風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「猛暑の日々、シロクマ君が見る夢」

2015-07-31 07:37:13 | 日記・エッセイ・コラム

      
      
猛暑の夏。シロクマが夢に見る冬の日の思い出

                               
             暑さにグッタリ。ウトウトしているシロクマ
                              


猛暑続き。東山動物園の仲間たちも大変です。

とりわけ北極育ちのシロクマはグッタリ。絵の下の2枚の写真のように、室内で床にベタッとうつ伏せになったり、プールサイドに寄りかかかるようにしてやり過ごしています。目を閉じ、ウトウトと居眠りするしかないでしょう。

こんな時、シロクマはどんな夢を見ているのでしょう。
「きっと、あの日のシーンに違いない」。僕が想像して描いたのがこの絵です。
名古屋で積雪20センチを記録した昨年12月18日朝、東山動物園に出かけて撮った写真を元に描きました。

突然の「白い世界」の出現に、シロクマは興奮気味。他の動物の多くが室内に閉じこもるなかで、階段状の山を登ったり、下ったり、雪を蹴散らして駆け回っていました。



















 


楽書き雑記「森健さん。82歳のピースボートクルーズ『南半球カメラ紀行』個展」

2015-07-28 17:49:55 | 日記・エッセイ・コラム

              
                 バオバブ街道(マダガスカル)     

          
            南極のペンギン

     
        イースター島のモアイ像 

     
          森健さんが参加したピースボートの南半球コース

部署は違っても、後輩を優しく導いてくれた大先輩による写真の個展が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリーで開かれており、拝見してきました。

春日井市在住の森健(もり・たけし)さん。82歳。ピースボートで南半球を回る105日間のコースに参加、カメラに収めた約40枚が展示されています。8月2日(日)まで。

森さんは朝日新聞の元写真部記者。現場にいち早く駆けつけてシャッターを切る一方で、同行する僕たちにも報道人としての視点と姿勢を教えてくれました。丁寧で穏やかな指導に、親しみを込めて「モリケンさん」と呼んだものです。

定年から20年余。「日本人の平均寿命を生きた自分へのご褒美と思って」「南半球を選んだのは、現役時代もあまり行ったことがなかったから」とモリケンさん。
昨年11月下旬に神戸から乗船、今年3月初めに横浜に帰港。

「ぜひ行っておきたいところ」には、飛行機で先回りして現地へ。時間をかけて見て回り、船が寄港するのを待って再び乗船する、という方法で目的を達成したそうです。

持参したデジタル一眼レフカメラへ重点的におさめた風景は、マダガスカルのバオバブ街道はじめアフリカでも有数の広さである鳥獣保護区のクルーガー国立公園(南アフリカ)、ペンギンたちの南極、世界最古とされるナミブ砂漠(ナミビア)、イグアスの滝(ブラジル)、マチュピチュ遺跡(ペルー)、イースター島(チリ)など。ボリビアのウユニ塩湖も歩き、アンデスの祭りも見ることができたそうです。

先週は春日井市内で、今週は名古屋でという連続展。会場の都合などもあって全行程で収めた約8、000コマからすれば、展示作品は少ないですが、ひとコマひとコマから、シャッターを押すモリケンさんの感動が伝わってきます。

会場を訪れた人たちからの「80歳を超えて大丈夫だった?」の声に、モリケンさんは「そんな風にいわれる年になったのだなあ」と苦笑い。

会場には「自然の厳しさ、優しさ、美しさ・・・。この風景が人間の営みや開発によって損なわれることがないように」とのモリケンさんのメッセージも掲示してあります。






















楽書き雑記「愛知・名古屋 戦争に関する資料館を見学して」

2015-07-24 16:00:31 | 日記・エッセイ・コラム

       



     
     「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」のある愛知県庁大津橋分室

           
                                    
   
「終戦の日」(8月15日)が近づきました。今年は戦後70年のいわば節目の年。各地で不戦の誓いを新たにする催しが開かれていますが、名古屋にオープンしたばかりの「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」(名古屋市中区丸の内3丁目4-13 愛知県庁大津橋分室)を訪ねてきました。

