風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「水彩画教室の先生が妖怪画本『京都・妖怪三十六景』を出版」

2020-10-30 06:27:07 | 日記・エッセイ・コラム

 

現代美術作家で、僕が学ぶ水彩画教室の講師である山田彊一先生の新しい妖怪画本「京都・妖怪三十六景」が出版されました。
地域に伝わる妖怪話を山田先生が独自の視点で切り取り、現代社会に生かして描いた妖怪画とエッセイ。地元の妖怪を取り上げた「名古屋・妖怪三十六景」に続く出版ですが、今回は田鶴子夫人による英訳が付いています。

古臭いイメージの妖怪画に、現代作家である山田先生が没頭するのは何故か。英訳をつけた理由とともに、前書きの中で要旨次のように書いています。

「妖怪は人々の頭の中で作り出す、いわば空想のもの。それは創造を第一とする現代美術思考に通じるものである。現代美術の視点で新しい妖怪を造り出したい」
「京都の寺院などに訪れる外国人旅行者らに、日本文化を理解する一助になれば」

描いた妖怪の舞台に選んだのは、神社・仏閣34ヶ所に信長、秀吉、家康らの怨念が渦巻いただろう二条城と、画家・伊藤若冲を生んだ錦市場を加えた計36ヶ所。
先の水彩画教室の宿泊スケッチ取材で訪れた知恩院や八坂神社、清水寺なども含まれています。

とうに80代に入った山田先生ですが、年明けには京都市内のギャラリーで個展を予定。「次は奈良の妖怪に挑戦したい」と意気軒高です。
本はワイズ出版発行。2200円+税。


 


楽書き雑記「華まつりは中止されても、咲き誇るコスモスとバラ=名古屋・庄内緑地公園」

2020-10-28 06:19:16 | 日記・エッセイ・コラム

 

名古屋・庄内緑地公園のコスモスとバラを見てきました。
新型コロナの感染防止ため恒例の「秋の華まつり~コスモス・バラ」が取り止めになり、関連行事の一部が中止されていますが、コスモスもバラも色とりどりの装いで迎えてくれました。

何より嬉しかったのは、倒伏したコスモスが少なかったこと。
同園のコスモス園は近くを流れる庄内川の川風や、台風などによって花茎の多くが倒れた風景を見ることが何度かありましたが、今年は台風の襲来もなく秋空に向かって咲く姿を楽しめました。

秋のバラたちも品種ごとに植えられた花壇で、例年通りの華やかな色と姿で日差しを浴びています。

 

 

 

 


楽書き雑記「主役に返り咲いたセイタカアワダチソウ」

2020-10-26 06:24:09 | 日記・エッセイ・コラム

自宅周辺の散歩コースの主役は、何年振りかにセイタカアワダチソウが返り咲いたようです。
宅地造成地の法面、ため池の堤防、道端の草むら、畑、小さな公園・・・。都心から離れた郊外とはいえ、どこを歩いても、この金色の花が迎えてくれます。
それも一昨年より昨年、昨年より今年と花の量が増えている感じです。

セイタカアワダチソウはひと昔前、花粉症との関連も疑われて各地で駆除活動が展開されました。それに加え、セイタカアワダチソウ自身が持つ他の植物の生長を抑えるアエロパシーという成分が、自分たちにも作用して激減。
自宅周辺でも、代わりにススキがセイタカアワダチソウを呑み込むように繁殖していました。

しかし、土壌中のアエロパシーが減少したのでしょう。数年前から散歩道周辺でもセイタカアワダチソウが復活。逆にススキはその場を少しずつ後退。ほぼ互角か、セイタカアワダチソウが再逆転したようです。



 

 

 


楽書き雑記「名前通り四角い莢の『四角豆』です」

2020-10-24 06:19:25 | 日記・エッセイ・コラム

「四角豆」。名古屋市農業センターで初めて見ました。

熱帯アジア原産でマメ科シカクマメ属。文字通り実の断面が四角形。別名はアスパラいんげん。沖縄では「うりずん豆」と呼んでいるそうです。

温室裏の畑でアーチに絡んで蔓を伸ばし、エンドウマメより大きめの花を咲かせます。ギザギザのヒダが入った莢(さや)は、大型のソラマメよりさらに大きな姿になって垂れています。

