写真技術の未熟さや室内照明のハレーションが入るなどで、実際の絵の色や光などとは違ったものもあります。ご容赦ください。実物はもっとうまく描けています。
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水彩画教室の仲間6人のグループ展「第10回風の游子展」が30日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。
全国的に気温が上昇したこの日、名古屋も最高気温が33度という真夏日。それでも、多くの方々にお越しいただきました。
会場には8~50号の作品を1人8点前後ずつ、計50点展示しています。「この1年間の成果を見ていただこう」と、教室の授業時間に描いた絵をはじめ、公募展などに出した作品。だから、春の教室展などでご覧くださった絵もありますが、さまざまな感想や励ましをいただきました。
「切り取りがユニークで、構図もいい」
「透明水彩ではないのでは、と思う厚塗りの作品もあるが、よく見ると透明水彩の良さが出ている」
「明暗をもっとつければ、より良くなると思われる作品もある」
残り5日間。ご高覧の上、我々の力量アップのために、ぜひ辛口のご批評をお願いします。
名古屋市民ギャラリーで29日午後、水彩画教室の仲間6人で30日から4日まで開くグループ展「第10回風の游子展」の作品搬入・飾り付けを行い、1時間半ほどで8~50号の作品計50点が並びました。といっても、作業のほとんどは業者さん頼りでした。
ご承知の通り、飾りつけは天井に金具を取り付けたり、照明器具の調整など結構大変な作業ですね。作品の落下や脚立から落ちて手足を骨折するなどのアクシデントは、僕も何度か見聞きしています。
だから、大きな作品が並ぶ公募展や団体展では業者の応援を受けた飾りつけが当たり前ですが、作品が比較的小さく、メンバーメンバーに若い世代がいる教室展などでは自分たちでやるのがほとんどです。
しかし、我々のグループ展では、最初から業者にお願いしています。
第1回の時の6人の平均年齢は65歳でしたが、「我々は若くない。しかも、毎年1歳ずつ高くなる。業者委託を風の游子展の方針にしよう」と申し合わせたのです。
費用は我々6人展の場合、1人当たり約3000円。20人余の規模だと1人1000円足らずで済み、自分たちでやってきた教室展の飾り付けも最近は業者委託にしています。
第10回の今年。メンバーの出入りはありますが、6人の平均年齢も10歳増えて後期高齢者ラインになりました。
最初のころはマイカーだった作品の会場までの運搬手段も、作品が大きくなっこともあり、何人かは運送業者にお願いしています。
今年も若いスタッフ2人が会場へ。一連の作業をテキパキ進め、我々のしたことは題名を添付するぐらいでした。
6月4日までの展覧会期間中の週間天気予報によると、名古屋では気温は高めですが雨マークは6月2日の「曇時々雨」ぐらい。ご高覧をお待ちします。
太い蕾もどんどん大きくなっています
名古屋・鶴舞公園のハナショウブが見ごろになりました。
雨の上がった26日午後に出かけてきましたが、生育状況や蕾の様子から見て今年は期待できる、と思いました。名古屋花菖蒲会の「ハナショウブ展」(27日~6月4日、緑化センター)や「しょうぶ茶会」(28日、菖蒲池・鶴々亭)なども企画されています。
90種、2万株といわれる鶴舞公園のハナショウブ。
近年、気になる生育状況が見られ、とりわけ昨年は芽が伸びないままや、茎が伸びても花が咲かずに立ち枯れした個所があちこちに。「毎年楽しみにしているが、こんなにひどいのは初めて」と嘆く年配男性の言葉を耳にしたものでした。
しかし、公園職員や手入れにあたるボランティアらの努力の成果でしょう。今年はそのようなところは、ほとんど見かけません。早咲き種にはすでに萎れたものがありましたが、全体の花数が日ごとに増えており、公園では「6月中旬くらいまでは楽しめそう」としています。
花弁には降り続いていた雨の水滴が
