風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「愛知県立芸大デザイン専攻の1年生有志が企画した『め展』を見てきました」

2017-11-30 07:00:28 | アート・文化


「め展」。
名古屋の愛知県美術館地下2階にある展示室「アートスペースX(エックス)」で開かれている、こんなユニークなタイトルの展覧会をのぞいてきました。12月3日(日)まで。

愛知県立芸術大学の1年生で、デザインを専攻する学生のうち有志7人が企画した作品展です。
この春に入学したばかりの学生たち。まだ基礎的な学習の段階ですが、「いまやりたいこと、やってみようよ」と意気投合。「やりたいこと」を作品にして持ち寄ったそうです。

「め展」としたのは、芽吹いたばかりの「芽」であり、これから創作に向かっていく「目」であり、さらに「初めて」「始める」の「め」ということでしょう。
会場には「はじ(め)まして」のひらがな文字を、さまざまな色や書体で書き分けることで気持ちを表現した作品も出ています。

「弱虫」とか「お邪魔虫」とか、とかくマイナスに捉えられる虫の立場をプラスに捉え、15匹の虫を可愛く手作りした作品も。
ロウやパラフィン、アクリル、ジェッソなどの画材を組み合わせて女性を描いた作品が目を引きました。「美術館で見た外国人画家の絵に刺激され、自分なりに研究しながら描いてみました」と作者の学生。いいですね。この姿勢。 

それにしても、学生たちの創作意欲や行動力は見事です。展覧会の開催だって、作品制作だけでなく会場の確保、案内状の作成など結構大変です。

「でも、自分もそうだったな」と、ハードルの高い企画を立て仲間と夢中になって実現していった、半世紀前の学生時代を振り返りながら会場を後にしました。


 

 


楽書き雑記「日本七宝(しっぽう)作家協会の選抜名古屋展」

2017-11-28 15:04:04 | アート・文化

      

日本の伝統工芸である七宝焼(しっぽうやき)の技術を応用して、アート作品を創作する日本七宝作家協会の選抜名古屋展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。12月3日(日)まで。

金や銀、鉄、銅などの金属面に、ガラス質のさまざまな色の釉薬で絵付けして焼成する七宝焼。紀元前に古代エジプトで誕生、中国を経てわが国に伝わったとされ、名古屋市や近郊の七宝町(現・あま市)で生産される花瓶や皿などの尾張七宝焼は、伝統的な地場産業として輸出品にもなっています。

これとは別に、七宝焼の技法をベースに様々なアートや装飾作品の制作に挑む人たちも。名古屋市内のカルチャーセンターや作家の工房などにもいくつかの教室があり、絵画や水指、ブローチなどの創作を学んでいます。

2つの展示室を使っての作品展。10~40号サイズの花鳥風月やデザイン画をはじめ、合子やブローチなどが並んでいます。
七宝焼絵画の大作を見たのは初めて。何度も色付けし焼いて仕上げるという、作品の見事なぼかしやグラデーションに見入りました。 

七宝焼といえば、わが家の居間にも小さな花瓶=1番下の写真=があります。
高さ25㌢ほど。花瓶というより一輪挿しと言った方がいいかもしれません。
透かし絵のように草花模様が入っていますが、色とりどりの花瓶の中で、小柄ながらすくっと立つ青一色の姿が気に入り、値段も手ごろだったので手に入れたものです。

挿すのは庭に咲く花。今は1週間前から咲き始めたスイセンです。
長身でスリムな花瓶に、これまた長身のスイセンでは不安定に感じますが、そこは重い金属が素地の七宝焼。試しにちょっと花に触れてみても、ぴくりともしませんでした。

        

 

 

 


楽書き雑記「1本モミジ=将来は名古屋市農業センターのシンボルツリーに」

2017-11-27 07:28:24 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターにある1本のモミジです。
シダレウメ園そばの芝生と宿根草園の間。周りにはナンキンハゼやクス、キリなどの樹木が並んでいますが、この季節にはこのモミジが、ひと際存在感を増しています。

色付き始めてからまだ日が浅く、黄緑の葉もあり、例年通りだとさらに赤く染まった容姿をしばらく楽しめそうです。
幹回り70~80㌢ほどで、まだ成長過程。根が地上にはみ出す勢いで縦横に走っており、もっともっと大きくなりそうです。

