名古屋市農業センターの夏の宿根草園を飾っているのは、真っ白いフロックスです。
フロックスは編むさ暑さに強いとあって、園芸種の開発も進み種類は豊富です。色は白だけでなく、ピンク、赤、青と豊か。花期も春から秋までと長く、一年草も多年草もあるとか。
そのせいかネットを開くと、誕生花になっている日は、3月から10月までの間に10日もあるようです。「協調」という花言葉も、理解できます。
名古屋市農業センターの夏の宿根草園を飾っているのは、真っ白いフロックスです。
フロックスは編むさ暑さに強いとあって、園芸種の開発も進み種類は豊富です。色は白だけでなく、ピンク、赤、青と豊か。花期も春から秋までと長く、一年草も多年草もあるとか。
そのせいかネットを開くと、誕生花になっている日は、3月から10月までの間に10日もあるようです。「協調」という花言葉も、理解できます。
夏が大好きな花、ヒャクニチソウ(百日草)です。名古屋市農業センターの奥にある市民農園のフェンスに沿って咲き誇っています。
高さ40~90㌢の草丈に一重から二重、八重、さらにポンポン咲きまで、黄や赤、ピンク、橙など色とりどりの花をびっしり。1年草ですが、名前の通り開花が長く、夏が終わるまで咲き続けます。
名古屋・鶴舞公園内にある鶴舞中央図書館の玄関前に、一体の像が立っています。碑銘には伊藤圭介。碑文などによれば、幕末から明治にかけて医薬の観点から植物、動物、鉱物などを究明し、功績を残した本草学者で、わが国初の理学博士でした。
ウイキペディアなどによれば、伊藤圭介(1803~1901)は名古屋の町医者宅に出生。京都で蘭学や植物学、医学、医薬などを学び、長崎でシーボルトから本草学を習得。名古屋藩(尾張藩)に、西洋医学の学び舎や病院を設けることを建議するなどし、これが名古屋大学・病院の誕生の礎になりました。
花の「雄しべ」「雌しべ」「花粉」などといった言葉も、伊藤が生み出した、とされています。
鶴舞公園にある緑化センター前の庭で、アオイ科の真っ赤なコダチフヨウが咲き誇っています。
コダチフヨウは、フヨウとアメリカフヨウを交配した園芸種。一日花ですが、多くの蕾が秋の訪れるまで、次々に開きます。
名古屋・鶴舞公園の奥にある「秋の池」で、カンナのような大きな葉をつけて湖面から立つ花に出会いました。その名も、ミズカンナ。地味ですが、時おり湖面をなでる風に揺れる姿は印象的です。
原産地はアメリカ。昭和初期に湖沼の水質改善などのために導入され、多くが野生化したようです。水面からヨシのように茎が2㍍近く伸び、頭部に紫色の小さなハナを咲かせています。でも、植物分類では、ヨシのようなイネ科や、葉がそっくりなカンナ科ではなく、日本には自生しない熱帯、亜熱帯性植物のクズウコン科だそうです。
♫カンカン カンナの花咲けば
赤いカンナの 花咲けば
松島トモ子の歌がよみがえるカンナは、夏の代表花。名古屋市農業センターの宿根草園でも、にぎやかに咲いています。
原産地はアメリカ。1950年代中半から園芸品種の開発が進み、花は赤やピンク、橙、黄色、葉も斑入りなどさまざま。炎天下を楽しむように、夏が終わるまで咲き続けます。
庭のオニユリが、咲き始めました。何故か、ことしは例年にない花数です。
オニユリは垣根に寄り添うように生えていて、毎年10本ほど茎が伸びますが、半日陰のせいか花が咲くのは3~4本。蕾が付かないのがほとんどです。ところが今年は15本ほど伸び、うち8本が2~3個ずつ蕾をつけて、次々に開いています。
理由は分かりませんが、一緒に生えているアジサイは、剪定時期はいつもと同じだったのに、今年はさっぱりでした。狭い庭でも、今回に限らず植物界の「?」にはよく出会います。
名古屋市農業センターの花壇で、この時期の入園者が一番多く足を止めるのは、このカルドンでしょう。とにかく、デカい。草丈は2㍍近く、羽状の葉は幅25㌢以上、長さ80㌢以上。頭頂部に咲く紫色のアザミに似たブラシのような花を包む総苞片は、鋭くとがっています。
もともと、古代ギリシャや古代ローマ時代から食用とされ、一部では今も食べられているとか。農業センター内では、これまで宿根草園での栽培が主力でしたが、今年から温室の近くでハーブなどが栽培されている花壇へ移され、10本ほどが育っています。
宿根草園にも数本残って大きくはなりましたが、風で倒れるなど精彩を欠いています。