バラ園は花弁が散り始めたものの楽しめます
アジサイの散歩道の状態です。まだしばらくかかるでしょう。
『黙々と』は、地下鉄の乗り降りやビル街などで目にする、エスカレータのメンテナンスや補修作業を描いたものです。
ステップ部分が外され、引き出された駆動チェーン。ペンチやスパナを手にしたヘルメットとマスクの若者が、黙々と作業を進めます。
仕事の大変さを物語る油や埃で汚れた作業衣。急ぎ足で階段へ向かう通行人。お年寄りが、がっかりした表情でエレベーターに向かいます。サイズは40号です。
『名古屋到着あとわずか』は、並行して走る新幹線・東海道線・名鉄線が渡る細い運河の鉄橋。
線路の先に超高層ビルが並ぶ名古屋駅が近づいてきます。下りの新幹線車内では名古屋到着を知らせるアナウンスが流れ、降車客たちがデッキに向かって列を作り始めます。サイズは50号です。
※展覧会は30日から。6人合わせて50点ほど展示します。
「88歳!しかも、3つの分野を一緒に。どれも、なかなかのレベル。すごい人がいるものだ」
名古屋市民ギャラリーで開かれている個展を拝見して驚き、敬服しました。平田愛邨さん(名東区在住)の米寿展。趣味の域を超えた木彫、書道、水墨画の作品に目を見張りました。28日まで。
平田さんは1947年(昭和22年)、名古屋市職員に。交通局で働いて来ましたが、市電の運転士などをしていた1958年(昭和33年)に入門した書道塾で才能を発揮、メキメキ力を付けました。
やがて手掛けた水墨画も、たちまち会得。書と画と漢詩が一体となった詩画軸などの創作を続けています。
「テニスが趣味だったころもありますが、コートを自分たちで作ったりして・・・」と平田さん。何事もひたむきに取り組むタイプのようです。
さらに、50代になってからは木彫の世界にも。「全くの我流で始めた」そうですが、これも半端ではありません。
「人生は結果より 生きかたが大切だ」「幸福はまず何よりも 健康の中にある」
板や竹筒などに彫りこんだ文字には、平田さんの思いが込められているようです。
創作活動と同時に、週2回の教室も開かれているとか。
「次の個展の予定は?」という僕の質問に、平田さんは人差し指を立てて「もう天に昇るだけ」と笑われましたが、どうしてどうして。卒寿展(90歳)、白寿展(99歳)・・・。頑張ってください。
名古屋・鶴舞公園のバラ園に出かけてきました。
ちょうど満開。華麗な容姿と甘い香りに包まれました。
鶴舞公園のバラは120種、1400株。多少蕾が残っていますが、好天に恵まれて早咲き、遅咲きともに揃った感じです。
訪れた入園者は遠くから、近くから、上から、下から、手にしたスマホやデジタルカメラに次々収め満足げでした。
鶴舞公園の次の主役はハナショウブ。様子を見にハナショウブ園に立ち寄ってみると、少しずつ開花しており、今月下旬には見ごろになりそうです
気になる生育状況。昨年はハナショウブ園のあちこちが剥がれたようになっていましたが、今年はそのようなところはあまり見当たらず、蕾の状態からも期待できそうに思えました。
園児たちもバラを見に
次の主役・ハナショウブも少しずつ開花しています。今年は期待できそうです
水彩画教室仲間のグループ展「風景水彩画・第10回風の游子(ゆうし)展」(5月30日~6月4日・名古屋市民ギャラリー)が近づきました。6人が各自8点前後を出品する予定で準備を進めています。
作品は教室で描いたもの、独自のテーマで描いたもの、公募展に出したものなどさまざま。これまでブログに掲載した作品もありますが、僕が予定している作品の一部を見ていただきます。
まず、教室での作品です。
1枚目は岐阜県美濃加茂市にある旧中山道の宿場町・太田宿で出会った花屋さんの店頭です。
雨上がりの日差しを浴びる色とりどりの草花。そして、ウエルカムボードや石膏人形、小さな荷車や自転車などの置物・・・。
華やかなのに、古民家のたたずまいと見事にマッチしている風景に引き寄せられました。
もう一枚は、古い商店街や白壁の土蔵が並ぶ名古屋の円頓寺と四間道での作品から選びました。
