リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

消えてしまった記憶は再生できないけれど

2023年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月4日(木曜日)。☀⛅☁。何だか朝から暑いなあ。まあ、5月なら初夏の気配がするのもありなんだけど、でも、天気予報を見たら、夜には雨が降り始めて、明日金曜日の予想最高気温は何と11度で、週末はずっとそんな気温らしい。やぁ~だぁ、もう。ま、今日は「スターウォーズデイ」で、5月4日の英語表現「May the Fourth」)に映画の有名なせりふ「May the Force be with you」(フォースと共にあらんことを)を引っかけたもの。でも、日本語では初めっからしゃれにならないだろうなあ。

私たちが最初の『スターウォーズ』を見に行ったのは、当時はまだ映画館だったスタンリー劇場。映画を見に行ったのも映画館としてのスタンリーに行ったのもあれが最後だったな。今はライブの劇場に改装して、Arts Clubのメインステージになっている。でもねえ、私たちはまだ30代で、映画に行くのはデートのひとコマだったはずなのに、映画にはごくたまにしか行かなくて、何を見たのかも記憶があやふや。『スターウォーズ』はあまりにも強烈だったから脳裏に焼き付いているんだろうけど、若い2人の思い出になっているはずのことが記憶にないのは、カセットテープの録画を消去してしまったような感じでもある。

前世紀も、後半になって翻訳関連の国際会議に出席するようになったワタシにカレシが同伴するようになるまで、2人一緒の旅行先は(カレシの希望で)もっぱら日本だったけど、せっかく2人揃っての旅行なんだから思い出がたくさんあっても良さそうなのに、日本旅行の思い出はある時点を境にワタシの記憶から消えてしまった気がする。時たまカレシが「どこそこでは」、「何とか寺では」と持ち出して来ても、ワタシはほとんど覚えていないので、カレシは悲しそうな顔をするんだけど、あれだけ何度も日本に行って、北海道から九州まで一緒に旅をしたのに、シェアできる思い出がないってのは寂しいよね。でも、ワタシだって思い出したい気持はあるけど、かと言って今さら記憶を新たにしたいという気持にはならないな。まあ、そっとしておけばいつか断片的にでも思い出すかもしれないけど、今は過去の記憶を呼び戻すよりも、2人に残された貴重な時間の思い出を新たに作る方が最優先じゃないかな。

何しろ、ワタシがやっとリタイアして、これからはどんどん旅行して「老後の2人の時間」の思い出を作って行こうとしていた時に、コロナのおかげでその時間をずいぶんとむだにさせられたんだもん。だから、クルーズは果てしない海と果てしない空が出会うところで2人の空間が持てるのが私たちには魅力的で、それで1年も2年も前から予約して、指折り数えて待つわけ。この秋の地中海とアドリア海のクルーズでは、カレシがトリエステに興味を持って、プライベートなガイドを雇ったらどうかと提案して来たので、では、とさっそくSilverseaのshore programを調べたら、早朝に入港して午後11時まで停泊するトリエステでは、乗用車と1台と(英語を話す)ガイドで、4時間で14万円くらい、8時間なら18万円くらい。終点のベニスのひとつ前だから、しっかりとリサーチして、見たいところをリストアップして行って、船に乗ってから手配を頼めばいいか。もしかして、おととしのローマでのガイド氏のようにピカピカの黒塗りベンツで来たりしてね。あれにはびっくり仰天したよねえ、あはは。ま、次の2人旅の時まで、May the Fourth be with you!

人生は生涯現役なんだから

2023年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月3日(水曜日)。☀☀。水曜日は「こぶの日」。州の真ん中で、この日を乗り切れば、後は一気に週末に向かって猛進と言う日だそうで、誰が考え付いたのか知らないけど、さすがミレニアル的思考と言う感じ。でも、ベビーブーマーのワタシが現役だった頃にはそんな日なんかなかったから、月曜日から金曜日まで一直線。で、金曜日が来たら「TGIF」(やれやれ、金曜日だ)。もっともフリーランスになってからの30年はこぶの日もへったくれもなくて、月曜日から日曜日までひと息に一直線だったけど、どっちにしても今どきの世代とは時間の感覚が違うのかもしれないな。

今日は久しぶりにArts Clubの即興芝居のワークショップ「Community Jam」。教育・コミュニティサービス部門がZoomを使ってやっているもので、11時から12時半まで、参加は無料。きのうのうちにリンクが送られて来ているので、ラップトップのバッテリをチェックして、スピーカーの音量をチェックして、ミニチュア工房にセットして、準備完了。常連のサンディがいて、他はジェニファーが2人、高校生に演劇指導をしているミケンジ―、来シーズンのミュージカル『ELF』 のオーディションを受けたばかりと言うアンジェラ、教育部長のケヴィン、先生のヒラで、今日のテーマは「ユーモア」。まずは発声練習として、チャットで直接送って来る映画のタイトルをミュートにして読み上げて、口の動きから何なのか当てようと言うゲーム。ああだこうだとわいわいやって、みんなリラックスしたところで本番。どういうジェスチャーをどういうタイミングでどんな風に使ったら笑いを取れるか、レジ係とお客のやりとりと言う設定で、予め決めたジェスチャーを使って短い即興芝居。一見して簡単そうだけど、やってみるとこれがけっこう難しくて、思いつきでしゃべる台詞とジェスチャーがうまくかみ合わなかったりして、みんな大笑いしながらも四苦八苦。

最後の20分ほどは2組に分かれてのおしゃべりタイム 最近の出来事、きのうやったこと等々、ワタシは船内では隔離、船外では自由行動というちぐはぐなコロナ騒動の話と、カレシとメガサイズのトイレットペーパーとキッチンペーパーの一番大きなパックを買って来た話。じいさんとばあさんが裸のままの大きなパックを両腕で抱えて歩いている図を想像してみてよと言ったら、みんな大爆笑。コメディ映画の場面を想像したのかな。とっときの爆弾ニュースはヒラの「今妊娠20週」。男の子だそうで、みんな一斉に大拍手でおめでとう。今月半ばから7月までは休職して、オンタリオ州にあるクィーンズ大学で劇団運営の集中講座を取る予定だから、大きくなるおなかを抱えての勉強になるわけで、ここにもスーパーママがいる。子育てしながらキャリアもしっかり育てるって、すごいと思う。それができるというのは、制度的、社会的な環境が整っているということでもあるけど、それでも女性にかかる負担は男性の比じゃないもの。応援してるよ、ヒラ。

じゃ、スーパーママたちを見習って、ワタシも自分の老後の人生を育てることに本腰を入れることにしよう。ストレスフルだった4月も終わって、体調も上り調子だから、今がほんとの潮時。人生は生涯現役なんだから、やりかけのこと、やりたいこと、やるべきことが尽きることはないの。うん、「やぁ~めた」は最後の最後の「その日」まではなしってことで・・・。


エイリアン・ダンサー?