サヤエンドウのように莢ごと食べたり、葉も食べられるといい、ネットを開くとサラダやてんぷらなどいろんなレシピに登場していました。センター内のレストランでも、時おり味わえるようです。

四角豆はアーチに絡ませて栽培してあります

 

 

 


楽書き雑記「我が家のキンモクセイ。花数、香りともかなり回復」

2020-10-22 06:19:39 | 日記・エッセイ・コラム

芳香を放つ花木の代表格であるキンモクセイが、あちこちで咲き誇っています。
遅れ気味だった我が家のキンモクセイもちょうど満開。しかも、ここ数年は不満続きだった香り、花数もかなり回復しています。

我が家のキンモクセイに異変が表れたのは4年前。花数ががくんと減り、色合いも褪せ、香りも花に鼻先を近づけてやっと感じる程度になりました。

でも原因が分かりません。老木というほどではなく、剪定時期は毎年ほぼ同じ。肥料などは元々やっていません。花芽が出る時期や育つ時期の気温や降水量、日照時間、それに大気汚染などが影響するとしても、近所のキンモクセイは例年通りの咲き具合だし・・・。

というわけで、何の手も打たずにいましたが、何故か昨年は1㍍ぐらいの距離から匂いを感じることができ、「ひょっとしたら今年は・・・」と期待していたのです。

花数は昨年のざっと2割増し。匂いも窓を開けるとわずかですが室内に届きます。多少肥料を施すなどすれば、かつての「むせかえるような芳香」がいずれ戻ってくるのではと思っています。

 

これは散歩道の歩道沿いにあるキンモクセイです

 

 


楽書き雑記「やはり、アサギマダラでした」)

2020-10-21 06:20:11 | 日記・エッセイ・コラム

「驚きました。こんなこともあるのだな」と。
昨日掲載した庭の鉢植えフジバカマに飛来した「アサギマダラらしい」チョウが、再び飛んできたのです。前回は羽を閉じたままでしたが、今回は大きく羽を開いてくれました。
写真もバッチリ。「らしい」ではなく「本物のアサギマダラだ」と僕は判断しました。

再び目にしたのは、20日午前11時半ごろ。「アサギマダラらしい」チョウのブログを投稿して約5時間後、これまでにも庭へ来ていたのかもしれませんが、目にしたのは4日ぶりでした。

庭にアサギマダラが飛んできたのに気づき、部屋からカメラを手に飛び出すと、フジバカマに止まっていたのです。前回とほぼ同じ位置の花穂。個体も同じようです。ただカメラを向けると、こちらの意を察したように羽をパッと開いてくれたのです。

数コマを撮影。位置を変えようとしたところ「もういいよね」とばかり飛び立ち、前回と同様に垣根の向こうへ飛んでいきました。

2年前に東海市の加木屋緑地にあるフジバカマ園での写真や、ネットの画像と見比べると、僕にはどう見てもアサギマダラです。
庭にはセージ類など結構咲いていますが、今回もフジバカマ以外の花には見向きもしませんでした。


2018年10月、東海市・加木屋緑地でのアサギマダラ

 

 


楽書き雑記「あっ、アサギマダラ!? 咲きそろった庭の鉢植えフジバカマ」

2020-10-20 06:15:00 | 日記・エッセイ・コラム

「あっ、アサギマダラ!?」 
庭に鉢植えしてあるフジバカマに止まるチョウ。固唾をのんでカメラを向けたのですが・・・。

秋の七草のひとつのフジバカマ。日本列島と遠い南の島や国々との間を往来する「渡りチョウ」のアサギマダラが、日本を旅立つ前にエネルギーを補給する花としても知られています。
2年前、東海市の加木屋緑地で市民ボランティアが栽培しているフジバカマ園に出かけ、飛び交うアサギマダラを見て「我が家の庭にも」と鉢植えしたのです。

フジバカマは繁殖力が旺盛。直径50㌢ほどの鉢に植えた3株の苗が昨年は10本以上、今年は一気に40本余にもなりました。
アゲハチョウやシジミチョウ、名も知らぬ虫が1匹、2匹と飛んできています。ひょっとしたら、アサギマダラも、と思いながらも「鉢植えなんかに来るはずがない」と思っていました。