この「1本モミジ」。今秋も赤く色付き始めた針葉樹のメタセコイアとともに、いずれセンターのシンボルツリーになることでしょう。




楽書き雑記「名古屋の名城公園へ『秋色』を見に行ってきました」

2017-11-25 07:04:29 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋城に隣接する名城公園へ「秋色」を見に出かけてきました。
都心にありながら広々とした公園。さまざまな樹木が林立していますが、秋色となると目はやはり落葉樹に向かいます。

イチョウ、ケヤキ、ナンキンハゼ・・・。サクラも残り少ない葉を強い風に震わせています。
沢山のモミジだけ、イチョウだけの景色もいいけど、茶色や黄、オレンジ、赤、そしてマツやツバキの緑と、多彩なのも楽しいですね。

枝を離れた落ち葉がランニングコースや散歩道、ベンチを覆い、強い風がひと吹きするたびに、風下に向かって舞い、転がるように飛んでいきます。
落ち葉のたまり場で、果たして何種類の葉があるだろう、と数えようとしました。

4種、5種と進んだ途中でやめました。この暇人の様子を見つめていたカラスが、ひと声あげて飛んでいきました。

 



楽書き雑記「名古屋市民美術展=区民展の市長賞・区長賞を並べて開催中」)

2017-11-23 07:39:23 | アート・文化


名古屋市民美術展が、市民ギャラリー栄で26日(日)まで開かれています。 

秋に市内16区であった区民美術展で市長賞・区長賞になった作品の作品を集めての展覧会で、日本画・洋画・書・彫刻・工芸・写真の6部門。僕が学ぶ水彩画教室の仲間3人の作品も、洋画部門で展示されています。





楽書き雑記「東邦高校美術科の卒展『未来の芸術家たち展』へ」

2017-11-21 15:37:34 | アート・文化

 

「未来の芸術家たち展」
こんなタイトルをつけて愛知県美術館8階のGギャラリーで開かれている、第25回東邦高校美術科23期生の卒業制作展。豊かな感性と、意欲あふれる創造力が生み出した作品の数々に見入ってきました。展覧会は26日(日)まで。

この地方の私立高校では唯一と言われる名古屋の東邦高校美術科。
幅広い表現方法を身に着けるデザイン学習やデッサンを皮切りに、2年次の1学期から日本画・油絵・彫刻・デザインのうち2科目、2学期からは1科目を専攻して制作技術を習得し、卒業後は大半が美術・デザイン系の大学を目指すそうです。

作品は、兄妹などをテーマに30~100号サイズの絵を何点か組み合わせた作品や、子どものころに夢見た物語のヒロインのために作ったドレス、流木で組み立てた動物、こんなバイクが欲しいと描いたデザイン・・・。
発想の豊かさだけでなく、なかなかの完成度も楽しませてくれます。 

「未来の芸術家たち」は、画家や彫刻家としてだけでなく、メディアや製品製造、街づくりなどさまざまな分野で、どんな作品を生み出してくれるか楽しみです。

 

 

 


楽描き水彩画「雨上がりの高山・宮川の流れです」

2017-11-20 08:05:10 | アート・文化

高山・古川スケッチ会で見かけた高山市の中心部を流れる宮川です。
ふだんの宮川は、清流の言葉がぴったり。でも、この日の流れは激しく、濁りも残る雨上がりの流れです。 

前日、飛騨地方は朝から雨。隣接する古川から高山に入った夕方には小降りになっていましたが、宮川は川幅が広がり、流れは大小の岩々にぶつって、白い波がはじけていました。

翌朝、川の堤防道路に並ぶ朝市に出掛けると、流れは幾分収まり、黄土色が混じっていた流れも薄い黄や緑に、さらに一部は青色へと変化しつつありました。10号サイズで
描いたのはその様子です。




楽書き雑記「カラスウリ?スズメウリ?それとも・・・。散歩道で見つけた赤い実」

2017-11-18 07:21:33 | 日記・エッセイ・コラム

 