梅雨明け間近かを思わせる青空が広がった13日、名古屋・鶴舞公園の胡蝶ヶ池を訪ねると、ハスがどんどん花数を増やしていました。
胡蝶ヶ池では一時期、ハスが激減。園ではコイやカメがハスの芽を食べてしまっているのではないか、とみてコイやカメを遠ざけたり、地元の小学生たちがハスの苗を育てて移植したものでした。
この結果、かつての姿にまで回復。ことしも、多くのアマチュアカメラマンらを引き寄せています。
まだまだ続きそうな梅雨空の庭で、細かなピンクの花と白い花が次々に咲いています。ピンクの方はムラサキシキブというより、コムラサキと呼んだ方がよさそうな花、一方はハーブの仲間でしょうか、小さな白い花弁が並んでいます。
どちらも、全く派手さはありませんが、目を近づけてみると、結構楽しめます。
コムラサキは、長さ1㍍ほどに伸びた細い茎にある葉の付け根に、直径1㍉あるかないかの蕾がびっしり。茎の本数は年ごとに増えており、紫色の実が並ぶのが楽しみです。
一方の名前の分からない花は、草丈80㌢ほど。数年前から他の草花と競いあうように伸び、増えてきました。茎から出ている葉は緑色ですが、先の方につく花の周りでは白色の葉になっています。手元のハーブ辞典などを見ても、よく分かりません。手入れをせず、伸び放題にしている庭の象徴のような草花です。
どちらの花にも、アリや体調2~3㍉の虫が食事を楽しんでいます。
強い日差しにひるむことなく毎朝、新しい花を開き続ける花。「ヘメロカリス」が、名古屋市農業センターの宿根草園でも、夏の園を彩っています。
ヘメロカリスは、名前からは想像できない日本を含む東アジアの原産。姿・形からもユリ科を想像したくなりますが、なんとワスレナグサ科ワスレナグサ属だそうです。1日花ですが花期が長く、沢山ある蕾が赤やオレンジ、黄色などの花を、秋が近づくまで次々に開きます。
鶴舞公園で、植栽の一部を植え替えるなど、装いが新たになったスイフヨウ園に立ち寄ると、スイフヨウの開花はまだ先ですが、同じアオイ科のムクゲやタチアオイが咲いていました。
ムクゲは植えて間もない数種類の若木。樹高はまだ70㌢ほどしかありませんが、やわらかで優しい花弁を次々に開いています。
その1本のネームプレートには「ヴァン・ゴッホ」。ヒマワリやチューリップにもゴッホの名前が付いた品種があるようですが、ムクゲのゴッホも八重咲で葉に白い覆輪が入っていい感じです。
傍らには、タチアオイの白い花。スイフヨウの露払い役のように咲いていました。
これも夏を代表する花でしょう。アガパンサス。公園、道端の花壇、中央分離帯など、あちこちで見かけます。
すらりと、1㍍ほどに伸びた花茎の先に広がる青紫の花。容姿には、上品な力強さと、涼しささえ感じます。
南アフリカ原産の多年草。暑さに強く、手間がかからいとあって園芸品種は300種以上も。青紫のほかに白いのもあります。アガパンサスとは属が違うそうですが、姫アガパンサスと呼ぶ花もあり、名古屋市農業センターでも並んで咲いています。
この上下は姫アガパンサスです
水彩画教室で取材に出かけた、名古屋の鶴舞公園にあるバラ園です。10号です。
鶴舞公園のバラは、約120種1400本。名古屋では庄内緑地公園と並ぶバラの名所で、春と秋には何度も出かけています。
でも、私にとって花は見ることと、描くこととでは全く別です。描き始めても、途中で投げ出すのがほとんど。今回も同様でしたが、とにかくここまで描いたという証しです。
花後に採取した種子から育てたブルーネットが、初めて開花を始めました。
ブルーボネットは、青い花が帽子に似ていることから、この名がついたとされる可愛い花。米国テキサス州の州花で、「ブルーボネット」の愛称で知られる名古屋港のワイルドフラワーガーデンに出かけるたびに、苗を買ってきて楽しんできました。
花後の種子を発芽させて花を咲かせよう、と試みたのは2回目ですが、米粒半分ぐらいの種子は固くて容易には発芽しません。このため、ネットなどで知った「種にキズをつけ、前日に水へ漬けること」を試みて、細い芽が出たのをポットへ移したのですが、葉が出ないまま、最初は全滅でした。
2回目の今回はキズをやや大きくし、水を漬ける時間を長くしてポットへ。この結果、いくつかのポットに緑の粒のような葉芽が出て、2本だけですが大きくなったのです。2本とも、買ってきた苗から咲いた花よりは見劣りするものの、愛着もあって満足です。