ところが、4日前のこと。庭に出ていた家内から「もしかしたら、アサギマダラかも」との声が聞こえました。
「どうせ、アゲハチョウだろう」とカメラを手に出てみると、フジバカマの
花に止まるチョウの閉じた羽が見えます。よく来るチョウとは違うようです。2年前に見たアサギマダラに似ています。

興奮を抑え、ゆっくりと近づき1枚、2枚とシャッターを切りました。チョウは止まったままです。
「羽を広げてくれれば、アサギマダラかどうかがはっきりするだろうに」と待つこと20秒ほどだったでしょう。開きかけたな、とシャッターを切った瞬間、パッと舞い上がり、垣根の向こうに消えました。写真もブレていました。


翌日以降も飛んで来たらすぐ気付けるように、窓のカーテンを少し開いたままにしていますが現れません。
「近所にフジバカマを栽培しているところがあって、回ってきたのだろうか」
「1匹だけだったので、はぐれ鳥ならぬ、はぐれ蝶だったのかも」

アサギマダラだったのかどうかの判断はできませんが、アサギマダラだと思って想像は膨らみます。
「旅の仲間たちと落ち合えただろうか」
「海岸近くの公園にあるフジバカマ園に集合して飛び立つのかな」
「たくさん飛んでくるようになったら、マーキング調査に協力してみるのもいいな」

それはともかく、鉢の中のフジバカマはパンパンの状態で、これ以上増えることはできそうにありません。それにフジバカマは極端に乾燥に弱いので、鉢植えは暑さが続くと枯らしてしまいかねません。
花後に大きな鉢を増やすか、半分を露地植えにしなければ、と思っています。

アサギマダラ?が羽を広げかけた時。カメラがブレてしまいました

 


こんなチョウが飛んできています

 

下の2枚は、2018年10月に東海市の加木屋緑地で撮ったアサギマダラです。

 

 




楽描き水彩画「伊藤若冲の絵画や可愛いお地蔵さん=妖怪・幽霊の里をめぐる京都取材旅行②完」

2020-10-18 06:47:32 | アート・文化

 

京都に伝わる妖怪・幽霊の里をめぐる水彩画教室の1泊取材旅行最終日は、山田彊一講師ら宿泊組の10人で1300年もの歴史があるという京都の台所・錦市場からスタートしました。
平均年齢は傘寿一歩手前。でも、新型コロナのため例年の宿泊旅行では1番の楽しみである飲み、食い、歌う「三密宴会」を中止、万事控えめに行動したこともあって、みんなの足取りは快調でした。

錦市場を訪ねたのは、ここに伊藤若冲の生家があったからです。
生家は青物問屋でしたが、実質的な経営は弟に任せて十分な時間と高価な絵具を使った大作を量産できたようです。ゴッホとテオ兄弟の話を思い出しました。

長さ400㍍に約130店舗が並ぶ言われる市場のアーケード通りを行くと、至る所に若冲の絵があります。シャッターや懸垂幕、ポスター・・。若冲市場といってもいいくらです。

錦天満宮に立ち寄り、伊藤若冲家の檀家寺である川原町商店街の誓願寺へ。若冲が大根を釈迦に見立て、釈迦の入滅を嘆く菩薩や羅漢、動物・鳥などを果実や野菜で描いた水墨画「果蔬涅槃図(かそねはんず)」をこの寺に贈った(山田彊一講師)そうです。

実物は京都国立博物館に収蔵されているようですが、色彩画家であり新鮮で色とりどりの果実や野菜を身近に目にすることができた若冲が、水墨で描いたのは何故だろう。そんなことを考えながら近くの寺町三条通りにある矢田寺(矢田寺地蔵尊)へ向かいました。

矢田寺の地蔵は、地獄まで行って罪人を救ってくるとか。
本堂に安置された本尊は、高さ2㍍の地蔵菩薩立像。開山した満慶上人が冥土に行き、出会った生身の地蔵の姿を彫らせたと言われ、人々の苦しみを引き受けてくれる代受苦(だいじゅく)地蔵として信仰されています。

境内にある梵鐘は、六波羅蜜寺近くにある六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)の梵鐘が精霊を迎える「迎え鐘」と呼ばれるのに対して、こちらは「送り鐘」と呼ばれ死者の霊を迷わず冥土へ送るために撞くそうです。