自宅近くを散歩していて、草むらの中にこんな赤い実があるのを見つけました。
「ついに見つけたぞ、カラスウリに違いない」と小躍りしてカメラのズームでとらえました。

名古屋市内と言っても、まだ自然が残るこの散歩道では、かなり前まで赤くなったカラスウリをいくつも見ました。
しかし、ここしばらくは全く見ていません。「市街地からはカラスウリが姿を消した」とか「生け花愛好家らによって、赤くなる前に採られている」などといった話の通りだな、と思っていました。

ただ、今回見つけた赤い実がカラスウリだと、言い切る自信はありません。
形がこれまで見たカラスウリの多くが楕円形ですが、これは球形に近いミニトマトのように見えます。
しかし、よく見ると蔓性の植物に生っており、枯れた葉はウリ科の植物に見えます。

ここまで書いてきてネットを開くと、新たな可能性が生まれました。
「スズメウリ」というのもあるのですね。こちらも蔓性で、葉もカラスウリそっくり。実の大きさは少し小さめ。楕円形も円形もあるようです。ただし、スズメウリの実の写真の多くは、はっきり縦の縞模様が入っています。

もっと接近して、横から見れば楕円形に見えるのかもしれません。
でも、この場所は地域の小さな自然生態園みたいなところ。草むらに分け入るなんてしてはいけない、と止めました。
来年、青い実の段階で見つけることができたら、観察してみたいと思います。


 

 


楽書き雑記「粘土で作った花々=コダマ・クレイの花教室の作品展」

2017-11-16 08:08:25 | アート・文化



名古屋市民ギャラリーにある展示会案内のハガキを置くコーナーで、しばらく前にこのハガキ(写真1枚目)を手にして戸惑いました。
水彩画、日本画、などといった文字は見当たりません。生け花展でもなさそうです。ネットで調べた結果、クレイとは粘土のことで、粘土で造った花の展覧会と分かり訪ねました。

「そういえば、孫たちも百均のカラフルな粘土で遊んでいるな。造花展のようなものか」ぐらいに思って出かけたのですが、会場に並ぶ花々を目にして驚きました。

匂いこそ感じませんが、花屋さんに入ったみたい。指で触れなくても、ホテルのロビーなどで見かける造花とは全く違う印象です。
透明感や温かみ、柔らかさを感じます。

コダマ・クレイ教室(児玉初枝主宰)は名古屋・西区に本部を持ち、名古屋市内や近郊の市などに20以上の教室があり、東京・荻窪にもできたそうです。

「透明感や粘り気など4種類のオリジナルクレイの特性を生かし、色を練り入れて花びらや葉、枝、茎、棘などを一つ一つ作ります。萼片や雄しべ、雌しべなども同じです。これらのパーツを組み合わせて一輪の花ができます」
「透明粘土の着色や、薄く細いパーツを自然乾燥させ、葉や花びらを曲げたり、色を整えたり」

文字で書けばこの程度ですが、実際に造るとなると気が遠くなりそうです。
例えば1本のバラを造ろうとすれば、花びらは一重の品種ならともかく、八重だと70~80枚。いや、ネットを開くと、品種によってはその倍はあるようです。しかも、息を吹きかければ、どこかへ飛んでいってしまいそうな花びらは、大小だけでなく、曲がり方、色などもそれぞれ違います。

――あの鉢植え花は、完成までどのくらいかかりますか?
「どうでしょう。かなりの
日数がかかったのは確かですね」

何事も容易ではありません。だから面白く、作り上げた時の感動はすごいでしょう。「世界に1つだけの花」ですから。

 

 

 


落書き雑記「内面にあるものも描き切る『85歳の老画家』の個展」

2017-11-14 16:41:30 | アート・文化

  

「表面だけでなく、内面にあるものを描き切る。僕の絵に対する思いです」
「描くのは、趣味ではありません。賞をもらおうとか、プロになろうというものでもありません」
77歳になって勤め仕事から解放され、自由の身をキャンバスにぶつける85歳に、圧倒されました。

名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー栄で「谷口愛太郎の絵画と造形展」と銘打った個展。絵画は油絵を中心にハガキ大から20号ぐらいまでと、さほど大きくありません。
でも、人物画や風景画の前に立つと、未熟な僕にも谷口さんがその絵を描こうとした思いを理解できる気がします。展覧会は19日まで。

