風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「キンカンの伐採方針を撤回」

2024-12-27 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

植えてから10年以上経ち、樹高も2㍍近くになったのに、生る実は5~8個だった庭の大粒キンカン(金柑)が今年は約30個も。「もし、今年も10個以下だったら伐採する」との考えを撤回することにしました。

植える際に掘った穴へ肥料を大量にこぼして肥料過多になったらしく、一時は枯れる寸前に。以後は花は咲いても実が生らず、生っても数㍉ほどの段階でポロポロ落ちてしまう状態が続いていました。しかし、今年は花が多く実も強い風にも耐え、日の当たりが多い枝を中心に大きな実が育っています。

 

日当たりの少ない側はまだ青いです




楽描き水彩画「懐かしい風呂桶と銭湯のロッカー」

2024-12-25 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

水彩画教室のスケッチ取材で出かけた岐阜県下呂市の旧飛騨街道の「飛騨金山筋骨巡り」では、ひと昔前の町民の暮しを物語る用具なども数多く目にすることができました。描いたのは、仕事を終えた体を癒す風呂桶と銭湯のロッカー(いずれも10号)です。

風呂桶は木製や鋳物製でしたが、木の国とあって檜風呂が多かったらしく、桶には外付けの湯沸かし窯とを繋ぐ穴が2つ見えます。
僕が少年のころ住んだ家の風呂は、製鋳物のいわゆる「五右衛門風呂」。直焚きの焚口にマキをくべるのが僕の仕事でした。

銭湯は町民の憩いと楽しみの場。僕も学生時代や単身赴任時代には、しょっちゅう利用しました。「小さな石鹸 カタカタなった」。歌「神田川」は今も口ずさみます。




楽描き水彩画「丸石で組んだ階段」

2024-12-21 07:30:00 | アート・文化

飛騨街道の宿場町だった下呂市金山町は「石の街」でもあるようです。巨石群やライトを当てると光る蛍石などがあり、石造りの建物や石積みの堤防、階段、橋などが目立ち、巧みな石工も多かったと聞きました。
狭い土地を有効活用するため、高低差のある立体的な街づくりが進められたことを物語る
階段にも、その技術が使われています。

この絵は上と下の集落を結ぶ通路として設けた丸石を積み重ねた石段。平べったい面のある大きな石を階段状に並べ、両脇の壁にも丸石を使ってあります。

 

 


楽描き水彩画「小さな橋」

2024-12-20 07:30:00 | アート・文化

筋骨巡りの街・飛騨金山町には大小の橋がたくさんあります。飛騨川に架かる大きな橋だけでなく、集落の中を流れる細い川に沿って建つ住家の出入り口には板の橋が架けられています。

生活道路にある
苔むした小さな橋もそのひとつ。メガネ橋とか太鼓橋といった形ではありませんが、欄干の部分に工夫が凝らされ、メガネのような穴があって穴の向こうには川の流れと丸石などで組んだ堤防が見えます。

住家と対岸を結ぶ橋

 

 


楽書き雑記「マンリョウとクチナシ。日本とアメリカの縁起木」

2024-12-18 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

半日陰の庭の一角で、赤い実のマンリョウ(万両)とオレンジ色の実を付けたクチナシが目をひきます。

マンリョウは植えたのではなく、庭にやってくる野鳥の忘れ物でしょう。狭い庭のあちこちに合わせて11本。いつの間にか増えたり減ったり。実の数も同様で、昨年は満載状態だったのに今年は少なめで実の無い木もあります。日本では、お金に因んだ万両の名前もあって古くからの縁起木。「寿ぎ」 の花言葉も。

「クチナシ」も欧米では幸せを象徴する植物。アメリカではダンスパーティーのとき、男性から女性に贈る花とか。花言葉も「とても幸せです」「喜びを運ぶ」など。庭の木は1㍍足らずですが、実を数えると20個もあります。

 

 

 


楽描き水彩画「橋を架けたような民家」

2024-12-13 07:30:00 | アート・文化

水彩画教室で出かけた岐阜県下呂市の「飛騨金山筋骨(きんこつ)巡り」のスケッチ取材を基に描いた作品です。1枚目は町内を流れる小川を跨ぐ民家です。

ここは飛騨街道の旧金山宿。狭い生活用地を有効活用するため公道や小川が人体の筋や骨、動脈のように張り巡らされ、民家や商店が肩を寄せ合っています。
この民家もその1つ。生活用水が流れる小川に橋を架けたように建てられ、雨水などを流すパイプが縦横に走っています。




楽書き雑記「色鮮やかなナンテン」

2024-12-10 07:16:29 | 日記・エッセイ・コラム

クリスマスや正月を飾るナンテン(南天)が鮮やかな朱色を増しています。メギ科ナンテン属という一属一種の植物。中国から江戸期以前に伝来、「難を転じる」縁起木として広がり、「良い家庭」「私の愛は増すばかり」「福をなす」などといった花言葉もあります。

鶴舞公園の茶室「鶴々亭」の前庭にも何株かのナンテンを植栽。常緑といっても実だけに任せておけないとばかり、一部の葉も見事に色付いています。

 

 


楽描き水彩画「鉛筆で大胆に」

2024-12-07 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

今回の絵は、水彩画教室で出かけた北名古屋市で訪れた国の登録文化財・旧加藤家の居間で見かけたタンス階段です。

この日のスケッチ会で講師が出した課題のひとつは、鉛筆を大胆に使い、色付けは1色か2色にというもの。といっても、鉛筆画ではありません。

迷いましたが、黒ずんだタンス階段を斜め下から眺めた姿に着目。6B鉛筆とコンテを擦り付けるようにして描き、色は階段の手すりと階段に映る光、タンスの引き出しに残る手擦れの跡だけにしました。10号です。

 

 


楽書き雑記「鶴舞公園の樹々が織りなす彩り」

2024-12-04 07:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の鶴舞公園で、樹々が織りなす彩りを見てきました。
公園内には178種、約900本の樹々が植栽され、四季折々の風景を見せてくれます。

この時期の主役はやはりモミジやイチョウ、プラタナスなどの落葉樹。このところの冷え込みで色づきが強まり、常緑樹のマツやヒマラヤスギなどとコラボして赤、黄、緑の風景を見事に描いています。

 

 

 


楽書き雑記「ノッポのマリーゴールドにも異変」

2024-12-02 07:30:00 | アート・文化

年明けまで庭を飾ってくれる多年草でノッポのマリーゴールドが、今年も咲いています。でも、草丈こそ例年通り2㍍ほどありますが、毎年ほとんど変化がなかった1平方㍍ぐらいの生息域が半分に。株の数や花数は3分の1ほど。空に向かって膨れ上がるようだった勢いはありません。

夏場に、マリーゴールドの株が少ないなと見守っていたら、10年以上前から傍に植えてある多年草のヒロバマウンテンミントが、マリーゴールドの領域を占領するかのように広がりました。こんなことは初めて。これも、とんでもない猛暑だったせいか、それとも地中で何かがあったのでしょうか。