本堂や境内には、白や赤の提灯や地獄に落ちた罪人を救う様子を描いた絵馬などが並びます。そんな中で疲れを癒してくれたのは、小さくて可愛いお地蔵さんたち。フェルト作りの地蔵が並ぶ様子をカメラに収めました。

予定していた行程は終りましたが、時間があったのでリニーアルされた京都市京セラ美術館で開催中の「京都の美術 250年の夢」を見てきました。
江戸から現代へ脈々と続いてきた日本画や洋画、書、陶器、工芸などを巨匠の作品でたどり、「京都の美」の深さと幅広さを改めて知りました。

回った寺社などの多くはこれまでにも何度か訪ねたことがありますが、今回のような視点を持って歩いたのは初めて。歩数計によると、2日間で2万8000歩に達していました。

京都への1泊旅行は「Go Toトラベル」を利用しました。
京都での行動は自由で、名古屋=京都間の新幹線(乗車列車の座席が決められた「ひかり」)と、ビジネスホテルのシングルルーム利用を合わせたセット料金は7,540円。
もちろん京都での食事や交通費、拝観料などは自腹ですが、地域共通クーポンでお土産を買うこともできて、名古屋弁で言えば「どえりゃあ、お得だがや」でした。

伊藤若冲の果蔬涅槃図(かそねはんず)

 

以下は山田彊一講師の妖怪画です

上から錦市場、誓願寺、矢田寺

 

 

 


楽描き水彩画「京都の妖怪・幽霊の里めぐり=水彩画教室の宿泊取材旅行」

2020-10-16 06:27:23 | アート・文化

 

カルチャーセンターの風景水彩画教室の宿泊取材旅行で、「Go Toトラベル」を利用して京都へ出かけ、由緒ある寺社や街並みを歩いてきました。
といっても、狙いは豊かな風景よりも、京で暮らす人々の間で恐れ、慄き、語り継がれてきた妖怪や幽霊話の里を巡ろうというものです。

旅は、教室の山田彊一講師がライフワークの一つとして取り組んでいる妖怪研究の成果「京都妖怪36景」を今月末までに出版するのに因んで企画されました。
僕は、妖怪にはさほど関心がありませんが「ちょっぴり無常観に浸るのもいいか」と、現代美術家でもある山田講師作成のレジュメを手に歩いてきました。2回に分けて掲載します。

17人の一行は、まず東山区大和大路上ル東の六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)へ。
寺の傍の道は「六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人道、天道)ノ辻」と呼ばれ「あの世とこの世の境目と言われていた(山田講師)」とか。

傍には亡骸を風葬や鳥葬にした鳥辺野(とりべの)への道も。さらには鳥辺野に捨てられ死んだ女性が死ぬ直前に出産した赤子のため幽霊になって夜ごと飴を買いに来たとの伝わる幽霊飴の店、平安時代の文人・小野篁(おののたかむら)が地獄と行き来したとされる井戸・・・。のっけから妖怪・幽霊の世界に迷い込んだ感じでした。

次は清水寺。舞台は工事中でしたがh拝観はでき、人々が飛び降りて亡くなった眼下を見下ろし、無常観がよぎりました。近くには広大な墓地。飛び降り、自死した多くの遺体も埋葬されたと言います。

続いて、豊臣秀吉の正室だった北政所(ねね)が秀吉を弔うために造られた高台寺。徳川家康の命で各地から集まった普請役が築いた建造物と広大な苔の庭は、新しい権力者の強い意図を感じます。

今度は八坂神社。境内にはいくつもの関連神社が並びます。
その一つ、疫(えき)神社は名の通り疫病除けの社。正面には茅で編んだ大きな輪が、新型コロナの退散を願って3月から置かれています。
コレラが大流行した1877年(明治10年)以来といい、早期収束の祈りを込めて左、右、左と8の字を描きながら輪をくぐってきました。

知恩院へ。高さ24㍍、横幅50㍍もある日本最大の三門と、除夜の鐘のテレビ中継でもお馴染みの高さ3.3㍍、重さ70㌧もの大梵鐘はあまりにも有名です。
長く続く石段道。見上げただけで「トシを考えると、止めるのも勇気」と迷いながらも、やはり大梵鐘まで登り切りました。
徳川家康がこの寺を永代菩提所と定めており、山田講師は「京都妖怪36景」の中で、家康が梵鐘の音の妖怪になって江戸長期政権を支えたのではないか、と一枚を描いています。