現在は尾張旭市に住む谷口さんですが、三重県尾鷲市にある「須賀利」という小さな漁村の出身。
「今もはっきり覚えていますが、小学校1年の時に親がクレヨンを買ってくれ、描いたら面白くて。その後も、絵から離れません」
でも、1944年(昭和19年)の東南海地震などで住まいは大津波に流され、描いた多くの絵も消えてしまったか。

名古屋の建築設計事務所に就職しましたが、設計士としての才能も発揮。公共建物や料亭、寺院などの設計を担当し、膨大な設計図を積み重ねました。絵は暇を見つけてパステル画を描いたこともありしましたが、油彩画を仕事の合間に描くのは自分が許さなかったそうです。

典型的な仕事人間だったのでしょう。ビルのエレベーター設計を担当した時のこと。
普通は形やドアの大きさを設計すると「ドアの色は○○番」とすればよいそうですが、谷口さんは建物にふさわしい色にしようと図面に着色、何度も塗り替えて検討したといいます。

寺院の改修でも「建物の性格から、大理石を貼り付けるような張りぼてはふさわしくない」」と反発。当然、納期のことなどを巡って会社幹部とぶつかりましたが、押し通すまともな仕事ぶりが評価され、定年延長後も何度か出した辞意も慰留されて77歳になって、やっと「余生を絵に集中したい」との願いが認められたそうです。

3年前に最初の個展を開き、今回は2回目。会場には約40点の絵画と、造形の部としてこれまで手掛けた建造物の設計などを展示。訪れた事務所の後輩たちも、谷口さんの仕事ぶりを目標にしてきたことを懐かしそうに話していました。

絵画の中で僕がいい絵だな、と思ったのは、まず故郷・尾鷲市須賀利を描いた「漁具の手入れ」。数人の漁民が網を繕う様子は、画面全体からはごく小さく描いていますが、題名に同感しました。「生活感を入れたかったのです。もちろん題名にも」と谷口さん。

奥さんを描いた作品。20号とSMの大小2枚ありましたが、どちらも優しさがあふれています。
SMの「休日」について、谷口さんは話してくれました。
「仕事で家にいることが少なかったころ、休みの日の朝、台所を見ると妻がコトコトやっているのです。夢中でスケッチブックに描きとりました」

「体力が弱って5分描いたら5分休んで、という調子ですが、一応90歳までが目標。どう表現すればいいのか分からないことばかりだし、描きたい思いを残したまま焼かれるのも嫌ですから」
「個展も一応3回、というのが切りもいいので、それは挑戦します」

お元気でご自分が納得できる絵を自由気ままに、どんどん描いてください。

 

 


楽描き水彩画「岐阜県郡上市白鳥の阿弥陀ヶ滝(あみだがたき))の2枚目です」

2017-11-13 07:13:29 | アート・文化

 

先日掲載した岐阜県郡上市白鳥の阿弥陀ヶ滝(あみだがたき)の流れを、もう1枚描きました。

谷の上から伸びる1本の白い筋のような流れ。よく見ると、1本だけではありません。左右の岩の下から、脇からいくつもの小さな流れが合流しています。

前回描いた流れは、水が巨岩の上を滑るようでしたが、こちらは岩の間を転げ落ちる感じです。
合流した水が流れ落ちる滝の巨岩は、橋のように見えます。以前は上の方にあったのが崩れ落ちてきて、ここで止まったのでしょうか。水は岩の上だけでなく、底辺からも流れているようです。

 



楽書き雑記「名古屋で『秋のパリ祭』=円頓寺アーケード街」

2017-11-11 15:33:03 | 催し

  

 

 


商店街に昔の賑わいを取り戻そうと、若者たちが主導してさまざまなイベントを繰り出している名古屋・円頓寺(えんどうじ)のアーケード街。
この週末には「秋のパリ祭」が催され、初日の11日に出掛けると、 ペアや友人同士ら若い世代で盛り上がっていました。

円頓寺商店街は都心に近くて、古くは大須商店街や大曽根商店街と並ぶ賑わいだったといい、名古屋空襲の被害も免れました。しかし、空襲を免れたことが再開発事業の遅れをとり、路面電車も撤廃されたこともあって、シャッター街になっていましたが、若い商店主が立ちあがったのが数年前でした。

