説明してくれました。
僕たち素人仲間の作品展でもそうですが、プロであっても作品の前を素通りされるより、足を止めて少しでも見て、理解してほしいでしょう。彫刻や工芸展などでも同じはずです。

かといって、全ての展示作品にコメントを付けるなんて事務局にとっては大変です。同人とか会員ぐらいならいかがでしょう。
作家と鑑賞者の距離を縮め、美術ファンのすそ野を広げることにつながると思います。

 

 

 





 


楽描き水彩画「朝の漁港の2枚=『朝日に染まる漁船と影』『海中に伸びる貝の塊』

2015-11-26 09:12:47 | アート・文化

   

                          
 
教室の一泊スケッチ会で出かけた三河湾の篠島漁港。天気がいいので、ちょっと早起きして岸壁を歩き、係留された3隻の漁船を描きました。

昇る太陽が、漁船の白い船体や積まれた漁具、係留ロープなどを染め上げます。

赤・ピンク・黄・オレンジ・青・・・。時計の針の動きとともに、これらの色が混じり合い、薄らいでいきます。

海面の影も同様ですが、波の動きも加わるので、形や色模様の変化は、もっと激しいといえます。
そんな様子を、さまざまな色に総参加してもらい表現しました。

もう1枚の絵は、きれいな海だからこそ見ることができる風景です。
これは、岸壁の係留装置の金具に貝が付着、海中に伸びてできた貝の塊。カキやフジツボなどといった貝が重なり合い、巨大な蓑虫のようになったのでしょう。

海面の上から見える海中の風景に挑戦するのは楽しいものです。この絵は10号サイズですが、もっと大きくすると面白いと思いました。














楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「ゴリラ家族の母子のひととき」

2015-11-23 07:51:50 | アート・文化

  

名古屋・東山動植物園で、ひときわ人気を集めている一角がゴリラ舎です。イケメンの一家のあるじ。やんちゃ盛りの2頭の子どもたち・・・。いつも観客の優しい笑顔に包まれています。
この絵は「母子のひととき」です。

一家は「イケメンゴリラ」「イクメンゴリラ」として、海外のメディアでも取り上げられたオスのシャバーニ(19歳)とメスのネネ(40代前半))、アイ(メス12歳)、3歳のキヨマサ(オス)、2歳のアニー(メス)の計5頭。描いたのは、キヨマサと母親のネネの母子です。

描くにあたっては、以前撮影した写真のコマから選びました。
キヨマサの格好が気に入ったからです。
「ぼく、もう赤ちゃん座りじゃないからね」と言わんばかりに見えませんか?
自我に目覚めてきたようです。
父親のシャバーニに似て、なかなかのイケメンですね。

母子は何やら会話をしているみたいです。

こんな話かもしれません。
(ママ)――人間と私たちゴリラは、お隣に住んでいるチンパンジーさんとともに、ごく近い親戚なの。DNA解析などでも、予想していた以上に差が小さいそうよ。
(キヨマサ)――人間って怖いの?
(ママ)――怖い人間もいるし、戦争をしたりもする。でも、本当はお客さんたちのように優しいの。
(キヨマサ)――うん、わかった。あそこにいる小さな子は、ぼくと同じくらいの年齢かな。お友だちになりたいな。









 


楽書き雑記「名古屋へ山形から『いも煮まつり』がやってきた」

2015-11-21 13:29:30 | 催し

     

            
       いも煮を目指してできた長い列

     


山形県の「いも煮まつり」が名古屋へやってきました。
会場は名古屋市天白区の市農業センター。21日から23日までの3日間、山形の「うまいもの市」がオープン。会場では同時に、東海地区のミュージシャンやアイドルらのライブステージも楽しめます。

広場に張られたテントには、直径2メートルの大鍋で毎日1000食を用意するいも煮コーナーをはじめ、ブランド米の「つや姫」や米沢牛でつくったおにぎりやコロッケ、串焼きが。もちろん、リンゴやラ・フランス、酒やワインも並んでいます。
22日午後1時からだけですが、ライブステージで「花笠踊り」(雨天中止)が予定されています。

いも煮は、家庭だけでなく河原などで何度か楽しんだことはありますが、山形を旅した時にもチャンスを逃がして「本場もん」を食べたことはありません。

「昼食は、米沢牛入りのいも煮にしよう」とコーナーへ向かったのですが・・・。オープンと同時に列ができたらしく、時間が経つにつれて長くなる一方。
空腹には勝てず、馬肉入りの肉まんに変更しましたが、こちらもなかなかの味でした。