地下鉄市役所駅4番出入り口から歩き、大津橋の交差点を渡ってすぐのところにあるレトロな建物、大津橋分室。

1階の展示室に入ると、まず目に入ったのが大戦末期に日本の町々を恐怖に陥れた250キロ爆弾。
とりわけ三菱重工など軍需産業の集積地だった名古屋は、米軍機による250キロ爆弾や焼夷弾の大空襲を受け、街は焦土と化しました。

幼児だった僕は別のところに住んでいましたが、僕には夜空に無数のオレンジ色の玉が尾をひいて落ちてくるように見えた焼夷弾や、飛来した爆撃機に向けて照射される「照空灯」の光線、防空壕に逃げ込んだ記憶は消えていません。

展示ケースには、朝の連ドラなどで若い人たちも見覚えのある「愛国婦人会」や「大日本国防婦人会」のタスキ。
「さつまいも増産運動」の呼びかけや「配給物資購入通帳」「衣料切符」も。日に日に厳しくなった銃後の暮らしの「証し」です。

子供たちの環境も一変します。
絵本の「桃太郎」が退治する鬼の頭は金髪、目は青く色づけされています。
やがて学童疎開。子供たちが疎開先から家族宛に出した手紙や日記からは、お母さんたちに心配をかけまいと懸命に書いた気持ちが伝わってきます。

戦地からの軍事郵便には「点検済み」の朱印。手紙の文章の中の地名は伏せ「○○方面と」記されています。
学徒動員、学徒出陣。そして届いた戦死通知。

この資料館は市民、県民の請願から22年の歳月が流れて、やっと開設にこぎつけたといわれます。市民・県民から7500点もの資料が寄せられたそうです。
しかも、資料館ができた愛知県庁大津橋分室の建物は1933年(昭和8年)の建設。1933年といえばドイツでヒトラー政権ができ、世界大戦への歴史が一気に動きだした年です。
資料館のある建物は出征する兵士の隊列、爆撃で炎上する名古屋城などを見続けてきたわけで、「資料館にふさわしい建物」と思ったものです。

しかし訪れてみて、「物足りなさ」は否めませんでした。
部屋が狭いために、展示された資料は数百点。それも悲惨な戦地の状況を物語る資料はほとんどなく、いわば「銃後篇」といったところでしょう。
今後、定期的に展示替えをしていく予定のようですが、やはり保存資料の3分の1ぐらいを一度に見ることのできる資料館に、と思わずにいられません。

そこで、考えたのがこの資料館から歩いてでもいける愛知県護国神社そばの桜華会館にある「愛知平和記念館」(名古屋市中区三の丸1-7-2)です。

このブログでも昨年8月1日に掲載しましたが、ここには戦没者遺族から寄せられた遺品、サイパンやレイテ島での遺骨収集で発掘した品などが展示されています。
弾丸が貫通したヘルメット、銃剣、数珠、玉砕戦の中で守り抜いた軍旗の竿灯に付いていた小さな金属片・・・。中には血痕が今なお残る遺品も。

この記念館も展示場は狭く、展示品の説明も基本的なデータだけですが、遺品からは十分に平和への訴えが伝わってきます。
資料館と合わせ見ることで、不戦への思いがより深まるのではないでしょうか。





楽描き水彩画「第103回日本水彩展名古屋展が開催」

2015-07-22 15:44:06 | アート・文化

     

わが国の水彩画界の公募展として最も歴史と伝統のある第103回日本水彩展の名古屋展が、名古屋・栄の愛知県美術館ギャラリーで開かれています。
同時に日本水彩画会名古屋支部の第59回支部展も催されており、いずれも7月26日(日)まで。
大勢の絵画ファンやカルチャーセンターなどで水彩画を学ぶ人たちが詰めかけ、
会場いっぱいに並ぶ丹精込めた力作に見入っています。


楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「フラミンゴ ただいま抱卵中」

2015-07-17 15:19:28 | アート・文化

                                              

立っているフラミンゴの足元を見てください。そう、卵です。座っているフラミンゴの腹の下にも卵があるはずです。

フラミンゴたちは「ただいま抱卵中」なのです。

自然界での巣作りもこのようなのかは知りませんが、東山動物園では泥土で大きなすり鉢を逆さにしたような形に積み上げ、てっぺんに窪みを設けて卵を1個産んで抱くようです。高さが20センチ以上はあり、池の水かさが増えても大丈夫でしょう。
もうひとつ、僕の関心は卵を抱く時のフラミンゴの長い脚はどのようになっているか、でした。
よく見ると、絵のように尾の下に折り曲げた2本の足が巣の外に出ていました。なるほど。

立っているフラミンゴはそれまで降っていた雨が止み、青空がのぞき始めたのを知って「ちょっとひと休み」といったところでしょうか。
観客たちの会話が聞こえます。
「寒くないから、卵がダメにはならんやろね」
「直射日光に当たらなんだら心配ないやろ」
「それより、あそこの枝にカラスが止まってこっちを見とる。気をつけなあかんがね」











楽書き雑記「大胆なタッチで描いた名古屋・大須の『隠れた名所』個展」

2015-07-14 19:19:27 | アート・文化

    

若者たちや外国からの観光客らで、東海地方有数の賑わいをみせる名古屋・大須の町。
「でも、本当の大須を見てもらえていない気がする」というアマチュア画家が「大須・隠れた名所8景展」と題する水彩画の個展を、名古屋・栄の市民ギャラリーで開いています。

馬場達郎さん。鹿児島県出身。50年前に大須に移り住み、刺繍業を営んでいます。
絵筆を手にしたのは「娘が進んだ名古屋芸術大学の後援会で『壁の華』という美術グループ属したのがきっかけ」だったとか。

いろいろ描いてきましたが「せっかくなら、大須の町を描いたら」の声に、初めて開く個展のテーマが浮かんだそうです。

幕末に役者・芸人らの宿、そして遊郭街ができ、やがて演芸場や映画館なども集まる名古屋唯一の歓楽街に。大戦末期の米軍による大空襲によって町は壊滅しましたが、復興とともに何本ものアーケードのある大商店街として立ち直り、近年は全国各地から若者たちがやってくる繁華街になっています。
こうした時代の変化の中で埋没していくものを描き起こしてみよう、と思ったのです。

展示された作品は20号1枚、30号2枚、40号8枚の計11点。戦前の待ち合わせ場所、大須の変化を見つめてきたであろう大木などの風景に加えて、馬場さんの自画像も。どの作品にも、古希の世代と思わせない勢いを感じます。

馬場さんの作品の持ち味は、スピードと大胆なタッチ。
「かなり厚めの画用紙に木炭でデッサンしたら、水彩絵の具をできるだけ大きな筆や刷毛で一気に塗ります。そして乾いたら洗います。ティッシュや布で何度も洗って塗りの繰り返しです」

「小さな筆だとどうしても絵がこじんまりします。大きな筆で細部を描くことができなかったり、勢いのあまり柱が傾いても気にしません。画用紙のサイズが大きいのも、思い切って描けるからです」

未明の3時ごろに起きて本業の刺繍を始めるまで描いているとか。展示作品は5月、6月、今月上旬まで2か月余で描きあげたそうです。

もうひとつ、馬場さんのこだわり――。
「刺繍の世界にもコンピューターが入ってきましたが、私はそうしたものには頼りません。風や光がコンピューターで描けるとは思えませんから」

  ※作品の一部を掲載します。蛍光灯の光などが入ってしまい申し訳ありません。
  
          

               

           
       
            

                            
                      

                        










 