昭和の面影が色濃く残る民家や商店を改修。おしゃれな喫茶店や雑貨店が並ぶ一方で、「円頓寺銀座」と銘打った飲み屋小路も。
長さ220㍍、幅8㍍のアーケード街は毎日歩行者天国に。大学生らもお応援に加わって、映画祭の開催や、アクション歌舞伎を見ながら商店街で買ったメニューを飲食できる歌舞伎カフェを開設しています。

 60年余の伝統がある七夕まつりも、楽しさ倍増に力を入れ、さらにはパリの老舗アーケード街「パッサージュ・デ・パノラマ」と姉妹提携。秋のパリ祭もそうした中で生まれたそうです。

路面の左右にテント張りなどの店が並び、若者たちが声を掛けます。
通りにはこの日の冷たく、強い風にもめげず大勢の若者たちが。SNSなどの情報通信の威力を改めて感じました。

 

  


楽描き水彩画「桑名市の鋳物工場での作業風景をもう1枚」

2017-11-09 06:50:56 | アート・文化

今年の夏、教室で出掛けた三重県桑名市の地場産業である鋳物工場で取材した作業風景。先に一人の従業員の動きを10号で描きましたが、今回は2人での作業でサイズは20号です。

溶鉱炉で溶かされた鋳鉄が白く光り、黄色味を帯び、オレンジに輝いて、従業員の衣服をも焦がさんばかりに包みます。
面体と呼ばれるマスクで顔を覆っていますが、大丈夫だろうかと心配になります。

 火花が飛び散る中で、黙々と作業を続ける従業員。
30度を超える気温に「暑い、暑い」とこぼしつつやってきた自分を反省しました。

 

 

 


楽書き雑記「キラキラ輝くガラス絵『光輝流新ガラス絵などの教室展』へ」

2017-11-07 16:34:13 | アート・文化

色鮮やかな風景や静物画が、キラキラ光り輝きます。
愛知県豊明市で絵画教室を開く安藤哲也さんが開発したという、光輝流という新しいガラス絵技術。そのガラス絵と水彩・油彩画の教室展を、名古屋市民ギャラリー栄で見てきました。

安藤さんは、勤めをしながら40年ほど前から水彩画を中心に描き、豊明市や名古屋市東区などで教室を開いてきましたが、その後ガラス絵の世界にも。
長い歳月をかけた研究の結果、特殊な透明絵の具とラメの粉末などを使って描く技術を生み出したそうです。

ステンドグラスのように、ガラス絵がより美しく光り輝くこの手法。「どうせガラス絵をやるのなら、従来のガラス絵とは差別化したい、との思いでした」と安藤さん。
3つの教室では、ガラス絵と水彩画、油彩画を同時に学ぶ生徒もいて、展覧会には約40人の生徒の120点が並んでいます。

 

 

 


楽書き雑記「早くも迎春準備=名古屋・大須の七寺(ななつでら)の酉の市をのぞいてきました」

2017-11-06 15:38:49 | 日記・エッセイ・コラム

早くも、新年を迎える準備をする季節になりました。
6日は、来年の開運招福、商売繁盛を祈る酉の市の「一の酉」。名古屋・大須の七寺(ななつでら)の酉の市に立ち寄ってきました。

飾り熊手の店が出て、別名「熊手市」とも呼ばれる江戸期からの祭事。未明の午前零時から深夜の零時まで、24時間続きます。

立ち寄った時は、真っ昼間とあって人影はまばらでしたが「縁起ものなので、未明には一番乗りを目指す人もいて結構にぎわいました。だから一睡もしていませんが、今夜も頑張ります」と店の若い男性。
野菜などが並ぶ朝市はともかく、この熊手市や羽子板市、ホオズキ市、アサガオ市などはやっぱり夜が似合うなと、よく出掛けた単身赴任時代を振り返ったものです。

境内に設けたテント張りの店には、3万円の超特大からワンコイン(500円)のミニサイズまで、さまざまな熊手が並びます。
中にはキャラクターや猫グッズといってもいいような品も。女性店員の1人は「しかも手作りなので、全く同じなのはありません。みなさん迷いながら品選びを楽しまれています」と話していました。

僕も迷いながら、可愛い品を買って家路に。
今年の酉の市は暦の関係で三の酉まであり、二の酉は11月18日、三の酉は同30日となっています。