ここまでで「妖怪・幽霊の里めぐり」の初日は終了。17人のうち都合で7人が名古屋へ帰り、残る10人が翌日の行程に備えてビジネスホテルへ向かいました。次回に掲載します。

 

以下は山田彊一講師の妖怪画のモノクロプリントから

上から六波羅蜜寺、清水寺、高台寺、八坂神社、知恩院

 

 

 


楽書き雑記「ハイビスカスティーのローゼルや藍染め用アイの花など=名古屋市農業センター」

2020-10-14 06:10:54 | 日記・エッセイ・コラム

散歩の途中に名古屋市農業センターに立ち寄ると、色とりどりの花木や草花が迎えてくれました。

ハーブ園では高さ2㍍近いローゼルが、ハイビスカスティーの原料を実らせています。
長い茎にフヨウのような花が咲き、花が萎れた後に咢(がく)と苞(ほう)がイチゴ形の暗赤色の実になって、茎にびっしり並んでいます。

傍らの畑ではアイ(藍)の花が咲いていました。
藍染の工房を拝見したことは何度かありますが、染料を生み出すアイが咲かせる赤紫の花穂を見たのは初めてです。

売店前と農業指導館前には、薄紫の花を咲かせた高さ2㍍以上ある花木が目を引きました。名札には「セイヨウニンジンボク」とあります。
何故ニンジン? ネットを開くと、葉がチョウセンニンジンに似ているから、とありました。

宿根草園などにはコルチカム(イヌサフラン)や、大型のマツバボタンなど。赤いヒガンバナは花期を終えていますが、黄色いヒガンバナはまだ蕾がいっぱい残っていました。

ハイビスカスティーの原料を実らせるローゼル

 

アイ(藍)

 

セイヨウニンジンボク

 

コルチカム(イヌサフラン)

 

大型のマツバボタン

 

ヒガンバナ。赤は花期を終えても黄色はまだまだ

 

 

 


楽書き雑記「アメジストセージを追いやった青いサルビアのいま」

2020-10-12 06:19:16 | 日記・エッセイ・コラム

 

前回取り上げたアメジストセージを絶滅寸前にまで追いやった青いサルビア(詳細な品種名は分かりません)も咲いていますが、生存競争の言わば勝者のはずなのに今年も当時の元気がみられません。

「同じ仲間だから大丈夫だろう」とアメジストセージの横へ買ってきたポット入りのサルビアの苗を植えたのは数年前。
ところが、サルビアがすごい繁殖力で領域を拡大。一方のアメジストセージは株数を減らし、2年後には茎も細く弱々しくなったので別の所へ移したのでした。

これでサルビアは一層伸び伸びと成長し、やや不満だった花の色も鮮やかになるだろうと思ったのですが、さにあらず。
逆に成長が止まったように、丈が全体に低くなり、花や葉の色もいまひとつの感じが続いているのです。
周りの木々の成長で半日陰状態が強まったり、肥料や猛暑などのせいもあるでしょうが、アメジストセージとの生存競争が終わったことと無関係とは思えません。

ポットに同じ品種の種を複数個蒔いた時にも思うのですが、動物に限らず生物は同種間でも異種間でも凄まじい生存競争をしていることを学ばされています。

 

 

 


楽書き雑記「秋風に揺れる『特選地』のアメジストセージ」

2020-10-11 06:17:25 | 日記・エッセイ・コラム

 

庭に咲くアメジストセージです。
この花にはサルビア・レウカンサとかメキシカンセージなどの別名もあるみたいだけど、紫水晶色の花にふさわしいアメジストセージが好きです。

我が家の庭には以前からある花の割に写っている花数が少ないですが、これには訳があります。

というのは、数年前に青いサルビア(詳しい品種名は分かりません)をアメジストセージの脇に植えたところ、サルビアが勢いよく繁殖。アメジストセージは、たちまち弱々しい茎が5~6本になってしまったのです。
青いサルビアから離れた場所や鉢植えにしても回復しません。