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「いも煮まつり」が行われている広場の脇で咲いていた花です。
小ぶりのヒマワリのようにも見えますが、これはメキシコから中央アメリカに分布するキク科のチトニアという花。11月中旬から咲き始め、霜が降りるごろまで咲き続けます。高さ4~5mにもなるので、ガリバーヒマワリとかコウテイヒマワリとも呼ばれているようです。
名古屋の野外での越冬は無理なので、挿し木苗をつくり、室内で越冬させて5月に植え付けたそうです。
 

 

 



 


楽書き雑記「市長賞・区長賞を集めた名古屋市民美術展が開催=陸前高田市民からの作品も」

2015-11-18 14:39:04 | アート・文化

 




名古屋・中区栄の市民ギャラリーで開かれている市民美術展を見てきました。
この秋、名古屋市内16の区で開かれた区民美術展で市長賞・区長賞になった作品だけを集めた展覧会です。22日(日)まで。

7階ギャラリーを全て使って、日本画・洋画・書・彫刻・工芸・写真の各部門の力作を展示。「さすが市長賞」と思わせる作品ばかり。洋画部門には、僕が学ぶ水彩画教室の仲間・小野秀史さん(北区)の作品で、犬山の城下町の通りで傘をさす女性を描いた絵も並んでいます。

ことしは友好都市協定を結び、災害復旧支援活動などを通して交流している陸前高田市から寄せられた絵画作品16点も展示されています。

僕もこんなのが描けたらいいな、などと思った絵画と写真、書、工芸、彫刻の写真を掲載します。

      

                 

    

   

            

    

       

      

      


※次の作品は陸前高田市民からの絵画作品です。

 

          

 

 

 

 

 



 


楽描き水彩画「赤レンガ建物=旧カブトビール工場の絵の2回目」

2015-11-15 10:42:23 | アート・文化

                     
                

  

水彩画教室から出かけた愛知県半田市の赤レンガ建物(旧カブトビール工場)の絵を、新たに2枚掲載しました。先月23日に掲載した絵とは少し塗り方を変えています。

この建物は1898年(明治31年)生まれ。当時、国内の本格的なレンガ建物としては全国でも5本指に入るといわれ、これまで117年間の風雪だけでなく三河地震や東南海地震、太平洋戦争を耐えてきました。だからレンガの壁に魅力があり、今回も壁面を正面から描きました。

塗り方を多少変えたといっても前回と同様、レンガの組み合わせや質感を出すために、マスキングやガッシュのお世話になりました。またヨコ位置の絵は紙が極めて薄く黄土色のものをつかっています。いずれも10号サイズです。






楽書き雑記「雨雲をはね返す、街の活性化にかける執念=名古屋長者町のゑびす祭り」

2015-11-14 15:57:07 | 催し

   

      

                 

名古屋・長者町繊維街の街おこしイベント「長者町ゑびす祭り」(14、15両日)の初日に出かけてきました。
あいにく天気予報の降水確率は70~80%。朝から分厚い雨雲に覆われ、今にも降りそうでしたが、街の活性化にかけるスタッフたちの執念でしょう。少なくとも僕が会場にいた2時間余は、傘をさすことはなく、通りは大勢の人波で埋まっていました。

日本三大繊維街と言われた長者町も、流通の変化に伴ってIT関連や飲食、ギャラリーなど異業種の店も混在する通りに。「だったら、変化も生かした活性化を図ろう」とゑびす祭りを企画、今年で15回目になりました。

歩行者天国となった通りには、テント張りの店がずらり。繊維街らしく子供から大人までの衣料品はもちろん、アクセサリーやCD、ガラス細工、あめ細工、から揚げ、ワイン・・・。ひと足早く、福袋や福箱も。

子どもたちのための段ボールを使った遊びや塗り絵、まき割り体験、 大道芸、山車、ダンス、歌、さらにファッションショーなど、楽しいプログラムも繰り広げられています。
天気予報によれば、15日の午前中の名古屋の降水確率は30%、午後からは0%となっています。

   

   

     










楽描き水彩画「篠島で出会った夕景」

2015-11-11 16:02:38 | アート・文化

      


