リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

演劇シーズンに幕

2014年06月25日 | 日々の風の吹くまま
今日はこのために帰って来たArts Clubの創立50周年シーズン最後の演目(『Red Rock
Diner』)のオープニングナイト。実在するバンクーバーの名物DJ、レッド・ロビンソンをモデ
ルにした青春ミュージカル。この人はラジオ局に入り浸っていたのが、16歳のときにたまた
ま空きができた時間にティーンエイジャーが聞きたがっているレコードをかけて大ブレーク。
そのまま80歳に手が届く今も地元ラジオでロックンロールのDJをやっている。最近は「昔
はこんなイケるポップスがあったんだね」という孫の世代のファンもいるそうで、世界のポッ
プ音楽を変えたロックンロールの火を消すなと意気盛ん。

ショーの舞台は1957年のバンクーバー。第1幕のセットは映画『アメリカングラフィティ』に
出て来たようなDinerと呼ばれる「簡易食堂」。向かって左手のバルコニーにCKWXラジオ
(今はニュース専門局に変身)のロビンソンのスタジオがある。彼が放課後に始まる番組で
流すヒット曲がダイナーにたむろしているティーンの男女の歌と踊りで再現する形でショー
が進む。4月バカにビーチに鯨が打ち上げられたというニュースを流したら、野次馬が6千
人も集まって当局からお目玉を食ったという話が出て来るけど、カレシは覚えているそうだ
から、これは実話。

第2幕はキングエドワード高校(カレシも一時在籍した実在の高校)の卒業ダンスパーティ。
まずは「ロックンロール撲滅委員会」とやらのデモがあって、これも実話らしい。ロビンソンの
司会によるタレントコンテストの形で当時のヒット曲が次々と登場。1957年と言えば、ワタ
シはまだ9歳だったし、太平洋の反対側の地方都市で育っていた頃だから、ラジオで聞くと
もなく耳にした記憶がある程度だけど、カレシは14歳だったから、もろにティーンの不安な
青春の入口。う~ん、この時代の話になるとやっぱりジェネレーションギャップを感じてしま
うなあ。でも、カレシからいつも聞いていたし、今でもレッド・ロビンソンの番組(今ではもろに
懐メロ番組だけど)を聞いているから、何となく自分の歴史の一部になっている感じがした。

フィナーレの曲がぴたっと止むと同時に観客席全員総立ちになってやんやの拍手喝采。今
シーズンはオープニングナイトに総立ちの喝采を受けたものが多かったな。寄付金も増え
たそうだし、いや、成功、成功。では、9月に新シーズンが始まるまで、ワタシの観劇も長い
夏休み。何か書きたい気がして来たけど、はて・・・。