そこでこの春、我が家の庭では特選地である日当たりのいい場所の草花を取り除いてアメジストセージの株の一部を移してみると、長いベルベットの花穂が戻ってきたのです。
移さなかった半日陰の株は、やっと花穂の芽が見えたところです。来年はこれらも特選地に移してやりましょう。

 

半日陰のアメジストセージは、まだこのこの通りです

 

 


楽書き雑記「暑くなく寒くもなく、秋の散歩道をぶらぶら」

2020-10-09 06:22:20 | 日記・エッセイ・コラム

 

暑くも寒くもなく、散歩をさぼる言い訳が見当たらない季節。カメラと雑草辞典を手にぶらぶら歩いています。

小さいながら、量に驚く蔓性の草花に出くわしました。
漏斗状で直径2㌢足らずの花ですが、葉は結構大きく道端の低木を包み込むように絡みついたり、造成地ののり面を覆っています。
ネットの図鑑をみると、「マルバルコウ」という名前のようです。葉の形がサツマイモに似ているなと思った通り、図鑑にはヒルガオ科サツマイモ属とありました。

近くでは、ギザギザした実をいっぱい付けた草が目にとまりました。
名前は「オナモミ」。実は楕円形で直径7㍉前後、長さ15~20㍉ほど。全面に長さ3㍉ほどの刺(とげ)がびっしり生えています。2つの実を合わせるとピタッとくっ付きました。ズボンにもくっ付きます。指先で突くと痛みを感じました。

このくっ付き現象をヒントに、衣服や靴などに活用されるファスナーやマジックテープが生まれたそうですが、それにしてもなぜ実がこのような姿になったのでしょう。
動物にくっ付き種を広い範囲に運ばせるためため?簡単に食べられないようにするため?。

どちらもだろうと思いつつ歩いていると、灌木を覆うように茂る大きな葉と葉の間に、いくつもの莢(さや)が垂れているのが見えました。クズの実です。
クズは秋の七草の一つ。つい先日まで赤紫の花を咲かせていたのが、早くもこのような実を付けているのです。月日の経つ早さを知らされました。

マルバルコウ

 

オナモミ

 

クズ

 

ススキの仲間

 

カヤツリグサ?

 

チカラシバ?

 

カラスウリ

 

 


楽書き雑記「時間がゆっくり流れるフラリエ」

2020-10-07 06:14:43 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋にもやっと秋らしい青空が広がった6日、名古屋・久屋大通の庭園「フラリエ」に出かけると、期待通りハロウィンの装飾や色とりどりの草花が迎えてくれました。

さほど広くはありませんが、樹木林やスイレンの浮かぶ池、花壇、約600㎡の室内ガーデン、ベンチ、それにカフェやイタリアンレストランなどもあり、しかも入場無料。車の騒音もあまり届きません。

ゆっくりと散策路を歩き、花を愛でる。高齢者にとっては、まさに都心のオアシスです。
同じ久屋大通では先日、改装された名古屋テレビ塔を中心におしゃれな街が誕生。平日のこの日も若者たちで賑わっていましたが、フラリエにはいつも通りの時間が流れていました。

 

 

 

 


楽描き水彩画「石徹白(いとしろ)の神域へ」」

2020-10-05 06:21:01 | アート・文化

 

岐阜県郡上市白鳥町の石徹白(いとしろ)地区は、福井県境の小さな集落。白山山麓の標高700㍍にあって住民270人の自然と歴史に包まれたまさに別天地です。

3年前に白鳥踊りを未明まで楽しんだ朝、「ここまで来て石徹白へ立ち寄らずに帰るなんて考えられない」と、名古屋から一緒に出掛けた「踊り子」たちとタクシーを割り勘でチャーターして訪ねた際の写真から描きました。

特別天然記念物の石徹白大杉(樹齢1800年)に代表される杉の古木・巨木林や渓流、白山信仰と関わりが深い白山中居神社などへ。夜通しの踊りで短時間しか寝ていなかったことも忘れ、歩き回ってきました。

描いたのは神社の神域に通じる山道で撮ったひとコマ。左右に並ぶ古木・巨木の小路です。
視線の向こうの中央部分にもう一本背の高い樹木がありましたが、ちょっと横へ動いてもらいました。10号です。