12月17日(続き)。☁☂。最初のワイナリーはソヴィニョンブランに魅せられたオーストラリア人が拓いたCloudy Bay Winery。ちょっと晴れ間が出たけど、私たちが付く15分前まで土砂降りだったんだそうな。これも運転手兼ガイドのブルースの魔法かな。このワイナリーのブドウは完全な有機栽培で、ブドウの畝の間に害虫を除け、枯れて土を肥やす植物を植えてある。試飲したのは5種類で、ワタシ的には2番目のソヴィニョンブラン(2019年)が一番口に合った。
次はWither Hill Winery。入口にはワイン用ブドウのサンプル25、6種類がずらりと植えてあって、ひとつひとつに名前と色、原産地を書いた標識が立っていた。横に張り渡したワイヤに支えられたブドウの木はどれも同じに見えたけど、ずいぶんたくさんあるもんだなあ。ここでの試飲は4種類で、軽食付き。ソースの絡んだラムが一番の人気で、イカの足のから揚げに手を出す人がほとんどいなかったので、ワタシはあっちこっちと手を伸ばして一人でむしゃむしゃ。おいしかったの何のって、ごちそうさま。肝心のワインは最後のゲヴァルツトラミナーがまあまあと言う感じだったかな。
どっちのワイナリーでも赤(ピノノワール)はまだ発展途上という感じだったけど、世界のワイン産地と比べてどっちかというと気候冷涼らしい土地柄かもしれないな。
帰りのバスでは船をこぐおじいちゃんが続出。昼前から9種類もワインを飲んでしまったんじゃしょうがいないか。試飲なんだから、注がれたのを全部飲まなくてもいいのに、グイっと飲み干してお替りしてた御仁もいたからすごい。ピクトンの町の船が見えるところでブルースの計らいでバスを降りたのは私たちともう1人。「歩道の青い線を辿って歩くと迷子にならないよ」。どうやらクルーズ船やフェリーでやって来る人たちを誘導するためのようで、船と反対方向に歩いて行ったら、そこは観光案内センター。本降りになって来た雨の中を船の方へ青い線を辿って行って、最初のゲートで船のカードキーと写真入りの身分証明を提示して、帰船。
午後6時、ピクトンを出港。少々荒れ模様と言う予報だけど、北島へ向かう明日はまた1日中船の上。