大正4年(1915年)建築とされる旧杉本家の2階建て石積み蔵。石は宇都宮市の大谷石が使われたとか。現在は「満愛貴(まあき)」という和食料理の店になっています。
この絵の制作には手間取りました。
初めて使った薄い和紙のような用紙。先生からもらったのですが、絵の具がなかなか浸透せず、乾くと皴だらけになり、紙の繊維が毛羽立ちます。、毛羽立った部分を取り除いてアイロンをかけようか、と思いましたが、この方が風合いがあるように思え、そのまま出すことにしました。
サイズはいずれも10号です。
愛知県刈谷市井ヶ谷町の小堤西池にある、広大なカキツバタの群生地を訪ねてきました。
ここ数年、この地方のカキツバタやハナショウブ園では気になる生育状況が見られますが、小堤西池の守る会の話では「今年は少し開花が遅れているものの、蕾の状態から見るといい方ではないかと思っています」とのことです。
池というより水田のような小堤西池のカキツバタは、毎年5月中旬ごろから下旬にかけて咲き、京都府・大田の沢、鳥取県岩美町の唐川と並ぶカキツバタの3大群生地のひとつ。
1938年(昭和13年)に国の天然記念物に指定されています。
小堤西池のカキツバタも花数の減少などに見舞われていますが、除草剤が使えないなど天然記念物ならではの制約も多い中で、守る会を中心に熱心な保護活動に取り組んでいます。
年2回の除草作業や、水源になっている近くの丘陵地の竹林の伐採。特に9月には、数日かけて企業や大学・高校生ら大勢のボランティアが、池にはびこるヨシや雑草を汗と泥にまみれて取り除くなどしています。
池の周りを歩きました。
青い装いのカキツバタが風に揺れ、水面に映ります。
大きな花弁で色とりどりに咲き誇るハナショウブのような華やかさはありません。清楚で気品があって控えめで・・・。
天然記念物保護のため、駐車場からも600mほど歩かねばなりませんが、田園や雑木林の風景も和ませてくれます。
まだ多くの蕾が見られます。「今月下旬まで楽しめます。みんなで頑張りますから来年も見に来てください」。守る会会員のこんな言葉を背に池を後にしました。
「こんな絵がサラサラ描けたらいいなあ・・・」
名古屋市民ギャラリーで開催中の「第17回彩青展」(主宰・塚本紘枝先生)という教室展を拝見しつつ、お絵かきが大嫌いだった僕が10年前に絵を趣味にした動機の一つ、欧州ツアーでひとコマを思い出していました。展覧会は21日(日)まで。
欧州ツアーのひとコマとは、屋外のテーブルで休憩中、居合わせた同行者との会話です。
「あの教会なんかをサーッと絵にできたら、旅の思い出も倍になるでしょうね」と僕。
「そうですね。楽しいでしょうね」と相槌を打つ同行者。
会話はここで終わり、僕が手洗いに立って戻ってきた時でした。
同行者がスケッチブックに鉛筆を走らせているのです。そこには教会の風景・・・。僕は「やられた」の思いでした。
横道にそれましたが、彩青展の会場には生徒22人の絵ハガキ大から6号ほどの水彩や墨彩画がびっしり。額だけで90ほど。1つの額に4枚のはがき絵を入れたのもありますから、絵の枚数は何倍にもなります。
塚本先生の横浜港のレンガ倉庫や夜明けの風景。
実は僕も「絵の趣味の駆け出し」のころ、一人旅でここを訪れてスケッチブックを開こうとしたものの、周りのあちこちでスケッチする同好者の絵を眺めるだけで退散。写真を元に夕焼けを背にした横浜ランドマークタワーを描いて教室へ持参し、先生に一笑に付されたのを思い出します。
花や果物、風景、家族、ペットのネコ・・・。まさにサラサラと描かれていますが、花一本にしても生きいきしています。それに、どの作品からも画題に対する愛情を感じます。
「1回の授業で、小さいサイズなら3枚ぐらい描きます」「いいな、描きたいな、と思ったら描きます」と生徒たち。
塚本先生も「みなさんが楽しく描かれることを大事にしています。趣味ですから楽しまないと」
またまた余談ですが、僕のその後の水彩画は濃く塗り。国内外の旅行にもスケッチブックは持参するものの、作品に完成させたのは数えるほどです。