楽書き雑記「ネパールでの20年間の支援活動を聞く=高校同窓会で同窓生の講演

2015-07-12 10:07:01 | 日記・エッセイ・コラム

                 
                        ネパールでの支援活動を語る山口祐子さん

「貧しくても逞しく生きるネパールの人たち。3ヶ月前に起きた大地震の被害からも、懸命に立ち直ろうとしています。私たちも、立ち止まることなく支援を続けていきます」
週末に名古屋であった僕の卒業校・高知学芸高校の同窓会中部支部総会で講演を引き受けてくれた卒業生から素晴らしい話を聞くことができました。

52年前の卒業生で静岡県国際交流協会会長の山口祐子さん=浜松市在住。東大時代に出会った医師のご主人と1989年に浜松市内でクリニックを開業。
市内の自動車関連企業をはじめとする工場で働く外国人労働者の診療にあたってきましたが。とりわけ最貧国のひとつであるネパールからの出稼ぎ労働者に関心を強めて、2001年に認定NPO法人「ブッダ基金」を創設、現在に至っています。

ネパールは人口約2650万人。農業以外にこれといった産業はありません。
こんなネパールへほぼ3ヶ月おきに出かけ、3週間ほど滞在して支援活動。あの大地震が起きた時も、翌日にネパールへ飛び立つ予定だったそうです。

支援活動の柱は①医療②教育③女性の地位向上、それに産業支援の4本。
医療支援では日本から医療派遣団を送って無医村での無料診療や学校健診、救急医薬品の支援など。教育支援は学校や図書館の建設をはじめ、校舎の増築、図書の寄贈、給食などを行っています。
建物を造ればいいというわけではありません。隣国のインドまで出かけて購入、データベース化もできた図書は約2万1000冊。移動図書館車による地域への巡回や配本・回収、ネット検索システムの構築もしています。

女性の地位向上のために力を入れているのは、15~19歳の女性を対象とした洋裁の職業訓練。作るだけでなく商品として売ることで、ひとりでも多くの女性たちに自立への道を歩んでもらおうとしています。
身売りや児童労働からの解放も重要な活動です。
でも、現実には親が言うままの結婚や一夫多妻などの因習、慣習から抜け出すには時間がかかるようです。

産業支援は最も重要です。コーヒー栽培の普及から始めていますが、雇用創出のためのプロジェクト活動をどう進めるか。「ブッダ基金」など支援活動のパートナーにとって最大の課題でしょう。

「ヒマラヤの星の下に」と題して話した山口さんは、こうしたネパールの実情と支援活動、それに大地震の被害から立ち直ろうとしている国民の姿を写真映像なども使って紹介。
「ネパールは貧しく、私たち日本人からすれば不便な国です。でも、何事もきちんと話し合い、助け合って乗り越えようとする姿に『民主主義とは』『生きるとは』を考えさせられます」
「私も活動することで心が豊かになり、人生の支えになっています」
と結びました。

逞しいフットワークで飛び回る古希の同窓生の活動。またまた勇気をもらい、拍手を送りました。

   ※講演で紹介された写真の一部を掲載します。スクリーンの映像を撮影したのでピンボケですがご容赦ください。

     

        

       

        

    
 



















楽描き水彩画「梅雨空の中、名古屋の東山植物園を歩く=水彩画教室のスケッチ会」

2015-07-08 18:01:30 | アート・文化

 
              
    地下鉄星ヶ丘駅から歩いた「星が丘門」のトンネルを抜けて入園

                
 夏の主役「ひまわり」が少しずつ咲き始めました
               
   合掌造りの前には白い睡蓮の池が 
              
       温室では色とりどりの花が迎えてくれました
      
水彩画教室のスケッチ会で名古屋の東山植物園に出かけてきました。梅雨期のど真ん中とあって、時おり雨粒が落ちる空模様。バラやアジサイの季節も終わり、花めぐりとしては端境期でしたが、咲き始めたヒマワリをはじめ、白いスイレンや温室の南国の花たちが迎えてくれました。