教室のスケッチ旅行で出かけた愛知県の篠島で出会ったサンセットの一枚です。

時計が午後5時を回ってまもなく。雲ひとつない西の空を染めたオレンジが一層濃くなり、太陽がスローモーションの動画のように地平線に吸い込まれました。

穏やかな海面に綾なす色の帯。オレンジ、白、黄、赤、緑、青、紫、濃紺・・・。
逆光に包まれる小さな島。頭に飾りのように伸びる何本かの松が、くっきりと存在感を増します。
そして、手前に大きく広がる島影。一瞬の光景です。

僕は夕日や朝日を描いたことは、ほとんどありません。あまりにも壮大で鮮やかな演出に見とれるだけで、描く自信がないからです。でも、それだけに描き始めると手ごたえがあり楽しいですね。

ところで、他人が描いたり写真に撮った朝日や夕日の作品を見て、朝日と夕日の違いを見分けることはできるものでしょうか。

朝日や夕日を絵にしたり、写真に収めている人たちに質問したことがあります。
返ってきた答えの多くは、「画面に建物や人物、草花、山、川といった場所や様子、その方向、時間などを推測できるものが入っていなければ、きちんと見分ける自信はありません」とのことでした。

そういえば、モネの名作『印象・日の出』について、制作年とともに「“日の入り”ではないか」との論議が以前ありましたね。
その後、所蔵するマルモッタン美術館らによって進められた、当時の港周辺の写真や気象状況などをもとにした調査・分析の結果「1872年11月13日午前7時35分ごろ」との結論が出たようですが、朝夕の区別はそれほど難しいということですね。


楽描き水彩画「柿の絵を2枚」

2015-11-08 15:26:07 | アート・文化




   

秋の味覚の代表格である柿を2枚描きました。

最初の絵は、数年前に旅した奈良県・明日香を散策中にカメラに収めてあったのを描いたものです。
柿全体の生産量で全国2位という奈良県だけに、至るところでこんな風景が目に入ります。柿の種類は分かりませんが、民家の塀の向こうから伸びてきた枝とほぼ完熟した実に目をひかれ、赤い実と数枚だけ残った葉を描きました。

2枚目はスーパーで買ってきた柿を、陶器の器に置いてみました。
品種は、愛知県豊橋市のブランド柿である「次郎柿」です。

柿の入ったビニール袋に同封されていたパンフレットには「豊橋での次郎柿の栽培は大正元年に始まり、生産量は全国生産の7割を占め日本一」と誇らしげに書いてありました。
描き終わるまでに日が経ち、色も完熟状態になりました。








楽書き雑記「名古屋市農業センターの収穫祭」

2015-11-07 16:45:43 | 日記・エッセイ・コラム

          

        

            

名古屋市農業センター(天白区)の収穫祭「農業センターまつり」が7・8両日の日程で開催。食・遊・楽のコーナーが並んでいます。


同センターは開設されて、ちょうど50年。無料で入場できるとあって、園児から高齢者まで楽しめる人気スポットになっています。
会場には、焼き鳥やから揚げなどの「名古屋コーチン共和国」はじめ、陸前高田からの産直市、収穫体験、大道芸、竹細工、家畜とのふれあいコーナーなどが並び、どこも親子連れ、孫連れの列と輪ができていました。

僕も園芸コーナーをのぞいてユリやチューリップの詰め放題に挑戦。
「こうやって袋を大きくすれば、沢山入るからね」と担当のおやじさんにアドバイスされ手渡されたビニール袋にユリの球根を入れると、たちまち予想以上の数に。「うちの庭には多すぎるなあ」と、ほくそ笑みながら家路につきました。

  

      







楽書き雑記「名古屋の中川運河にカワウ?の大群」

2015-11-05 09:57:44 | 日記・エッセイ・コラム

  
 名古屋の都心に近い中川運河に飛んできた鳥の群れ
 
                 
                   
           
上の写真は、秋日和に誘われて出かけた名古屋の中川運河でとらえました。
中小の工場や倉庫が並ぶ運河の岸でスケッチブックを開いていたところ、突然、鳥の群れが飛んできて運河に着水したのです。鳥はカワウでしょうか。
自然いっぱいの場所ならともかく、都心に近いだけにヒッチコックの映画「鳥」のシーンが脳裏をかすめました。

中川運河は、名古屋港と名古屋都心の笹島を結ぶ全長8・4キロ。群れが飛んできたのは、名古屋駅から2キロほどのところです。港の方からエサとなる魚を求めて来たのでしょうか。
あるいは、視線の向こうに大きくなるツインタワーなど200m級の高層ビル群に、リーダーが「これ以上近づくのはヤバイ」と指示したのでしょうか。