早速、花瓶へ
わが家の庭でもシャクヤクが咲きました。植えてあるのはこの色だけ。白い花弁が幾重にも重なり、奥の方の2~3枚の花弁だけにうっすらピンクがかって、周りに赤い糸のような線がちょっぴり入っています。
何年も前に園芸店で買い求めた、お気に入り花上位のひとつ。ひところは両手からもこぼれるほどの大きな花を咲かせ、垂れ下がる重さに支柱を立ててやるほどでした。
しかし、次第に周りの草木に身の置き場を奪われ、蕾は減り、花も小さくなって、昨年は開かないままの蕾がいくつも出る始末。
とうとう掘り起こして太目の根だけにし、周りから伸びていた他の木の根を取り除くなどしていたのです。
開いた花はひところの半分ほどの大きさですが、花弁の閉まり具合などは戻ってきたようです。園芸は手抜きや放置をできないこと。またまた知りました。
バラの競演の季節。公園のガイドにも「バラまつり」「ローズフェスタ」などの文字が並びます。そこで、名古屋・東山植物園のバラ園を見てきました。
ここのバラ園は階段状になっており、オレンジ、ピンク、白、黄色などのバラが咲き誇ります。その数230種、930本とか。
少し早めだったらしく蕾が目立ちましたが、言い換えれば「これからが見ごろ」。それに国内有数の植物園ですから、散歩道では初めて目にする花々も迎えてくれました。
バラだけでなく、散歩道や雑木林には次のような花も
名古屋の都心に清流を、の願いを込めた「堀川フェスティバル2017」が納屋橋周辺を舞台に12日開幕しました。
堀川は1610年代に、家康の意向で清須城(現在の愛知県清須市)を現在の名古屋へ移すとともに、伊勢湾との物資運搬手段として建設された運河。しかし、上流の河川からの流入量は少なく、海の干満に任せた流れのため、川底には長年のヘドロが堆積、異臭の漂う流れでもありました。
名古屋市や市民団体は、水運という役目がなくなったから蓋をしてしまうようなことではなく、蘇らせて潤いのある街づくりのシンボルにしようと浄化作戦を展開。
近年ではボラなどの遡上や、水鳥の姿を見かけるまでになりましたが、完全な浄化には大河である木曽川からの導水や大量のヘドロの処理など、大きな課題が立ちはだかります。
僕は先月の名古屋市長選挙で4度目の当選を果たした河村市長の「名古屋城天守の木造化」に対して、その意義や歴史的、文化的価値を認めつつも「堀川清流化が先じゃないか」と思ったくらいです。
水の流れは、人体でいえば血液の流れです。
浄化された運河を生かした親水公園や街づくり。大学生らの研究発表でも環境・健康・文化などをキーワードに堀川浄化をテーマにしたプランを見かけます。
河村さんであろうが誰であろうが、「堀川清流化」を掲げた市長選挙がある日も遠くないと思います。
堀川フラワーフェスティバルは5月27日(土)まで。
納屋橋の欄干などがハンギングバスケットで飾られ、週末を中心に水辺コンサート、堀川クルーズ、デジタルフォトコンテストなどの企画が組まれています。
最近はこのように水鳥を見かけるように。中流の五条橋から。
水彩画教室の今回の屋外取材地は、旧東海道の宿場町・名古屋市緑区有松地区。
江戸時代からの絞り染め産業が続く古い町並みは昨年、文化庁から重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
まず、約800mの町並み。
絞商らの白壁・黒壁・なまこ壁の建造物や防火壁の卯建(うだつ)、藍色のれんが素晴らしい絞りの店、秋祭りの主役である山車を収納する蔵など、絵になる風景が次々に現れます。ただ、有松には何度も訪れているので、今回は少し視点を変えた素材も狙ってみました。
老舗の絞商家の屋根にある軒行灯、銭湯の看板や煙突、旅人が馬を繋いでおいた鉄の輪など。格子戸の民家に飾られた花鉢、屋根の上の魔除け・ 鍾馗さんなどもカメラに収めました。
屋根の上に魔除けの鍾馗(しょうき)さん
商家の軒行灯
旅人が馬をつないだ鉄の輪です
銭湯の煙突や看板も