リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

豪快なフィヨルドの旅~ダスキーサウンド

2019年12月13日 | 日々の風の吹くまま
12月13日(その3)。🌤☁☂。フィヨルドの3つ目はダスキーサウンド。つかの間の青空の後でまた雲が広がって、フィヨルドに入る頃には今にも雨が降り出しそうな空模様。このあたりでは海が荒れがちなのも、雨がちなのもいたって普通の天気らしい。ダスキーサウンドに入ったのは5時半。険しい山肌は緑に覆われているし、ミルフォードサウンドに君臨していたような絶壁はないけど、水面からすっくと立ち上がったという印象は同じだけど、滝の多さでは一段上を行っているかも。山腹にいくつも白い筋が見えて、近づいて来るとそれが茂みの間や岩壁を伝って海までなだれ落ちる滝だとわかる。水源が雪解け水なのか、雨や霧なのか、湧き水なのかはわからないけど、海の上からしか見えないだろうな。どれも名前がついているのかな。

   

   

      

雨が降り出したし、風も強くなって来たので、ベランダでの撮影には2枚重ねの上にさらにジャケットを着込んでの大奮闘。それでもだんだん体の芯まで冷えて来て、山も島も低く、丸くなって来たからそろそろフィヨルドの出口のようだし、出るレストランが開く時間なので、写真撮影は終了。今日1日だけでビデオと合わせて330枚、シドニーを出てからの合計だともう1000枚に達したかな。あぁ~あ、後で整理するのがタイヘンだぞ。

晩ご飯はシーフードレストランのAtlantide。勧められた白ワインはオーストラリア産のソヴィニョンブラン。オーストラリアは赤のシラズが自慢だと思っていたら、ソヴィニョンブランもイケてるじゃない。ソヴィニョンブランと言えばニュージーランドのマールボロが有名だけど、もしかしてお株を奪ってしまうかも。次の次の次の寄港地ピクトンではマールボロのワイナリーのツアーに行くから、飲み比べてみよう。さて、寝酒はSilver Noteでエレーヌとアンドレのジャズを聴きながらのひととき。波が高くなって来たので、今夜はひと揺れしそう。はて、酔っぱらったら、波のせい?船のせい?それとも・・・。


豪快なフィヨルドの旅~ダウトフルサウンド

2019年12月13日 | 日々の風の吹くまま
12月13日(その2)。☁🌤。フィヨルドの2つ目はダウトフルサウンド。雨がやんで、空が何となく明るくなって来た。ランチを済ませて、カメラを持って待機。1時ごろにフィヨルドの入り口が見えて来たので、11階のデッキへ。風が強いので数分で10階のプールデッキへ。ヒーターの下でランチを食べている人たちがいてびっくり。いいスポットがないので9階のデッキへ。ここで次々と現れる感じの滝をパチパチ。バッテリが切れたので船室に戻って、バッテリを交換して今度はベランダからパチパチ。ここの山はあまり高くないなあと思っていたら、霧が薄くなって突然目の上に頂上が現れてびっくり。見上げていると首が痛くなる高さ。フィヨルドはものすごい自然のパワーを感じさせてくれる。

   

   

青空がのぞいても波はまだ荒い。とんがる白波に風が吹きつけると細かなしぶきが飛んで、一瞬うっすらと虹がかかる。改めて海はすごいと感じる。ベランダから写真を撮っていて、2時になったのであわててまた5階のシアターへ。教養講座その2で、テーマは『私たちの太陽系』。今日は一応は「フィヨルド観光」があるけど、船を降りないのでDay at Seaの3日目。ということはもう3日も陸地を踏んでいないってことか。次の寄港地ダニーディン(ポートチャーマーズ)に着くのは明後日なので、あしたもまた海の上での1日だから4日連続でバランスボールに座っているようなもので、陸地に足を下ろした気分はどんな感じかな。


豪快なフィヨルドの旅~ミルフォードサウンド

2019年12月13日 | 日々の風の吹くまま
12月13日(金曜日)。🌂☂。夜の間少し揺れていたけど、目が覚めたら嘘のように穏やか。今日は3つのフィヨルドをクルーズして回ることになっているので、そろそろ陸地が見えるかと思って寝ぼけ頭でカーテンを開けたら、うわわわぁ~っ。いきなり目の前に絶壁がそそり立ったもので、一気にしゃきっと目が覚めた。午前7時。これがミルフォードサウンド。船は超低速でしずしずと入江の奥へ。水面から首を反らして見上げる高さにそそり立つ山壁のあちこちで滝が流れ落ちていて、山の頂上には雪渓が点在していて、海鳥の鳴き声が聞こえて来る、荘厳としか言いようのない雰囲気。

朝ご飯を食べに行ったら、みんなまず船尾のデッキに出て写真をパチパチ。そのうち船尾デッキのテーブルが大賑わいで、みんなパーカやジャケットの重装備。コーヒーなんかあっという間に冷めてしまうだろうにね。今日の予想最高気温は14度。でも、ここは南半球の高緯度地域で、南極大陸までそう遠くないところだから、いくら夏だと言っても気温が低いのはあたりまえか。きのうブティックで竹の繊維を混紡した長袖のアクティブウェアを買ったので今日は大丈夫。袖が長めなのがちょっとなあと思ったら、袖口に穴。実はこの穴に親指を通すと袖が手の甲をカバーするようになっているんだった。(胸のSilverseaのロゴが小さくて目立たないのが心憎いね。)
   
   

   

     

ミルフォードサウンドを出たら、天文学の教養講座を目指して5階のシアターへ。今日のテーマは『ハッブル宇宙望遠鏡』。20代の初めにギリシャ神話にのめり込んで、夜空を見上げて神話にまつわる星座を眺めているうちに天文学にはまって、とうとうボーナスをはたいて天体望遠鏡を買ってしまった。嫁入り前の娘が何をやっているんだと母に文句を言われたっけな。あのときは結婚する気なんぞさらさらなくて、大学に行かなかった分、興味のあることを自分流で勉強して、いろんな世界を発見するのが楽しかったの。無数の星も人間と同じように生まれて来てやがて死ぬとわかって、自分なりに科学というのは根本的に哲学なんだと結論したっけ。若い時ってほんとに不思議なことがいっぱい。