かつて「死の川」とか「悪臭の川」と言われた名古屋の都心を貫くもう一本の堀川は、行政と市民の努力でかなり蘇りました。2009年の早春、堀川の上流でボラの群れとシラサギらしい鳥を目にして驚いたものです。
カワウのエサ場がこれほど上流まで広がっているとすれば、中川運河も着実に浄化が進んでいるという証しでしょうね。

                   
                       2009年2月、堀川の上流での光景です














楽書き雑記「時季外れで、いささか乱暴なセッコクの植え替え」

2015-11-03 17:42:56 | 日記・エッセイ・コラム

     
   
    
      

庭に吊り下げ、毎年春から初夏にかけての開花を楽しみにしている、我が家のセッコク(石斛)を植え替えました。

調べてみると、秋が深まった今は植え替えに適した時季ではないようです。

でも、5年ほど前にやや広めの鉢に移したものの根をほぐすなどはしておらず、実質10年以上は放置状態でした。そのせいか今年の花数は極端に少なかったし、全体が弱々しくて枯れた矢(茎のこと。矢に似ているので、こう呼ぶのでしょう)が目立ち、木製の鉢もボロボロになっています。
イチかバチか植え替えるしかあるまい、と踏み切りました。

まず、鉢づくり。
素焼きの植木鉢でいいそうですが、これまでと同様の木の棒を組み合わせた鉢を作ることにしました。
100円ショップで買ってきた一辺が9ミリの角棒を15㎝ずつの長さに切り、両端の1・5㎝ほどのところへキリで穴をあけた24本を用意。穴に針金を通して交互に重ね、写真のような鉢を作りました。
釘は鉢が腐食してくると抜け落ち、伸びた芝生の間を探すのが大変なので、釘は一本も使いませんでした。

簡単なようですが、僕にとっては結構大変。なにせ、子供のころ最も苦手な教科は図画工作でしたから。絵仲間の中には「うまい絵を描き、自分で作った額縁で飾る」凄腕もいますが。

もっと大変だったのは、株の根の処理。
古い角棒の鉢は朽ちていたので比較的楽に外せましたが、根は絡み合い、硬いボールのよう。
しばらく水に浸けて揺すると、根を包んでいた水草は取れても根の固まりはほぐれません。一部は根腐れ状態になっていたようです。

しかし、根気よくほぐして株を分けるなんてことは、僕にはできそうにありません。
結局、いささか乱暴ですが、植木鋏みでいくつかの株の固まりに切り分けました。
それらを水草で包むようにして、木製鉢と2つの素焼き5号鉢に植えました。
これで終了です。


時季外れ、しかも株分けを植木鋏みで切り分けてするなど、乱暴な植え替えの結果がどうなるか。
これまで庭に吊るしたままで冬の降雪、夏の日照り続きも乗り切り、季節が来れば見事に開花してきた、我が家のセッコク。その生命力にかけてみます。

   
     昨年4月下旬の開花の様子。このように咲いてくれればいいの
         ですが      








 


楽描き水彩画「ゆずの王様=凸凹のジャンボユズ」

2015-11-01 07:18:42 | アート・文化

  


家内が「珍しいものが並んでいた」と買ってきたのを描きました。

「ジャンボユズ」というようですね。これまで目にしても、夏ミカンの出来損ないぐらいに思っていたのかもしれません。

文旦やザボンの仲間らしく、全体が動物にいるヨロイサイの皮膚のような大小の凸凹で覆われています。ネットを開くと、「獅子ユズ」とか「鬼ユズ」とも呼ばれる、とあります。頷けますね。

絵にしたジャンボユズのサイズは直径14㎝前後ですが、大きいのは20㎝もあるそうです。大きさを表すために、冷蔵庫の野菜室にあった普通サイズのシイタケを添えました。

飾り物や縁起物、鑑賞用かと思ったら、ネットには分厚い皮の部分を使っての調理方法が何例か。家内はマーマレードにするというので、せっかくだから中の果肉を味わってみました。

い部分を含めて厚さ2㎝ほどもある皮に包まれた果肉は、文旦や夏みかんのように薄い黄色がかっていますが房は小ぶり。味は酸味が強いようです。

香りの方は、ユズの名が付くだけあって、強くはないもののユズの香りがありました