1937年に動物園と同じ場所で開園した東山植物園。27ヘクタールという広大な自然林に、約7000種の植物が生育する全国有数の規模を誇ります。1日では回り切れないし、仮に花だけでも開花している状況を全て見ようとすれば、何年もかかるでしょう。

緑のトンネルのように続く何本もの散策路も魅力的。この日はあまり耳にできませんでしたが、晴れた日は野鳥の声があちらこちらから聞こえ、1996年には「日本の音風景100選」に選ばれています。ビオトープでは何種類かのトンボが飛び交っていました。

岐阜県の白川郷から移築した合掌造りの家や日本庭園、俳人・横井也有にちなんだ也有園も。合掌造りの家ではこの日、ボランテイアのみなさんによって囲炉裏(いろり)に火が入り、昔懐かしいひとときを味わうことができました。

  

 

  

    

  




 

 




 


楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「暑い!! 大口を開いて水をガブ呑みするカバ」

2015-07-04 17:47:11 | アート・文化

          
             流れ落ちる水をガブ呑みするカバ

               
               息継ぎのため浮上 
 
               

                新鮮な水に向かいます

暑いですね。水中での生活が多いカバも、水分補給です。
流れ落ちる水をガブ呑みするシーンを目撃して描きました。

カバは漢字で「河馬」と書くように体重が1・2~2・6トンもある水陸両棲動物。動物園で出会う時はプールの中でじっとしているか、巨体を持て余すようにして寝ているのがほとんどで、そんな時は素通りしてしまうこともあります。
この日も、プールの底にいましたが我慢して眺めていました。

4.5分おきに息継ぎの浮上を繰り返したあとのことです。
浮上したままプールの壁に向かい、流れ落ちる水を大きな口をいっぱいに開いて受け止めたのです。
時おり口を閉じ、再び開けてゴックン、ごっくん。

僕は、カバやカワウソのような多くの時間を水中で過ごす動物が水を飲むことへの関心はありませんでした。水中で適当に飲んでいるのだろう、の程度でした。
でも、カバだって自分たちの糞尿で汚れたプールの水よりも、流れ落ちる新鮮で温度の低い水の方がいいでしょうね。
少年時代の僕が泳いでいた川は「日本一の清流」とされる四万十川ですが、飲むのは岸の岩場から流れ落ちる水でしたから。

初めてカバの水飲みを見て、発見したような嬉しさと動物たちを知るには時間をかけるべきだ、と思った次第です。








楽書き雑記「コンピューターグラフィックアートの第10回小栗シゲオ個展」

2015-07-01 19:44:45 | 催し



                                                 
         
ソコンで描くコンピューターグラフィックアートの「第10回小栗シゲオ個展」が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリーで開かれています。作品からは小栗さんが定年の日々を、パソコンに向かって描いている楽しさが伝わってきます。7月5日(日)まで。

岐阜市在住の小栗シゲオ(本名・小栗茂雄)さん(73)は、印刷会社で現役時代を送り、イラストやグラフィックデザインなどを担当。定年後も「絵が好きだし、経験も生かせることを趣味に」と、この道を選んだそうです。

ただ、現役時代と決定的に違うのは「何の制約もないので、思うままに描く」こと。
だから、「団体や教室には入らず、無所属で」「良い作品をとか、人に気に入られる作品を描こうとは考えない」「商売にはしない」をモットーに、30万円ほどした業務用プリンターを購入するなどして創作を続けています。

今回の個展のテーマは「自然と動物・女性と風景」。20号から50号ほどの作品が30点並んでいますが、とりわけ僕は作品の半数を占める動物を楽しく拝見しました。
このブログでも時おり「東山動物園の仲間たち」のタイトルで掲載しているからですが、僕とは違う表現方法とはいえ、動物たちに親しみを感じ、優しくとらえる気持ちは同じだな、と思った次第です。

これからの目標は?
「1000点ぐらいあるこれまでの作品の手直しです。年月を経て見ると、ほんの少し直すだけでもっと楽しい作品になるものですから」
「それと、自然界で生きる動物を見るためアフリカに出かけることですね」